「フクロウをペットとして飼育したいが、必要なものがわからない」と悩んではいませんか?
フクロウの飼育に必要なものが多すぎると頭が混乱してしまいますよね。
この記事を読めばフクロウの基本的な生態や、ペット飼育に必要な道具を理解することができます。ぜひ最後までご覧ください。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%95%e3%82%af%e3%83%ad%e3%82%a6-%e9%b3%a5-%e9%a3%9b%e8%a1%8c-%e7%bf%bc-1107397/
フクロウってどんな鳥?その生態を紹介
フクロウは鋭い爪とクチバシを持っている肉食の鳥類です。これを猛禽類といいます。寿命も長く、適切に飼育すれば20年ほど一緒に生活することができるでしょう。
また、フクロウは他の鳥類と違って目が正面についていますが、首が270度動かすことができるので360度見渡すことができる種族です。
野生では南極以外の様々な地域に分布しており、多様な種類が生息しています。大きさも15cmの小型のものから70cmの大型のものまでさまざまです。
ペットとして飼えるフクロウの種類
ここで、ペットとして飼育するのにおすすめのフクロウの種類を4つご紹介します。
- アフリカオオコノハズク
- コキンメフクロウ
- メンフクロウ
- モリフクロウ
アフリカオオコノハズク
アフリカオオコノハズクは全長約20~50cmほどの小型のフクロウで、寿命は約10~15年ほど。
擬態のために細くなることで有名なフクロウで、性格は好奇心旺盛で活発です。また、鳴くことも少ないため、ペットとしてフクロウを初めて飼う場合は最適なフクロウでしょう。
コキンメフクロウ
コキンメフクロウは全長20cm前後の小型のフクロウで、寿命は約10~15年ほど。
黒目の周囲が黄色いことから「キンメフクロウ」と呼ばれる種類があり、その中でも小柄であることから「コキンメフクロウ」と呼ばれています。
また、フクロウの種類では珍しく日中も狩りをするため活動するフクロウです。鳴き声は「ピュー」「ピョロロ」と鳴きます。
メンフクロウ
メンフクロウの全長は約30~40cmで、寿命は約10~15年ほど。リンゴの断面のようなお顔が特徴的な中型のフクロウです。
夜行性で、視覚よりも聴覚を頼りに狩りをします。性格は神経質で人に慣れるまでは時間がかかるかもしれません。
モリフクロウ
モリフクロウは全長40cm前後で、寿命は約15~20年ほど。ヨーロッパ全域、北西アフリカ、カスピ海周辺の森林に生息する中型のフクロウです。
夜行性で、性格はおっとりしており、じっくり見定めてから行動する性格をしています。
フクロウの鳴き声はどんなの?
フクロウの種類によって鳴き声や声量は様々ですが、今回は下記3種類のフクロウの鳴き声をご紹介します。
- アフリカオオコノハズク
- コキンメフクロウ
- メンフクロウ
アフリカオオコノハズクの鳴き声
動画のような「ホー」という鳴き声もしますが、アフリカオオコノハズク特有の細い状態(擬態)では「ギュルル ギュルル」と鳴いたりします。こちらの動画も参考になるので、よろしければご覧ください。
コキンメフクロウの鳴き声
「キャンキャン」と小さい子犬のような鳴き声ですね。ですが、時にはニワトリのような鳴き声もします。
メンフクロウの鳴き声
メンフクロウも様々な鳴き方をします。上の動画は「ジー ジー」と鳴いていますが、下の動画は「キエエーーーー」と鳴きます。
ペットとしてフクロウは懐く?
フクロウは単独行動を基本としています。ですのでリーダーや飼い主の言うことを聞くという習性がありません。
人に「懐く」というよりは「慣れる」の方が近いかもしれません。人に慣れたら飼い主の腕に止まったり、撫でさせてくれたり、名前を覚えるなどをしてくれます。
また、孵化したころから人工で育てた個体は比較的人に慣れやすいと言われており、さらに小型のフクロウよりは、大型のフクロウの方がおっとりした性格が多いです。
ペットショップでのフクロウの値段は?
