犬はとてもかわいくて、一緒にいると癒されますよね。でもいざ初めて犬を飼おうとすると、どんなしつけをいつからすれば良いのか不安に思う人も多いと思います。
当たりまえですが犬は言葉を話せないので、お互いが思っていることを理解するのが難しいです。そんな中、人間のルールに合わせてきちんとしつけをするのは大変ですよね。
この記事ではそんな初めて犬を飼う人に、主なしつけとそのタイミングについて説明しています。きちんとしつけをすることで犬も飼い主も気持ちよく生活できるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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犬のしつけってどんなものがあるの?
一言で「犬のしつけ」と言っても、いろいろなものが思い浮かぶのではないでしょうか。まずはじめに、どんなしつけがあるかその種類をあげてみたいと思います。
犬のしつけはその内容によって「飼い主と犬とのスキンシップ」「犬の健康に関すること」「危険から犬を守ること」という3つの目的があると考えられます。それぞれについて順番に見ていきたいと思います。
飼い主と犬とのスキンシップ
飼い主と犬との信頼関係をつくるものです。飼い主と犬とのスキンシップになるしつけを以下に4つご紹介します。
- 名前を覚えさせる
- からだを触られることに慣れる
- お手、おかわり
- 待て
普段の生活であたりまえにすることも多いですが、これらをすることで犬も安心して生活することができます。「名前を覚えさせる」などは家族で呼び方が違うと混乱してしまうので、きちんと話し合うと良いでしょう。
犬の健康に関すること
犬が病気にならないように定期的にチェックしたり、清潔にして健康を維持するものです。犬の健康に関するしつけを以下に3つご紹介します。
- トイレ
- 歯磨き
- ブラッシング
「トイレ」や「歯磨き」は話せない犬の異変を察知するために重要ですし、「ブラッシング」は毛並みを整えるだけでなく血行のめぐりも良くします。嫌がる犬もいるかと思いますが、定期的に行いたいものです。
危険から犬を守ること
人間の世界には犬に危険なものがたくさんあり、それを予防するものです。危険から犬を守るしつけを以下に2つご紹介します。
- ハウス
- 散歩
とくに「散歩」には注意しなければいけないことがたくさんありますので、主導権を飼い主側でしっかり握っておく必要があります。まわりにも危害を加えないよう、しっかり気を配りたいところです。
しつけなんて犬がかわいそう?いいえ、しつけは犬のためです
人によっては「人間のルールに無理やり合わせるなんてかわいそう」と思うかもしれません。しかし犬が吠えたり噛んだりするという行為は、人間社会では他人に迷惑をかける『問題行動』にあたります。
また、しつけをしないまま人間社会で生活させることは、犬にも非常にストレスがかかります。人間社会のルールを守らせることで外の危険から犬を守り、犬も安心して生活できるようになるのです。
犬のしつけはいつから始めればいい?
結論から言うと、犬にしつけをするタイミングはできるだけ早い方が良いです。成犬になってからでもできないわけではありませんが、必要以上に時間と労力がかかってしまいます。
しつけを始める時期は、以下の3つのタイミングを意識すると良いでしょう。
- 犬を迎えたらすぐ
- 犬が家に慣れたら
- 散歩デビュー前
今回は代表的なしつけである「トイレ」「ハウス」「散歩」の3つについて、タイミングとあわせて1つ1つ詳しく見ていきたいと思います。
①トイレのしつけはいつから始める?
まず1つ目の「トイレ」は、犬を迎えたらすぐに始めましょう。トイレのしつけができていないと、カフェや旅行など外に出かけづらくなってしまいます。
トイレの位置を決めて、犬がそわそわしだしたら誘導してあげましょう。うまくできた時にはおやつをあげて、通常よりも大げさに褒めてあげるのがポイントです。
反対になかなかうまくできなくても叱らないようにしましょう。犬にも個性がありますので、うまくいかなくても根気よく気長にやるぐらいの気持ちでいましょう。
②ハウスのしつけはいつから始める?
2つ目は「ハウス」ですが、このトレーニングは犬が家に慣れてから始めるのが良いでしょう。普段は部屋で自由にしていても、来客があったり災害などを考えるとハウストレーニングは必要です。
中には「せまいところに閉じ込めるのはかわいそう」と思う人もいるかもしれませんが、犬はせまいところが落ち着くと言われています。おやつで誘導して、うまく覚えさせましょう。
はじめはクレート(持ち運べるケージのようなもの)からすぐ出たがるかもしれません。それでもクレートにおもちゃを入れておくなど工夫して、クレートに入っているのが好きになるようにしてあげてください。
③散歩のしつけはいつから始める?
3つ目は「散歩」です。犬にとって外の世界は大変危険なので、きちんとしつけをして安心して散歩できるようにしましょう。
散歩に出られるようになるのは感染症予防のワクチン接種後になりますので、時期は獣医の先生と相談して決めましょう。そして、家の中でハーネス(犬の胴体に装着する胴輪のこと)やリードに慣れさせておきましょう。
ポイントは犬が人よりも前を歩かないように、飼い主の歩調にあわせて横を歩かせることです。アイコンタクトをきちんとしながら、繰り返し練習してみましょう。
自分でできるか不安?それならプロに相談しよう
ここまで読んでみて「なんかいろいろあって大変だな」「自分でうまくしつけられる自信がない」と思う人もいるかもしれません。そんな時は、しつけ教室などでプロに相談しましょう。
犬に健康で長生きしてもらうためには、定期的に動物病院やトリミングなどプロの人たちに相談する必要があります。しつけについても近くに相談できるプロがいないか探してみましょう。
特にはじめて犬を飼う場合は、自分の考えでやってみてもなかなかうまくできないと思います。思い切って相談するときちんとしつけができるし、ペット仲間ができるなど他のメリットもあるかもしれません。
【まとめ】きちんとしつけをして、犬も私も幸せになろう
犬は私達の生活に寄り添ってくれる家族のような存在です。犬にも個性があるのでうまくいかないこと、イライラすることもあるかもしれませんが、お互いが気持ちよく生活できるようにしつけをしていきましょう。
犬を飼うということは『命を預かる』ことで、非常に大きな責任がともないます。手間やお金もかかって簡単ではありませんが、それ以上に数えきれない幸せなことがあると思います。
犬の寿命は13年ぐらいと言われています。飼うと決めた以上はしっかりしつけをして、たくさんの素敵な思い出をつくってください。