「ビセイインコって言うくらいだから声が綺麗なのかな?」「綺麗な声でおしゃべりしてくれるのかな?」と、ビセイインコというキャッチーな名前から色々気になることも多いですよね。
その通りで、ビセイインコのビセイは『美声』から取られています。鳥好きな方にとっては、凄く興味がそそられる鳥ですよね。
ただし、『美声』という明るいイメージとは逆に、ビセイインコは臆病な性格も持ち合わせている為、接し方を間違えると、ストレスを与えてしまいます。
今回はそんなビセイインコの特徴や価格、飼育方法や注意点について解説していきます。また、他のインコとは異なる習性もありますので、飼育を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでください。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3236745?title=%E3%83%95%E3%82%A3%EF%BC%8D%E3%83%80%EF%BC%8D%E3%81%AB%E6%9D%A5%E3%81%9F%E3%83%93%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B3%20%20%E3%80%80%E3%80%80%20%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%EF%BC%8D%E3%83%90%EF%BC%8D%E3%80%80%E3%80%80%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%93%E3%82%A2%E3%80%80%E3%80%80%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80%E3%80%80%20&searchId=2402974072
鳴き声が美しい鳥!「ビセイインコ」とは
ビセイインコはオウム目インコ科ビセイインコ属の鳥です。「美声」という文字が名前に入っている通り、鳴き声が非常に美しい中型インコです。
詳しく解説していきますの、ビセイインコがどんな鳥なのか見ていきましょう!
- ビセイインコの大きさや寿命は?
- ビセイインコの生息地と生態
- 体色・カラーバリエーションについて
ビセイインコの大きさや寿命は?
体重はおよそ60gで、体長は26~28㎝前後です。中型インコの中では、小さい鳥です。また、ビセイインコの平均寿命は15年ほどと長生きします。
ビセイインコの生息地と生態
ビセイインコは南オーストラリア州東部~クイーンズランド州南部にかけて生息し、森林や水辺の近くで生活しています。
ただ、人による都市開発にもうまく順応していて、都市部の公園や住宅街でも生活することが可能です。
また、大抵はつがいで行動していますが、群れを作る場合もあります。
基本的には地上で柔らかい草の種子や葉を食べる習性がありますが、木の上でフルーツを食べることもあります。
体色・カラーバリエーションについて
見た目はオスとメスによって異なり、オスは頭部が青緑、全体的に鮮やかな緑色と、腰が赤、お腹が黄色と、カラフルな見た目です。メスは全体的にグレーで地味な見た目です。
また、ビセイインコは品種改良によって、様々なカラーがあります。
- ルチノー
- ブルー
- オウゴン
- プラチナ
- オレンジ
- etc…
ビセイインコの「性格」や「コミュニケーション」について解説
この章ではビセイインコの性格や、鳴き声、おしゃべりについて解説していきます。ビセイインコの性格やコミュニケーションの取り方について、理解を深めましょう。
- ビセイインコの性格
- 鳴き声について
- おしゃべりについて
ビセイインコの性格
ビセイインコは臆病な性格から、スキンシップが苦手で、人とは一定の距離を保とうとします。無理に触ろうとすると、ストレスを与えてしまうので注意しましょう。
なので、ビセイインコに対しては、声をかけてあげたり、手からエサを与えてあげるたりするなどの方法で、ストレスにならないようなスキンシップやコミュニケーションを取るように心がけることが大事です。
そんなクールな性格から、あまり人間と触れ合う必要はないので、留守番が多い家庭で育てる場合には、向いている鳥だと言えるでしょう。
鳴き声について
ビセイインコの鳴き声についてですが、基本的には大きくないため、集合住宅やマンションなどでも比較的気にせずに買うことができます。
また、ビセイインコは基本的に一羽の時間を過ごすのを好むため、飼い主を探して、呼ぶために行う「呼び鳴き」もほとんどありません。
そもそもビセイインコは「美声」というだけあって、鳴き声が非常に美しく不快に感じません。なので、飼い主にとってもストレスはあまり感じないでしょう。
おしゃべりについて
おしゃべりについてですが、ビセイインコはあまり上手ではありません。
個体によってはモノマネが出来るので、ビセイインコ自身の名前を覚えて、復唱する程度は可能です。
また、ビセイインコはどちらかと言えば、音真似が得意なので、電子音や音楽なんかをまねる個体が多いです。
なので、ビセイインコの飼育は、おしゃべりなどのコミュニケーションを楽しむより、綺麗なさえずりを聴いて楽しみたい方に向いていると言えます。
ビセイインコの値段は?ペットショップで購入できる?
この章では、ビセイインコの『値段』と『おすすめの購入方法』について、紹介していきます。
ビセイインコの値段
ビセイインコの値段の相場はノーマルカラーだと、10,000~30,000円ほどです。
ただし、カラーによって値段は様々です。下記がビセイインコのカラーごとの販売価格の相場になります。
- 約1~3万円のカラー:ノーマル、ブルー
- 約3~7万円のカラー:ルチノー
- 約7万円以上のカラー:オレンジ
また、販売価格の相場をより詳細に知りたい方は、下記に参考サイトのリンクを2つ掲載いたしますので、リンク先で好みのカラー選んで、販売価格を確認してみましょう。
ビセイインコのおすすめの購入方法
ビセイインコは日本では珍しい鳥なので、ペットショップではまず販売されていません。
鳥専門店でも取り扱っていない可能性が高いので、お店に行く前に問い合わせてから行くことをおすすめします。
近くに鳥専門店が無い場合は、インターネットで「ビセイインコ 販売」で検索してみて、取り扱っているお店を見つけてから問い合わせるのもおすすめです。
ビセイインコは初心者でも飼える?
