あなたは「格安SIM」とは何かををご存知ですか。最近ではテレビcmでもよく聞くことが多いですよね。
でも聞いたことがあるだけで、実際に格安SIMがどういったものなのか分からない方もいると思います。そこで今回は格安SIMについてまとめてみました。
おすすめな格安SIMや、乗り換え時によくある失敗例も書いているので是非最後までご覧ください。
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そもそもSIMカードとは
格安SIMの前に、あなたは「SIMカード」はご存知ですか。SIMカードとは、Subscriber Identity Module Cardの略称でスマートフォンに内蔵されているICカードのことです。
このICカードには固有のID番号があるため、その番号で所有者を特定することができます。
SIMカードがないと電話やSMS、ネットを使用することができません。しかし、SIMカードがなくてもWi-Fiに繋ぐとネットを使用することができます。
格安SIMとは
格安SIMは簡単に言うと、毎月のスマホの利用料金が安く済むSIMカードです。
格安SIMのサービスを提供している企業を「MVNO(仮想移動体通信事業者)」といいます。
MVNOは大手通信キャリアとは違い、自社の通信回線を持っていません。自ら通信回線を持たない代わりに大手通信キャリアから回線を借りることによってサービスを提供しています。
SIMカードは簡単に取り外すことが可能です。なので大手通信キャリアのSIMを解約して格安SIMと入れ替えることによって自分にあったプランのスマートフォンにすることができます。
格安SIMはなぜ安いのか
前述通り、MVNOは自社の通信回線を持っていません。なのでその分の初期投資や回線の維持費がかかりません。
実店舗を持たずネット販売の企業が多いので、営業やサポートなどが大手通信キャリアよりも必要がない分、人件費を削減できています。
後は、通信量を減らすことで毎月の料金を安くすることもできます。1Gのプランなら月額1000円程度にすることも可能です。
これらの不必要なコストの削減によってユーザーに安く提供できています。
格安SIMのメリットとは
ここからは格安SIMのメリットをご紹介します。メリットは以下の4つがあります。
- 月額料金が安い
- 契約期間が短い
- 料金プランの量が豊富
- 子供でも安心して使える
特に最後の「子供でも安心して使える」というのはお子さんのいる親御さんには重要なポイントですね。
月額料金が安い
初期投資や人件費などのコスト削減ができているので月額料金を安く抑えることができています。
契約期間が短い
大手通信キャリアで契約している方の多くは2年契約の自動更新で設定していると思います。
しかし、MVNOでは最低利用期間が1年で設定されているところがほとんどです。なので気軽に契約することができます。
料金プランの量が豊富
大手通信キャリアの料金プランは基本的には2つです。しかし、格安SIMならデータ使用量ごとにプランが分かれています。
そして格安SIMは大手通信キャリアとは違い、契約途中でもプランの変更がいつでも可能です。
なので、格安SIMなら自分に合った無駄のないプランを組みやすいです。
子供でも安心して使える
子供が大きくなりそろそろスマホを買い与えるか悩んでいる親御さんも多いと思います。
大手通信キャリアのものだと毎月の料金が高いし、初めてスマホを持たせるのに使わないであろう機能や使わせたくない機能も多いですよね。
格安SIMであれば料金も安く済みますし、大手通信キャリアよりもプランが多いため子供に合わせたプランを組みやすいです。
最近の格安SIMはセキュリティ面もしっかりしていますし、子供用のフィルタリングサービスもしっかりしているので安心してスマホを与えることができます。
格安SIMのデメリットとは
ここでは格安SIMのデメリットをご紹介します。デメリットは以下の4つがあります。
- 通信回線の質
- 実店舗からのサポートの有無
- 自分で初期設定をする必要がある
- 支払い方法
今まで格安SIMのいい部分ばかり説明してきましたが、もちろん使いづらい部分もあります。そのため、ここでご紹介するデメリットがどうしてもいやな場合は大手通信キャリアのものを使うといいですね。
