「自分の犬が待てをしてくれない」「待てが上手くできない」と困っていませんか。
病院で吠えてしまったり、勝手に走り出してしまったり、大変な思いをしていたことでしょう。
本記事では、簡単に覚える待てのしつけ方や覚えてくれない原因、コツを解説しています。
しつけ方を理解すると、しつけに苦労せず、待てが上達していきます。ぜひ最後まで読んでください。
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犬にオススメの簡単に覚える待てのしつけ方
犬に待てと言っても、おやつにしか興味がなく失敗した経験ありませんか?
待てを覚えてもらうためには段階を踏んでしつけを行うのが大切です。
そこで、しつけを簡単に覚える3つのステップを紹介します。
- 犬のしつけ時間を伸ばす
- 犬のしつけ距離を増やす
- 犬のしつけに妨害を加える
犬のしつけ時間を伸ばす
1つ目のステップ「犬のしつけ時間を伸ばす」の手順は以下の通りです。
- 犬に「座れ」もしくは「伏せ」を命令する
- 手のひらを犬の前にかざして「待て」のコマンドを言う
- 犬の前に手のひをかざしたまま待つ
- 褒める言葉とおやつをあげる
- 犬に「OK」などの終了コマンドをいい、犬を立たせる
待てのしつけではまず、「待てができる時間を延ばすこと」が重要です。
最初はうまくいかず、1秒や2秒で辞めてしまいます。少しでもできたら褒める言葉とおやつをあげましょう。
なぜなら、犬に成功体験を与えると早く覚えてくれるからです。
待ての時間を伸ばせないと、次のステップに移れないため、2〜3分待てができるようにしつけを何回も行ってください。
犬のしつけ距離を増やす
2つ目のステップは「犬のしつけ距離を増やす」です。以下の順で行うと、犬が待ての状態で我慢できる距離が伸びるので、実践しましょう。
- 犬に「座れ」もしくは「伏せ」を命令する
- 手のひらを犬の前にかざして「待て」と言う
- 手をかざしたまま後ろに下がる
- 褒める言葉とおやつを与える
- 「座れ」や「伏せ」を解除する
- 1m〜2m下がれたら、下がる時犬に背を向けて下がる
犬のしつけ距離を伸ばす際、最初は半歩や1歩下がるところから始めましょう。
待てができる距離が少しでも延びた時に、褒める言葉とおやつを与えて犬に成功体験を増やすと、どんどん延ばすことができます。
1m〜2m離れる「待て」できたら、次は背を向けて離れる練習を行います。
手のひらをかざさず、犬とのコンタクトも取れないトレーニングになるので、できるようになるのは難しいです。できるまで何度も挑戦してください。
犬のしつけに妨害を加える
3つ目のステップは「犬のしつけに妨害を加える」です。妨害を加える理由は犬が興味を持つ物よりもしつけを優先させるためです。
- 片手に音のあるおもちゃを持つ
- 犬に「座れ」もしくは「伏せ」を言う
- 手のひらを犬の前にかざして「待て」を言う
- おもちゃを犬の前で動かして音をだす
- 褒める言葉とおやつを与える
- 「座れ」や「伏せ」を解除する
おもちゃは犬が興味を持つ物を選びましょう。外には犬の気を引く物がたくさんあります。
家のような落ち着けるところで待てができても、外に出たら「待て」ができないようでは意味がありません。
好奇心旺盛な犬は特に難しいので、覚えるまで何度も行い、賑やかな場所でも「待て」が使えるようにしましょう。
犬に待てを覚えさせるコツ
犬に待てをしつけるコツは「おすわりをできる状態にする」です。
「おすわり」や「伏せ」をしてから待てを行うと、犬の興奮状態を落ち着かせる効果があるので、待てがしつけやすいです。
さらに、おすわりは待てと同じ使い方ができます。
例えば、信号待ちや横断歩道でおすわりをさせて、飛び出しを防げます。おすわりができない時は先にしつけましょう。
また、飼い主はしつけ中に過剰に喜んではいけません。待ての記録更新をした時はつい喜んでしまいがちですが、飼い主の反応に犬も興奮してしまい、犬も立ち上がってしまいます。
「座れ」や「伏せ」を解除してからたくさん褒めるように意識しましょう。
しつけを覚えさせるタイミング
しつけのタイミングはおやつをあげる時間です。おやつをあげていない人は、15時のタイミングでしつけを行ってみましょう。
ご飯を食べた後では、おやつをあげても食べてくれるとは限りません。
また、犬も人と同じようにご飯を食べた後では眠くなりますので、ご飯後のしつけは難しいのです。
また、ご飯前にしつけるのもオススメできません。ご飯のタイミングは犬が興奮して集中できないからです。
不可能ではありませんが、なるべくご飯のタイミングでのしつけは行わないようにしましょう。
犬が待てを覚えてくれない原因
犬に待てをしつける時に無理やり行っていませんか?
