「愛犬の待てのしつけ方がわからない……」「どんなことに注意したらいいの……」と悩んでいませんか?
愛犬にストレスを感じさせずにしつけをしたいけれど、どうしつけたらいいのか分からないですよね。
そこで当記事では、愛犬を守る上でも大切な「待て」のしつけ方やしつける理由、ポイントを紹介します。
もしあなたが愛犬に「待て」を教えたいなら、ぜひ最後までご覧くださいね。
アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/LATYeZyw88c
犬に待てのしつけを教える3つの理由
犬に待てのしつけをなぜ教えた方がいいのか、はっきりとした理由が分からないですよね。
しかし、愛犬に「待て」のしつけを教えることには以下の3つの理由があります。
- 犬を危険から守る
- 犬が穏やかな心を保てるようになる
- 他の人や犬に迷惑をかけない
しつけは愛犬をトラブルから守り、楽しく過ごすためにも大切です。
以下に詳しく紹介していますから、ぜひ読み進めて待てのしつけを始めてみましょう。
犬を危険から守る
愛犬に「待て」のしつけを教える1つ目の理由は、愛犬を危険から守ることです。
例えば散歩中に、信号待ちのときやリードが外れてしまうトラブルで道路に飛び出してしまいそうになるときがあるかもしれません。
しかし「待て」ができると、あなたのそばで待てますから道路に飛び出してしまう心配もなく、愛犬を交通事故から守れます。
また「待て」ができると散歩中に愛犬が拾い食いをしそうなときにも、止められますから役に立ちます。
犬が穏やかな心を保てるようになる
2つ目は、犬が穏やかな心を保てるようになることです。
「待て」は愛犬の感情のまま動きたいという気持ちを、我慢させるしつけです。
そのため「待て」ができるようになると衝動的な感情をコントロールできるようになり、愛犬が興奮して歯止めが効かなくなるのを防ぐ効果があります。
愛犬が穏やかな気持ちで過ごせるように「待て」を教えてみましょう。
他の人や犬に迷惑をかけない
3つ目は、他の人や犬に迷惑をかけないことです。
犬は散歩中にすれ違った人や犬に興奮して飛びかかってしまったり、激しく吠えたりする可能性があります。
愛犬にとってはじゃれついただけでも、人や犬に思わぬ怪我をさせてしまうこともあるため気を付けましょう。
しかし「待て」ができると、問題行動を抑えトラブルを回避できます。「待て」を教えて、トラブルなく散歩を楽しみましょう。
犬に待てのしつけを教えるタイミング
犬に待てのしつけを教えるタイミングは、基本的には子犬の段階が理想です。
子犬が家の環境に慣れてから、しつけを教えていくといいでしょう。そのため子犬を迎えてから1~2週間以内を目安にしつけを始めてみてくださいね。
また、成犬が家の環境に慣れるまでの時間は、子犬よりもかかる傾向があります。目安は成犬を迎え入れてから2週間~1ヶ月以内です。
子犬でも成犬でも、個体差があるため様子を見ながら、しつけを始めましょう。
犬に待てのしつけを教えるときのポイント3つ
「待てのしつけを教えるポイントがあるなら教えてほしい」ですよね。
そこで、以下の愛犬に待てのしつけを教えるときのポイント3つを参考にしてください。
- まずは「おすわり」から教える
- 使う言葉は1つに絞る
- たくさん褒める
スムーズに待てのしつけができるように、次に紹介する「ポイントの詳細」を読み進めましょう!
