大切な愛犬に待てをしつけたいけれど「どうすれば待てができるようになるんだろう」「しつけられるかな」と困っていませんか。
犬にしつけをした経験がなくて不安なあなたでも、大丈夫です。
本記事では、犬に待てをしつける方法や注意点をわかりやすく解説しています。
初心者でも簡単にできる方法なので、最後まで読み進めて、犬に待てをしつけてみましょう。
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犬に待てをしつける必要性とは?
待ては、犬に食事を与える前に使うイメージが強くあるかもしれません。
しかし、待ては食事を我慢させるためではなく、犬の危険を防ぐために必要です。
ここでは、なぜ犬に待てを教える必要があるのかについて3つ解説しますので、 参考にして、犬に待てを教えましょう。
- 犬の交通事故を防ぐ
- 犬が誤飲するのを防ぐ
- 犬が他者を攻撃するのを防ぐ
犬の交通事故を防ぐ
1つ目は、犬の「交通事故を防ぐ」ためです。
犬は好奇心が旺盛なため、散歩中に人やものに興味をひかれて急に飛び出すときもあるでしょう。
リードをつけていたとしても、一瞬であなたから離れてしまいます。
その結果、犬が車道に出て事故を起こしてしまう可能性があるのです。
待てができるとその場で動きを止められますから、待てを教えて、交通事故を防ぎましょう。
犬が誤飲するのを防ぐ
2つ目は、犬が「誤飲するのを防ぐ」ためです。
犬は地面や草むらから、気になったものを口に入れるときがあります。
もし、犬にとってよくないものを食べてしまうと、犬の命に関わるかもしれません。
待てを教えておくと、犬が誤飲する前に静止させ飼い主が危険なものを取り除けるので、犬の誤飲を防ぐために待てを教えてあげましょう。
犬が他者を攻撃するのを防ぐ
3つ目は、犬が他者を「攻撃するのを防ぐ」ためです。
犬は新しい人や動物と出会ったときに興奮や警戒心が高まり、攻撃する可能性があります。
人や他者の犬にけがをさせてしまった場合は、損害賠償をしなければいけません。
待てを教えておくと、他者を攻撃する前に犬を静止させられます。
他者に迷惑をかけるのは、あなたと愛犬にとって辛い経験です。犬が他者を攻撃するのを防ぐためにも、待てを教えてあげましょう。
犬に待てをしつけるときの注意点
愛犬に待てをしつけるときは、犬と飼い主の両方がストレスをためない工夫が必要です。
では、しつけでストレスをためないために覚えておきたい注意点を3つ紹介します。
以下の注意点を参考にして、楽しくしつけをしましょう。
- 長時間しない
- 焦らない
- 犬の食事中は避ける
長時間しない
1つ目の注意点は、しつけを「長時間しない」です。
犬の集中力は短く、5~10分と言われています。
5〜10分以上の時間しつけを行うと、犬は大きなストレスを感じるため、反応を見ながら短い時間で切り上げましょう。
また、待てが成功した場合は、すぐにご褒美をあげます。犬との信頼関係が崩れるため、待てに失敗しても決して叱らないようにしましょう。
焦らない
2つ目の注意点は、他の犬と比べて「焦らない」です。
あなたのペースで待てをしつけようとすると、愛犬にとってはストレスになるためです。
人に性格があるように、犬にも個体差があり得意不得意があります。
「早く待てを覚えさせなければ」と夢中になり、大きな声で話しかけたり、あなたの表情が強張ってしまうと犬にはストレスがかかります。
無駄なストレスを与えないためにも、他の犬と比べずに、あなたの愛犬のペースで進めてあげましょう。
犬の食事中は避ける
3つ目の注意点は、犬の「食事中は避ける」です。
食事中に待てをしつけると「食べるのはだめ」というマイナスなイメージを愛犬に植え付けてしまいます。
加えて食事のたびに待てをすると、食べられないストレスから、愛犬の健康状態が悪くなる可能性があります。
愛犬の健康を保つためにも、食事中に待てをしつけることは避けましょう。
犬に待てをしつける前の準備
愛犬に待てをしつけるためには、事前の準備が重要です。
しつけに必要な以下3点について解説しますので、参考にして準備しましょう。
- おやつを用意しよう
- おもちゃを用意しよう
- 静かな場所で練習しよう
おやつを用意しよう
1つ目は、愛犬の好きな「おやつを用意しよう」です。
しつけでは、うまくできたときのご褒美としておやつを使います。
おやつは手に持てるよう、小粒のドライフードや小分けのもので、カロリーが低いものを選びましょう。
何度も繰り返し練習するため、カロリーが高いと愛犬の肥満の原因になります。
ジャーキーのように大きめのおやつを使用するときは、できるだけ小さくちぎってあげましょう。
おもちゃを用意しよう
2つ目は、愛犬の「好きなおもちゃを用意しよう」です。
