「歯科衛生士の給料ってどのくらいだろう?」歯科衛生士を目指しているあなたは給料はどのくらいなのか気になるでしょう。
歯科衛生士は給料が低いという話も聞きますよね。実際、歯科衛生士の給料はどのくらいでしょうか?年齢別・地域別の給料、歯科衛生士の仕事内容についてもわかりやすく解説しています。是非最後までご覧ください。
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【歯科衛生士の給料】平均年収は低い!?
歯科衛生士の平均年収は「約350万円」です!日本人の平均年収の約430万円と比較すると低い傾向にあります。
この平均年収は「スタッフが10人以上の職場の歯科衛生士」を対象に調査が行われ、スタッフが10人以下の小さな医院の平均年収は「約320万円」です。
小さな医院で年収が低くても年収を上げるための方法を後述してますので、がっかりせずに最後までご覧ください!
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html
【歯科衛生士の給料】初任給はいくらもらえる?
歯科衛生士として働くなら初任給は気になることでしょう。結論から述べると、歯科衛生士の初任給は「約22万円~25万円」です。
上記の金額は東京都や神奈川県等の関東付近の金額になり、地域によってはこの金額よりも少ない場合が多いでしょう。
地域 | 平均初任給 |
---|---|
東北 | 約22万円 |
関東 | 約25万円 |
関西 | 約25万円 |
九州 | 約23万円 |
上記の表から関東・関西の金額が高く、離れるにつれ金額が低くなる傾向にあります。
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html
【歯科衛生士の給料】年齢別
基本的に歯科衛生士はキャリアに応じて給料が上がる仕組みになっています。実際にどのくらい給料が上がるのか見ていきましょう。
年齢 | 給料(月給) |
---|---|
55~59歳 | 約360,000円 |
50~54歳 | 約350,000円 |
45~49歳 | 約340,000円 |
40~44歳 | 約330,000円 |
35~39歳 | 約300,000円 |
30~34歳 | 約270,000円 |
25~29歳 | 約250,000円 |
20~24歳 | 約220,000円 |
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html
上記の表でもわかるように年齢が上がるにつれて給料も上がっていることがわかります。
20代~30代にかけては給料が大きく伸びていますが、40代以降の伸びしろは大きくありません。
【歯科衛生士の給料】職場の規模別
歯科衛生士の給料は職場によっても左右され、雇用人数により「大企業・中企業・小企業」に分類されます。全年齢を平均した企業別平均給料をまとめました。
企業(雇用人数) | 平均給料(月額) |
---|---|
大企業(1,000人以上) | 約330,000円 |
中企業(100~999人) | 約280,000円 |
小企業(10人~99人) | 約240,000円 |
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html
小さな病院等の小企業に比べて、大学病院等の大企業の方が給料が高いことがわかります。
また、医療設備や福利厚生の面が充実していることも大企業のメリットです。福利厚生については次項で詳しく解説します。
【歯科衛生士の給料】都道府県別
地域によっても歯科衛生士の給料は異なります。全年齢を平均した5都市の平均年収を取り上げます。
その他の都市については、厚生労働省の調査した令和2年賃金構造基本統計調査をご覧ください。
都市名 | 平均年収 |
---|---|
北海道 | 約3,060,000円 |
宮城県 | 約3,410,000円 |
東京都 | 約3,800,000円 |
大阪府 | 約3,710,000円 |
沖縄県 | 約2,930,000円 |
参考:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html
東京や大阪等の大都市の給料が頭1つ抜けて高くなっています。やはり都心から離れるにつれて給料が低くなるようです。
歯科衛生士の待遇と福利厚生
歯科衛生士の待遇と福利厚生面については勤務先によって様々でしょう。
福利厚生が充実している医院は、社会保険完備、通勤手当、研修制度、退職金制度等が整っています。
また、大半の歯科医院は個人経営がほとんどであり、社会保険は「全国歯科医師健康保険」に加入している場合がほとんどです。
従業員が数名の小さな歯科医院では個人で国民健康保険へ加入する必要がある場合もあります。
歯科衛生士の仕事は主に3つ!
