「不動産売却における注意点は?」と疑問を抱えていませんか。初めての不動産売却で何に注意すればよいのかわからない方は多いと思います。
そこで本記事では、不動産売却の全体像を軽く押さえた後に、不動産売却で注意すべき点を具体的にご紹介します。
最後まで読めば、これから不動産を売却しようと考えている方の不安が解消されるのではないでしょうか。ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/photos/house-home-property-residential-2483336/)
不動産売却の手順
ここでは、不動産売却の手順に触れます。手順は以下の通りです。
- 査定を受ける
- 媒介契約を行う
- 売り出す
- 内覧を行う
- 売買契約を結ぶ
- 引き渡す
査定から売り出しまでは不動産会社とのやりとりが基本です。やりとりを行いながら、物件の販売価格や物件のPR方法を模索します。不動産のプロと手を取り合って、不動産売却の準備を進めていきます。
販売価格や、物件の売り出し方が決まったら、実際に物件の購入を検討している方の申し込みを待ちましょう。申し込みがきたらその都度内覧を行う形です。
購入検討者が購入を決めたら、不動産とご自身が集まって売買契約を結びます。契約に当たっての書類等を交わし、契約に不備がないか照らしあわせます。
ここまでのステップが終わったら、実際に物件を引き渡しましょう。代金を受け取るのと引き換えに、物件の鍵を引き渡して、取引が完了します。このような流れで不動産売却が成立します。
不動産売却の注意点
不動産売却を行う際には、7つの注意点を踏まえておくことが大切でしょう。
- 会社の査定額≠物件の金額
- 媒介契約には3つある
- 物件の金額を安く見積もらない
- 内覧の前に物件を綺麗にしておく
- 手付金はすぐに使わない
- 契約に相違がないか最終確認する
- 翌年の確定申告を忘れずに行う
不動産売却にはトラブルがつきものです。そのため、注意点を把握しながら運営していかないと、うまく不動産売却で利益を生み出すことはできません。
最悪の場合には、物件購入者からクレームを申し付けられることもあるでしょう。
そのため、注意点をしっかりと把握しておくことは重要なのです。以下で一つずつ詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
【不動産売却の注意点①】会社の査定額≠物件の金額
不動産売却の査定を受ける際の注意点です。不動産会社の査定はあくまで「このくらいの値段だろう」というような見積もりです。
つまり「仲介すればこのくらいの金額で売れるだろう」と予想される金額です。注意点としては、実際の金額と違うことを頭に入れておくことです。
とはいえ、この段階で大まかな不動産の金額が決まってしまいます。実際に物件を販売する金額ではないので、金額が変動することはありますが、金額が上がることはほとんどないと思っておくのが良いでしょう。
そこで、正確な査定をおこなってくれる、信用できる不動産会社に依頼することが大切です。ご自身でも物件販売額を、相場をもとに考えながら、査定に臨むのが大切です。
【不動産売却の注意点②】媒介契約には3つある
不動産を売却する際に、信用できる不動産会社を選んだら、その会社と媒介契約を結びます。注意点として、媒介契約には3つの方式があるということを頭に入れておきましょう。
- 一般媒介契約 2社以上と契約できる
- 専任媒介契約 1社としか契約できない
- 専属専任媒介契約 1社としか契約できない
一般媒介契約の場合には何社と契約したとしても、売買を成立させた1社だけに手数料を払えばいいです。
一見間口が広くて売れそうだと感じますが、人間の心理的には、もらえるかわからない手数料のために本気になりませんよね。
だから、1社としか契約できない方が本気度は高く、売れる可能性が高いです。なので、できれば一般媒介契約は選ばない方が良いでしょう。
【不動産売却の注意点③】物件の金額を安く見積もらない
実際に売り出す価格を設定します。要望を伝えれば、不動産会社が売却しやすい値段を設定してくれるはずです。
