転職活動をしようと思った時、まず立ちはだかる高い壁というのが履歴書ですよね。履歴書を書かなければならないと、考えただけで鳥肌が立ってしまう人もいるかもしれません。
ということでこの記事では、転職活動中のあなたにこそ押さえておいて欲しい履歴書のポイントや、書き方をご紹介します。いくつかのポイントを意識すれば、以前より筆が進むこと間違い無しですよ。アイキャッチ参照:https://pixabay.com/ja/illustrations/%E6%A9%9F%E4%BC%9A-%E5%8B%9F%E9%9B%86-%E9%9B%87%E7%94%A8-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%A2-3185099/
新卒と転職とで履歴書の書き方は異なる?
まずは前提条件として、新卒者が書く履歴書と、転職者が書く履歴書とで決定的に違う点が1つあります。それは自己PRの欄に記入するべき内容です。
新卒時の履歴書というのは、大学在籍中の実績や頑張ってきたことなどを中心に自己PRの部分を埋めていくという人が多いですが、転職者は少し違います。
転職者は少なくとも1度は社会人経験がある訳ですから、基本的には前職で何をしていたのか、前職ではどのような経験をして、どのようなスキルを手に入れたのか、この辺りを記入する必要があります。
転職者が選ぶべき履歴書の形式、選ぶポイントとは?
ここからは本格的に転職を成功させるために、意識しておくべき履歴書のポイントをご紹介していきます。まず履歴書には3つの形式が存在します。
- JIS規格:経歴、所有資格、自己PRなどがバランス良く配置されている
- 一般用:職歴を書く欄が少なく、社会人経験が浅い人向け。自己PR欄が大きかったりも
- 転職者用:転職回数が多かったりする人向け。主に社会人経験が長い人が使う
面接官に受けが良い履歴書を作るための第1のポイントは、項目に沿ったことを記入し空欄を作らないことです。つまり第2新卒とも呼ばれるような人は一般用を選ぶのが無難です。
履歴書を読む相手がいることを意識するのがポイント
次は当たり前と言われればそうなのですが、履歴書はきちんと読める字で記入しなければなりません。これはいわゆる美文字でなければならない、という意味ではありません。
重要なのは字が上手いとか下手だという話ではなく、履歴書を読む人がいることを意識して、丁寧に作られているか、ということです。文字は書いた人間の人となりを表すとも言われます。
綺麗でも走り書きで適当な字で記入すれば雑な仕事をする人間だと思われかねません。得手不得手ではなく丁寧に、そして履歴書を読む人間がいる事を意識して記入しましょう。
重要ポイントは必ず下書きをしてから清書する事
履歴書を書く時には絶対に下書きをしましょう。人間というのは、よほど慣れた分野でない限り1番初めの作品は約20%ほどの完成度であると言われています。
だからこそ何度か下書きを行って、改善できるポイントなどを洗い出し、より完成度を高めていく必要があります。履歴書は言ってみればあなた以上に、あなたの魅力を企業へ雄弁に語ってくれる相棒です。
相棒が優秀な方が当然面接も有利なので、入念な下書きで相棒を限界まで鍛え上げ、ここぞという場面で清書を行い、完璧な相棒を作り上げましょう。
履歴書を書き終わった!見直しのポイントは?
入念な下書きと、清書が終われば最終チェックです。見直しをする時によく見ておくべきポイントは2つで、1つは誤字脱字などのケアレスミスをしていないかです。
どれだけ気を付けても、やはりケアレスミスは1定の確立で発生してしまいます。折角丹精込めて作り上げた履歴書なので、ケアレスミスごときで減点されては勿体ないです。
2つ目は改めて面接官の立場になり、見やすい履歴書になっているかというチェックです。ここは1人で判別しにくいかもしれないので、誰かにチェックしてもらうのもありですね。
面接官が履歴書から判断する転職者のポイントとは
さて、ここまでは履歴書を書く上で比較的、具体的なポイントをご紹介してきました。なのでここではより深くポイントを押さえるべく、面接官の立場になってみましょう。
そもそもなぜ、企業は履歴書やESなどの面倒くさい書類の提出を求めるのでしょうか。最低限、あなたの情報が欲しいというのは勿論ですが、1番は誠実さを判断するためです。
採用面接というのは言ってみれば自分という商品を会社に売り込む事です。その中で商品を買う相手のことを考えて、誠実に商品作りができるか、この点を企業は見ています。
転職者がついやりがちなポイント①『虚偽申告』
ここからは転職活動中の人が、つい出来心でやってしまいがちなポイントをご紹介していきます。1つ目は虚偽申告です。虚偽申告というと大袈裟に聞こえますが、結構やりがちです。
具体例をあげると、勢いで会社を辞めてしまって急いで転職先を探すけれど中々見つからない。そんな時、つい出来心で学歴の欄に少し良い大学を書いてしまったとか。
フリーターの期間があって、それが恥ずかしいからフリーターの期間も別の会社にいたことにしようなど、焦っていると意外に出来心でやってしまいがちです。
フリーターの期間や、学歴は別に恥ずかしい情報ではありません。嘘の情報を書いて虚勢を張る方が格好悪いです。簡単に嘘を吐くんだと思われると不利なので、虚偽申告はやめましょう。
転職者がついやりがちなポイント②『使い回し』
次は古い履歴書の使い回しです。たとえば新卒の時に大量に量産した履歴書が残っていて、そこに日付や職歴だけ書き足して提出してしまうという場合です。
程度にもよりますが、これは紙やインクの劣化でばれます。もしも使い回しや、古い履歴書を出して楽をしてやろうという浅はかな考えがばれたら、採用されない可能性が高いでしょう。
上記にもありましたが、面接や履歴書で見られているのは、あなたの誠実さです。履歴書を作ることでさえ、適当にしてしまうのなら、任せた仕事も雑にやられるかもしれない。
そう企業に思われたら1発アウトです。あなたが真面目に、真摯に、そして誠実に仕事へ取り組むという意思を示すのが履歴書なので、使い回しは止めましょう。
転職者がついやりがちなポイント③『修正をする』
最後のポイントは修正をするという事です。これはどういう事かというと、履歴書に修正液を使ったり、2重線を引いて判子を押すなど、とにかくミスを修正することです。
履歴書というのは試験のように、時間制限のある中で急いで書くものではありません。余裕を持っていれば、いくらでも時間をかけられる書類です。
制限時間が無いのにも関わらず、ミスを修正した証がある書類を持ってくるのは、ただの怠慢です。文字が上手いとかではなく、ミスが存在しない、美しい履歴書を提出しましょう。
まとめ『履歴書は読む相手の事を考えて書く!』
ということで転職者だからこそ、意識しておいて欲しい履歴書のポイントについてご紹介しました。改めて履歴書を作成する上で大事なポイントをピックアップしておきます。
履歴書を作成する上で忘れてはならないのは、絶対に履歴書を読む相手がいることです。雑な仕事で、なにが言いたいか良く分からん履歴書を持ってこられても、相手は困惑します。
だからこそ今、自分が書いている履歴書を読んでくれる人が絶対にいるんだということを、常に頭に置いておき、誠実な対応を心がけましょう。