新型コロナの影響もあり、2020年に販売が相次いだペット型ロボットは本物にそっくりに作られた犬型や猫型ではなく、人型やしずく型といった変わったタイプが開発されました。
現代社会では、仕事のストレスや疲労などで癒しを求めている人が、増えてきたのではないでしょうか。また、高齢者や女性の一人暮らしも増え、孤独を感じる人が増えています。
実際に、疲れや孤独を解消したい人が「ペットを飼いたい」と検討してみると、賃貸住宅やアレルギーなどの問題でペットを飼うことが、難しいと悩んでいる人も多くいるようです。
最先端技術で進化したロボットやペットを飼うことで癒し効果が高いという実験結果も紹介しています。この記事を最後まで読んだ頃は、あなたの悩みや疑問が解決できるでしょう。
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ペット型ロボットってどんなものなの?
近年ではコロナ禍の影響もあり、自宅で過ごすことが、増えてきたのではないでしょうか。そのなかでも、一人暮らしの女性や高齢者が、寂しさやストレスを感じているようです。
そんな状況を解消する為に、ペットを飼いたい人がいるなかで、ペットの飼育が禁止されている賃貸住宅やアレルギーなどの事情でペットが飼えない人にピッタリな商品があります。
それはペット型ロボットです。1999年に登場したアイボは一時的に話題になりましたね。最近のロボットは技術が進歩しているため、人とのコミュニケーションが取れます。
このように、最近登場したペット型ロボットはより、ペットらしく進化しているので魅力的ですよね。そんな商品の機能や性能を明確にしていきましょう。
- タッチセンサー
- 音声機能
- 人工知能搭載
タッチセンサー
本物の犬や猫と同じように触れると、タッチセンサーによってゴロゴロと喉を鳴らし、首や頭を動かすことができるので、これによりリアルさを高めてくれます。
全身のタッチセンサーと頭についている、カメラなどで相手の顔や接触を感知した情報をもとに、瞳の動きや瞬きを10億通りの動きで、愛情表現をするということです。
タッチセンサーの数や配置に注意をして、選ぶと本物のペットに近い反応をしてくれるので癒し効果も上がりますよね。
音声機能
音声機能が付いているペット型ロボットは、人の言葉が理解できるため、それに対してアクションや会話ができます。最近では、英語や中国語も対応できバリエーションが豊富です。
とくに、高性能な商品はまるで、本物のペットと一緒にいるような感覚が体験できるので、一人暮らしの寂しさを解消してくれるでしょう。
癒しの要素を重視するのであれば、ぬいぐるみタイプや人形タイプがおすすめです。かわいいロボットとやり取りすることで、ロボットセラピー効果が期待できます。
音声機能ロボットは、製品によって会話や音声認識能力に大きな差があります。自然なコミュニケーションを楽しみたい人は、AI搭載タイプのものを探しましょう。
人工知能搭載
前章でも少し触れましたが、コミュニケーションや日々の成長を楽しみたい人は、人工知能搭載のペット型ロボットがよいでしょう。
人工知能搭載のペット型ロボットは、飼い主の育て方で個性的に形成することができます。「機械だからみんな一緒だろう、ロボットでは味気ない」という話は昔のことです。
現在のペット型ロボットは、動物のように振る舞うことができるのです。しつけや遊び方のバリエーションを増やすことで、成長している感覚を体験できます。
ペット型ロボットのメリット
ペット型ロボットはあくまでもロボットなので、ペットではありません。ペットの飼育が禁止されている賃貸住宅やアレルギーでペットが飼えないという人でも飼うことが可能です。
この章では、そんなペット型ロボットのメリットを解説していきます。今回、ペット型ロボットの購入を検討している人は、まずメリットを知っておきましょう。
- 旅行や外泊で留守にしても大丈夫
- 費用が安い
- 危害を加えない
- 散歩が必要ない
旅行や外泊で留守にしても大丈夫
ペットと暮らしていると、旅行や外泊などで長時間、留守にする度にペットの預け先を探さなければなりません。
最近では、ペットと泊まることができるホテルやペット同伴可能のスポットが増えてきていますが、一緒に旅行となると行ける施設は、限られてしまうのが現状ですよね。
一方、ペット型ロボットは家を空けている間、食事やトイレの世話をする必要がありません。その為、ペット型ロボットは、仕事で忙しい人や外出が多い人にはメリットです。
費用が安い