おやつと同様に、ご褒美のかわりにおもちゃを与えるのもよいでしょう。犬はお気に入りのおもちゃをみると安心できるからです。
さらに、待ての練習に飽きてしまった場合は、おもちゃで気分転換できる可能性があります。
愛犬のモチベーションを上げるためにも、好きなおもちゃを用意しておきましょう。
静かな場所で練習しよう
3つ目は「静かな場所で練習しよう」です。
犬は警戒心が強いため、騒がしい場所では集中できません。
最初はあなたとの練習に集中できるように、お家の中や静かな公園で練習します。
しかしお家の中でも、テレビや音楽がつけっぱなしの場合は、犬にとって集中できる空間ではありません。
慣れた場所の中でも静かな場所を選び慣れてきたら、徐々に人通りの多い場所で待てができるように練習しましょう。
犬に待てをしつける4ステップ
犬に待てをしつけるための4ステップを紹介します。
初心者でも簡単にできるので、参考にして愛犬に待てをしつけましょう。
- おすわりの姿勢で2秒待てをする
- ご褒美をあげ
- 10秒待てるまで練習する
- 離れて距離をとる
ステップ1:おすわりの姿勢で2秒待てをする
まずは愛犬が「おすわりの姿勢で2秒待てをする」練習をしましょう。
- 好きなおやつまたはおもちゃを持ち愛犬の正面に立つ
- おすわりの姿勢をさせる
- 「待て」と声をかけ待てをさせる
もしおすわりができない場合は、おすわりから教えてあげます。おすわりのしつけ方法は、以下を参考にしてください。
- 愛犬の好きなおやつを鼻先に差し出す
- 愛犬の頭上にこぶしを移動する
- おすわりの声かけをしながら同じ動作を繰り返す
おすわりのまま、2秒間待てができれば次のステップに進みます。
もし2秒待てなくても叱らずに、待ての時間が延びるまで、何度も練習してみましょう。
ステップ2:ご褒美をあげる
待てを短い時間でもできたら、ご褒美をあげましょう。
ご褒美は犬の積極性を促すために重要なので、以下の順序でご褒美をあげてみましょう。
- 待てを数秒でもできたら「よし」と声をかける
- ご褒美のおやつまたはおもちゃを与える
数秒も待てができない場合は、ご褒美をあげずにステップ1からやり直します。
待てができなくても、決して叱らないようにしてください。
また、ご褒美が待ての間に見えると待てに集中できないので、必ず隠して練習してみましょう。
ステップ3:10秒待てるまで練習する
1~2秒待てができるようになれば、次からは少しずつ待ての時間を伸ばしましょう。
待てが10秒できるようになるまでステップ1と2を繰り返してください。
日常生活では、10秒待つことができれば問題ありません。
しかし、犬の集中力は短いため1日で10秒待てるようになる必要はありません。1日の練習時間は短くし、何度も挑戦してみましょう。
ステップ4:離れて距離をとる
愛犬が10秒待てをできるようになれば、次は1歩ずつその場から離れましょう。
あなたと距離があいていても、愛犬が待てをできるようにするためです。
まずは10歩離れられる練習をするために、以下の順序で距離をあけてみましょう。
- 愛犬に「待て」と声をかける
- 1歩ずつ離れる
- ついてこなければご褒美を与える
- 10歩以上離れるまで繰り返す
どうしても愛犬がついてきてしまうときは、室内のどこかへリードを短めに固定して、練習してみてください。
犬にしつけをする時期はいつから?
犬にしつけをする時期は、子犬か成犬かで異なります。
子犬の場合は、家に迎え入れ室内の環境に慣れてからしつけを行いましょう。子犬が新しい環境になれる目安は1~2週間と言われています。
成犬の場合は、家の環境に慣れるまで子犬よりも時間がかかります。
迎え入れてから2週間〜1ヶ月は様子を見て、家に慣れていそうならば、しつけをはじめましょう。
犬の年齢が1歳を超えると、しつけの吸収がおそくなると言われているため、なるべく早い段階からしつけを始めましょう。
【まとめ】犬に待てを教えてあなたも愛犬も安全に!
今回は、初心者でも簡単にできる、犬に待てをしつけるための4ステップを紹介しました。
愛犬が待てをできないと、予想しない事故が起こってしまう可能性があります。
あなたと愛犬の安全を守るためにも、本記事を参考にして待てをしつけてみましょう。
犬に待てをしつけるときの注意点は、以下3点です。
- 長時間しない
- 焦らない
- 犬の食事中は避ける
犬に待てをしつける4ステップは、以下です。
- おすわりの姿勢で2秒待てをする
- ご褒美をあげ
- 10秒待てるまで練習する
- 離れて距離をとる
上記の注意点やしつけステップを参考にして、愛犬に待てを教えてみましょう!
- 名前:かめあか
- 連絡先:kameyama.akari@gmail.com