注意点としては、何も伝えず価格を適当に決めてしまうこと。やんわりしていても問題ないので、希望を伝えることが大切です。
基本的にはプロのアドバイスをしっかりと聞いて、価格を決めるのが良いですが、少し高めの値段での売却を検討してみても良いでしょう。
最終的に値下げをする手がありますので、なるべく高い金額で売りたいのであれば、最初は高く設定しておくのがおすすめです。
【不動産売却の注意点④】内覧前に清掃する
物件の内覧希望者が現れる前に物件を綺麗に掃除しておきましょう。物件購入者は見た目で金額を判断してしまいます。
不動産をたくさんみている人であれば、見た目はあまり重視せず、物件そのものの価値で判断することと思いますが、必ずしも不動産のプロが物件を購入するわけではないので、掃除は徹底してやりましょう。
注意点としては、以下の掃除を忘れないようにすることが大事になります。
- 庭
- ベランダ
- トイレ
- お風呂
掃除を入念に行って、きれいな物件だと思われれば、売却価格も上がるので、少し頑張りましょう。
【不動産売却の注意点⑤】手付金はすぐに使わない
売買契約は不動産会社・売主・買主の3者で行われます。契約の際は書類に署名・捺印が行われます。
契約が交わされた時点で、売主は手付金として物件価格の何%かを手にするのですが、注意点として、手付金はまだ使わず、保管しておくと良いでしょう。
なぜなら、契約が無効になるケースも考えられるからです。その際には手付金を返済しなければなりません。
具体的には、買主のローンが通らなかった場合に返済を求められるケースは多くあります。
返済金額分の貯金があれば問題ありませんが、とはいえ生活に支障が出てしまうこともあります。手付金は契約が終わるまで残しておきましょう。
【不動産売却の注意点⑥】契約に相違がないか最終確認
注意点として、不動産の引き渡し前に、契約違反にならないよう最終確認を行うことが大切です。
物件を売却した後に買主から不備を指摘されて契約が白紙になったり、売却後に修理費用を請求されたりなど、トラブルが起こってしまう場合があります。
物件の引き渡しは不動産会社や司法書士などの集まる中で行われるので、その際に契約書に書かれている内容と相違が出てしまっては問題です。
引き渡す前に契約の違反がないか、最終確認を行うようにしましょう。
【不動産売却の注意点⑦】翌年の確定申告を忘れずに
これまでにご紹介した注意点を踏まえて売却を行えば、無事、終了と考える方もいますが、売却後にも注意点がありますのでご紹介します。
不動産をを売却して利益が出ると、所得税や住民税が徴税されます。利益が出た場合には、翌年2/15から3/15の間に確定申告を行う必要があるでしょう。
なお、マイホームを売却する場合には、3,000万円の特別控除もありますので、ご自宅を売却する方は確認してみても良いのではないでしょうか。
不動産売却における費用
不動産の売却においては、4つの費用が必要になります。注意点としては、手数料を甘くみないこと。結構かかってしまいます。
- 印紙税 1~2万円程度
- 譲渡所得税 【5年以内所有】売却益x39.63%【5年超10年所有】売却益x20.315%【10年超所有】売却益x14.21%
- 抵当抹消 1万円程度
これらの費用が必要になるでしょう。特に、譲渡所得税は所有期間が短いほど税率が高いので、売却の時期が5年に差し掛かりそうであれば、売却の時期を不動産と相談するのもおすすめです。
注意点を踏まえて契約を円満に
本記事でご紹介した不動産売却の注意点は以下のとおりです。最後にもう一度確認しておきましょう。
- 会社の査定額≠物件の金額
- 媒介契約には3つある
- 物件を安く見積もらない
- 内覧の前に物件を綺麗にしておく
- 手付金はすぐに使わない
- 契約に相違がないか最終確認する
- 翌年の確定申告を忘れずに行う
不動産売却においては、注意点がたくさんあります。大事なことは、「問題が起こる前に注意点を意識し、チェックを怠らない」ことでしょう。
本記事でご紹介した不動産売却の注意点を意識しながら売却活動を行ってみてください。本記事がお悩みを解決できていたら幸いです。