「愛犬に待てを教えてるのに全然覚えてくれない!」と困っていませんか?
待てを覚えさせようとしても、犬は落ち着きがなくて、すぐ動いてしまって難しいですよね。
そんなあなたのために、待てのしつけに必要な知識や具体的なしつけのやり方、失敗したときの対処法を完全網羅しました。
初心者の方でも、待てのしつけ方に困らなくなるように解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20221012280post-40258.html
犬に待てを教える2つの理由
まず知っておきたい犬に待てを教える理由は、以下の2つです。
- 危険から守るため
- 他人に迷惑をかけないため
1個目の見出し3タイトル;危険から守るため
日常に潜むさまざまな危険から愛犬を守るため、待てを覚えさせましょう。
犬は好奇心が旺盛なので、急に道路や見通しの悪い曲がり角に飛び出すことがあります。
待てを覚えさせないと、危険なところへの飛び出しを止めることができずに、愛犬が車や自転車にひかれてしまいます。
待てを覚えさせて、愛犬が危険な所へ飛び出すのを止められるようにしましょう。
2個目の見出し3:他人に迷惑をかけないため
愛犬が他人に迷惑をかけないよう、待ては必ず覚えさせた方が良いです。
犬は警戒心が強く、すれ違った人や動物に吠えることで追い払おうとする習性があります。
待てができないと、他人に吠えるのを止められずに迷惑をかけてしまい、最悪の場合、危害を加えてしまうことがあります。
待てを覚えさせて、他人に吠えてしまうのを止められるようにしましょう。
犬に待てを教える前に知っておきたい5つのこと
犬に待てを教える前に知っておきたいことは、以下の5つです。
- 待てを教える場所
- 待てを教えるタイミング
- 待てを開始する時期
- 1回のトレーニング時間は5〜10分
- ご褒美は一般的に犬が好むものを選ぶ
待てを教える場所
待てのしつけは、物が少なく、静かな環境で行いましょう。
犬は誘惑や不安に弱い生き物です。そのため、物があったり騒がしかったりすると、犬は集中できず待てを身につけにくいのです。
特に始めたばかりの犬だと、家の前や公園など外で練習してもすぐ動いてしまうでしょう。
気が散りそうな物や音をなくし、犬が集中しやすい環境を整えてあげましょう。
待てを教えるタイミング
待てのしつけは、食事の前に行ってはいけません。
おなかをすかせた犬は、トレーニングでストレスを感じやすいので、ご飯を早食いしてしまう恐れがあります。
早食いの癖がついてしまうと、胃に負担をかけ続けることになり、病気の原因になります。
待てを教えるタイミングは、犬がおなかをすかせていない、食事の2〜3時間後がベストです。
待てを開始する時期
待てを開始する時期は、生後2〜3ヶ月が最も良い時期です。
犬は生後2〜3ヶ月で理解力や判断力が深まるので、待てが身につきやすくなります。
待てを教えるのが遅すぎると、今までの生活で染み付いた習慣や癖が邪魔をして、待てを教えるのが困難になります。
愛犬が生後2〜3ヶ月を過ぎていれば、すぐに待てのしつけを始めましょう。
1回のトレーニング時間は5〜10分
1回のトレーニングは、5〜10分で終わらせるようにしましょう。
犬の集中力は5〜10分程度が限界で、長時間の集中は困難です。
じっとしているのが苦手な犬にとって、待てのトレーニングは特に集中力が必要で、長すぎても効果がないどころかストレスになります。
うまくいかなくても10分以上は行わず、気分転換させてあげましょう。
ごほうびは一般的に犬が好むおやつを選ぶ
待てのしつけに使うごほうびは、一般的に犬が好むおやつを選びましょう。
犬がおやつを見て「食べたい!」と思うごほうびだと認識する必要があるからです。
よくごほうびで使われるおやつは、以下の3つです。
- ささみジャーキー
- ボーロ
- チーズキューブ
色々試してみて、食いつきがよく、しっぽをよく振るおやつを見つけましょう。
犬に待てを教える4つの手順
待てのトレーニングは、以下の4つを順番に行いましょう。
- おすわりして座らせる
- ごほうびを見せると同時に「待て」と言う
- 1秒でもできたらごほうびをあげる
- 2秒→5秒→10秒と徐々に待ての時間を伸ばす
①おすわりして座らせる
ごほうびを持ちながら、犬をおすわりで座らせましょう。
おすわりは必須ではありませんが、決まった型があると犬が覚えやすくなるので必ず行ってください。
