「ペットにフクロウを飼いたいけど、おすすめの種類はどれなんだろう」「初めてフクロウを飼うけど、フクロウについて何も分からない」
そんなお悩みをお持ちの方はぜひコチラの記事をご覧ください。最近ペットとしても注目されているフクロウですが、まだまだメジャーなペットではないため何も知らない方も多いはずです。
そんな方はこの記事でペットフクロウについておすすめの種類を中心に、値段、特徴、飼い方、えさ、よくある質問など幅広く知っていってください。
フクロウは懐くと愛おしい表情をたくさん見せてくれます。賢い動物でもあるので、家族が増えた気がして毎日がとても楽しくなりますよ!それではぜひ最後までご覧ください。(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23358959)
初心者が飼いやすいおすすめペットフクロウ8選!
フクロウを初めて飼う方におすすめのペットフクロウを8種類紹介します。これらはペットとして人気も高く、飼いやすい種類でもあります。
- ヨーロッパコノハズク
- コキンメフクロウ
- スピックスコノハズク
- モリフクロウ
- メンフクロウ
- アフリカワシミミズク
- カラフトフクロウ
- アナホリフクロウ
以上がおすすめのフクロウです。これから1種類ずつ写真と合わせて特徴を紹介していきます。
新しい家族として招き入れるため、最期までしっかり飼育できるかどうかの視点を忘れずに見ていってください。
おすすめのペットフクロウ①ヨーロッパコノハズク
最初に紹介するのは、小型の「ヨーロッパコノハズク」です。ヨーロッパに生息しており、手の平に収まるほどの小さいフクロウです。近くで見ると目力がとても強いです。
種類 | ヨーロッパコノハズク(小型) |
価格 | 25〜30万円 |
大きさ | 16〜21cm |
体重 | 60〜135g |
寿命 | 10〜15年 |
原産国 | ヨーロッパ東部、中央アジア |
エサ | マウス、ウズラ、ヒヨコ |
ヨーロッパコノハズクはおっとりとした性格が特徴的で、小型なので飼育スペースが比較的狭く、ペットとして非常に人気の高い種類です。
飼育スペースは1部屋分の放鳥スペースがあれば十分でしょう。また静かめの細い声で「ピッピッピッ」と繰り返すように鳴くため近所への騒音トラブルにならないこともポイントです。
飼育環境はヒトが適温と感じるくらいの温度で問題ありませんが、梅雨時や夏場の高温多湿には注意してください。
おすすめのペットフクロウ②コキンメフクロウ
続いて紹介するのは、小型の「コキンメフクロウ」です。コキンメフクロウは名前の通り体が小さい事が特徴で、英名は「Little Owl」=「小さいフクロウ」と呼ばれています。
種類 | コキンメフクロウ(小型) |
価格 | 25万〜35万円ほど |
大きさ | 20〜23cm |
体重 | 100〜200g |
寿命 | 10〜15年 |
原産国 | ヨーロッパ、アフリカ北部、中国 |
エサ | マウス、ウズラ、ヒヨコ |
コキンメフクロウはその小ささや昼間に行動する習性からペットとして高い人気があります。
そしてもともと広い範囲に生息している種類のため環境変化への適応力も高く、とても飼いやすいです。
性格はやや頑固なタイプが多い一方で、神経質で臆病、警戒心が強い一面もあります。
コキンメフクロウはかなり運動が好きなため、最低でも1部屋分の放鳥スペースが必要です。理想は中庭などに網を張り込んだ放鳥スペースがあると喜ぶでしょう。
おすすめのペットフクロウ③スピックスコノハズク
続いて紹介するのは、小型の「スピックスコノハズク」です。この子は小型種の中でも1位、2位を争う人気者です。
種類 | スピックスコノハズク(小型) |
価格 | 30〜40万円 |
大きさ | 20〜25cm |
体重 | 100〜160g |
寿命 | 10〜15年 |
原産国 | アンデス東部 |
エサ | マウス、ウズラ、ヒヨコ |
スピックスコノハズクが人気である秘訣はフクロウの中でも圧倒的に人馴れするというところにあります。
性格も温厚で、飼い慣らしていけばかなり懐いてくれるでしょう。そのうえ、体も丈夫なので比較的ストレスに強く、ペットに最適な種類といえます。
おすすめのペットフクロウ④モリフクロウ
続いて紹介するのは、中型の「モリフクロウ」です。色は灰色の子と茶褐色の子がいます。
クリクリの黒い透き通ったような目がとても可愛らしく、特に女性から高い人気を集めてる種類です。
種類 | モリフクロウ(中型) |
価格 | 20〜40万円 |
大きさ | 37〜43cm |
体重 | 330〜800g |
寿命 | 10〜15年 |
原産国 | ヨーロッパ北部、イギリス、アフリカ北部 |
エサ | マウス、ウズラ、ヒヨコ |
モリフクロウは人懐っこい性格でおっとりしているタイプが多いのですが、繁殖期には攻撃的になるので注意が必要です。
黒い大きな瞳と柔らかくモフモフな羽毛。見ているだけで癒されてしまいますね!