通信回線の質
前述したように、格安SIMは大手通信キャリアから回線を借りています。
回線が混み合っているお昼や夕方は大手通信キャリアと契約している人が優先されます。
なので、どうしても格安SIMは大手通信キャリアよりも通信が遅いです。
実店舗からのサポートの有無
最近では店舗を構える格安SIM事業者も増えてきましたが、まだ店舗のないところも多いです。
店舗をもたないところでは電話やメールでの対応が中心となるので、多少の知識が必要になります。
自分で初期設定をする必要がある
大手通信キャリアの場合、端末を購入した際に店員さんが初期設定のサポートをしてくれます。
ただ格安SIMの場合、SIMカードが届いた後に自分で初期設定をする必要があります。
支払い方法
格安SIMの多くは料金の支払い方法がクレジットカード決済のみになっています。
そのため、クレジットカードを持っていない人は契約が出来ないものがあります。
格安SIMの選び方とは
いくら大手通信キャリアのものより安いとはいえ、失敗はしたくないですよね。そこで、格安SIMを選ぶ時のポイントをまとめてみました。
対応している回線で決める
現在使っている端末がある場合、その端末を契約している回線に対応している格安SIMを選ぶ必要があります。
もしどうしても使いたい格安SIMが回線に対応していない場合、現在契約している大手通信キャリアを解約する必要があります。
契約期間中に解約する場合、違約金が発生してしまうので事前に調べておくと安心ですね。
SIMカードのサイズで決める
SIMカードには3種類のサイズがあります。「標準SIM(miniSIM)」と「microSIM」、「nanoSIM」です。
標準SIM(miniSIM)は、縦25mm×横15mm。microSIMは、縦15mm×横12mm。nanoSIMは、縦12.3mm×横8.8mmになります。
実際に端末からSIMカードを取り出して測ってみると、その端末に対応するSIMカードのサイズがわかります。
使いたい格安SIMがどのサイズに対応しているか、現在使っている端末のSIMカードのサイズはいくつなのかを知っておくと余計な失敗はしなくて済みます。
プランで決める
最近ではMVNO同士の競い合いも激しくなってきたので、それに伴って格安SIMのプランも多くなってきました。
そのため自分にあったプランを見つけやすい反面、あまり詳しくない人からするとなにがなんだかわからないと思います。
そういった方は対応している回線やサイズから決めていく方がいいですね。
毎月の通信量で決める
これから格安SIMに乗り換える人の場合、今使ってる端末の通信量を確認してみるといいですね。
普段よりも通信量の少ないものに乗り換えてしまうと後々ストレスになる可能性があります。
そのため、自分の日ごろのデータ通信量は把握しておいた方がいいですね。
おすすめの格安SIM
格安SIMの選び方を前述しましたが、その中に「プランで決める」ということを書きました。
では、どういったプランがあるのかも含めおすすめの格安SIMを3つまとめてみました。
UQモバイル
まず一つ目は「UQモバイル」です。UQモバイルはauのサブブランドとして展開されています。
他社の格安SIMだと、どうしても回線が混雑する時間帯に通信速度が落ちてしまうことが多くあります。
しかし、UQモバイルは回線の混雑時でもほとんど通信速度が落ちないのでストレスなくネットを利用することが可能です。
家族割もあるので、家族でUQモバイルを契約するとよりお得に利用することができます。
UQモバイルには「UQスポット」という専門スタッフが対面でサポートしてくれる店舗が全国にあります。
格安SIMの利用が少し不安な方にはUQモバイルはとてもおすすめです。
y.u mobile
二つ目は「y.u mobile」です。y.u mobileはヤマダ電機とU-NEXTの合併企業で、ドコモの回線を使っています。
料金プランがとても分かりやすく、一人で使う人は容量の少ないもの(3GB)、家族で使う人は容量の大きいもの(20GB)の2つしかありません。
ですので格安SIMを初めて使う方や、SIMカードのプランが複雑で分かりづらいと思う方にはとてもおすすめです。
