名古屋は日本三大都市の1つで、歴史や文化、産業などさまざまな魅力が詰まっています。主要部へのアクセスも良好で、観光名所も多いのが特徴です。
しかし「名古屋市内で住みやすい街はどこ?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ライフスタイルや好みに合うところを見つけて、快適に暮らしたいですよね。
本記事では、暮らし方にあったおすすめエリアの情報をはじめ、名古屋の歴史や文化を楽しめる観光スポットをご紹介します。
名古屋に引越しを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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名古屋は便利な施設や自然が豊富!日本各地へアクセスもしやすい
便利な施設や、豊かな自然に囲まれたエリアが点在する名古屋は、愛知県の県庁所在地です。
日本の中心部に位置し、東京や大阪などの大都市とも近く、新幹線や高速道路などを利用して簡単にアクセスできます。
便利な施設が数多く点在し、ファミリーで移住するのにも適しています。千種区や名東区は、子育て世帯におすすめです。
また、東区は治安や交通アクセスが良く、女性の一人暮らしでも安心して暮らせます。
次からは、そんな名古屋市でおすすめの街を5つご紹介します。
名古屋の住みやすい街5選
名古屋市でおすすめの街は、次の5つです。
- 必要な施設が揃っている千種区
- 恵まれた自然環境が魅力の緑区
- 名古屋駅に隣接している中村区
- 静かで落ち着いた雰囲気の守山区
- レトロな雰囲気が味わえる西区
それぞれのエリアの特徴を把握し、自分の好みやニーズに合う場所を探してください。
地域の情報を多く入手すればするほど、マッチ度の高い地域が見つかりやすくなるでしょう。
必要な施設が揃っている千種区
千種区には地下鉄東山線・名城線・桜通線の3つが通っており、名古屋駅や栄駅より10分〜20分ほどでアクセス可能です。
名古屋駅まで出向かずとも、長距離バスに乗車できるバス停もあります。
緑が豊かな「東山総合公園」や「千種公園」などの季節を感じられる施設が充実している点も、千種区の魅力です。
千種区の中心部には、落ち着いた雰囲気の住宅街が広がっており、子育てにも適しています。
数多くの学校や保育施設や、スーパー・コンビニ・金融機関・24時間体制の医療センターなどの施設も揃っています。
一方で、家賃相場は高めで、住む場所によっては坂が多い点がデメリットでもあります。
恵まれた自然環境が魅力の緑区
緑区は近年、地下鉄桜通線が「徳重駅」まで延長されて、名古屋の中心部までアクセスしやすくなりました。
主要駅へのアクセスが良好になったことにより、ベットタウンとして人気が高まっています。
山や川・湖などの自然が豊かで住み心地が良い点が魅力です。レジャースポットは、リニア・鉄道館や水族館などがあります。
また、大学病院をはじめ、病院やクリニックが数多くあるので、健康面も安心できます。
デメリットは、買い物環境や交通網が発達しておらず、車がないと不便と感じる点でしょう。
名古屋駅に隣接している中村区
中村区は、名古屋市の玄関口として再開発が勧められている地域で、新幹線・地下鉄・バスなどの交通機関が集まる利便性の高いエリアです。
名古屋駅周辺は高層ビルやマンションが多い一方、駅から西の地域には下町エリアが広がっています。
住宅街でありながら、歴史を感じられるスポットが数多く点在し、情緒を感じられる街並みであることも特徴の1つです。
中村区の注意すべき点は、名古屋駅周辺に場所によっては治安が良くない地域があることです。
また、家賃相場や駐車場代が高めなことも念頭に置いておく必要があります。
静かで落ち着いた雰囲気の守山区
守山区は、山や川・湖などが多く、自然環境の良いところが魅力です。
加えて、交通機関の整備も整っており、名鉄瀬戸線に乗れば主要駅の栄まで電車一本でアクセスできます。
駅周辺には商店街や飲食店が少なく、閑静な住宅街が多い地域です。また文教地区として多くの大学が点在しており、学生や子供の活力に溢れています。
その一方で、守山区は住宅街が多く、商業施設や娯楽施設は少なめです。
鉄道はJRと名鉄瀬戸線の2つが通っていますが、地下鉄の駅はなく、不便と感じる場合もあるかもしれません。
レトロな雰囲気が味わえる西区
西区は、公園や緑地などの自然を活かしたスポットや、風情ある下町・新興住宅地が共存する地域です。
名古屋駅や栄駅へのアクセスが良好で、ベットタウンとして人気を集めています。
西区の中央に流れる庄内川周辺にある「庄内緑地公園」では、季節の花を楽しめるほか、広大な芝生広場やピクニック広場・ボート池などで思う存分遊べるスポットです。
