あなたは「格安SIMの月額料金を比較してみたい」、「格安SIMにはどんなプランがあるのだろう」と思っていませんか?
格安SIMのキャリアは近年増加傾向にあり、それぞれを詳しく調べるのはかなりの重労働です。
本記事では、「格安SIMの人気の料金プラン」を詳しくまとめています。また、家族向けや子供用など、用途別におすすめの格安SIMも紹介しているので、そちらも参考にしてください。
スマホ代を節約するために、様々な格安SIMを比較してあなたの利用方法に合った料金プランを見つけましょう。
https://pixabay.com/ja/photos/iphone-%E6%89%8B-%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-500291/
比較の前に知っておこう①格安SIMの月額料金が安いワケ
大手キャリアの月額料金は、通話代やオプション代を含めると月額5,000円~7,000円以上の料金がかかります。しかし、格安SIMでは5GBのプランを月額1,500円程度に抑えられるものがほとんど。
ここまで安いと、「なぜ格安SIMの月額料金は安いのだろう」、「何かデメリットもあるのだろうか」と不安になられる方もいると思います。主に、格安SIMの月額料金が安い理由は以下の通りです。
- 通信設備の維持費用が不要なため
- 人件費を最低限に抑えているため
- 自分でオプションのつけ外しができるため
通信設備の維持費用が不要なため
格安SIMは、多くのネットワーク設備を大手キャリアからレンタルしています。
そのため大手キャリアと違い、通信設備にかかる土地代、設備代、メンテナンス代などの維持費用が不要になります。
インターネットでのサービスが基本なため
格安SIMの多くは、店舗を構えず、インターネット経由での契約やサポートが基本です。
よって、テナント料や販売員などの店舗経営費のコストも削減しています。
自分でオプションの付け外しができるため
大手キャリアの料金プランは、通話かけ放題や留守番電話のオプションが初めから含まれているため、その分料金が高くなっています。
その一方格安SIMでは、オプションを自分で選び、料金プランへの付け外しができるため、不要だと思ったオプションを外し、月額料金を節約できます。
比較の前に知っておこう②格安SIMのメリットを解説
月額料金は安いこと以外にも、格安SIMには様々な乗り換えるべき利点が存在します。主なメリットは以下の3つです。
- 「2年契約」など、契約期間の縛りが少ない
- 契約途中でもスムーズにプランの変更ができる
- 自分に合った料金プランを選択できる
「2年契約」など、契約期間の縛りが少ない
大手キャリアの料金プランには、1年~2年の最低契約期間がよく設定されています。
この契約期間中は利用することを前提に契約しているため、契約期間の更新月以外で解約すると、解約金や違約金が発生します。
しかし、格安SIMには、最低利用期間が設定されているキャリアが少ないため、どのタイミング解約しても解約金が発生しません。
そのため、乗り換えた先の格安SIMが自分に合わなければ、別の格安SIMに来月から乗り換える、という事も可能です。
契約途中でもスムーズにプランの変更ができる
格安SIMの多くは、契約途中でも簡単に料金プランの変更ができます。
「今月はデータ量が余ったので、来月からプランのデータ容量を減らしたい」、「ほとんど通話を利用しないので通話オプションを外したい」と思った際に便利です。
自分に合った料金プランを選択できる
格安SIMの料金プランは細かく設定されているため、自分に合ったプランを探しやすいです。
申し込んだプランのデータ容量に対して「多い」、「少ない」と感じたら、自分が納得するまで変更を試してみましょう。
比較の前に知っておこう③格安SIMのデメリットを解説
メリットとは反対に、月額料金を安く抑えているからこその欠点もあります。主なデメリットは以下の3つです。
- 通信回線が混雑しやすい
- キャリアメールが利用できない
- 支払い方法がクレジットカードのみのキャリアが多い
通信回線が混雑しやすい
格安SIMのよく言われているデメリットとして、通信回線が混雑しやすいことです。
特に多くの人がインターネットを利用する時間帯(朝の通勤時、ランチタイム、夜の就寝前)は混雑しやすいです。混雑時は「SNSが全く動かない…」ということも。
対策として、混みやすい時間になる前に調べものを終わらせておく、Wi-Fi環境のある施設に移動する、というようにすると良いでしょう。
キャリアメールが利用できない
大手キャリアには、@softbank.ne.jp、@docomo.ne.jp、@au.comなどの各キャリアごとに利用できるメールが用意されています。
しかし、多くの格安SIMでは独自のキャリアメールが、コストカットのために用意されていません。
格安SIMに乗り換えた後は、GmailやYahooメールなどのWebメールを利用しましょう。
支払い方法がクレジットカードのみのキャリアが多い
格安SIMの料金の支払いは、ほとんどの場合クレジットカードが必要となります。
一部のキャリアは口座振替にも対応しているので、クレジットカードを利用できない方は、以下を参考にしてみてください。
- UQモバイル:auの親会社「KDDI」の傘下グループ、UQコミュニケーションズが提供する格安SIM。auの通信回線を優先的に割り当てられているため、回線品質、速度の質が良い。
- BIGLOBEモバイル:大手プロバイダのビッグローブ株式会社が提供する格安SIM。人気ストリーミングサービスのカウントフリーが人気。
- 楽天モバイル:楽天グループで提供されている格安SIM。楽天回線内ならデータ無制限で利用できる料金プランが魅力。
- OCNモバイルONE:NTTコミュニケーションズが提供する格安SIM。8つの音楽サービスを無料で、データ容量を気にせず利用できる「MUSICカウントフリー」が特徴。
比較の前に知っておこう④格安SIMの料金プランは2種類
格安SIMの料金プランは「音声通話SIM」と「データ通信SIM」の2種類があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
音声通話SIMとは?