様々なフクロウの種類や生態を見ていただいたところで、4種類のフクロウの値段を見ていきましょう。
アフリカオオコノハズク | 税込 396,000円 |
---|---|
コキンメフクロウ | 税込 379,500円 |
メンフクロウ | 税込 135,300円 |
モリフクロウ | 税込 425,700円 |
ベンガルワシミミズク | 税込 473,000円 |
こちらの価格はフクロウカフェ 東京 アキバフクロウに掲載されている値段になります。メンフクロウ以外は、値段も血統書付きの犬と大差ない値段になっています。
フクロウカフェ 東京 アキバフクロウにはここで記載されていない種類のフクロウもたくさんいますので、興味のある方は一度覗いてみてください。
フクロウをペットとして飼うために必要なもの
フクロウをペットとして飼うためには、以下9つの道具が必要になります。
- 止まり木(パーチ)
- アンクレット
- ジェス
- リーシュ
- ファルコングローブ
- エサ
- ペットシーツ
- 爪切り
- 移動用ケージ
止まり木(パーチ)
フクロウを係留飼育するために必要な止まり木(パーチ)です。人口芝風のパーチや、フクロウが足を痛めないように、紐でパーチを巻いているものまで様々なパーチがあります。
先ほど紹介したアキバフクロウでもパーチを販売しているのでよろしければご覧ください。
アンクレット
フクロウの足首につける道具です。このアンクレットと止まり木(パーチ)を紐でつないで係留飼育をします。
アンクレットは「フクロウのお庭」でも販売されているので是非覗いてみてください。
ジェス
https://twitter.com/Griffis0218An/status/1373311719779430404
フクロウの足首につけたアンクレットに通す紐のことを「ジェス」といいます。
紐のジェスや、革で出来ているジェスなど様々な種類があり、「フクロウのお庭」では革製のジェスが販売されています。
リーシュ
リーシュはジェスとパーチを繋ぐ紐のことを言います。リーシュは犬にとってのリードのような役割をしています。
例えば車のクラクションの音にびっくりして、いきなりフクロウが飛び立ってもリーシュをしっかり繋いでいればフクロウが逃げてしまうこともありません。
リーシュは「フクロウのお庭」でも販売されています。調べると様々な柄のリーシュがあるので好みのものを見つけてみてください。
ファルコングローブ
フクロウと触れ合うときや、フクロウを手にのせてみたい人はファルコングローブを購入しましょう。
フクロウの爪はとても鋭いので素手でフクロウをのせると確実に怪我します。フクロウも人も怪我しないための大切な道具です。
エサ
フクロウのエサにはネズミやウズラ、ヒヨコを用意しましょう。フクロウは血から栄養を取るため、ネズミやヒヨコはそのまま与え、ウズラは内蔵を処理して与えましょう。
ペットシーツ
犬や猫はトイレの場所を覚えますが、フクロウは基本的にトイレの場所を覚えません。ですので、止まり木(パーチ)の周りや、放鳥している際は家の中が糞だらけになってしまいます。
その際、止まり木(パーチ)の下にペットシーツを敷くと糞の後片付けが楽になります。
爪切り
フクロウには鋭いクチバシと爪があるので、フクロウも人も怪我しないために爪切りとやすりは必須です。
ですが、爪切りが苦手なフクロウもいますので、爪切りややすりでお手入れする際にフクロウが暴れて怪我をしてしまうこともあります。
その場合は獣医師さんやトリマーさんに依頼しましょう。数千円程度で爪切りとやすりをしてくれます。
移動用ケージ
フクロウを動物病院に連れていく際に必要になります。様々なサイズの移動用ケージがありますので、飼いたいフクロウに合わせて購入しましょう。ハンティングアニマルで移動用ケージを販売しています。
フクロウの飼育方法
フクロウの飼育方法は主に3種類ありますが、基本的には係留飼育をおすすめしています。係留飼育をおすすめする理由と他の飼育方法についてご紹介します。
- 放鳥飼育
- ケージ飼育
- 係留飼育
放鳥飼育
放鳥飼育はフクロウを止まり木(パーチ)などにつなぎ留めたりせず、家中を自由に動けるように飼育する方法です。
ですがこの放鳥飼育では目を離した隙に誤飲をしてしまったり、家から逃げてしまう可能性があります。
ケージ飼育
ケージ飼育はフクロウを鳥かごの中で飼育する方法です。放鳥飼育に比べると誤飲や逃げる心配は無くなりますが、今度は自由に動けないことでストレスが溜まってしまいます。
係留飼育
係留飼育とは止まり木(パーチ)にフクロウを繋ぎ止めて飼育する方法です。この方法だとある程度自由に動けますし、止まり木とフクロウを繋ぎ止めている紐を外せば放鳥することも可能になります。
普段は係留飼育をし、時々は放鳥してあげることがフクロウもストレスなく生活することができるでしょう。
フクロウを1ヶ月飼育するのに必要な費用は?
フクロウの飼育にかかる費用は11,000円~23,000円くらいその内訳を以下に記載します。
エサ代 | 5,000~7,000円 |
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ペットシート代 | 1,000~3,000円 |
メンテナンス代 | 0~3,000円 |
エアコン代 | 5,000円~10,000円 |
エサとなるネズミ、ウズラ、ヒヨコは、値段がネズミ>ヒヨコ>ウズラの順に高くなります。
また、メンテナンス代は爪とクチバシの手入れが自身で出来るなら費用は掛かりませんが、トリマーさんや獣医さんに依頼するなら料金がかかるでしょう。
フクロウを室内で飼う際は30度を超えないようにエアコンを使用しましょう。8畳の部屋で24時間フル稼働でも5,000円~10,000円程度です。
フクロウをペットとして飼うときの注意点!
フクロウを飼育する際の注意点を2つご紹介します。どちらもフクロウと暮らしていくのに重要な内容です。
- ロスト
- 獣医を見つけておく
ロスト
フクロウを飼育する際に何よりも気を付けたいのが、「ロスト」です。ロストとはフクロウが飼い主のもとから逃げてしまうことを言います。
ほんの少しでも窓が開いているとそこから外に出ていってしまう可能性があります。
「うちのフクロウは飼い主にベタ慣れだから戻ってくる!」なんて思っていても、好奇心がそそられる外の世界から帰ってこれなくなるフクロウも多いので、飼い慣れたころでもロストには油断しないようにしましょう。
獣医を見つけておく
フクロウをペットにするのは、犬や猫に比べてメジャーではありません。ですので、フクロウを診察できない動物病院も多数あります。
フクロウの様子がおかしくなった際にすぐにかけつけられるよう、信頼できる獣医師をあらかじめ探しておくと安心でしょう。
また、猛禽類に詳しいアドバイザーなども探しておくとさらに安心です。
ペットのフクロウと幸せな暮らしを!
フクロウがペットとして注目されてきた昨今。アフリカオオコノハズクの小型のフクロウからメンフクロなどの中型のフクロウまでかわいらしいフクロウがたくさんいます。
ですが、飼育するにはアンクレット、ジェス、リーシュやパーチなどの様々なアイテムが必要になりますし、フクロウ自体の値段も40万以上するものも多いです。
それでもフクロウを飼いたいという方はフクロウのお庭でスターターセットが販売されているので是非一度覗いてみてください。