コロナ禍でWi-Fiを使う機会が増えて「Wi-Fiの速度遅いかも」と気になっても、どの程度の速度なら速いのか目安がわからないですよね。
Wi-Fiを使ってゲームをしたり映画を見るだけなら多少遅くてもいいですが、安定してテレワークをしたり講義を受けるには速度が必要です。
ですがいざWi-Fiの速度を測ろうとしても測り方がわからなかったり、どれくらいの速度なら速いのかわからなくて困ってしまいますよね。
この記事ではWi-Fiの速度の測り方だけでなく、速さの目安や遅い原因の対処法まで解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4049407?title=%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%89%8D%E3%81%A7%E9%A0%AD%E3%82%92%E6%8A%B1%E3%81%88%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7&searchId=3441561820
- 家庭のWi-Fiなら「50Mbps」が平均速度の目安
- 【できること別】Wi-Fiの回線速度の目安
- 【回線の種類別】Wi-Fiの回線速度の目安
- 【おすすめ】Wi-Fiの速度の目安を測れるサイト
- Wi-Fi速度の目安を測る方法①:Fast.com
- Wi-Fi速度の目安を測る方法②:USEN GATE 02
- Wi-Fiが遅い原因①:ルーターの場所が遠い
- Wi-Fiが遅い原因②:ルーターの近くに電子レンジがある
- Wi-Fiが遅い原因③:1つのルーターに接続しすぎている
- Wi-Fi速度を速くする方法①:ルーターの場所を変える
- Wi-Fi速度を速くする方法②:中継機を置く
- Wi-Fi速度を速くする方法③:Wi-Fi回線を変える
- まとめ:Wi-Fiの速度を速くして、在宅時間を快適にしよう!
家庭のWi-Fiなら「50Mbps」が平均速度の目安
そもそも、普通のWi-Fiはどの程度の速度が出るものなのか目安がわかっている人は意外と少ないものです。
「一戸建てorマンション」「通信会社」「通信方法」「時間帯」など環境によって速さは違いますが、一般的には50Mbps前後出ていれば平均程度です。
「bps」というのが回線速度のことで、一秒間に何ビットのデータを送信できるのかを表していて、数字が大きければ大きいほど速度が速いです。
例えば映画一本をフルHDで見ると5GBほどのデータ量を使いますが、5GB(5,000MB)の動画を50Mbps(1秒間に6MB)の通信速度で見ようとすると、映画全てを読み込むのに13分かかります。
家庭のWi-Fiであれば平均的に50Mbps程度は出ている場合が多いので「速度が遅い」と感じているなら10MBps以下しか出ていない可能性が高いです。
ただ50Mbpsと言われてもその速度でどんな作業ができるかわからないと思うので、まずはWi-Fiの速度ごとに快適にできる作業を解説していきます。
【できること別】Wi-Fiの回線速度の目安
一般的に家庭のWi-Fiは「50Mbps」も出ていれば平均的だと説明しましたが、具体的に何をするにはどの程度の速度が必要なのかわからないと想います。
そこで、ざっくり「これくらいの速度ならこれができる」という目安をご紹介しますね。
【できること別】Wi-Fiの回線速度の目安 | |
---|---|
速度 | できること |
1Mbps | LINE・メール |
1Mbps~5Mbps | Webサイトの閲覧 |
5Mbps~10Mbps | SNS(画像・動画が多い) |
10Mbps~20Mbps | 動画視聴(フルHD) ZoomでのWEB会議 |
20Mbps~40Mbps | 動画視聴(4K) |
40Mbps~ | 何でもできる |
大体のざっくりとした目安ですが、30Mbps程度出ていれば日常で困る可能性は低いでしょう。