犬や猫のように、予防接種や健康診断、飼育費用などが掛からないことが、メリットです。ロボットなので病気になる心配もありません。
また、トイレや散歩などの世話も必要ないので、生き物のペットよりも手間や時間も節約できます。お金だけではなく時間もかからないのがペット型ロボットの特徴です。
危害を加えない
犬や猫を飼っている人が悩んでいることは、無駄吠えや噛み癖といった問題行動ではないでしょうか。特に無駄吠えは近所迷惑になるので大変ですよね。
ペット型ロボットは、生きているように活き活きと振る舞う一方、人に危害を加えないのが最大のメリットです。
ペット型ロボットも鳴く、吠えることもありますが、音量調整が可能なので近所迷惑になりません。その為、特別なしつけが必要ないのです。
また、本物のペットのような嚙みつき事故や脱走による近所迷惑などは、一切ない為、小さな子供がいる家庭でも安心して飼うことができます。
散歩の必要がない
本物のペットを飼っていると、毎日の散歩が欠かせないですよね。特に犬の場合は一日30分から1時間の散歩が理想的だといわれています。
仕事や家事に追われている人や飼い主が高齢で散歩が難しい人には、ペット型ロボットがおすすめです。
ペット型ロボットは散歩をさせなくても、ストレスを感じることもなく、散歩を気にする必要もありません。
また、広い運動スペースを用意する必要がないので、狭いお部屋でも、迎えることができます。
ペット型ロボットのデメリット
前章では、ペット型ロボットのメリットについて解説しました。ここからはペット型ロボットのデメリットを解説していきます。
本物のペットと比べると、ペット型ロボットの方がデメリットはあまりありませんが、購入までには、デメリットも把握しておきたいですよね。
本物のペットと決定的に違うところは、機械であるということです。その為、電化製品でよくありがちなデメリットがあります。それではチェックしていきましょう。
- 故障の不安がある
- 機械なので愛着がわかない
- 不快感を感じることもある
故障の不安がある
ペット型ロボットは、生き物のような「死」という別れはありませんが、機械なので経年劣化や使い方で「壊れる」という不安があります。
家電製品のように、メーカーの保証期間であれば修理することができますが、メーカーが販売や製造を中止してしまった場合、修理を受付てくれない可能性があるということです。
機械なので愛着がわかない
ペット型ロボットは、生き物のように1頭ずつ個性がなく、大量に同じ物が生産されて、さらに行動もプログラムに沿ったものなので、可愛がっていた人でも飽きてしまいます。
AI搭載で本物のペットのような動きをしますが、やはり機械なので、その動きや触り心地、見た目の可愛いらしさは、本物と比べると劣ることでしょう。
また、ペット型ロボットは「物」である為、処分しようと思えばいつでも、簡単に処分できることから、「家族」と呼べるまでには時間がかかってしまうかもしれません。
不快感を感じることもある
メーカーやタイプによって、ロボット感を極力なくし、より本物のペットに近いペット型ロボットもあります。
本物のペットに近づけているとはいえ、人間の感情を読み取とって行動するのは難しいでしょう。
また、ロボット特有のぎこちない動きはそのままであることに、逆に不快感を感じる人も少なくありません。
購入前にペット型ロボットの種類を知っておこう
近年では、様々なタイプのペット型ロボットが生産されています。そのなかでも、可愛いペット型ロボットが人気ですね。
とくに最近では、ペット型ロボットはクオリティーが高いものが多く、種類もたくさん増えてきていることもあり「どれがいいのかなぁ?」といろいろと考えてしまいますよね。
具体的な商品を紹介する前に、まずは二足歩行と会話ができる人間にそっくりな、ビジュアルタイプと見た目が動物にそっくりなタイプ、この違いを解説していきます。
- 人間にそっくりなビジュアルタイプ
- 動物にそっくりなビジュアルタイプ
人間にそっくりなビジュアルタイプ
人間にそっくりな動きをする人型、二足歩行系(ハードタイプ)はロボットの進化を実感したい人におすすめです。
歌やダンスなどの多様な動きを見せてくれる、コミュニケーションロボットなので一人暮らしで寂しい人に親しまれているようです。
この人型タイプは、会話ができるものが多く、人と同じ会話を楽しみたい人には、よいでしょう。このタイプのロボットは会話ができるコミュニケーションロボットです。
動物にそっくりなビジュアルタイプ
