「小型のインコの飼育にも慣れてきて、最近は中型インコも気になるな…」っと思っている方におすすめしたいのが、アケボノインコです。
なぜなら、アケボノインコは中型インコにしては珍しく、穏やかで丈夫だからです!
今回はそんなアケボノインコの特徴や価格、飼育方法や注意点について解説していきます。飼育を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでください。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4241760?title=%E5%8D%97%E5%9B%BD%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%AB%E3%81%AA%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%EF%BC%88%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%EF%BC%89%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8&searchId=4070170519
アケボノインコとは
アケボノインコはオウム目インコ科アケボノインコ属の鳥です。日本ではまだまだ珍しいですが、大人しくて買いやすくペットとして人気があります。
見た目は、頭部の鮮やかな青色と、アイリングという黒目の周りに毛が生えていない白い輪っかがあるのが特徴の、美しい中型のインコです。
体重はおよそ230~290gで、体長は27㎝前後です。ハトより一回り小さいくらいです。
アケボノインコの平均寿命は25年ほどと言われていますので、飼う際はそのことを頭に入れて、自分のライフスタイルをよく考えて決断する必要があります。
アケボノインコの性格
アケボノインコはとても大人しいと言われていますが、当然個体差があります。
ですが、基本的には大人しくて優しい性格で、モノや人を噛むなどの破壊的な行動は控えめです。
大人しくてほとんど鳴き声も上げない個体も多いアケボノインコですが、甘えん坊で神経質な面もあり、寂しさやストレスから飼い主を呼ぶために甲高い声で鳴くこともあります。
大人しいアケボノインコを家に迎えたい方は、購入前にショップへ行き、様子をよく観察したり、ショップの店員さんに普段の様子を聞くようにしましょう。
アケボノインコの生態
アケボノインコは、南アメリカ大陸のブラジル南東部や、コスタリカからボリビアにかけて生息しています。比較的高地に住んでいて、50~100羽ほどの群れを作って生活しています。
原産地では、種子や花、くだもの、穀物などを主食としています。
雨期になると繁殖期がスタートし、一度の産卵で3~5個の卵を産みます。孵化したヒナ鳥たちの羽が成鳥の羽に代わるのには、2年ほどかかります。
アケボノインコは移動中に甲高い声で鳴く習性がありますが、木にとまると大人しく、ほとんど鳴くことはありません。
アケボノインコの値段は
アケボノインコの値段の相場はヒナ、成鳥ともに200,000~300,000円ほどです。
アケボノインコは日本ではまだまだ珍しい鳥なので、普通のペットショップにはまず売っていないと思っていいでしょう。
鳥専門店でも取り扱っていない可能性が高いので、お店に行く前に問い合わせてから行くことをおすすめします。
近くに鳥専門店が無い場合は、インターネットで「アケボノインコ 販売」で検索してみて、取り扱っているお店を見つけてから問い合わせるのもおすすめです。
アケボノインコの飼い方、注意点
飼育下では飼い主のライフスタイルに合わせることになりますので、飼い主とアケボノインコ、お互いにとって負担のないようなお世話のスケジュールを考えましょう。
アケボノインコの一日のお世話で、最低限必要なことは以下になります。
- 1日二回のエサやり
- 1日一回の水替え
- 放鳥
- ケージ内の敷き紙の掃除
以上の4つが、一日に行うお世話になります。運動不足やストレス解消のためにも十分に広いケージを用意しましょう。一羽で飼育する場合でも、最低一辺が45㎝ほどケージを用意しましょう。
また、コミュニケーションも兼ねて、1日数時間は必ずケージから出して放鳥し、室内を飛ばせてあげましょう。
アケボノインコの餌
アケボノインコは中型インコなので、主食には中型インコ用のミックスフードかペレットをあたえることになります。
ひえ、きび、あわ、カナリーシード、ひまわりの種、麻の実、サフラワー、大麦、小麦、えん麦、そばの実、落花生などをあげます。
副食は、青菜、緑黄色野菜、ボレー粉、カトルボーン、塩土などをあたえます
おやつとしては、みかん、バナナ、リンゴなどのフルーツをあたえましょう。
アケボノインコのくちばしに噛まれたら痛い?
アケボノインコは、大きなくちばしをもっているのも特徴の一つです。噛まれたら見るからにいたそうですよね?
しかし、中型インコの中では、アケボノインコは噛みの力が強くないと言われていますし、そもそも噛むことも滅多にありません。
しかし、家に迎えたばかりで、お互いの信頼関係もまだまだな場合は、鳥自身も脅えているときや拒むときに、反射的に強くかんでしまうこともあります。
なので、まだ不慣れなうちは、急に手を近づけたりはしないようにしましょう。掃除や健康管理などでやむを得ず手を近づける時は、おもちゃなどで気をそらしてから行いましょう。
アケボノインコの鳴き声は大きい?
アケボノインコは中型インコの中では比較的声が小さく、あまり鳴かない個体が多いと言われています。普段の鳴き声も人の話声とほとんど同じくらいの声量です。
ただし、「呼び鳴き」に関しては非常に大きく他の中型インコにも負けません。この呼び鳴きは人が近くにいないときに鳴くことが多いとされています。
ただ、鳥にとって鳴くことは「コミュニケーション」や「安否や所在の確認」と言った、鳥にとっての重要な習性なので「鳴かないで!」というのは不可能です。
なので、ケージを窓や扉から離れている所へ設置したり、場合によってはアクリルケースを鳥かごにかぶせるなどの対策をしましょう。
アケボノインコは独特な体臭?「ピオヌス臭」とは
アケボノインコ属は別名でピオヌスと呼ばれ、アケボノインコ以外にも、スミレインコやドウバネインコやメキシコシロガシラインコなどもその仲間です。
そして、それらのアケボノインコ属の仲間には「ピオヌス臭」と呼ばれる独特な体臭があります。甘酸っぱいような匂いです。
人によっては好きという人もいれば、臭いと感じる人もいるので、購入を検討する前にはショップで確認しておくようにしましょう。
アケボノインコは大人しくて優しい
アケボノインコは美しい色合いと、目の周りのアイリングなど、見た目にもユニークな特徴の多い鳥です。また、中型のインコとしては大人しく飼いやすいと言われていて、徐々に日本でも人気が出てきています。
しかし、いくら大人しくて飼いやすいと言っても、ほかの中型インコのように鳴き声の対策も必要になりますし、寿命も25年と長いので、購入を検討する際は、慎重になる必要があります。
アケボノインコを飼育を検討する前に、しっかりと特徴や生態について理解しておきましょう。