冒頭で説明したとおり一般的な家庭のWi-Fiでは50Mbps程度の速度が出ている場合が多いので、普通であれば速度が遅くて困りはしません。
ですが、ADSLや光回線と言った回線の種類によっては速度が出づらい可能性もあるので、次は回線の種類ごとにWi-Fi速度の目安を解説しますね。
【回線の種類別】Wi-Fiの回線速度の目安
一般的な家庭のWi-Fiは50Mbps程度の速度が出ている場合が多いですが、回線の種類によっては速度が出づらい場合もあります。
なので回線の種類別にWi-Fiの回線速度の目安を一覧表でわかりやすくまとめてみました。
【回線の種類別】Wi-Fiの回線速度の目安 | |
---|---|
標準的な速度 | Wi-Fiの種類 |
10Mbps~50Mbps | ADSL |
20Mbps~50Mbps | モバイルWi-Fi(WiMAXなど) |
30Mbps~150Mbps | CATV(ケーブルテレビ) |
50Mbps~500Mbps | 光回線(フレッツ光など) |
以上のように、家庭でWi-Fiを使っていたとしても回線の種類によって2倍~10倍ほど回線速度に差があるのがわかりますね。
それでは次に、自分が今使っているWi=Fiの速度が遅いのかを確かめるために、Wi-Fi速度を測れるサイトを紹介していきますね。
【おすすめ】Wi-Fiの速度の目安を測れるサイト
ここまでWi-Fiの回線速度の目安について解説してきましたが、まずは自分のWi-Fiがどれくらいの速度なのか測らないと遅いのか判断できないですよね。
そこで、おすすめの「回線スピード測定」サイトを2つご紹介していきたいと思います。
回線スピード測定のサイトでは主に「ダウンロード」「アップロード」「Ping」の3つを測定してくれるので、まずはそれぞれの意味について解説しますね。
単語 | 意味 |
---|---|
ダウンロード | 動画を見たりする時に、自分の端末にデータを読み込む速度数値が大きいほど速度が早い |
アップロード | ZoomのWeb会議や電話などで、自分の端末からデータを送信する速度数値が大きいほど速度が早い |
Ping | 動画を見ようとアクセスしてから、実際に動画のデータの通信が始まるまでの速度数値が小さいほど速度が早い |
以上の3つの用語を覚えたら、実際に回線スピード測定のサイトを使って自分の家のWi-Fiの速度を計測してみましょう。
Wi-Fi速度の目安を測る方法①:Fast.com
まず紹介する回線スピード測定サイトは「Fast.com」です。
「Fast.com」はNetflixが提供している回線スピード測定のサービスで、NetFlixのサーバーへの通信速度を測定してくれます。
サイトにアクセスするだけで測定が始まるので、すぐに測定できて結果もシンプルでわかりやすいのでおすすめですよ。
筆者の測定結果は「87Mbps」で、光回線なので標準的な速度といえます。
「遅い」と感じるときは、10Mbpsかそれ以下の速度の場合が多いでしょう。
Wi-Fi速度の目安を測る方法②:USEN GATE 02
次に紹介する回線スピード測定サイトは「USEN GATE 02」です。
「USEN GATE 02」はただ速度を測るだけでなく、測定結果の速度から用途別で「自分の回線で快適なのか」を表示してくれます。
このように「SNS利用」「動画閲覧」「ビデオ会議」など、使っている用途ごとに自分の回線速度が速いのかどうかを判定してくれます。
「スピードの結果だけ見ても何ができるのかわからない」と言う人には、このサイトで測定するのが一番おすすめです。
それでは、自分のWi-Fiの速度が遅いのかを判定できるようになったところで、Wi-Fiがなぜ遅いのか?原因を見てみましょう。
Wi-Fiが遅い原因①:ルーターの場所が遠い
Wi-Fiの速度が遅い時に考えられる原因1つ目は「ルーターの場所が遠い」です。
Wi-Fiはルーターから電波が飛んでいて、その電波をパソコンやスマートフォンなどが受信することで接続されています。
