「ウサギの爪が長くなってきたけど、どこまで切っていいのかわからない」「そもそも、爪切りの仕方がわからない」ことってありますよね。
ウサギを飼い始めたばかりだと、暴れて抵抗されて何もできないということもあると思います。
この記事では、初心者向けにウサギの爪切りのやり方とポイントなどを紹介していきますので、参考にしてみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%90%e3%83%8b%e3%83%bc-%e3%81%86%e3%81%95%e3%81%8e%e3%81%ae%e8%b5%a4%e3%81%a1%e3%82%83%e3%82%93-968856/)
ウサギの爪切りはどこまで?
ウサギの爪切りは血管が目安です。ウサギの爪には血管が通っており、爪を見るとピンク色の部分があります。
黒い爪のウサギも見えにくいですが、爪の下から光を当ててみるとピンクが透けて見えるでしょう。
その血管の部分を切ってしまうと出血しますし、ウサギの爪には神経も通っているので神経を傷つける可能性もあります。
血管ギリギリでも出血の可能性があるので、ウサギの爪は血管から2~3㎜離れたところを切るようにしてください。
ウサギの爪切りで用意するもの
ウサギの爪を切る際に用意するものは次の通りです。しっかり準備して爪切りに臨みましょう。
- 爪切り
- 小型ライト(スマホの光でもOK)
- ガーゼ、止血剤
- バスタオル
- やすり
爪切り
犬用や猫用のものでも爪切りできますが、ウサギ専用のものの方が初心者でも切りやすいです。できるだけ、ウサギ専用の爪切りを用意するようにしましょう。
小型ライト(スマホの光でもOK)
白い爪のウサギは血管が見えますが、黒い爪のウサギは血管が見えにくいことが多いです。血管を光に透かして見るために、片手で持てるライトを用意してください。スマホの光でも大丈夫です。
ガーゼ、止血剤
血管を切ってしまってウサギが出血した場合に使う、血を抑えるためのガーゼとペット用の止血剤です。もしもの場合に備えて常備しておきましょう。
バスタオル
バスタオルはウサギを固定するときにバスタオルで包む場合や、おしっこ対策などに使います。また、ウサギは視界をシャットアウトされると落ち着くので、バスタオルで目を覆ってもいいです。
人間が使うバスタオルで大丈夫ですので、ウサギ用に分けて用意しましょう。
やすり
切ったウサギの爪の形を整えるやすりです。ウサギ用のやすりを用意しましょう。
爪切りの手順①ウサギを固定する
まずは、暴れて怪我をしないようウサギの身体を固定しましょう。固定する体勢は、ウサギをうつ伏せのまま床に抑える姿勢か、床に座ってウサギを仰向けに抱っこする姿勢があります。
うつぶせで床に抑える場合は、そのまま抑えてもいいですがバスタオルで包んで抑えてあげるとウサギが暴れた場合にも固定しやすいのでおすすめです。
仰向けに抱っこする場合は床に座り、ウサギを仰向けにして腿で挟みます。バスタオルで視界を覆ってもいいですよ。
ウサギの中には抱っこが嫌いな子もいますので、ウサギに合わせてやりやすい方法でしっかり固定してください。
椅子に座って抱っこをすると、ウサギが暴れてしまった時に落ちて怪我をする可能性があります。ですので、必ず床に座って抱っこするようにしましょう。
爪切りの手順②血管から2~3㎜離れたところの爪を切る
ウサギの爪は前足5本、後ろ足4本の計18本あります。ウサギを撫でて落ち着かせながら、血管を切らないよう血管から2~3㎜離れたところを切ってください。
もしウサギが出血してしまっても大丈夫です。焦らずガーゼで傷口を抑えて、血が止まらない場合は止血剤を使い、時間が経っても痛がっている場合や不安な時は病院に行きましょう。