- 080、090で始まる電話回線を利用した通話が可能
- かけ放題オプションを導入することもできる
- 緊急電話番号に連絡できる
音声通話SIMの特徴は、080や090で始まる電話回線を利用した音声通話が利用できることです。スマホを固定電話代わりにする方は、こちらの料金プランが適していると言えるでしょう。
また、5分間や10分間のかけ放題オプションを導入できたり、緊急電話番号にかけられるのも音声通話SIMのみです。
データ通信SIMとは?
- 音声通話SIMよりも月額料金が200円~300円程安い
- 2代目以降のサブ端末に適している
データ通信SIMの特徴は、電話回線を利用した音声通話ができない代わりに、月額料金が安くなっていることです。
補足すると、LINEやSkypeなどの無料通話アプリは利用することができます。電話よりも品質は落ちますが、最低限の通話機能は使用可能です。
電話を使わない2代目以降のサブ端末に適している料金プランです。
人気の料金プランの比較Top9
ランキングサイト「価格.com」から格安SIMの人気料金プランを比較します。
「音声通話SIM」と「データ通信SIM」の2つの項目に分けて、それぞれの料金プランを見ていきましょう。
音声通話SIM
順位 | 格安SIM | 料金プラン | データ容量 | 月額料金(税込) |
1位 | 楽天モバイル | UN-LIMIT VI | ※無制限 | 0円~3,278円 |
2位 | nuroモバイル | VSプラン | 3GB | 792円 |
3位 | y.uモバイル | シングルプラン | 5GB | 1,639円 |
4位 | BIGLOBEモバイル | 3ギガプラン | 3GB | 1,320円 |
5位 | UQモバイル | くりこしプランS | 3GB | 1,628円 |
6位 | OCNモバイルONE | 音声通話SIM | 1GB | 770円 |
7位 | mineo(マイネオ) | Dデュアルタイプ | 5GB | 1,518円 |
8位 | エキサイトモバイル | Fitプラン | 0GB~25GB | 495円~3,245円 |
9位 | IIJmio(ミオフォン) | ギガプラン | 2GB | 858円 |
出典:https://kakaku.com/mobile_data/sim/ranking.asp?si_option2=1
楽天モバイルのデータ容量を無制限で利用できるのは、楽天回線に対応しているエリアのみです。対応エリア外では最大1Mbpsの低速モードでのご利用となります。
データ通信SIM
順位 | 格安SIM | 料金プラン | データ容量 | 月額料金(税込) |
1位 | HISモバイル | ビタッ!プラン | 100MB~30GB | 198円~5,775円 |
2位 | IIJmio(ミオフォン) | 従量制プラン | 1GB~20GB | 528円~4,730円 |
3位 | mineo(マイネオ) | Aプランシングルタイプ | 20GB | 1,925円 |
4位 | nuroモバイル | VSプラン | 3GB | 627円 |
5位 | イオンモバイル | データ1GBプラン | 1GB | 528円 |
6位 | y.uモバイル | シングルプラン | 5GB | 990円 |
7位 | エキサイトモバイル | Fitプラン | 0GB~25GB | 385円~3,135円 |
8位 | OCNモバイルONE | データ通信SIM | 3GB | 858円 |
9位 | LIBMO(リブモ) | なっとくプランライト | ※無制限 | 528円 |
出典:https://kakaku.com/mobile_data/sim/ranking.asp?si_option7=1
LIBMOのなっとくプランライトは、常時低速モードでの利用を前提とした料金プランです。スマホを利用するのはLINEやメールのみ、といった低容量の通信をメインとする方に適しています。
格安SIMの選び方
格安SIMは月額料金の安さだけが売りではなく、他にも「家族割に対応しているプラン」や「対象サービスの通信量が0になるカウントフリーオプション」など、独自のサービスを展開しているキャリアも存在します。
格安SIMを選ぶ際、抑えておきたいポイントは以下の通りです。
- お得なキャンペーンは実施しているか
- 通信速度は安定しているか
- 通信制限はあるか
- 通信回線はどのキャリアなのか
- 自分に合ったデータ容量プランはあるか
- 「かけ放題」、「カウントフリー」などお得なオプションはあるか
気になる格安SIMを見つけた際は、上記の項目を参考にして、申し込みを検討してみてください。
特に、通信制限の有無に関しては注意が必要です。大容量プランに契約したのに、1日1GB以上消費すると通信制限になってしまう、となってしまっては元も子もありません。
データ無制限のプランにありがちな落とし穴なため、十分に注意しましょう。
次の項目からは、用途別におすすめの料金プランを解説していきます。今回紹介するのは以下の3つです。
- 家族での利用におすすめの料金プラン
- 子供用端末におすすめの料金プラン
- 安心さで選ぶならおすすめの料金プラン
家族での利用向けの料金プランがある格安SIMは?