西区は名古屋駅から徒歩圏内のエリアもある一方で、四間道や名古屋ルーセントタワー周辺などの駅から遠い地域は、バスの利用が必要な所もあります。
暮らし方別|おすすめエリア
次に、暮らし方に分けたおすすめエリアを3つご紹介します。
- 【ファミリー層におすすめ】名東区
- 【一人暮らしにおすすめ】東区
- 【カップルや夫婦におすすめ】覚王山エリア
名古屋にファミリーで移住・一人暮らし・カップルや夫婦で住む、などの状況により、選択するスポットは変化します。
ライフスタイルをイメージしながらエリアの情報を読めば、自分が生活するうえで重視すべき点が見えやすくなるでしょう。
【ファミリー層におすすめ】名東区
名東区は閑静な住宅街が多い地域で、ファミリー層におすすめです。
鉄道は地下鉄東山線の駅が4つあり、栄駅まで約20分で到着できます。交通の利便性が高く、ベッドタウンとして人気のエリアです。
東山線終点の藤が丘駅には、隣町の豊田市を走行するリニアモーターカー(通称「リニモ」)が通っています。
地下鉄の駅は住宅地から近く、駅前にはスーパーやドラッグストアがあるため、日常の買い物に困ることはありません。
また、区内には猪高緑地・明徳公園・牧野ヶ池緑地をはじめとした公園が多数あります。幼稚園や保育施設も充実しており、子育てしやすい環境が整っています。
【一人暮らしにおすすめ】東区
東区はオフィス街の近くに住宅街があり、一人暮らしにおすすめのエリアです。
JR中央本線・名鉄瀬戸線など、5つの鉄道が通っています。名古屋駅や栄駅まで10分ほどでアクセス可能です。
都心部へのアクセスが良いことに加えて、治安の良さも兼ね備えている点が東区の魅力でしょう。女性の一人暮らしにも適しているエリアです。
区内で人気のショッピングセンター「オアシス21」のほか、おしゃれなカフェや飲食店も多く点在しているので、休日の外出も退屈しないでしょう。
【カップルや夫婦におすすめ】覚王山エリア
名古屋市内でも有数の高級住宅街である覚王山は、カップルや夫婦で住むのにおすすめです。
例年行われる「住みたい街ランキング」では、毎年上位にランクインするほど人気があります。
高級住宅街と文教地区を併せ持ち、治安が良い点が特徴です。
おしゃれなレストランやパティスリーなどが軒を並べる商店街や、昔懐かしい名店・歴史を感じられるスポットがあるのもポイントです。
鉄道は地下鉄東山線が通っており、名古屋駅や栄駅まで10分〜15分ほどでアクセスできます。
高級住宅街が広がる人気エリアでありながら、主要駅までのアクセスも良好な点が人気の理由といえるでしょう。
名古屋の魅力的な観光スポット
名古屋のおすすめスポットは、以下の5か所です。
- 名古屋城
- 熱田神宮
- トヨタ産業記念館
- 名古屋港水族館
- 名古屋市科学館
名古屋市内には数多くの観光スポットがありますが、その中でも特におすすめの場所をご紹介します。
名古屋の歴史や文化を実感することで、名古屋の特色や魅力が深く理解できます。
名古屋城
名古屋のシンボルとして名高い名古屋城は、日本三名城のひとつで、天守閣の上の金のシャチホコが有名です。
1945年の空襲で天守閣や本丸御殿が焼失しましたが、2023年現在、天守閣以外は再建されています。
城内は非常に広大で、見学には約1時間〜1時間半かかります。
公式サイトでは、正門からと東門からのおすすめコースが紹介されているので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
熱田神宮
熱田神宮は、三種の神器の1つである「草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)」が祀られている神社です。
織田信長ゆかりの塀や、約6,000点の貴重な奉納品が展示されている宝物館などが見どころです。
また、名古屋随一のパワースポットとしても注目されています。
清水社の奥にある石と湧き水は、女性に人気のスポットです。その石に湧き水をかけると願い事が叶い、水で顔を洗うと美肌になれると伝わっています。
トヨタ産業技術記念館
名古屋市西区にある「トヨタ産業技術記念館」では、世界的に有名なトヨタが紡織業から始まった歴史や、自動車産業の技術などを知ることができます。
モノづくりの楽しさを実際に体感できるワークショップも魅力でしょう。
図書室やミュージアムショップ・レストランなどもあり、子供から大人まで楽しめます。
名古屋港水族館
名古屋市港区にある「名古屋港水族館」は、日本国内でも有数の広さを誇る水族館です。館内は北館と南館に分かれています。
北館には、日本の水族館では2ヵ所でしか見られないシャチや、貴重なベルーガや、イルカなどを展示しています。
