あなたはメールセキュリティの重要さをご存知でしょうか?メールには、様々な危険が潜んでいます。外部攻撃には、あなたや会社の信用を著しく失墜させるほどの力があるのです。
そのことを踏まえた上で、「メールセキュリティについて詳しく知りたい」や「メールセキュリティをどう強化しよう」と考えているのであればぜひこの記事を最後まで読んで頂けると幸いです。
メールセキュリティについて詳しくなるとともに、オススメのセキュリティ対策も紹介しています。
アイキャッチ画像:https://www.photo-ac.com/main/detail/5084900?title=PCロック&searchId=3513975573
メールセキュリティとは
メールセキュリティとは、外部から届くメールの中から脅威となるものを防御するというサービスです。無駄に増えるメールも減らすことができ、外部からの攻撃を未然に防げるなどといったメリットがあります。
外部攻撃は、メールをきっかけに始まります。なのでメールセキュリティシステムを使用することで限りなく安全にPCや端末を使うことができます。
マルウェアへの感染や、個人情報・企業情報の漏えいを防ぐためにも、メールセキュリティは企業にとって大事な取り組みと言えるでしょう。
主な外部攻撃はメールセキュリティで防げる
メールセキュリティにより主な外部攻撃は防ぐことができます。では主な外部攻撃とはどのようなものがあるのか、紹介していきます。主な外部攻撃についても、詳しく話していきます。
- 迷惑メール
- マルウェア
- URLフィッシング
- 標的型攻撃
- メールの盗聴
このようにメールには様々な危険性があります。ふとした拍子にメールを開いてしまったり、URLをタップしてしまったりしてしまいます。それらを未然に防ぐために、メールセキュリティというサービスがあります。
迷惑メールやマルウェアとは
迷惑メールとは、いわゆるスパムと呼ばれているメッセージのことです。受信者の意思とは無関係に、無差別かつ大量にばら撒かれるネットメディアにおけるメッセージのことをいいます。
マルウェアとは、悪意を持って作られたソフトウェアのことを総称してそう呼びます。その他にも様々な呼び方があるので紹介します。
- 悪意のコード
- 悪意のソフトウェア
- 有害なソフトウェア
- 不正プログラム
URLフィッシングとは
URLフィッシングとは、メールなどに本物のサイトのように偽装したフェイクサイトのURLを添付しそこに個人情報などを入力させ情報を盗むというものです。
フィッシング詐欺というもので、段々と巧妙になっており被害も増えてきています。
標的型攻撃
標的型攻撃とは、特定の個人や組織を狙って攻撃するサイバー攻撃の1種です。コンピューターウイルスなどを添付したメールを送ることから始まります。
その他にも、利用者がよく訪れるウェブサイトの改ざん・ソフトウェアのインストール・更新時の悪用など様々な手段でウィルスを仕込もうとしてくるので注意が必要です。
海外などでは、APT攻撃(Advanced Persistent Threat)と呼ばれています。
メールの盗聴
企業間でやりとりするメールの内容を、第三者が盗み見ることをいいます。メールの内容を覗くだけでなく、本文を改ざんするというケースもあります。
改ざんとは、第三者が他社のコンピュータに忍び込みコンピュータの管理者の許可なくデータを書き換えることをいいます。
データを覗いた痕跡を消すために、アクセスログを消すという巧妙な改ざんも多いので注意が必要。
メールセキュリティの主な役割と機能
上記の見出しで、外部攻撃にどのようなものがあるか理解していただけたと思います。ではメールセキュリティは、その外部攻撃からどのように守ってくれるのかということについて説明していきます。
- スパム対策・・・迷惑メールを自動で見極め、受信しないようにする
- メール無害化・・・メールに添付されているファイルやURLをチェックし、脅威となるものを無効化する
- メール暗号化・・・メールを暗号化することにより、第三者が盗み見ることを防ぎます
- 誤送信防止・・・社内の機密ファイルなどを保護し、メールに添付できないようにする
メールセキュリティには、このような機能と役割があります。仕事の効率も上がり、悪意のある外部攻撃から会社や個人を守ることができます。
メールセキュリティ製品の種類と選び方
ではメールセキュリティ製品には、どのような種類があるのかあるのか、それぞれの特徴を見ていきましょう。
- クラウド型
- ゲートウェイ型