犬のしつけでやってはいけないことを2つ紹介します。もしあなたに当てはまるなら、しつけ方を変えてみましょう。
- 長時間待てをさせる
- 集中できる環境でしつけをしていない
長時間待てをさせる
1つ目は「長時間待てをさせる」です。
犬の集中力は5分程度だと言われているので、待てをただやらせても犬は理解できず、ストレスを溜めてしまいます。
最悪の場合、待てをしつける時間が嫌になり、しつけを覚えなくなってしまう可能性があります。
しつけを行う時間を決めてできなかったとしても、無理に続けるのは辞めましょう。
集中できる環境でしつけしていない
2つ目は「集中できる環境でしつけしていない」です。
子供が近くで遊んでいたり、犬が興味を示す物があったりすると気が散ってしまい、犬はしつけに集中できません。
ドックランのような他の犬がいる環境でも、「待て」をしつけるのが難しいです。
まずは犬が飼い主に集中できる静かな場所や、誰もいない自宅の部屋を選んで待てをしつけましょう。
犬のしつけには家族の協力も必要
犬のしつけには家族の協力も必要です。「待て」や「ストップ」など家族間で待ての言葉が違っていると、犬が混乱して覚えられないからです。
しつけを行う際は、使う言葉を1つに決めましょう。待てを覚える前に家族全員で言葉を決めておくと犬が理解してくれます。
家族全員に協力してもらい言葉を統一すると、自分以外の家族の「待て」もしてくれます。
待ては家の中より外の方が何倍も難しい
待てを初めてしつける際、外でしつけていませんか。待ては家の中より外の方が何倍も難しいため、上手くしつけられないのです。
外は危険があるため、少しでも早く待てを覚えさせたい気持ちはわかります。
ですが、家の中でしつけをしてから外でチャレンジしましょう。
外で覚えさせるのが難しい理由は2つあります。
- 子供や車など犬が興味を引くものがたくさんあるから
- しつける環境が変わるから
散歩の経験があまり無い場合や、初めて「待て」を覚える時は、家の中でしつけましょう。待てができるようになってから外でも行います。
家の中ではできるけど外ではできない犬は、いつもと違う環境だと認識しています。
緊張や不安から待てができないので、家の玄関や庭からしつけて外でも同じ「待て」だと認識させましょう。
【まとめ】:実際に犬に待てのしつけを覚えさせよう!
犬の待てのしつけがわからないままやると、失敗します。
少しでも早くしつけようと長い時間行うと、犬にもストレスがかかり、待てができなくなるのです。
待てをしつける時は3つを段階的に行いましょう。
- 待てができる時間を延ばす
- 待てをしてくれる犬との距離を延ばす
- しつけに妨害を加える
何度も繰り返して少しずつ時間や距離を延ばすのが大切です。すぐに実践して病院や外でも、待てができるようにしましょう。
- 名前:石田 拓巳
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