南館では数多くのペンギンや、500匹以上のクラゲの展示・ウミガメの回遊などが人気です。
名古屋市科学館
「名古屋市科学館」は、名古屋市の白川公園内にある科学博物館です。世界最大規模の銀色のプラネタリウムは、ギネスブックにも登録されています。
プラネタリウムでは、クオリティの高い星空の映像が楽しめます。
「水のひろば」「竜巻ラボ」「放電ラボ」「極寒ラボ」などの大型展示室で、さまざまな体験ができるのも魅力です。
イベントも随時開催されていて、プラネタリウムのテーマも時期によって変化するので、何度も訪れたくなるでしょう。
各施設の利用案内 | ||||
施設名 | 所在地 | 営業時間 | 定休日 | アクセス |
名古屋城 | 名古屋市中区本丸1-1 | 9時~16時30分 | ・12月29日~12月31日
・1月1日 |
<電車> 地下鉄名城線「名古屋城」 7番出口から徒歩5分 <車> |
熱田神宮 | 名古屋市熱田区神宮1-1-1 | <神宮> 24時間参拝可能 <宝物館> 9時~16時30分 ※16時10分まで入館可 |
<宝物館> ・最終木曜とその前日 ・年末12月25日~31日 |
<電車> 名鉄名古屋本線「神宮前」より 徒歩3分 <車> 名古屋高速3号大高線 「呼続」出口から5分 |
トヨタ産業技術記念館 | 名古屋市西区則武新町4-1-35 | 9時30分~17時 | ・月曜日 (祝日の場合は翌日) ・年末年始 |
<電車> 名鉄名古屋本線 「栄生」駅から徒歩3分 <車> 名古屋第二環状自動車道 「清州東」から約15分 |
名古屋港水族館 | 名古屋市港区港町1-3 | 9時30分~20時 ※冬場:9時30分~17時 |
毎週月曜日 (GW・7~9月・年末年始・春休み期間は無休) |
<電車> 地下鉄名港線「名古屋港」 3番出口から徒歩5分 <車> 名古屋高速道路 「港明」から約10分 |
名古屋市科学館 | 名古屋市中区栄2-17-1 | 9時30分~17時 ※16時30分まで入館可 |
・毎週月曜日 (祝日の場合は直後の平日) ・第三金曜日 (祝日の場合は第四金曜日) ・年末年始 |
<電車> 地下鉄東山線・鶴舞線 「伏見」4・5番出口から 徒歩5分 |
名古屋で住みやすい街を探すコツと注意点
名古屋で住みやすい街を探すコツと注意点を解説します。名古屋にはさまざまなエリアがあり、それぞれに特色や魅力があります。
それらを理解して自分に合ったエリアを選ぶことで、名古屋の魅力を存分に楽しめるでしょう。
名古屋で住みやすい街を探すコツ
名古屋で住みやすい街を探すコツには、以下の2つがあります。
- 自分のライフスタイルやニーズに合わせて選ぶ
- 家賃相場、自身の予算・好みを考慮する
仕事や学校に通うなら、交通アクセスが良いエリアがおすすめです。
また主要駅まで自転車や徒歩で行けるエリアであれば、商業施設や飲食店も充実しているので、さらに便利でしょう。
一方で、多少交通が不便であっても、落ち着いた暮らしを選ぶなら、緑が豊かな地域を選ぶのがおすすめです。公園や自然が豊富で治安が良い地域は、子育てにも適しています。
名古屋市内の家賃相場は、エリアや住む家の広さによって異なりますが、名古屋市中心部に近いエリアや、人気のあるエリアは家賃が高い傾向です。
自分の予算や好みを考慮して住む場所を選ぶと、暮らしに満足感が得られるでしょう。
名古屋で住みやすい街を探す際の注意点
名古屋で住みやすい街を探す際は、次の2つに注意しましょう。
- 夏は蒸し暑く冬は非常に寒い
- 治安が良くない地域もある
名古屋の気候は、夏は蒸し暑くて冬は非常に寒いという特徴があります。夏場に湿度が70%を越す場合もあり、冬には「伊吹おろし」という冷たい北風が吹きます。
このような気候に慣れるまでに時間がかかることもあるかもしれません。
名古屋市内には、あまり治安が良くない地域が存在します。例えば中村区や中区の一部は、全国の犯罪発生率ランキングにランクインしています。
住むのを避けた方が良いエリアは、不動産屋に聞いてみるのが良いでしょう。
まとめ:名古屋は交通網が発達し歴史がある街
名古屋市内の住みやすいエリアや、おすすめのスポットをご紹介しました。名古屋は交通網が発達しており、歴史や文化を感じられる街です。
住む場所を決める際には、それぞれのエリアの特徴を把握し、自分のニーズや好みと照らし合わせましょう。
さらに、事前に注意するべき情報を入手し頭に入れておけば、あわてて対処せずともよくなるでしょう。
名古屋は、歴史や文化と便利な都市の機能が融合する街として人気があります。
名古屋の魅力や住みやすさを確実に把握し、自分にぴったりのエリアを見つけることで、快適な生活が送れるでしょう。
- 名前:ミミ