- エンドポイント型
クラウド型
クラウド型とは、クラウド上でメールを管理するタイプのことをいいます。社内にサーバーを置かないため、初期費用が抑えられます。導入や運用で専門的な知識を求められることもありません。
しかしサーバーを社内に置かないというのは、事業者側が管理するということです。それはつまり、「更新や管理が提供事業者に依存する」ということです。
もしセキュリティに脆弱性が発見されたとしても、それを修正するかしないか、またいつ修正するかというのは事業者に一任することになります。
インターネット上で、必要に応じてサービスを利用できる仕組みを「クラウド」と呼びます。
この仕組みを用いて提供されるサービスを「クラウドサービス」、クラウド上にデータを保存して運用することを「クラウド化」といいます。
最大の特徴として、クラウドサービスであればコンピュータだけでなくスマホやタブレットからでもアクセスできるということです。
ゲートウェイ型
ゲートウェイとは、「出入り口」という意味があります。ネット用語では「異なるネットワーク同士を繋ぐもの」という意味で使われています。要するに「関所」と考えてください。
つまりゲートウェイ型は、社内ネットワークとインターネット間の接点となるため、内外からの通信状況を監視する関所のような役割を担います。この関所がしっかりしていれば、セキュリティの強化が期待できます。
またサーバーで集中処理を行うので、端末の台数は影響しません。端末が沢山ある大きな会社でも、問題なく使うことができます。
エンドポイント型
端末(エンドポイント)にソフトウェアをインストールして使います。このセキュリティ対策は、近年注目が高まっています。その背景にはコロナ禍や働き方改革の影響があります。
従来であればエンドポイントセキュリティは、社内のサーバーやデスクトップPCにおこなっていれば問題ありませんでした。
しかし従業員が、自宅や外出先でPCやタブレットを扱うことが増えていることからエンドポイント型への注目が高まっています。
また、より強固にメール対策を行いたい場合には、複数のセキュリティ対策を組み合わせることもできます。
メールセキュリティシステムを比較するためのポイント
メールセキュリティシステムを導入する際には、「自社がどのようなシステムを必要としているのか」ということを明確にするようにしましょう。それでは比較の際のポイントを2つ紹介します。
対策の種類
メールセキュリティ対策には主に、3つの方法があります。改めてその3つを紹介します。
- フィルタリング・・・メール受信時のリスクを抑制
- 無害化・・・あらかじめメールの危険性を排除した状態で受け取る
- 誤送信防止・・・メール送信時のリスクを抑制
これら3つの対策に取り組みたいのか、それともすでに利用しているサービスを補う形で導入したいのかというのを明確にするようにしましょう。
しかし機能が重複する場合や、併用することにより処理動作が重くなることがあります。不具合が起きることもあるので、追加でシステムを導入する際には問題なく使えるかということを確認しましょう。
検知範囲の広さ
メールセキュリティシステムといっても、システムによって検知や対応できる範囲は様々です。マルウェアの検知を優先するのであれば、多段階検知がオススメです。
フィルタ数が多ければ、それだけマルウェアの検知は確実になってきます。
また無害化サービスにも、対応コンテンツに幅があります。「添付ファイルやメール本文」、「Webコンテンツ」、「データファイル内で使用されている画像」などがあげられます。
検知範囲が広いということは、それだけリスクを軽減できるということです。しかし費用対効果や、負担なく運用可能かどうかというのを検討し、必要な対策かどうかというのを判断することが大事です。
おすすめのメールセキュリティシステム①シマンテック
これから4つのメールセキュリティシステムを紹介します。それぞれの会社によって強みが違うので、あなたにとってどのような対策が必要か、ということを考えながらご覧ください。
それでは業界最高度のSymantec Email Security.cloudを紹介します。
ウイルス対策ソフトで有名なシマンテック社
シマンテック社のメールセキュリティシステムは、クラウド型となっています。こちらのソフトはどのような攻撃に強いのか、というのを紹介します。
- 標的型攻撃
- マルウェア対策
このような攻撃に強く、メールやコンテンツ、添付ファイルのスキャン機能なども搭載されています。メール暗号化やランサムウェアにも対応しており、包括的に防御してくれます。
