猫をしつけしようとしても上手くいかず、家の中を見境なく爪とぎをするため、家具や壁がボロボロになって困ったという経験はありませんか?
「なんで爪とぎをするの?」「爪とぎをしつけるにはどうすればいいの?」といった疑問をお持ちの方へ向けて記事を書きました。
この記事では、猫が爪とぎをする理由やしつけの基本、爪とぎのしつけ方などについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
出典:https://www.pakutaso.com/20180159026post-14971.html
猫の気持ちを知ることがしつけの第一歩
猫をしつけようとするには猫という動物のことを知り、猫の気持ちに寄り添うことが重要です。
犬を飼った経験がある方は褒めたり叱ったりすることでしつけをしていたと思いますが、これは群れで生活していた犬だからこそのしつけ方になります。
単独で生活していた猫は、飼い主のことを「主人」ではなく「同居人」として見ています。そのため、褒めたり叱ったりではなく、お互いストレスなく暮らすための行動をすることが大切になってきます。
猫のしつけの基本
猫のしつけは、猫の行動を無理にやめさせたり、過剰に怒ったりせず、根気よく時間をかけてしつけに取り組むことが基本となります。
- 爪とぎを見つけても無理にやめさせない
- 大声を出さない
- 怒らない
- 叩かない
- 猫の様子を観察し好みを知る
仮に指定した場所以外で爪をといでいる所を見ても怒らず、まずは様子を観察しましょう。
どうしても傷付けたくないなどの理由がある時は、「爪とぎをしてもいい場所」に優しく導いてあげてください。間違っても大声を出したり、叩いたりするのはNGです。
猫はなぜ爪とぎをするのか?
猫のしつけの基本を知っていただいた次は、猫が爪とぎをする理由についてご紹介します。
- 古くなった爪の外層を取り除いている
- マーキング
- ストレス解消
- ストレッチ
- 自己アピール
古くなった爪の外層を取り除いている
狩りをする猫にとって、爪は獲物を捕らえるために大切なものです。
そのため、猫が爪とぎをする最大の理由は、古くなった爪の最外層をはがし新しい爪をむき出しにすることだと考えられています。
マーキング
爪で傷跡をつけてマーキングする目的の場合もあります。猫の肉球には「臭腺」と呼ばれる自分のニオイを発する器官があり、自身の臭いと共に傷跡をつけています。
ストレス解消
単にイライラしたり、遊び足りない気持ちになったりしている場合にはストレス解消として爪とぎをします。
ストレッチ
寝起きのタイミングなどにストレッチとして爪とぎをする場合もあります。
自己アピール
飼い主の前で見せびらかすように爪とぎをしている場合は、「こっち見て!」という猫なりの自己アピールです。
遊んで欲しかったり、食事や水を欲しがっていたりすることもあるので様子を観察してみましょう。
猫の爪とぎの対処法・しつけ方①手本を見せてあげる
子猫の場合は親兄弟の猫と一緒に暮らしていく中で爪とぎを覚えていきます。なので、一匹で飼っている場合は、飼い主さんが手で爪をカリカリして、見本を見せてあげてください。
爪とぎを覚えた後は、爪とぎ場以外で爪とぎをしてしまうこともあるかもしれませんが、怒ったり、叩いたりすることは飼い主への不信感が募るのでやめましょう。
また、猫によって効果に差はありますが、爪とぎが上手にできた時に褒めると嬉しさで、爪とぎが上手になることもあるので褒めてみるのもいいかもしれません。
猫の爪とぎの対処法・しつけ方②爪とぎ場を設ける
猫の爪とぎは本能的なものですので、やめさせるのではなく、爪とぎをしてもいい場所を設けてあげるといいでしょう。
新しい爪とぎ場を設けたら、ネコちゃんを連れてきて「ここなら自由に爪とぎをしてもいい」と教えてあげます。
せっかく設けた場所以外で爪をとぎ始めることもあるかもしれませんが、根気よく猫に爪とぎ場で爪をとぐように導いてあげてください。
猫が違うところで爪をとぎ始めたら、すかさず爪とぎ器とすり替えるという方法もあります。
猫の爪とぎの対処法・しつけ方③猫の好きな素材を見つける
猫にも好き嫌いはありますので、自分の飼っているネコちゃんが好きな素材を見つけるのもいいかもしれません。
猫の好きな素材を知るためには、普段から観察をすることです。用意した爪とぎ場以外で爪とぎをしたがる時があれば、その素材が猫の好みである可能性が高いです。
- 段ボール
- 麻や綿
- 木材
最もオーソドックスなタイプである段ボール製は、安くて種類も多くおすすめの素材です。
麻や綿などの布製は、爪とぎの際にでるクズが出にくいのが特徴です。綿に比べて丈夫な麻製の方が爪とぎに向いているかもしれません。
木材は、研ぎクズが出ますが、最も耐久性があり自然に近い形で爪とぎができるので、猫が好きになりやすいかもしれません。
猫の爪とぎの対処法・しつけ方④猫の好きな場所に爪とぎを置く
猫が爪とぎをするタイミングは「寝起き」「興奮した時」「ご飯の後」が多いです。
起きてすぐ爪を研ぐ習性に合わせて、猫がよく寝ている場所の近くに爪とぎを置いてあげるのがベストでしょう。
また、ある程度の高さと安定感がある場所が猫に好まれやすい場所になります。
しかし、猫によって好みが異なるので、普段どこで爪とぎをしているか、どこで寝ていることが多いかを観察してみましょう。
猫の爪とぎの対処法・しつけ方⑤障害物などを置く
猫が爪とぎ場以外で爪とぎをしてしまう対処法として障害物を置いたり、忌避剤を塗ったりすることが有効です。
市販で以下のような猫よけシートが色々と販売されているので是非、探してみてください。
障害物として、観葉植物を置く際には猫にとって危険な有毒植物もありますので、しっかり調べた上で設置しましょう。
また、忌避剤を塗ることは、猫のストレスを高める恐れがあるので出来る限り、使用は出来る限り控えましょう。
猫の爪とぎの対処法・しつけ方⑥爪切りをする
どうしても爪とぎ癖が抜けないという時は、爪とぎをされた時のダメージを減らす方法として、定期的に爪切りをしてあげると効果的です。
猫にとっては、爪切りがストレスになることもありますので、爪切りをする際には、落ち着いて優しくすることを心掛けてください。
爪切りをせずに爪キャップをする方法もありますが、思う存分ガリガリできない猫がストレスを抱えてしまう可能性もありますのでオススメはできません。
【まとめ】猫と仲良く暮らすために
この記事では、猫が爪とぎをする理由やしつけの基本、爪切りのしつけ方などについて紹介させていただきました。
猫を上手にしつけするポイントとしては、猫の習性や好みを知ることです。普段から一緒に暮らす猫のことを観察するようにしてみましょう。
飼い主さんとネコちゃんがお互いストレスなく暮らすのが理想だと思います。爪とぎの対処法としつけをしっかりして仲良く暮らしていけるといいですね。