格安SIMとは、docomoやauなどの大手キャリアに比べて、その名の通り「格安」で利用できる通信サービスのことです。
現在では様々な事業者が参入し、CMや雑誌などで目にしたり、実際に大手キャリアから乗り換えた!という人の話を耳にすることも増えましたよね。
しかし、「安いらしい」ということは知っていても、どういった仕組みなのか、サービスや質に問題はないのか、どれぐらい安くなるのか、そんな不安や疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、格安SIMの安さの理由や具体的な節約効果だけではなく、メリット・デメリットについてもわかりやすく紹介します。格安SIMについて知りたい!という方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20160630181post-8268.html)
格安SIMとは?
格安SIM(シム)とは、docomoやauなどの大手キャリアに比べて、安い料金で利用できるSIMカードのことです。
そもそもSIMカードとは、スマホの中に入っているICカードのことで、これにより利用者の電話番号が特定され、スマホで電話やメールが使えるようになります。
「そんなもの見たことない!」という方もいるかもしれませんが、すべてのスマホに必ず入っているものであり、docomoやauなどでは店員さんが挿入作業をしてくれています。
スマホを買い替えた際、前のスマホに入っていたSIMカードを挿入するだけで今までと同じ電話番号で電話が利用できるようになるのは、スマホ本体ではなくこのSIMカードに情報が記録されているためなんですね。
格安SIMはどうして安い?
安いといっても、そのカラクリがわからないと不安になるものですよね。
格安SIMが安い理由は、docomoやauなどの大手キャリアが元々持っている回線を借りているためです。
通信には、当然ながらアンテナや基地局といった設備を設置する費用や、それらを維持するための費用がかかります。格安SIMを提供する会社(MVNO)は、そこにかかる費用がないんですね。
また、実店舗が少ない会社が多く、人件費に関するコストも抑えられているため、大手キャリアと比較して格安SIMは料金がぐっと安くなっています。
サービスや質に問題はないの?
格安SIMがどういったものか、なぜ安いのかについての理由がわかり、少し安心したのではないでしょうか。
では実際のところ、サービスや質については大手キャリアと比べてどうなのでしょう?
ここまで読んでピンときている方も多いかもしれませんが、格安SIMはそもそも大手キャリアと同じ回線を利用しているため、繋がりやすさという点ではまったく変わりません。
利用時に何か不便や疑問が生じた際も、カスタマーセンターや年中無休のチャットサポートサービスなど、大手キャリアと遜色ないサポートを受けられるので安心ですね。
格安SIMすごい!でも実際どれぐらい安くなる?
格安SIMが大手キャリアと変わらない条件で使えることがわかったところで、実際に月々の支払いがどれぐらい安くなるのか確認してみましょう。
1GBまでの利用であれば、大手キャリアであるdocomoは月額3,465円ですが、格安SIMでは月額1,628円です。(UQモバイル)
その差なんと月々1,837円!格安SIMに変えるだけで、月々の利用料金を半分以下にすることができます。
ありとあらゆるものの値上げラッシュが続く中、スマホという必需品にかかるお金を節約できるのは、家計にとってもありがたいですね。
格安SIMのメリットとは
ここで、格安SIMを利用するメリットについて確認してみましょう。
- 利用料金を大手キャリアの半額以下に抑えることができる
- 料金プランがわかりやすい
- データ通信のみのプランが選べる
利用料金を大手キャリアの半額以下に抑えることができる
前述の通り、格安SIMでは月々の利用料金を大幅に減らすことができます。
毎日必ず使うスマホの、毎月必ず請求される利用料金だからこそ、安く抑えることができるのは嬉しいですね。
料金プランがわかりやすい
格安SIMの特徴として、料金プランがぱっと見てわかりやすいシンプルなものが多いです。
大手キャリアは料金プランが複雑であることが多く、そこに数多くのオプションが絡むため「店員さんが勧めるがままに契約してしまった」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
格安SIMは料金プランが2つか3つしかない会社が多く、シンプルでわかりやすいです。何にお金を払っているのか、自分自身できちんと把握できるのは安心できますね。
データ通信のみのプランが選べる
SNSをチェックしたり、動画を見たり、スマホでデータ通信はするけれど、電話はLINEなどの無料通話アプリを使っているという人もいますよね。
大手キャリアの場合は、利用料金に通話料が含まれていることがあります。格安SIMではスマホではネットしかしないという方向けに、データ通信のみのプランが選べるものもありますので、ぜひ確認してみてください。
格安SIMのデメリットとは
格安SIMのメリットを確認したところで、続いてデメリットも確認しておきましょう。
- これまで使っていたキャリアメールが使えない
- 対面でサポートを受けたい場合は店舗が限られる
- LINEのID検索ができない
これまで使っていたキャリアメールが使えない
「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」といったキャリアメールが利用できなくなります。
Gmailなどのフリーメールを利用すれば問題はありませんが、メールマガジンなどに登録している場合は、乗り換える前にアドレスを変更しておきましょう。
対面でサポートを受けたい場合は店舗が限られる
電話やオンラインでのサポートは充実していますが、どうしても対面でサポートを受けたい!という方にとっては、選んだ会社によっては店舗が限られてしまう場合もあります。
しかし、例えばイオンモバイルなど、全国にあるイオンモールの店舗を生かして実店舗を数多く構えている会社もあります。
格安SIMを選ぶ際には、価格だけではなくそういったサポート部分で比較するのもおすすめです。
LINEのID検索ができない
LINEのID検索には年齢確認が必要ですが、格安SIMの中には年齢確認を行えない会社があります。
docomoやauといった大手キャリアが運営する「ahamo」「povo2.0」などは問題ありませんが、LINEをよく使う方、特に友達追加にID検索を使う方は事前に調べておくのがおすすめです。
ちなみに、ID検索をしなくてもQRコードを利用すればこれまで通り友達追加が行えますので、そういった方法を試すのも手ですよ。
【まとめ】格安SIMにして不要な出費を抑えよう!
格安SIMとは、docomoやauなどの大手キャリアに比べて、安い料金で利用できるSIMカードのことです。大手キャリアの回線を借りることで設備費や人件費を抑えられるため、料金が安くなっています。
大手キャリアと同じ回線を利用しているため、繋がりやすさという点においてもまったく変わりません。
毎月の携帯電話利用料金を見て、「高い」「何にお金がかかっているのかわからない」と感じている方は、この機会にぜひ格安SIMへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?
あなたの月々の利用状況にピッタリなプランが見つかると思いますよ。