「トランクルームとは何なのか?」「どのぐらいの広さで料金はどれぐらいかかるのか?」と悩んでいませんか?
街中で「収納スペースお貸しします!」と言う看板を見て「なんだろう?」気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はトランクルームの正体から、具体的な決め方や探し方について紹介していきます。気になっている方はぜひ最後までご覧ください。
トランクルームってなに?
トランクルームとは荷物を預けられる収納サービスのことです。トランクルームの他に「レンタル収納」「レンタル倉庫」と呼ばれることもあり、お客様が月々の料金を支払って収納サービスを利用します。
会社ごとにサービスの内容は様々で、トランクルームが屋内や屋外にあったり業務用の倉庫と同じ施設内にあるケースもあります。
トランクルームは日本で徐々に増えており、衣服やアルバム・書籍・レコードなどの保管場所として都心部で利用する人が増加中です。
その理由は都心部への人口流入や居住スペースの狭小化、ライフスタイルの多様化などがあり、年々トランクルームのニーズが高まっています。
トランクルームの5つの種類とは?
「保管用倉庫」と「レンタル収納スペース」を5種類に分けて紹介していきます。名前が変わり少々ややこしいですが、一つづつ見ていきましょう。
- 保管用倉庫
- 認定トランクルーム
- レンタル収納スペース
- 屋外コンテナ
- ビル型トランクルーム
保管用倉庫
「保管用倉庫」は国土交通省に倉庫業の認可を受けて荷物を預かるサービスです。荷物の管理は倉庫業者が行っており、一番のメリットは安全性が高いことです。
厳格な警備のもとに管理され、もし荷物が壊れても倉庫業法に基づいて補償が受けられるので、貴重品を預けるのに適しているでしょう。
デメリットは制限が多く、自由がきかない点です。例えば利用時間が限定されていたり、荷物の出し入れに業者の付き添いが必要だったりします。
「保管用倉庫」は出し入れに制限があっても、とにかく安全な場所に荷物を置きたいという方にオススメの場所です。
認定トランクルーム
次に国土交通省に優良と認められた「認定トランクルーム」です。
国土交通省に認められるためには倉庫業法第二十五条に定められた基準「定温」「定湿」「防塵(ぼうじん)」「防虫」「防滋(ぼうじ)」「常温・常湿」のいずれかをクリアしなければいけません。
どの基準をクリアしているか知りたい場合は『認定マーク』を確認しましょう。『認定マーク』とは「認定トランクルーム」だけが使用できるマークで、クリアする基準が記載されています。
ただし中には類似マークを提示する業者もいるので注意しなければなりません。正規には必ず「国土交通省」の文字と「認定番号」が入っているのでこの2点を必ず確認する必要があります。
レンタル収納スペース
「レンタル収納スペース」は不動産賃貸業者が運営している荷物を置くために場所を貸すサービスのことです。「レンタル収納スペース」はビルやマンションのフロア中に荷物を自由に置ける場所を借りることができます。
メリットは荷物の出し入れに厳しいルールがないことで、荷物の出し入れを24時間、自由に1人で出来ることが多いです。
ただし「保管用倉庫」と違い、荷物が破損したとしても補償を受けられない場合が多いので注意してください。
安全性よりも荷物の出し入れの自由度を重視したい場合は、「レンタル収納スペース」がおすすめです。
屋外コンテナ
「屋外コンテナ」は収納スペースが広く、低価格なのが大きな魅力です。荷物の出し入れも非常に自由度が高く、基本的に24時間の出し入れが許可されています。
「屋外コンテナ」は車を横づけできるので家具やバイク・カー用品などの重い荷物も、楽々出し入れできます。力仕事を大幅に減らすことができるのでその便利さを実感できるでしょう。
ただし屋外であるため湿気からくるカビには注意しなければなりません。対策としては荷物に通気性のあるカバーをかけたり、除湿剤・乾燥剤を置いておく方法があります。
湿度や温度に左右されず、低価格で大きな荷物を預けたいと言う方は「屋外コンテナ」がおすすめです。
ビル型トランクルーム
不動産会社がビルなどの屋内収納スペースを提供していることがあります。パッと見ただけではトランクルームと気づけないことも多いです。
メリットは部屋の設備が整っていること、セキュリティーシステムがしっかりしていて安全性が高いことです。
ビル全体が収納スペースとしてカスタマイズされているため、利便性が非常に高いのが特長です。
トランクルームの便利な使い方とは?
