タイハクオウムはペットとしてあまりメジャーとは言えません。そのため、タイハクオウムに関する詳しい記事が少なく、調べるのが大変ですよね。
この記事ではタイハクオウムについて知りたい方や飼おうかと悩んでいる方のために、タイハクオウムに関する情報が書いてあります。
特に、実際に飼う前に知っておくべきことが充実しているので、検討中の方はぜひ最後まで御覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e7%99%bdparakeets-4470247/)
タイハクオウムとは
タイハクオウムは太白の名前の通り、白くて大きなオウムです。とてもフレンドリーで犬のようなオウムと呼ばれることもあるほどです。
インドネシアのモルッカ諸島北部に生息する固有種です。近年環境問題により、その数が減少しており、絶滅の危険性が高い動物のリストである、ワシントン条約附属書2類に指定されています。
タイハクオウムの体の大きさや体重などの重さはオスもメスも同じくらいで体長が約45cm前後で重さは約450gくらいとなっています。ペットとなる鳥の中では大型といえます。
タイハクオウムの寿命
タイハクオウムの寿命は約40年~60年と言われています。飼い主と一生添い遂げることができるペットであるといえます。
さらに、長生きする種だと、100年いきることもあります。そんな場合、親子2代にわたってタイハクオウムを飼う家庭もあるようです。
とても長生きする動物なので、飼うときにはよくよく慎重に飼いましょう。寿命が長い分、飼い主は最期まで飼い続けるという意識をもって飼育することが大切です。
入手方法と価格
大型のペットショップやオウムやインコなどの専門店、ネット販売、ブリーダーさんから入手する事が可能です。
価格は30万円~50万円ほどします。近年は生息数の減少などから希少価値が高く輸入される数も減っているので、今後はもっと上がってしまうかも知れません。
インコ・オウム専門店「こんぱまる」では常時ではありませんが取り扱っていますので、チェックしてみると良いでしょう。こんぱまるの公式サイトは以下のボタンから閲覧できます。
タイハクオウムを飼うときの注意点①必要なものについて
全長46㎝ほどのタイハクオウムの飼育には、大型インコ用のサイズのケージを使用します。タイハクオウムの口ばしは大変力強く破壊力が抜群なので、壊されないように頑丈なケージが必要となります。
ケージ内にはエサ入れや水入れ、巣、止まり木のほかにおもちゃも用意してあげましょう。おもちゃはタイハクオウムのストレス発散用として役立ちます。壊れても問題ないよう、安価なものを使用するとよいでしょう。
タイハクオウムを飼うときの注意点②鳴き声が大きい
野生のタイハクオウムは夜に雄たけびを上げる習性があります。しかも、タイハクオウムは体が大きいこともあって、鳴き声もかなり大きいです。
朝になるとニワトリが「コケッコッコー」と鳴くのは有名ですよね。それのさらに音が大きいバージョンと思っていただくとわかりやすいかもしれません。
なので、タイハクオウムを住宅地地で飼うときには、防音装備が必要になります。防音装備をアクリルで作る場合は少なくても10mm以上の厚さで作るとよいでしょう。
タイハクオウムを飼うときの注意点③掃除はこまめに行う
タイハクオウムを飼うにあたって、掃除はまめに行うようにしましょう。理由は以下の2点あります。
- タイハクオウムは脂粉をよく出す
- 鳥はトイレを覚えることができない
脂粉というのは、体から分泌される白い粉のようなものです。タイハクオウムはこの脂粉をよく出します。掃除していないとこの脂粉でケージが真っ白になってしまいますので、掃除はこまめに行うようにしましょう。
ちなみに、だきしめるときにも脂粉で服が真っ白になってしまうことがありますので注意が必要です。
また、鳥はトイレを覚える事が出来ませんので排泄物なども多くなります。定期的に掃除して排泄物を取り除いてあげましょう。
タイハクオウムを飼うときの注意点④タイハクオウムの性格
性格はさみしがりやな性格なので、忙しくて遊んでいる暇はないといった人は飼わない方がいいでしょう。さみしさによりストレスから毛抜きして、羽がなくなってしまう子もいます。
タイハクオウムは人懐こく甘えん坊で遊ぶことも大好きです。そのため、1日に1時間は放鳥させてあげるように心がけましょう。
放鳥の際には一緒におもちゃで遊んであげたり体を優しく撫でてあげるなどしてスキンシップをとると、タイハクオウムとよい関係を築くことができます。
また、嫉妬心も強く、ほかの鳥も飼育している場合、その鳥が飼い主にベッタリしていると嫉妬して攻撃してしまう可能性があるため注意が必要です。
タイハクオウムを飼うときの注意点⑤適切な温度について
タイハクオウムは環境の順応性に優れ、寒さにも強く丈夫なため、成体のオウムであれば年間を通して屋外での飼育が可能です。
しかし、極端な温度差は体調を崩す原因となりますので、屋外飼育の場合は冬場はケージを防寒材で囲ったり、小屋に移すなど十分な防寒対策が必要となります。
室内で飼育を行う場合は室温を23度前後に保ちましょう。また、タイハクオウムは日光浴も必要とするため、定期的に行ってあげましょう。
タイハクオウムを飼うときの注意点⑥かかりやすい病気
とても寂しがり屋のタイハクオウムは、ストレスを感じると毛引き症などの病気を発症してしまいます。ここでは、タイハクオウムがかかりやすい病気について、3つご説明します。
毛引き症
飼い主にかまってもらえないストレスだけでなく、生活環境の変化によるストレスなどによって発症します。また、乾燥や栄養不足でも発症することもあります。
対処法としては、ストレスの原因を把握し、それを取り除くことです。思い当たることがなかったり、原因を取り除いても症状が治まらない場合は、皮膚状態の悪化も考えられます。
鼻炎
人間と同じように細菌感染によって風邪をひくことがあります。さらさらした鼻水は生理現象なので気にしなくても大丈夫ですが、膿状の鼻水の場合は細菌感染が疑われます。
胃腸炎
病原性の微生物が原因になって、胃腸に炎症が起こり、下痢になります。下痢が多くなると体内の水分も不足するので、水を多く飲むようになることもあります。
これら症状がみられた場合は、なるべく早くかかりつけ医に相談しましょう。
タイハクオウムを飼うときの注意点⑦餌について
タイハクオウムは植物食の強い雑食性です。市販のインコ用のペレットやミックスシードなどを中心に、ミネラルやビタミン補給として小松菜やチンゲン菜などの青菜や果物を副食として与えてあげましょう。
与えてはいけない物はホウレンソウ、アボガド、ネギや玉ねぎ類、アボカド、チョコレートです。これらが部屋にあるときには放鳥させないようにしましょう。
栄養バランスの偏りと脂質過多には気を付けて、健康的な食生活が遅れるよう心掛けてください。
タイハクオウムまとめ
あまり聞きなれないペットである、タイハクオウムという動物がどんな動物なのかわかったのではないでしょうか。
特にこの記事ではペットとしてタイハクオウムを飼う際に知っておくべき情報を重点的に解説しました。
おわかりいただけたかと思いますが、タイハクオウムは誰でも簡単に飼えるペットではありません。寿命もとても長いですし、鳴き声がとても大きいことから、防音装備が必要なことによる経済的な条件もあります。
それでも飼う覚悟があれば、あなた自身も、タイハクオウムもともに楽しい時間を過ごせることは間違いないでしょう。