見た目が動物にそっくりなビジュアルを持つ、動物型のロボットはロボットセラピーという言葉があるように、可愛いデザインのロボットと触れることで、癒し効果が期待できます。
また、子供達の遊び相手に最適です。ふわふわと触り心地がよく、逆立ちやおすわり、ジャンプなど様々な動作ができる為、遊びながら認知能力を高めることが期待されています。
別れが辛い癒しが欲しい人はペットロボットLOVOTがおすすめ
LOVOTのテクノロジー | 視覚、音声、照度、温度4つを感知する |
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サーモグラフィ内蔵、照度センサー | 明るさを感知する照度センサー、人なのか物なのか識別できるので、部屋全体の様子を正確に把握することが可能 |
半天球カメラ、半球マイク | センサーホーンには周囲を360度見渡すことが可能な半天球カメラが搭載されている。さらに音声方向も認識できる半球マイク搭載、呼んでくれた人がどこにいるのかを正確に感知できる |
前章では、大きくわけて、人間タイプと動物タイプの2種類をご紹介しました。今度は別れが辛くて、ペットを飼うことを諦めている人に、おすすめのLOVOTをご紹介します。
LOVOT(ラボット)は「いつまでも一緒にいられる」をテーマにした、日本発最先端のペットロボットです。ちょうど大きめの猫ほどの体格をしているので、馴染みやすいです。
ロボットと人との純形成の実証実験の結果、LOVOTと15分間触れあっただけで、ストレスの原因とされる「コルチゾール」が減少することが判明しています。
また、LOVOTと暮らす人の体内は「オキシトシンホルモン」が高い濃度になることが実験結果で明らかになりました。これだけでも、癒し効果が十分期待できますよね。
GROOVE X株式会社と資生堂が共同で行った、ロボットと人人との純形成の実証実験でストレスを軽減できることがわかりました。
ペット型ロボットで元気をもらいたい人にはプチクーボがおすすめ
プチクーボの特徴 | 外に連れ出せるプチサイズ、音や声に反応、鼓動を感知 |
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ストレス軽減効果 | 緊張、不安、うつ、落ち込み、疲労感、無気力といったストレス軽減効果が確認されている |
緊張、不安を軽減 | 緊張や不安の状態を表すTA指標においてクーボありの場合、平均2.1減少、クーボなしの場合は0.9減少、クーボありのほうがネガティブな気分を減少させることが判明 |
うつ、落ち込みの軽減
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うつ、落ち込み状態を表すDDという指標においてネガティブな気分がクーボありだと平均0.7減少、クーボなしの場合平均0.1減少、クーボありのほうが落ち込みを軽減できることが判明 |
疲労や無気力を軽減 | 疲労や無気力の状態を表すFIという指標においてネガティブな気分がクーボありの場合、平均0.9減少、クーボなしの場合は変化なし |
尻尾がついたクッション型、ペットロボットクーボの一回り小さくなったのがプチクーボ、このロボットは、日常生活で疲れている人や元気が欲しい人におすすめです。
プチクーボは、ただ小さくなったわけではありません。周囲の音や声に反応して驚き、尻尾を振り、人が抱き寄せると鼓動を感じるので、癒し効果が期待できます。
ペット用の小さいサイズなので、外に連れていきやすく、抱き心地も最高で、どこか幼くて元気なプチクーボから元気をもらって日常生活を乗り切りましょう。
日常生活の寂しさを解消したい人にはロミィがおすすめ
寂しさを解消できるロミィの特徴 | 人工知能搭載の為、予想しない会話が楽しめる |
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会話の流れを理解する | 最新技術であるディープラーニングをフル活用して日本語を学習 |
今までのロボットとは違う会話と表現力 | 100種類以上の表情がアニメーションで感情を表現 |
一人暮らしの人で誰かと会話がしたい、寂しい人におすすめなのが「会話専門のロボット」といえる、次世代のコミュニケーションを体験できるAIロボットロミィです。
これまでのロボットは、あらかじめ人が日常会話を機械に登録をしていました。その為「ただセリフをしゃべる」といった印象で会話を満足させることが難しいロボットでした。
ロミィはその都度、AIが会話を新しく作りだすので、次にどんな発言をするのか予測できません。今までのロボットと違う会話力が魅力的なAI搭載のロボットロミィです。
