春になったから登山に行きたいけど、登山の経験はあまりないし、どんな服装で行けばいいんだろうと思っている女性はいませんか?
春だし暖かいでしょと決めつけ、普段の運動靴かつ薄着で行くと寒くて非常につらい思いをするかもしれません。せっかく春の登山に行くのだから楽しみたいですよね。
山は怖い場所なので、しっかりと準備して行かないといけません。今回は春に登山をする女性に向けてどんな服装で行けばいいのかを解説します。
おすすめの商品もご紹介するので、是非春登山の参考にしてみてくださいね。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23085891
春登山の服装は何に注意して選べばよい?
登山をしている際に一番怖いのは体温が低下することです。体温の低下によって体調が悪くなって満足に動けなくなり、最悪の場合死に至ることも考えられます。
したがって、登山をする際は保温性に優れた服を着ることが大切です。
それだけではなく、登山中非常に多くの汗をかきます。その汗が冷えることで体温が奪われ体温低下につながるので、汗の吸収に優れ、すぐ乾く性質を持つ服であることも重要です。
以上を踏まえて、登山をする際は保温性+吸収速乾性に優れた化学繊維を多く用いた服を着るのが好ましいでしょう。綿などの天然素材は吸収性には優れますが乾きにくいので登山には不向きです。
登山前に知りたい!春の山の特徴
登山には保温性+吸収速乾性に優れた服がいいことはご紹介しましたが、季節によって山の気温や天気は変化します。よって季節によって服装を変える必要があります。
今回は春登山向けの記事なので春の山の特徴について詳しくご紹介します。
高度の低い山の場合(1,000m前後)
1,000m前後の山では気温が上がり、雪がなくなっているか登山道の脇に少し雪がある程度になっています。
日中は汗ばむくらい暑く、早朝や夕方は冷え込むため雪山ほど温かい服装はいらないものの、防寒できるような服装は必須です。
また、寒暖差が激しいので汗が冷えないように吸収速乾性に優れた服装で行くべきでしょう。
高度の高い山の場合(2,000~3,000m前後)
2,000~3,000m前後の山ではまだ雪が多く残っています。防寒、保温性に優れた服装で行くのが良いでしょう。
ただ、春ということもあり、雪が降ることはあまり多くはありません。冬山のようにゴーグルなどをする心配はなさそうです。
春登山に着るべき服装のポイント
春山では日中は汗ばむ陽気になり、早朝や夕方は1桁ほどに気温が冷え込むため、寒暖差が大きいです。よって重ね着をしていくのが春登山の鉄則になります。
服を重ねることで服の間に空気の層ができ、防寒性能をアップさせてくれるのです。重ね着をすることで日中は薄着、早朝、夕方は厚着をするなど気温に柔軟に対応できるのもポイントです。
また、春山は夏山に比べ紫外線が強くないものの、平地に比べると紫外線が強いため帽子、サングラスは持って行きましょう。
春登山の服装の選び方を服の種類別に7つ紹介
登山の服装の種類は帽子、サングラス、アンダーウェア…とたくさんあります。春登山にはそれぞれどんな服装が適しているのかわからないですよね。
今回は春登山に適した服装を種類別に7つ紹介し、その選び方まで徹底解説します。
- 帽子
- サングラス
- アンダーウェア
- ミドルウェア
- アウター
- トレッキングパンツ
- 靴下
- 靴
①帽子
春山は夏山に比べ紫外線がそこまで強くはないですが、平地に比べれば紫外線は強く、帽子は持って行った方が良いでしょう。
冬山ほど寒くはなく保温性が高いニットよりは、つばが広く紫外線から身を守ってくれるハットがおすすめです。
②サングラス
先ほども言いましたが、春山は平地よりも紫外線が強いため、皮膚だけでなく目も守る必要があります。
したがって、サングラスは必須のアイテムです。春登山の場合、雪があまり降らないため、雪から目を守る必要はありません。
よって、ゴーグルのような雪と紫外線から目を守ることができる頑丈なものは必要ないでしょう。あくまで紫外線から目を守るサングラスで十分です。
③アンダーウェア
春登山は寒暖差が激しいため、吸収速乾性と保温性に優れたアンダーウェアが必須となります。
おすすめは長袖で中厚手のウール素材や保温性が高い化学繊維でできたベースレイヤーです。しかし、気温が高い場合はウール素材だと暑すぎるため、化学繊維でできたベースレイヤーで十分でしょう。
④ミドルウェア
春登山には重ね着が鉄則なのでミドルウェアも着ていくべきです。防寒対策として保温性を重視する場合はコンパクトにたためる化学繊維インサレーションが良いでしょう。