トランクルームの利用者は「荷物を減らして部屋を広く使いたい」という方が多いようです。確かに生活をしていると自然と荷物が増えてしまいますよね…。
あまり使わないものや大きな荷物を預けることができれば、部屋がスッキリして快適に暮らすことができます。
そこで「荷物を預けようかな…。」と考えると思いますが、トランクルームは物を預けるだけでなく趣味の部屋として工夫して使う方法もあります。
こちらではトランクルームの便利な使い方を紹介しますので、ぜひご覧ください。
- 趣味のコレクション部屋として
- 引っ越し・家のリフォームのときに、一時的に荷物を預ける
- 仕事の資料・道具を預ける
- 非常時の備蓄品・防災グッズを保管する
- 独立した子どもの荷物や、家族の遺品を保管する
様々な使い方がありますが、中にはプロ顔負けのコレクション部屋を作る方もいらっしゃいます。トランクルームは広い部屋を借りるよりも低コストで済ませることができるのでとても便利です。
最近は新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増加しました。快適な自宅環境を作るために荷物を預けたい人が増加し、ますますトランクルームのニーズが高まっています。
次にトランクルームのメリット・デメリットについて紹介していきます。
トランクルームのメリット・デメリットとは?
一見、トランクルームにはメリットが多いように感じますが、もちろんデメリットもあります。
そこでトランクルームのメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。
メリット
トランクルームを借りることで、このようなメリットがあります。
- 今の家を広く使うことができる
- 物を捨てなくて済む
- 引っ越しするよりも安く済む
今の家を広く使うことが出来る
屋内型のトランクルームであれば家の押し入れやクローゼットと同じ感覚で物を片付けることができます。空調が効いており雨や風の心配もないので、衣類や書籍・家具・家電・布団などを収納するのにおすすめです。
屋外型のトランクルームであれば自転車やバイクのような大きなものを預けられます。
今の家にスペースが出来ればスッキリしますし、空いたスペースを有効活用することもできますね!
物を捨てなくて済む
結婚や出産、または同棲などのきっかけで家の荷物を整理しなければいけないことがあります。それまで何年も大切にしてきた荷物をあっさりと処分できる人はあまりいません。
なので物を捨てずに、新しい生活をスタートするためにもトランクルームが活用できます。
そして最近では荷物を極力持たないミニマルな生活を実践している方が増えています。
「最小限必要なものを近所のトランクルームに保管することにしたので、ついに理想の部屋を実現できた!」と言う方もいらっしゃるので、トランクルームが収納にかなり役立つということがわかりますね。
引っ越したりするよりも安く済む
トランクルームは必要な広さを必要な期間だけ借りることが出来るので、広い家に引っ越したりするよりもコストを抑えることができます。
広い家に引越しをするためには、まず収納が多い家を探すところから始まります。特に都会では収納が少なく床面積も小さい家が増えており、希望の広さを手に入れる競争率が高まっているので探すのも一苦労です。
ですがトランクルームを借りることで必要なスペースを確保でき、広い家に引っ越しをする手間がないのでお財布に優しく、時間の余裕も生まれます。
デメリット
次にトランクルームの主なデメリットについて紹介していきます。
- 毎月の料金の支払い
- 自宅から遠いと不便
- 運営会社によって自由に出し入れできない時がある
毎月の料金の支払い
トランクルームのを利用するにはもちろん毎月の支払いが必要になります。
毎月決まった額の出費が発生するので、できるだけ自分にあった広さや価格を選び、賢くトランクルームを利用できるようにしたいですね!
自宅から遠いと不便
自宅から遠いトランクルームを選んでしまうと荷物の出し入れが面倒になってしまい、毎月の支払いがもったいなくなる可能性が高いです。
なぜなら頻繁に使う物であれば何度も通わなければならず出し入れが大変になってしまいます。交通手段が徒歩や自転車の場合、かなりの移動距離が必要です。しかし車や年に数回の出し入れならば問題はありません。
もしトランクルームを借りるのであれば、できるだけ自宅から近いところで借りるのが便利です。
運営会社によって自由に出し入れできない時がある
トランクルームを倉庫会社が運営している場合、荷物の出し入れは毎回立ち合いをしなければなりません。
そのため事前の連絡が必要になることや、荷物の出し入れに時間や回数などの制限が生じて融通が利かないことがあります。なのでトランクルームを借りる際には注意事項をよく確認してから借りましょう。
次にトランクルームを決める際の基準について紹介していきます。
トランクルームを決める3つの基準とは?
トランクルームを決めるときに何を基準にすればいいのかわからないですよね…。
そこでトランクルームを決める際に重要な3つの項目をまとめましたので、ぜひご覧ください。そして何を一番優先したいのかを明確にしましょう!