電波は発信源から距離が遠くなるほど弱くなっていくので、通信速度も下がっていきます。
距離だけでなくルーターと受信端末の間に壁や床があると障害物で電波が弱まってしまうので、Wi-Fiルーターは端末の近くに置くのが大原則です。
Wi-Fiが遅い原因②:ルーターの近くに電子レンジがある
Wi-Fiの速度が遅い時に考えられる原因2つ目は「ルーターの近くに電子レンジがある」です。
先程も説明したとおり、Wi-Fiルーターは電波を飛ばしていますが、その電波の周波数と電子レンジの周波数が干渉している場合があります。
具体的に言うと、2.4GHzという周波数だと電子レンジとWi-Fiルータの周波数が被ってしまい、通信速度が下がってしまいます。
ルーターを電子レンジの遠くに移動させるだけで通信速度が上がるので「原因はわからないけど時々Wi-Fiが切れたり遅くなる」という人は試してみてください。
Wi-Fiが遅い原因③:1つのルーターに接続しすぎている
Wi-Fiの速度が遅い時に考えられる原因3つ目は「1つのルーターに接続しすぎている」です。
特に在宅勤務をしている方がいる家庭などは、2人~5人程度が同時にWi-Fiを使っている場合がありますが、Wi-Fiの性能によっては接続端末が多すぎるかも知れません。
例えば、最速で800Mbpsの速度が出るWi-Fiルーター・回線を使っていても、スマホやパソコンなど10台接続すると、1台あたり80Mbpsほどになってしまいます。
実際にはここまで単純に速度が決まっている訳ではないのですが、接続台数が多くなればなるほど1台あたりの速度は下がると思ってください。
Wi-Fi速度を速くする方法①:ルーターの場所を変える
Wi-Fiの速度を簡単に速くする方法1つ目は「ルーターの場所を変える」です。
Wi-Fiのルータが自分が使っている端末から遠い場所に置いてあったり、電子レンジの近くにあると電波が弱まったり干渉して、速度が低下してしまいます。
このような場合にはWi-Fiルーターの設置場所を少し変えるだけで速度が大きく変わる可能性があるので、まずは場所を変えてみるのがおすすめです。
Wi-Fi速度を速くする方法②:中継機を置く
Wi-Fiの速度を簡単に速くする方法2つ目は「中継機を置く」です。
Wi-Fiルータはエアコンと同じように想定している間取りがあるので、想定以上の広さでルーターを使うとルーターの力不足になってしまいます。
そこで、Wi-Fiルーターと端末の間に中継機を置くと、電波の橋渡しをしてくれるのでこれまで電波が弱かった場所でも快適に使えるようになります。
詳しくはWi-Fiルーターメーカーの「「BUFFALO」が解説しているページ」があるので、クリックして読んでみてください。
Wi-Fi速度を速くする方法③:Wi-Fi回線を変える
Wi-Fiの速度を簡単に速くする方法3つ目は「Wi-Fi回線を変える」です。
Wi-Fiルーターの場所や種類を変えたり、中継機を設置しても速度が変わらないなら、Wi-Fiの回線に問題があるのかも知れません。
例えば「ADSL」というとても速度が遅い回線を契約していたり「プロバイダ」と呼ばれる回線接続業者のスピード上限が遅い可能性があります。
まずは自分が契約している回線を確認して、ネットで「回線名 + 平均速度」で検索すると、その回線が遅いか・速いか調べられますよ。
まとめ:Wi-Fiの速度を速くして、在宅時間を快適にしよう!
この記事では回線の種類・用途別にWi-Fiの速度の目安や速度の測り方を解説してきました。
コロナ以降テレワークが積極的に導入されたり、家族の在宅時間が増え「Wi-Fiが遅い」と感じる機会も増えたと思います。
まずは自分の回線速度を確認した後に、簡単な対処をしてもWi-Fi速度が上がらないなら回線の契約やルータの種類を見直してみましょう。
家の通信状況が社会生活に関わるようになった今、Wi-Fiの速度の安定性はとても重要になっていますからね。