座らせたら犬の正面でしゃがみ、ごほうびを持った手を、犬の目線が斜め45度に上がる位置に持っていきます。
犬が立ち上がりにくい姿勢を作るため、犬の目線を上げることを意識してください。
②ごほうびを見せると同時に「待て」と言う
犬が座っている状態で、ごほうびを見せると同時に「待て」と言いましょう。
ごほうびを乗せた反対の手で、制圧するようなジャスチャーも加えましょう。
待ての言い方や動作がバラバラになってしまうと、犬が待てを理解するのが難しくなってしまいます。
犬が待てを理解しやすくするため、待ての言い方と動作を毎回同じにすることが大切です。
③1秒でも待てたら「よし」と言ってごほうびをあげる
1秒でも待てたら「よし」と言ってごほうびをあげましょう。
犬が覚えやすくするために、おすわりしている状態でごほうびをあげる必要があります。
「座り続けていればごほうびがもらえる」と覚えてもらうことが大切なので、犬が立ってしまったらごほうびをあげてはいけません。
おすわりの姿勢が崩れないうちにごほうびをあげ、たくさんほめてあげましょう。
④2秒→5秒→10秒と徐々に待ての時間を伸ばす
待てが1秒できたら、「2秒→5秒→10秒」と徐々に待ての時間を伸ばしましょう。
失敗を繰り返さないことが大切なので、失敗したら前の秒数に戻します。
失敗を繰り返してしまうと、犬がストレスを感じてしまい、トレーニングの意欲がなくなってしまうからです。
徐々に秒数を伸ばしていき、成功体験を積み重ねることが大切です。
待てのしつけで犬がやりがちな2つの失敗と対処法
待てのしつけで犬がやりがちな主な失敗は、以下の2つです。
- 待てずに動く
- おやつを見せると動く
待てずに動く、吠える
待てずに動いたり、吠えたりしたら、秒数を短くしてみましょう。1秒も待てない場合、一瞬でも大丈夫です。
その理由は「おすわりしている状態」で「よし」のタイミングにごほうびがもらえることを、犬に覚えさせるためです。
秒数を短くして「おすわりしている状態」で「よし」のタイミングにごほうびがもらえることを覚えさせましょう。
何度もできるようになったら、徐々に「よし」までの時間を伸ばします。
おやつを見せると動く
おやつを見せて動いてしまう場合、おやつのランクを下げてみましょう。
高脂肪やハイカロリーなど、刺激の強すぎるおやつは、待ての難易度が上がる原因になります。
おやつの刺激が強すぎると、犬が興奮しすぎてしまい、待つのが難しくなります。
低脂肪でカロリーの低い、ササミや魚のおやつを試してみるのがオススメです。
【しつけ難易度アップ】5秒待てたら同時に距離も伸ばす
愛犬が離れていても待てができるように、5秒待てたら同時に距離も伸ばしていきましょう。
待ての合図をしてから一歩下がり、5秒止まります。5秒経過したら一歩で待ての合図をした位置まで戻りましょう。
ついてきてはいけないことを示すため、手で制圧するようなポーズを取りながら一歩下がるのがポイントです。
一歩ができるようになったら、「2歩→3歩」と歩数を伸ばしていきましょう。
【しつけ難易度アップ】公園や人前など様々な状況でチャレンジ
離れても待てができるようになったら、公園や人前など、さまざまな状況でチャレンジしてみましょう。
犬は誘惑に弱く、トレーニング環境に少し変化があるだけで、待ての難易度が跳ね上がります。
外でのしつけが難しい場合、家の中でテレビをつけたり、おもちゃを置いたりしてみましょう。
家で誘惑に慣らしてから外で挑戦すれば、成功率が上がります。
【まとめ】しつけを根気よく続ければ愛犬は待てができるようになる
この記事では、犬に待てを覚えさせるのに必要な知識やしつけの具体的な手順を紹介しました。
待てのしつけの手順は以下の通りです。
- おすわりして座らせる
- ごほうびを見せると同時に「待て」と言う
- 1秒でも待てたらごほうびをあげる
- 2秒→5秒→10秒と徐々に待ての時間を伸ばす
しつけを根気よく続けていけば、必ず「待て」できるようになります。
愛犬によって個体差はあるものの、犬は賢く、学習する生き物です。
短期間で覚えさせようとせずに、1〜2ヶ月かけるくらいの暖かい気持ちで見守ってあげましょう。
まずはトレーニングに使うための、愛犬が喜ぶごほうびを探すことから始めてみてください。
- 名前:峯田直人
- 連絡先:amdjttrjm@gmail.com