おまけでU-NEXTの月額プランが追加料金無料でついてくるので、映画やドラマ、アニメが好きな人にもおすすめです。
一人で使うけど3GBでは足りないという方は「データチャージ」を利用すると、1GBあたり300円で追加購入が可能です。
LINEモバイル
最後は「LINEモバイル」です。LINEモバイルはソフトバンクの子会社であるLINEが運営しています。
ソフトバンクとau、ドコモの回線に対応しているので、同じキャリアのものを選べばSIMロックを解除する手間が省けます。
スマホを使っている人のほとんどがSNSを利用していると思いますが、LINEモバイルの「データフリー」というプランを利用すれば、対象のSNSの利用時のデータ通信量が消費されません。
ですので、今までのスマホのデータ通信量の多くがSNSである方にはとてもおすすめです。
格安SIM 失敗例
スマホの月額料金を抑えたい人の多くが格安SIMに乗り換えますが、しっかり格安SIMを選ばないと失敗の原因になります。
そこで、格安SIMでの失敗例をいくつか対策とともに紹介します。
数日間スマホが使えなくなった
電話番号を変えずに大手通信キャリアから格安SIMに乗り換える(MNP)場合、移転元のキャリアで予約番号を取得してから移転先の格安SIMに申し込みます。
申し込み完了から新しいSIMカードが届くまで数日間かかるので、届くまでの期間はスマホが使えなくなります。
スマホを使えない期間があると困るという方は「即日MNP」で申し込むとこの失敗を避けることができます。
即日MNPとは、その日のうちにMNP転出を完了させることを言います。数十分から数時間で新しい回線に切り替えをしてくれるので、申し込んだその日からスマホを使うことができます。
通話料が高くなった
今まで大手通信キャリアを使っていた方の多くは「無制限のかけ放題プラン」に加入していたと思います。
しかし、格安SIMのほとんどは無制限のかけ放題プランはなく、あっても時間制限付きのかけ放題プランになります。
なので、大手通信キャリアの時の感覚で格安SIMに乗り換えると通話料が高くなり、必然的にスマホの月額料金も高くなってしまいます。
そのため、時間制限付きのかけ放題プランに加入し、制限時間内の通話時間に抑えることができればこの失敗を避けることができます。
キャリアメールが使えなくなった
大手通信キャリアから格安SIMに乗り換えると、以前まで使っていたキャリアメールは使えなくなります。
そのため、G-mailやYahooメールなどのフリーメールを使うと失敗せずに済みます。
格安SIMが向いてる人とは
ここでは格安SIMの使用に向いている人の特徴を3つご紹介しています。これらのうち1つでも当てはまる方はとても有効に格安SIMを使うことができますので、格安SIMへの乗り換えを強くおすすめします。
スマホを複数台使用する人
スマホを複数台使用する人は、2台以上大手通信キャリアで契約すると月額料金がすごく高くなってしまいますよね。
そんな方は1台だけ格安SIMにするだけでも毎月の負担額が少なくなるのでおすすめです。
あまりデータ使用量がない人
毎月スマホの使用頻度があまり多くない方は、データの使用量などを気にする必要がないので、格安SIMでもほとんどストレスなくスマホを使用できると思います。
大手通信キャリアでないと嫌という方でなければ、格安SIMに乗り換えた方が月額料金も抑えられてお得です。
2年契約の縛りが嫌な人
大手通信キャリアの場合、基本的に契約期間が2年なので新作のスマホが出るたびに乗り換えたい方は2年契約の縛りが嫌ではないでしょうか。
格安SIMだと契約期間が1年のところがほとんどになるので、スマホの乗り換えはしやすくなります。
格安SIMとは?おすすめや失敗例までご紹介! まとめ
格安SIMは簡単に乗り換えられる人と手こずる人で分かれると思いますので、少し難しく感じてしまった方もいたのではないでしょうか。
ただ、慣れてしまえばとてもお得にスマホを使えるようにもなるので、大手通信キャリアにこだわりがなければ格安SIMに乗り換えることをおすすめします。
最近では営業スポットを持つMVNOも増えつつあるので、乗り換えに不安がある方はまずは営業スポットに足を運ぶのもいいかもしれませんね。この記事で格安SIMについての悩みが解決できれば幸いです。