人に慣れやすい性格からペットとしても非常に人気で、「フクロウ」といえばこの種類を思い浮かべる人が多いです。
モリフクロウはフクロウ飼育や猛禽類飼育の入門編としても最適で、初心者におすすめの種類と言われています。
おすすめのペットフクロウ⑤メンフクロウ
次に紹介するフクロウは、中型の「メンフクロウ」です。英名はBarn Owl “納屋のフクロウ” という意味があります。
メンフクロウの最大の特徴はお面のようなハート型の顔です。繁殖が比較的容易なため、最もよく見かける種類でもあります。
種類 | メンフクロウ(中型) |
価格 | 10〜20万円 |
大きさ | 29〜44cm |
体重 | 250〜400g |
寿命 | 10〜15年 |
原産国 | 中央ヨーロッパ。アフリカ、東南アジア |
エサ | マウス、ウズラ、ヒヨコ |
中型である「メンフクロウ」は独特な顔立ちも持ちます。怖いという意見もあれば可愛いという意見もあり、好みが分かれがちな種類ですが、性格は温厚で人馴れしやすいです。
環境適応能力も高いので飼育しやすいフクロウであり、 繁殖例が多く価格も抑えられていることもポイントでしょう。
性格は温厚である一方、身体能力が高く活発で、一言で言えばやんちゃな子が多いです。
メンフクロウ同士の関係性は、仲良しもいれば犬猿の仲もあったりと、お互いの関係性やヒエラルキーが比較的ハッキリしています。
おすすめのペットフクロウ⑥アフリカワシミミズク
続いて紹介するのは、中型の「アフリカワシミミズク」です。斑点模様のワシミミズクで英語で「Spotted eagle owl」と言います。
種類 | アフリカワシミミズク(中型) |
価格 | 30〜40万 |
大きさ | 35〜45cm |
体重 | 650〜900g |
寿命 | 10〜20年 |
原産国 | アフリカサハラ南部、アラビア |
エサ | マウス、ウズラ、ヒヨコ |
アフリカワシミミズクは他のワシミミズクと比べ小さいのですが、中型フクロウの中でも抜群の存在感があります。
体は全体的に灰色または茶色で、胸部から腹部にかけてはしましま模様があります。
頭部に耳状の飾り羽(羽角)を持ち、目の色は鮮やかな黄色、クチバシは黒く、とにかくかっこいいです!
性格は良い子が多いので扱いやすく、体も丈夫なのでこちらもペットにおすすめの種類です。
おすすめのペットフクロウ⑦カラフトフクロウ
次に紹介するのは、大型の「カラフトフクロウ」です。カラフトフクロウはとても大型で、顔は円盤の様な形ですごく大きくインパクトがある種類です。
種類 | カラフトフクロウ(大型) |
価格 | 50〜70万 |
大きさ | 60〜84cm |
体重 | 800〜1,700g |
寿命 | 30〜40年 |
原産国 | 北アメリカ北部、ユーラシア大陸北部 |
エサ | マウス、ウズラ、ヒヨコ |
カラフトフクロウは大型なうえ、見た目も怖いという印象を持つ人が多くいます。
しかし、実際は体の大きさの割に骨格はそこまで大きくなく、あの立派なお顔もほとんどが羽です。
性格も大柄なため凶暴かと思われがちですが、穏やかな性格で人懐っこいタイプです。たまにするキョトンとした顔なんて可愛くてたまりません!
寒冷地に生息しているため、夏場は室温を常に23度ほどに保つ必要があります。カラフトフクロウに限らずですが、しっかりとした飼育環境を作れる方は検討してみてください。
おすすめのペットフクロウ⑧アナホリフクロウ
最後に紹介するのは小型の「アナホリフクロウ」です。顔がややコキンメフクロウと似ているため、比較検討され購入されることも多い種類です。
種類 | アナホリフクロウ(小型) |
価格 | 30〜40万 |
大きさ | 20〜25cm |
体重 | 150〜200g |
寿命 | 10〜15年 |
原産国 | 南北アメリカ |
エサ | マウス、ウズラ、ヒヨコ |
小型のアナホリフクロウは序盤で紹介したコキンメフクロウに比べ足が長く走り回るのが得意な種類です。
体は小さく大人になっても25cm程度までしか成長しません。性格は神経質な個体が多いと言われています。
アナホリフクロウは名前の通り野生下ではプレーリードッグが掘って使わなくなった穴の中で一生を過ごします。
- 足が長く、走り回るのが得意
- 他のフクロウと比べ運動量が多いため、毎日数時間は部屋に放して運動が必要
- 走り回るので、爪が引っかかるカーペットなどは注意
走り回るのが好きで野生では穴の中で過ごすアナホリフクロウですが、飼育する場合は他のフクロウと同じように飼育する事ができます。
しかし、上記の通り運動が好きなので毎日走り回る時間は忘れずにとってあげましょう。周囲を見渡す時や少し警戒した時に見せる屈伸運動はコミカルでとっても可愛いですよ!