クラウド型ということもあり、管理も簡単で最新セキュリティを提供してもらえるはずです。ランサムウェアについては次の見出しで紹介していますので、そちらをご覧ください。
高度な電子メール攻撃を隔離によって阻止
このメールセキュリティは、Email Threat Isolation(Web分離機能・隔離)を使用し、ユーザーをスピアフィッシング・視覚情報盗難・ランサムウェア攻撃から保護します。
- 不審な電子メールのリンクや、Webダウンロードを隔離することで、高度なスピアフィッシング攻撃を遮断
- 疑わしいWebサイトを読み取り専用モードでレンタリングすることにより、ユーザーが機密データを送信することを防ぐ
- 不審な電子メールの添付ファイルを隔離し、ランサムウェアなどのマルウェアがユーザーに感染することを防ぐ
ランサムウェアとは・・・ランサムウェアは直訳すると「身代金ソフトウェア」というニュアンスです。コンピューターウイルスの一種で、感染するとコンピューターが利用不能な状態になり身代金を要求されます。
このように様々な攻撃から守ってくれるシステムとなっています。気になられた方は是非公式サイトまで飛んでみてください。
おすすめのメールセキュリティシステム②インタースキャン
このメールセキュリティシステムは、クラウド型となっています。こちらのシステムは、どのようなサイバー攻撃に対応しているかというのを紹介していきます。
- スパムメール
- 標的型攻撃
- 別製品(Deep Discovery Analyzer)との連携により、スパムメール・フィッシング攻撃・標的型攻撃をブロックします
こちらのシステムはユーザーごとの設定で、社内の様々なアカウントを管理することができます。
ITに詳しい方ですら、不正なURLをクリックする世の中なのでしっかり対策していきましょう。詳しく知りたい方はリンクから公式サイトへ飛んでみてください。
おすすめのメールセキュリティシステム③エムフィルター
このメールセキュリティシステムは、ゲートウェイ型となっています。全てのメールをサーバー上で監視します。それではこのシステムのサイバー攻撃対策を紹介していきます。
- メール無害化
- 誤送信対策
- メールアーカイブ
- スパムメール対策・・・m−FILTERを提供するデジタルアーツのみができる「ホワイト運用」により、送信元のIPアドレスとドメインの組み合わせで該当する送信元のメールのみ受信する
サーバーについて・・・サーバーとよく聞くけど、意味がよくわからないという方のために補足。サーバーとはサービスを提供している企業側のコンピュータを指し、インターネットを介してユーザーと繋がっています。
m–FILTERは、幅広い防御力があるメールセキュリティです。様々な角度からの攻撃に対応したい会社におすすめとなっています。詳しく知りたい方は、公式サイトへ飛んでみてください。
おすすめのメールセキュリティシステム④サイバーリーズン
このメールセキュリティシステムは、エンドポイント型となっています。シェア率も高いので、安心してお使いいただけると思います。それではなぜこのシステムが選ばれているのか、ということを説明します。
- 高性能なAI・・・セキュリティノウハウを蓄積した独自AIでサイバー攻撃をリアルタイムで検知し、未知の脅威も検出
- 優れた検知能力・・・サイバー攻撃の検知能力が高く、誤検知や過検知率も低いためセキュリティ対策業務の負荷を軽減
- 直感的にわかるUI・・・攻撃の現況を直感的なUIで可視化することにより、何が起こっているのかという全体像を把握できるため、運用しやすい。
UIとは・・・UIとは、ユーザーインターフェイス(User Interface)の略称のことです。一般的にユーザー(利用者)と製品やサービスとのインターフェイス(接点)全てのことを意味します。
ここで使われているUIとは、サイトの見た目や使いやすさを表しています。
サーバーリーズンのメールセキュリティシステムについて詳しく知りたい方は、公式サイトへ飛んでみてください。
メールセキュリティを選ぶ際には
この記事でメールセキュリティについての基本的な機能や、役割についてある程度分かったのではないでしょうか?
時間が経つにつれ外部攻撃は、次第に巧妙になっています。それを防ぐためには、信頼のできるメールセキュリティを選ばなくてはなりません。
情報の漏洩というのは、あなただけではなく会社の信用も地に落としてしまうのです。できるだけ万全な対策をして、あなたと会社を守っていきましょう。