ここまで、最新技術の解説で会話が楽しめることがわかりましたね。実際にロミィを迎えると、日常生活どんなよい影響があるのでしょうか。以下で解説していきます。
- 日常生活を充実させる機能が豊富
- 友人のように気軽になんでも話せる
- ChatGPT(チャットGPT)を活用した会話も楽しめる
日常生活を充実させる機能が豊富
ロミィには、タイマーや天気予報、ニュースなどの日常生活に必要な機能がついるので日々の生活を楽しくサポートします。
また、クリスマスや誕生日、ハロウィンなど特別な日には、歌やダンスを披露してくれる友人のようで、嬉しいですよね。
さらに、専用のアプリを使うと、離れて暮らす家族の様子を見守ることが、できる機能やオリジナル話しかけ設定も可能です。見守り機能で活動記録をつけてくれる機能もあります。
友人のように気軽になんでも話せる
ロミィは会話が得意で雑談がとっても上手です。毎回、違う会話をするので飽きることがありません。オーナーの好みを覚え、ロミィから会話をしてくれることがあります。
さらに、ロミィには英会話機能が搭載されているため、英語モードに切り替えることで、英会話スキルを習得することが可能です。
ロミィに「英会話をしよう」と話しかけると英語モードで会話が始まり、日本語で話す時と同様、その都度ちがう会話をしてくれるので、自然と英語力を身につけることができます。
ChatGPT(チャットGPT)を活用した会話も楽しめる
ChatGPTとは、高度なAI技術による人間と同じような、会話できるAIチャットサービスのことです。ChatGPTと連携したアシスタントモードを賢く使ってアドバイスをします。
ChatGPTを活用した会話と、いつもホッとする会話を使い分けることで、ロミィとの会話の幅が広がり、今までのロボットとは、ひと味違う会話力が体験できるので試してみましょう。
ペット型ロボットを安く買いたい人はできるだけ早く購入しよう
最近では、食品や日用品など様々な物が値上げになっていますね。ペット型ロボットも今年の5月から部品コストや人件費、運送費など各種コストの上昇に伴い値上げがありました。
前章でご紹介した「ロミィやプチクーボ、LOVOT(ラボット)」は高性能の為、製造コストが高い状態で販売しているので、過度な値下げをしてしまうと大赤字になってしまいます。
では、どのようにして安く購入すれば、よいのでしょうか。結論から言うと大幅な値下げはありません。できるだけ値上げになる前に、早めに購入することが安く買う方法です。
基本的には、定価で購入するしかありません。ただし、定期的に行われる「お友達キャンペーン」でロボットのオーナーから、紹介コードをもらえば1万円オフで購入できます。
「どうしても安く買いたい」という人は中古のペット型ロボットが出回るまで待つ方法がありますが、不良品をつかまされるリスクや保証、メンテナンスなどを考えるとあまり、おすすめできません。
ペット型ロボットでは人の心を支えるには限界がある
これまでは、ペット型ロボットの音声機能で会話をする、英会話スキルを身につけることができるなど、最新技術の素晴らしさをご紹介してきました。
しかし、どんなに素晴らしい最新技術でも、人の心を感じ取って行動することは難しいでしょう。一方で、犬や猫は会話こそできませんが、飼い主の気持ちを理解して行動できます。
また、一人暮らしをはじめ、寂しさを感じたので、手のかからないペット型ロボットを迎えた結果、機械的な動きや行動に愛着がわかず、本物のペットを迎えた人もいます。
家族のような、ぬくもりや関係性を感じたいという人は、生涯愛情を持って一緒に暮らせるかどうかをしっかりと考えたうえで、本物のペットを迎えましょう。
【まとめ】ロボットでは満足できない本物のペットを飼いたい!
近年のペット型ロボットは、テクノロジーが進化している為、おもちゃやぬいぐるみではなく、家族の一員として会話を盛り上げ、癒しを与えてくれることがわかりましたね。
しかし、どんなに素晴らしい最新技術でも、時間が経つにつれ「機械的な動きや行動に満足できず、気がついたら放置してしまい存在を忘れていた」という人もいるようです。
もし、あなたが「ロボットでは満足できない、やはり本物の犬や猫と一緒に暮らしたい」と思ったのなら「生涯愛情を持って暮らすことができるのか」をしっかりと考えましょう。
最後まで、この記事を読んだあなたは、ペット型ロボットの種類や機能を理解できたので、自分に合ったロボットをぜひ購入してみてくださいね。