余裕があればウサギが歩きやすいよう、切った爪の角をやすりで整えてあげると尚いいです。切るだけでも十分なので余裕があるときで大丈夫ですよ。
また、爪を切るときに強く足を外に引っ張ると脱臼や骨折する可能性があるので、気を付けてくださいね。
ウサギを固定して、爪を切ってとすべてを一人でやるのは大変です。初心者なら特に爪を切る人、ウサギを固定する人で役割分担して二人でやることをおすすめします。
爪切りの手順③頑張ったウサギにご褒美をあげる
爪切りはウサギにとってストレスです。ウサギはストレスに弱いですし、一度嫌なものとして認識されると、次回の爪切りで抵抗が強くなってしまいます。
嫌な思いで終わらせないためにも、爪切りが終わった後にご褒美をあげましょう。
ご褒美をあげることで「爪切りが終わったらご褒美がもらえる」とウサギが覚えて、次の爪切りがスムーズにできた事例もあります。
撫でたり、好きなおやつをあげたりなどして、ストレスに耐えたウサギをねぎらってくださいね。
爪切りのポイント①ウサギのペースに合わせる
ウサギの爪切りでは、「爪切り=怖いもの」と思わせないことが一番大切です。ウサギが暴れたり逃げ回ったりした時は時間をおいて、落ち着くのを待ちましょう。
また、一度の爪切りですべての爪を切ることに拘らないようにしてください。全部切るのが一番ですが、最初は難しいと思います。
ウサギの様子を見て前足だけ、なんなら一日一本でもいいのです。ウサギのペースに合わせて爪切りをしてくださいね。
爪切りのポイント②ウサギが興奮しにくい時間や場所を選ぶ
ウサギが興奮しにくい時間や場所で爪を切るのもポイントです。ウサギは夜行性ですので活動が不活発な日中や、ウサギがリラックスしているタイミングを狙いましょう。
爪を切る場所は、ウサギが慣れていない所がおすすめです。自分のテリトリー外ではおとなしくなるウサギが多いので、ウサギが入らない部屋を作っておくといいですね。
また、ウサギが逃げた時に捕まえやすいよう、風呂場のような狭い場所もおすすめですよ。
爪切りをしないと病気になる危険性も
ウサギの爪を切らないと、爪が布に引っかかって怪我をするだけでなく、ソアホックや皮下膿瘍などの病気になることがあります。
ソアホックは足裏に発生する皮膚炎で、発症すると痛みでウサギが歩けなくなる、足を引きずる、食欲不振になるといった症状が出ます。
皮下膿瘍は皮膚の下に膿が溜まる病気で見た目はしこりとして現れます。症状は脱毛や発赤などで、重症化すると治りにくく全身に転移する恐れもある病気です。
どちらの病気も進行するとなかなか治らないので予防と早期発見が重要です。
不安な時は病院やウサギ専門店に任せよう
ここまで、爪切りの方法を紹介してきましたが、できるか不安だという方はかかりつけの病院やウサギ専門店などの専門家に任せるのも一つの手です。
病院慣れをする機会にもなりますし、ウサギ専門店なら一緒にグルーミングや健康チェックをしてくれるところも多いので、定期的なウサギのケアができます。
1,000~2,000円ほどかかりますが、プロの方に一回ですべての爪を切ってもらえるので、爪切りの手間がなくなります。
自分で爪切りするのは難しそうだと感じたら、無理せず専門家に任せてみてくださいね。
一か月に一回は爪切りをしよう
ウサギの爪切りについて紹介してきました。その中でも特に大事なのは、ウサギのペースに合わせて爪切りをすることです。
初めての爪切りは不安なことも多いでしょうが、最初からうまくできる人はいません。ウサギの様子を見ながら、落ち着いて爪切りをしてくださいね。
爪切りの頻度は一般的に1~2カ月に一回と言われていますが、ウサギにも個人差があり、早いと3週間で切る子もいます。
爪が長くなってきたなと感じたら早めに切るよう意識して、最低でも一か月に一回は爪切りをしてくださいね。