まずは「おすわり」から教える
1つ目の待てのしつけを教えるときのポイントは「おすわり」から教えることです。
「待て」はあなたが「よし」というまでじっとしている行動ですから、立ったまま待たせるよりも「おすわり」をしている状態のほうが、動きにくく「待て」がしやすいのです。
そのため愛犬にしつけをする順番は「おすわり」を教えてから「待て」の順番で教えると、スムーズにしつけられます。
使う言葉を1つに絞る
2つ目の待てのしつけを教えるときのポイントは、使う言葉を1つに絞ることです。
「待て」のほかに「ステイ」と英語で指示を出す場合もありますが、必ず1つの言葉に決めて家族全員で統一させましょう。
相手によって異なる言葉で指示されると、愛犬が混乱してしまいます。ですから、待てのしつけを教えるときは1つの言葉に絞って指示を出しましょう。
たくさん褒める
3つ目の待てのしつけを教えるときのポイントは、たくさん褒めることです。
「待て」ができたタイミングでしっかりと撫でてあげながら、思いっきり褒めてあげましょう。
また、高い声のほうが犬は褒めてもらえていると認識しやすいため、褒めるときは声のトーンを普段より上げて褒めてあげましょう。
褒めてもらえるのは愛犬にとっては立派なご褒美です。そしてしつけの上達に向けて大切ですから、ちゃんとできたときは思いっきり褒めてあげてくださいね。
犬に待てのしつけをするときの3つの注意点
愛犬に待てのしつけをするとき、どのようなことに注意すればいいのか分からないですよね。
そこで、あなたに気を付けて頂きたい3つの注意点を以下に記載しています。
- 大きな声で叱らない
- 犬の気が散る環境では教えない
- 長時間のトレーニングをしない
まずは注意点を知り、気を付けることで愛犬と楽しくしつけをできるようにしましょう。
大きな声で叱らない
1つ目の注意点は、大きな声で叱らないことです。
しつけの際に叱るとき、つい大声になってしまいます。しかし、犬は人と比べると聴力が優れているため、大きな音が苦手な子もいるのです。
そのため犬は萎縮してしまい、叱られる度にストレスを感じてしまいます。
ですから、しつけをしている際、しっかりできなくても大声で怒鳴らず気長にしつけしましょう。
犬の気が散る環境では教えない
2つ目の注意点は、犬の気が散る環境では教えないことです。
犬は他の人がいたり、好きなおもちゃがあったりすると、気になってしつけに集中できません。そのため最初は、愛犬が集中できる場所でしつけの練習をしましょう。
そして集中できる場所で「待て」ができるようになったら、おもちゃがある場所や騒がしい場所、公園などに行ってできるように練習をしましょう。
長時間のトレーニングをしない
3つ目の注意点は、長時間のしつけのトレーニングをしないことです。
犬の集中力は5~10分程ですから、愛犬の集中力が切れて失敗してしまう前にしつけを終えましょう。
なぜなら、いきなり長時間に挑戦して失敗してしまうと、愛犬がストレスを感じ、しつけに嫌悪感を持ってしまうからです。
一旦しつけに嫌悪感を持ってしまうと教えづらくなります。
ですから愛犬がストレスを感じないように、しつけは短時間にしましょう。
「待て」の前に「おすわり」を教えよう!3ステップで紹介
「待て」を教える前に「おすわり」を教えたほうがスムーズにしつけを進めやすいです。なぜなら「おすわり」の姿勢のほうが待ちやすいからです。
そのため、以下の「おすわり」のしつけ方法を参考に教えてみてくださいね。
- 愛犬の大好きなおやつを鼻先に差し出す
- お尻を地面につけてもらう
- おすわりの言葉を覚えさせる
ステップ1は、あなたがおやつを握り、愛犬の鼻先に近づけおやつの匂いを嗅がせることです。このとき匂いだけで気づかせるようにしましょう。
ステップ2は、愛犬にお尻を地面につけてもらうことです。そしてゆっくりと拳を愛犬の頭上に移動します。
お尻が床についたら「よし」と言葉をかけて、おやつをあげて褒めてあげましょう。