フクロウについてよくある質問Q&A!
次にフクロウを初めて飼おうと思った時によく出る質問を3つ紹介します。
フクロウを購入するにはどこにいけばいい?
フクロウを実際飼うことになってもペットショップでも見かけないし、どこで販売されているか気になるところです。
フクロウを飼うには、ペットショップはもちろん里親を募集しているサイトなどもあります。
- フクロウ専門ショップ
- フクロウカフェ
- 里親募集サイト
フクロウの飼育に慣れていない方はお近くのフクロウ専門のお店から購入するのをおすすめします。
フクロウ専門店で購入すると、飼育にあたってのセミナーを受けることができたり購入後のサポート、相談などがしやすいです。
またフクロウのいるカフェなどでふれ合い、店員さんに詳しく話を聞いてみるのもおすすめですよ。
フクロウを飼うのに必要な設備は?家の中でも飼える?
フクロウを飼う際に必要なものは下記の通りです。飼育する際の参考にしてみてください。
- フクロウのえさ
- ステンレスハサミ(えさを捌く用)
- ステンレス深型トレー
- リング型ピンセット(えさを与える)
- 係留パーチ
- 運搬キャリーゲージ
- ファルコングローブ
- 霧吹き(給水や保湿用)
- デジタル温度計/湿度計
- 計量器
- ステンレスニッパー(爪切り用)
- ロープジェス
- リーシュセット
- ポリエステルロープ
- 新聞紙/ペットシーツ
- トレー(水飲み、水浴び用)
犬や猫と違い、フクロウはゲージはなくても大丈夫です。ゲージに入れると警戒心を強め、かえってフクロウとの間に壁ができてしまいます。
水飲み/水浴び用のトレーはフクロウの体よりも大きいもので浅いものが理想です。この水は常に新鮮なものを与えることを忘れないようにしてください。
また、フクロウは賢い動物ですが部屋に慣れていないと飛んだ際に飛び出ているものにぶつかってしまう可能性もあります。部屋に尖ったものは置かないようにしましょう。
フクロウがいる部屋の温度は何度に設定すればいいの?
フクロウは暑さに強かったり逆に寒さに強い種類など、もともとの生息地によってさまざまです。
しかし飼育する際は、どの種類も下記の温度、湿度を保ってあげれば大丈夫です。ストレスや体調を左右するのでしっかりと管理してあげましょう。
温度管理 | |
夏場の温度 | 23〜26度 |
夏場の湿度 | 37〜60% |
冬場の温度 | 18〜25度 |
冬場の湿度 | 45〜60% |
夏も冬もエアコンをつければいい訳ではありません。エアコンをつけると乾燥してしまうのでしっかりと湿度の管理も忘れないでください。
1ヶ月あたりのエサ代はいくら?あげ方は?
続いてエサについて解説していきます。フクロウのえさは1日1回、体重の8%〜15%の量を目安として与えるといいでしょう。
えさについて | |
種類 | 冷凍マウス、ウズラ、ヒヨコ |
量 | 体重の8%〜15% |
頻度 | 1日1回 |
大きさ | 口のおきさに合わせて一口サイズにカット |
1ヶ月あたりのえさ代(小型) | およそ5,000円 |
(中型) | およそ7,000円 |
(大型) | およそ10,000円 |
以上がエサについての基本的な情報になります。初めてフクロウを飼う方はえさを捌くことに抵抗を覚える方が多いと思いますが、これができなければフクロウを飼うことはできません。
既にカットしてあるものも売っていますが、再冷凍されているものは切り口に雑菌が繁殖していたり、鮮度が落ちていたりフクロウにとって良いことがありません。
基本は自分で捌いた栄養価の高い冷凍マウスをあげましょう。喉に詰まらせないように大きさも様子を見ながら調整してください。
まとめ:フクロウをペットにすると毎日が幸せになる
初心者でも飼いやすいおすすめペットフクロウを紹介しました。実際、フクロウを飼育するととても愛おしい表情をたくさん見せてくれます。本当に可愛いです!
最後になりますが、そんな可愛いフクロウを飼う前に確認しておきたいことをまとめておきます。
- 1年中室温、湿度など飼育環境に気を配る必要がある
- えさ(マウス)を捌くことに抵抗があり、できそうにない
- 寿命が長いので家族として最後まで付き合えるか冷静に考える
大前提として大切な家族、命が増えるという根本的なことを忘れてはいけません。
その時だけの感情に流されず、冷静になって新しい家族を迎え入れてあげてくださいね。