前章までは、ビセイインコの魅力や性格、購入費用について解説してきましたが、「インコを飼ったことが無い初心者でも飼えるのだろうか?」と気になるところですよね。
ビセイインコは温厚な性格なので、初心者でも飼いやすいです。また、鳴き声も他のインコに比べてほとんど気にならないので、防音対策の必要もなく、飼育環境を整えるハードルも低いです。
次章以降では、そんなビセイインコをお家に迎えてからの『お世話』や『エサ』について、解説していきます。
ただし、初心者向けのインコとは言え、飼育する上での『適切な環境』や、気を付けなければならない『習性』もあるので、そのことについても順に解説していきます。
- お世話について
- エサについて
- 飼育環境について
- 複数飼いについて
- 注意しなければならない習性について
ビセイインコのお世話について
飼育下では飼い主のライフスタイルに合わせることになりますので、飼い主とビセイインコ、お互いにとって負担のないようなお世話のスケジュールを考えましょう。
ビセイインコの一日のお世話で、最低限必要なことは以下の通りです。
- 1日二回のエサやり
- 1日一回の水替え
- 放鳥
- 1日一回のケージ内の敷き紙の交換
以上の四つが、一日に行うお世話です。また、運動不足やストレス解消のためにも十分に広いケージを用意しましょう。
特に、ビセイインコは尾羽が長いインコなので、最低でも35㎝角以上のケージを用意しましょう。
ビセイインコのエサについて
この章では、ビセイインコのエサについて、下記内容に沿って紹介していきます。一つずつ確認していきましょう。
- ビセイインコの主食は?
- 主食以外のエサについて
- 1日のエサの量の目安は?
ビセイインコの主食は?
野生のビセイインコは種子を主食としている為、飼育下でもペレットよりもシードを好む傾向にあります。
シードを主食とする場合は、あわ、きび、ひえ、カナリーシードをメインにしましょう。または、小型インコ用のミックスシードを与えましょう。以下の商品が、Amazonでも高評価なので、おすすめです。
主食以外のエサについて
副食として、青菜、緑黄色野菜、塩土を与え、ビタミンとミネラルを補給する必要があります。
たまにおやつとして、バナナやリンゴ、ミカンも与えてあげましょう。
1日のエサの量の目安は?
インコのエサの量は体重の10分の1が目安です。ビセイインコは体重がおよそ60gなので、1日のエサの目安は6gです。3gずつ、朝晩2回に分けてあげましょう。
以下のようなキッチン用の秤があると、0.1g単位で測定できるので便利です。
熱帯系のビセイインコの適切な飼育環境は?
続いては、ビセイインコの適切な飼育環境について解説していきます。インコはとても繊細な生き物ですので環境が変わるだけで健康状態も変わってしまいます。
ビセイインコは熱帯系のインコなので、冬場であっても最低20℃以上の室温を保つようにしましょう。ただし、熱帯系のインコと言っても日本の夏は暑すぎるので、夏間も28℃以下に室温を保つ必要があります。
また、ケージの設置場所についても注意が必要です。ケージを設置する場所は直射日光を避け、出来るだけ風通しの良い場所に設置してあげましょう。
- 室温は夏間:28℃以下、冬間:20℃以上が快適
- ケージの設置場所は直射日光を避け、風通しの良いところ
ビセイインコの複数飼いは可能?
ビセイインコは元々群れで生活しているので、複数飼いに向いているインコだと言えます。また、非常に大人しい性格なので、他の小型~中型の大人しいインコとの飼育も可能です。
なので、ビセイインコは、将来的にインコを増やしたいと考えている方や、今現在他のインコを飼育されてる方にとっても、飼育に向いているインコと言えるでしょう。
ただし、ビセイインコはもともとあまり人慣れせずに、スキンシップも少ないインコです。そのため、飼い主より鳥同士が仲良くなり、余計にスキンシップが少なくなることもあるので注意が必要です。
ビセイインコの拾い食いには要注意!
ビセイインコの生態でも紹介した通り、ビセイインコは地上でエサを食べるているので、「拾い食い」をする習性があります。
なので、放鳥をする時は、ゴミや毒になるようなものを誤って拾い食いしないように、部屋を掃除してから行いましょう。
また、ケージ内においても、底の糞や糞のついたエサを食べてしまうこともある為、ケージの敷き紙は1日一回は必ず交換するようにし、ケージの中は常に清潔に保つように心がけましょう。
ビセイインコはスキンシップより、姿と美声を楽しもう!
名前の由来にもなっている美声と、美しい姿で人気のビセイインコ。鳴き声も小さく、おとなしい性格の為、初心者でも飼いやすい鳥と言われています。
しかし、初心者向きと言われますが、生態はほかのインコと異なる部分が多いです。臆病な性格から、人とのスキンシップをあまり好まず、構い過ぎてしまうと、ストレスを受けてしまいます。
なので、ビセイインコは「鳥と遊びたい」というより、美しい鳴き声と姿を楽しみたいという方向けの飼い鳥です。
また、拾い食いの修正もある為、常に飼育環境を清潔に保つ必要もあります。ビセイインコの飼育を検討する前に、しっかりと特徴や生態について理解しておきましょう。