歯科衛生士の仕事は主に3つに分けられます。1つずつ解説していきます。
- 歯科診療補助
- 歯科予防処置
- 歯科保健指導
歯科診療補助
読んで字の通り歯科医師の診療時にサポートをする仕事です。歯科医師の行う抜歯や麻酔注射を円滑に施術する為にサポートする大切な役割です。
歯科助手では患者の口内で処置することはできません。つまり、口内で処置するという専門性の高いサポートは歯科衛生士にしかできないのです。
歯科予防処置
仕事内容は虫歯や歯周病の予防です。歯を失う大きな原因は虫歯と歯周病と言われています。未然に防ぐために口腔内の状態を確認し、クリーニングやフッ素塗布等を行います。
フッ素塗布は歯科医師と歯科衛生士だけが施術できる医療行為ですので専門的な知識や技術が必要です。
歯科保健指導
患者本人に日頃から歯のケアをしてもらわなくては、防げる虫歯も防げません。歯の磨き方や年齢によってのケア方法の指導をします。
主に幼稚園や学校、介護施設等に足を運び指導します。幅広い年代を指導するので地域の口内衛生を守っていると言っても過言ではありません。
歯科衛生士になる為のロードマップは?
歯科衛生士になるには、文部科学大臣指定の歯科衛生学校または、都道府県知事指定の歯科衛生士養成所での卒業が必要です。
その後、1年に1度行われる歯科衛生士国家試験を受験することができます。
合格後に歯科衛生士として名簿登録され、晴れて歯科衛生士になることができます。
歯科衛生士として給料を上げたい!
年収が低い傾向にある歯科衛生士ですが、給料を上げることもできます。「給料の高い職場へ転職する」という方法です。
そのためにも有用な資格を取得することで有利に転職ができます。
- 日本歯科審美学会歯科衛生士認定士
- ホワイトニングコーディネーター
- インプラント専門歯科衛生士
日本歯科審美学会歯科衛生士認定士
「日本歯科審美学歯科衛生士認定士」とは、日本歯科審美学会が審美歯科に特化した知識や技術を認定する資格です。
歯科衛生士の資格が必須条件となっており、「知識・技術・研究・教育」全てにおいて専門的な知識・技術を有していることを評価する資格です。
もし興味のある方は日本歯科審美学会のHPを確認してみてください。
ホワイトニングコーディネーター
こちらも日本歯科審美学会の認定する「ホワイトコーディネーター」という資格になります。歯科衛生士の資格が必須条件で、ホワイトニングの施術にあたり最低限の知識・技術を有していることを評価する資格です。
最近ではホワイトニングを専門とするクリニックも増えており、患者さんがホワイトニングを受ける際はこの資格を持った歯科衛生士がいるかどうかも選択の基準となります。
この資格に興味のある方は日本歯科審美学会のHPをご覧ください。
インプラント専門歯科衛生士
「インプラント専門歯科衛生士」とは日本口腔インプラント学会が認定する資格です。近年増えているインプラント治療の正しい知識と技術を身に着けることができます。
インプラント治療は資格がなくとも施術ができます。つまり、無資格の歯科衛生士はインプラントについてどの程度知識と技術があるか分かりません。この資格を取れば患者さんが安心して治療を受けることができます。
興味のある方は日本インプラント学会のHPをチェックしてみてください。
インプラント治療とは、歯を失った方の口内に医療器具を埋め込んで義歯を取り付ける医療行為です。
まとめ:歯科衛生士を目指す理由は…
歯科衛生士は給料が高い職業ではありません。ですが毎年「歯科衛生士国家試験」を受験し、歯科衛生士を目指す人は大勢います。
歯科衛生士はお金を求めるのではなく、やりがいや憧れから目指す仕事ということがわかります。
また、歯科衛生士は国家資格なので全国どこへ行っても仕事はあります。歯の予防に力を入れる歯科医院も増えてきていて、歯科衛生士の求人はいつでも多いので仕事がなくなるということはないでしょう。
まずは、働きたい地域の求人をチェックしてみて給料面を確認してみましょう!あなたが歯科衛生士を目指すのにこの記事が参考にればと思います。