気温が高くアンダーウェアとミドルウェアのみで行動する場合は動きやすく着心地もよい薄手のフリース、保温性を重視しない場合は防風性に長けたウィンドシェルがおすすめです。
⑤アウター
冬山ではないので高い防寒性、耐久性に優れたハードシェルは必要ありません。
春登山では内部の熱気を外に逃がす透湿性、適度な保温性、通気性、撥水性を兼ね備えるソフトシェルが良いでしょう。
また、山の天気は変わりやすいです、突然雨が降ったときも考え、防水性に優れたレインコートも必ず1着持参してください。
⑥トレッキングパンツ
トレッキングパンツは山歩きなどに使用されるズボンのことです。
春登山ではある程度の保温性が大切なので、ロングパンツをはきましょう。
また、最近ではジッパーでロングとショートを切り替えできるコンバーチブルタイプのトレッキングパンツが登場しており、気温によってパンツの長さを変えられるので非常におすすめです。
⑦靴下
アンダーウェア同様に吸収速乾性と保温性が重要になってきます。足元は特に脂肪も少なく、熱が逃げやすい箇所なのでより温かいウール系が良いでしょう。
⑧靴
春山は雪解けが進んでおり、ぬかるんでいる場所や足場の悪い場所が数多く存在します。
よって、普段はいている運動靴は春登山には向きません。歩行性に優れ、指先を守ってくれるような靴がおすすめです。
特にキャラバンシューズは山などの険しい環境を歩く人向けに作られており、登山家に人気の靴です。
春登山向けの服装のおすすめモデルを種類別に紹介
では、具体的に春登山向けの服装にはどんな商品があるのか、おすすめのモデルを服装の種類別に紹介します。
①帽子
今回はTHE NORTH FACEの「HORIZON HAT ホライズンハット ユニセックス NN41918」をご紹介します。
THE NORTH FACEなので信頼性も高く、UVケア(UPF15-30、紫外線カット率85%以上)機能も付いているため、紫外線対策にもばっちりです。
②サングラス
サングラスはSWANSのスポーツサングラスが良いでしょう。紫外線透過率が0.1%以下(UVカット99.9%以上)と紫外線対策には最適ですね。
また、重さが15gと非常に軽いため、かけている時のストレスが少なく疲れにくいのが特徴です、
③アンダーウェア
アンダーウェアはファイントラックの「スキンメッシュロングスリーブ」をご紹介します。
化学繊維で作られており、機能性が高いです。また、ウォータースポーツも考慮して作られているため、濡れ冷え対策もばっちりです。
また、ウール系はアイスブレーカーの「カットソー ロングスリーブ」をご紹介します。温度調節機能によって暖かさを実現しており、ストレッチ性も優れているので着心地がいい商品です。
④ミドルウェア
ミドルウェアはTHE NORTH FACEの「ジャケット マウンテンバーサマイクロジャケット レディース」をご紹介します。
軽量で優れた保温性を持っているマイクロフリース素材を使ったジャケットです。重量が250g未満なので非常に軽く女性の方でも疲れません。
⑤アウター
アウターはTHE NORTH FACEの「スワローテイルフーディ」が良いでしょう。
素材は防風・撥水性に優れ、保温用のミドルレイヤーとの相性がいいように袖下にゆとりがあります。内側にメッシュ素材をあてることで、汗ばんだ肌が生地にまとわりつくことを軽減しています。
登山だけでなく、キャンプなどにも使用できる用途が広い商品です、
また、レインコートではTHE NORTH FACEで「ベンチャージャケット」をご紹介します。
THE NORTH FACE独自の防水素材を用いており、柔らかく軽量であることからレインコートだけではなく、普通のアウターとしても使用できます。
⑥トレッキングパンツ
トレッキングパンツはサロモンの「ハイキングパンツ WAYFARER STRAIGHT WARM PANT レディース」が良いです。
耐久性、ストレッチ性、速乾性が高いため壊れにくい、動きやすい、乾きやすいの3拍子がそろった商品です。
また、履くとシュッとした印象を受けやすく、スタイルがよく見えるのもいいポイントのひとつです。
⑦靴下
靴下はウール系のsmartwool「ハイキングミディアムクルー」良いでしょう。登山用のウール靴下の定番であり、これを持っていれば間違いはないという商品です。
ミディアム以外にも3種類ほどあり、気温によって使い分けるのが良いですが、春山ではミディアムとライトがあれば問題ありません。
⑧靴