家族での利用に適している格安SIMに有ると良い機能は以下の2つです。
- 家族割:家族で加入した際、毎月の月額料金が割引される
- データシェア機能:家族間でデータ容量を分け合える
家族割はもちろんのこと、データシェア機能があると、「今月は子供がデータを使いすぎて容量が0になった」という場合でも、親の余っているデータ容量をシェアできます。
データ容量を無駄なく利用することができるので、家族間での利用に適していると言えるでしょう。
それでは、家族での利用に適している格安SIMを紹介します。「家族割」と「データシェア機能」を備えている主なキャリアは以下の3つです。
- mineo(マイネオ):関西電力グループのオプテージが提供する格安SIM。何度も顧客満足度1位に選ばれ、ユーザーからの評価も高い。
- BIGLOBEモバイル:大手プロバイダのビッグローブ株式会社が提供する格安SIM。人気ストリーミングサービスのカウントフリーが人気。
- Y!mobile:Softbankグループが提供する格安SIM。店舗での接客も行っており、サービスが充実している。
Y!mobileのデータシェア機能は、1つの料金プランを2つの端末で利用できるというもの。2つの端末分の料金プランを申し込まなくてもよいのでお得です。
子供用端末におすすめの料金プランがある格安SIMは?
子供用(小、中学生)が加入する格安SIMに有ると良い機能は以下の3つです。
- フィルタリングオプション:有害なページへのブロック、利用時間の制限が可能
- GPS機能:どこにいても子供の居場所が分かる
- 学校持ち込み用機能:学校や塾など、特定の場所にいる際にスマホ利用を制限できる
制限機能が充実していれば、スマホの使い過ぎも防止することができます。必要以上の機能が備わっていないか、という点も気を付けましょう。
それでは、子供用端末に適している格安SIMを紹介します。セキュリティ機能が充実している主なキャリアは以下の3つです。
-
TONE SIM(トーンシム):ドリーム・トレイン・インターネットが提供する格安SIM。セキュリティ機能の充実度がトップクラス。1か月の無料お試しも可能。
-
IIJmio(ミオフォン):インターネットイニシアティブが提供する格安SIM。追加オプション「i-フィルターforマルチデバイス」が月額360円かかるもののセキュリティ機能が充実している。
- LinksMate(リンクスメイト):LogicLinksが提供する格安SIM。上記の2つに比べ、セキュリティ機能面では薄いものの、月100MBから最低限の料金で利用できる点が魅力。
安心・信頼度が高い格安SIMは?
安心・信頼度が高い格安SIMを紹介する上で、MMD研究所の「2020年11月通信サービスの利用動向調査」を参考に選びました。重要になっているポイントは以下の3つです。
- 月額料金の安さ
- 料金プランの分かりやすさ
- 料金プランの豊富さ
上記の3つの満足度の高さが格安SIMの「安心・信頼度」に繋がっているようです。上記の条件を満たした格安SIMのTop3は以下の通りです。
- イオンモバイル:大手流通企業イオンリテールが提供する格安SIM。全国200店舗以上のイオンでサービスを受けられる。料金プランがトップクラスに豊富。
- mineo(マイネオ):関西電力グループのオプテージが提供する格安SIM。何度も顧客満足度1位に選ばれ、ユーザーからの評価も高い。
- ※LINEモバイル:SoftbankグループのLINEが運営する格安SIM。新プラン、「LINEMO」が2021年3月より開始されたため、現在LINEモバイルは新規受付は終了しています。
LINEモバイルに変わりサービスを開始した「LINEMO」は、LINEアプリの使い放題オプションを引き継いだ新プランです。
ただし、20GBで2,728円の一つのプランしか用意されていないため、容量が多いと思われる方には不向きです。
格安SIM「料金プランの比較」のまとめ
最後に、本記事で抑えておいてほしいポイントを以下にまとめました。
- 格安SIMは契約年数の縛りが少ないため、気軽に試せる
- 通信回線が混雑しやすい
- キャリアメールは利用できない
- 格安SIMの料金プランは2種類ある
- 通信制限の有無に気を付ける
格安SIMは月額料金の安さだけで選ばれがちですが、デメリットを把握していないと後悔することになるかもしれません。
特に、通信回線の混みやすさは、大手キャリアのものと比べると、多少ストレスに感じることもあります。
メリットとデメリットを見比べた上で、本当に乗り換えるべきなのか検討してみてください。