ステップ3は、愛犬に「おすわり」の言葉を覚えさせることです。愛犬のお尻が床についた瞬間「おすわり」と声がけをして座ってくれたら、しつけ成功です。
犬に待てのしつけを教える方法!5ステップで紹介
待てをしつけるには具体的にどのようにしたらいいか分からないですよね。
そこで、以下の犬に待てのしつけを教える方法の5ステップを参考にしてください。
- おすわりをさせる
- 「待て」の言葉を覚えさせる
- 1~2秒待てたらご褒美をあげる
- 少しずつ「待て」の時間を延ばす
- 距離をとってもできるようにする
下記に具体的に待ての教え方をご紹介していますから、焦らず気長に愛犬とのしつけを楽しみましょう。
ステップ1:おすわりをさせる
ステップ1は、愛犬の正面に立ちあなたが手におやつを持った状態でおすわりをさせることです。
おすわりをしている愛犬の目線が少し上がる位置まで手の平を下げてください。
そのとき愛犬が顔を上げると体重が後ろに移動して動きにくくなるため待てをしやすい姿勢を作ります。
また「おすわり」のしつけ方法は、以下を参考に教えてみてくださいね。
- 愛犬の大好きなおやつを鼻先に差し出す
- お尻を地面につけてもらう
- おすわりの言葉を覚えさせる
ステップ2:「待て」の言葉を覚えさせる
ステップ2は「待て」の言葉を覚えさせることです。
おすわりの姿勢を取っている間に、愛犬の鼻先にあなたの手をかざし「待て」と声をかけます。このとき、はっきりと分かりやすく指示を出しましょう。
指示を出すときの言葉は1つに絞り、家族全員で統一しておきましょう。異なる言葉で指示されると、愛犬が混乱してしまいます。
愛犬が混乱しないように「待て」の言葉を覚えさせてみてくださいね。
ステップ3:1~2秒待てたらご褒美をあげる
ステップ3は、愛犬が最初は1~2秒待てたら、おすわりができている間に「よし」と解除の指示を出してご褒美をあげて褒めてあげることです。
ポイントは愛犬が動き出す前にタイミングを見計らって「よし」と解除して、ご褒美をあげることです。
ただし、解除の指示を出す前に愛犬が動いてしまったら、ご褒美をあげずにもう一度やり直してください。
あなたが指示を出す前に動くと、ご褒美がもらえないんだと愛犬に覚えさせます。
ステップ4:少しずつ「待て」の時間を延ばす
ステップ4は、少しずつ「待て」の時間を延ばしていきます。
愛犬が2秒待つのに慣れてきたら、1秒ずつ待っていられる時間を延ばしていきます。
そして愛犬が待っている間、余計な言葉はかけずにじっと愛犬を見つめて、上手にできたときは思いっきり褒めてあげましょう。
ポイントは愛犬にしつけに対する嫌悪感を感じさせないことです。
いきなり数十秒も延ばして失敗してしまい、愛犬が嫌悪感を感じると、しつけができなくなる可能性があるため少しずつ気長にしましょう。
ステップ5:距離をとってもできるようにする
ステップ5は、距離をとっても「待て」できるようにすることです。
あなたは愛犬の正面から1歩後ろへ下がって、距離を保ちながら「待て」をします。
そして「待て」ができたら愛犬が動き始める前に戻り、ご褒美をあげて褒めてあげましょう。
また1度上手にできてもすぐに距離を延ばすのではなく、5回程成功したら歩数を延ばしていきましょう。
【まとめ】犬のしつけは飼い主も楽しみながらしよう!
この記事では「待て」のしつけの教え方や注意点などをご紹介してきました。
上手にできたときは思いっきり褒めて、しつけが終わったら思い切り遊んであげてください。ある程度できるようになれば、外でしつけをしてみましょう。
なぜなら外は、車が走っていたり他の犬がいたりと刺激的ですから、興奮して危険な行動をする可能性があります。
そのときに「待て」の効力が発揮され、愛犬を守るのに繋がります。
始めは集中力が途切れてしまうかもしれませんが、気長に楽しみながらしつけしてくださいね。
- 名前:山本歩美