靴は登山靴の人気が高いキャラバンの「C4_03 レディース」をご紹介します。
履き口にはソフトなメッシュポリエステル生地を使い、裏生地やクッション材にもこだわっているため、女性の足に優しい履き心地になっています。
内部には蒸れを軽減する素材を用いており、細かいところまで女性のことを考えた商品になっています。
登山服は多めに持っていこう
登山にはベースレイヤーや靴下の替えを持っていくのが良いでしょう。
いくら吸収速乾性、保温性に優れた素材を用いているとはいえ、非常に大量の汗をかくので、ベースレイヤーや靴下が汗で濡れてしまいます。
汗で濡れたものを着ているのは非常に気持ち悪いですよね。しかも冷え込んでくると汗が冷えて体温が奪われるためよろしくありません。
したがって、下山途中に休憩スペースがあればそこで着替えましょう。もし、休憩スペースがなければ下山後すぐに着替えてくださいね。
登山におすすめのアイテム3選
春登山に行くのに必要なのは服だけではありません。登山に何のアイテムを持っていくかも重要です。今回は登山に持っていくべき便利なアイテムを3つ紹介します。
- [スプレンノ]ペットボトル ホルダー
- Anker PowerCore 5000
- Qbit いつでもどこでも携帯トイレ
[スプレンノ]ペットボトル ホルダー
カラビナや面ファスナーで装着できるボトルホルダーです。ペットボトルが落ちるのを防ぎながらバックパック、バック、ズボン、ベルト等様々な場所に装着できます。
使用しないときはコンパクトに折りたたんで収納できるため携帯性抜群です。
収納したものによって収縮する性質を持っているため、500mlのペットボトル、ウォーターボトルや折り畳み傘まで収納できます。
Anker PowerCore 5000
山にはコンセントがありません。しかし、山の地図などを見るためにスマホは使いますよね。
よってモバイルバッテリーは必須となります。そこでおすすめなのが「Anker PowerCore 5000」です。iPhone、Androidなど大抵のスマホ機器に対応しています。
また、大きさはコンパクトであり、LED表示で残量を確認できます。さらにサージ防護機能やショート防止機能を持ち合わせている有能なモバイルバッテリーです。
・「サージ防護機能」:雷からくる非常に大きな電圧とそれによって生じる高電流から通信機器を守る機能
Qbit いつでもどこでも携帯トイレ
トイレのない山で突然トイレがしたくなることがありますよね。そこでご紹介するのが「Qbit いつでもどこでも携帯トイレ」です。
抗菌・消臭凝固剤でしっかり排泄物を固めることができるので、臭いなどの心配もありません。
しかも20回分袋が入っており、廃棄袋が黒いため、中身も見えません。周りに配慮しつつトイレができる優れものです。
春登山の服装を決める前に知りたいこと
春の登山に適した服装やアイテムを紹介してきましたが、山の天気や気温によって適切な服装があるため、登山をする日の山の天気や気温を確認することが重要です。
それらを確認するには「てんきとくらす」というサイトを使うのが良いでしょう。
てんきとくらすは全国のレジャースポットの詳しい天気予報がのっています。エリアを選択することでその地域の天気が分かるため、行く山の天気がすぐにわかります。
登山の服装はレンタルもできる
登山なんてあまり行かないから登山装備買ってもなぁ…高いしと考える人が多いかなと思います。
そんな方にはレンタルがおすすめです。登山装備一式レンタルできるので、非常に便利ですよ。今回は「KOBE OUTDOOR」をご紹介します。
「KOBE OUTDOOR」のWEBサイトで注文することで商品が早くて注文した翌日に届きます。しかも送料無料(離島の場合は税込1,100円)なのがポイント高いですよね。
返却する場合もクリーニングに出す必要はなく、専用のバッグに入れてそのまま返せばいいだけです。しかも送料無料なので非常にありがたいですね。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ:服装ひとつで春登山がもっと楽しくなる
春登山に着ていくべき服装がお分かりいただけたでしょうか。登山は楽しい一面もありますが、一歩間違えれば非常に恐ろしい場所になります。
だからこそ、山の特徴をしっかりと理解して下準備を万全にし、ちゃんと春登山に合った服装で行くようにしましょう。
ちゃんと準備をすること、適切な服装で行くことでより登山を楽しむことができますよ。この記事を読んで、あなたの春登山がより楽しいものになれば嬉しいです。