- 場所
- 料金
- 保管環境
場所
頻繁に物を出し入れするのであれば徒歩や自転車で通える場所がおすすめです。
家の近くにトランクルームがなければ職場の近くや通勤途中、よく使う鉄道沿線で探してみるのもいいでしょう。
仕事関係のものなら会社の近く、習い事などで使う楽器やスポーツ用具などは教室や練習場のすぐそばなど、利用する場所の近くに置いておくのも便利です。
長期間預ける場合や車を使う場合は、自宅の近くにこだわらず料金の安い郊外のトランクルームを選ぶのもいいでしょう。車の通り道である幹線道路や主要な道路から近い立地を選ぶことができますね!
料金
トランクルームの料金は立地条件やサービス、設備によって大きく変わります。
一般的には屋内型より屋外型、都市部より郊外、同じ施設内なら1階より2階以上のほうが安くなる傾向にあります。
以下はトランクルームが屋内にある場合と屋外にある場合の、一般的な月額料金の相場です。
広さ | 【屋内】 | 【屋外】 |
0.5帖 | 4,000円~5,000円 | ー |
1帖 | 8,000円~10,000円 | ー |
1.5帖 | ー | 3,000円~5,000円 |
2帖 | 15,000円~23,000円 | 6,000円~10,000円 |
3帖 | ー | 8,000円~15,000円 |
4帖 | 26,000円~40,000円 | ー |
(出典:https://www.trunk.services/column/posts/7)
屋外のトランクルームの方が広く低価格で利用できることがわかります。預ける物は大きなものや空調が効いていないために湿度や温度に影響されないものがおすすめです。
初期費用として保証金や鍵代などの初期費用・事務手数料・施設を維持するための共益費(管理費)などがかかる場合もあります。
保管環境
さらにトランクルームを選ぶ際にポイントとなるのは保管する環境です。
例えば衣類や布団、家電製品などのデリケートなものを預けるなら、空調設備のある屋内型トランクルームが適しています。
スキーやゴルフ道具、キャンプ用品、自転車などの湿度や温度に影響されないものであれば屋外のトランクルームがおすすめです。
預けるものによって適切なトランクルームを選ぶ必要があります。
【置き換えて考える!】広さの目安のつけ方!
トランクルームをいざ借りようと思った時に広さ選びに悩むのではないでしょうか?トランクルームの広さを考えるときに重要なのは「空間をイメージすること」です。
なぜなら平面だけでなく高さも考慮する必要があるからです。例えばいつも使うクローゼットや押し入れをイメージするとわかりやすいのですがあまり広さが無くても高さがあれば案外収納することができますよね?
これらのことから「平面×高さ」を考えることが重要になってきます。
一般的なトランクルームの広さ
以下の表は一般的なトランクルームの広さの目安です。数字が多いので参考までにご覧ください。
広さ | 1帖(畳) | 2帖(畳) | 3帖(畳) | 4帖(畳) |
床面積 | 1.62㎡ | 3.24㎡ | 4.95㎡ | 6.48㎡ |
高さ | 2.1m | 2.1m | 2.1m | 2.1m |
収納できる 段ボールの個数 |
36個 | 72個 | 108個 | 144個 |
身の回りで広さを把握する方法とは?
そして一番わかりやすくサイズの目安をつけやすい方法がこちらになります。
- 身の回りの物に置き換えてみる
- ひもやテープで目安を作ってみる
- 一番大きな荷物を提案する
身の回りの物に置き換えてみる
この方法は一番身近で参考にしやすい方法です。以下の表は目安の一例になります。
なかなか身の回りにないものもありますが自宅のトイレや風呂場などに自分が預けたいものが入るのか想像してみましょう。
広さ | 身の回りの参考になるもの |
---|---|
1帖 | トイレ1室分 |
1.5帖 | ユニットバス1室分 |
2帖 | クイーンベッド1台分 |
3帖 | セミダブルベッド2台分 |
4帖 | 2トントラック1台分 |
ひもやテープで目安を作ってみる
この方法は一番簡易的なやり方で、床や壁にテープなどを貼り枠を作ってその中に荷物を収めるイメージです。
頭の中で考えるよりも具体的に考えることが出来るので想像しやすくなります。
一番大きな荷物を提案する
最終手段ではありますが、自分が預けたい一番大きな荷物をスタッフの方に提案してアドバイスをもらう方法です。この方法は一番確実と言えるでしょう。
なぜならスタッフの方はトランクルームの広さや値段をよく知っているからです。悩んだ時にはぜひスタッフの方に尋ねてみましょう。
トランクルームの具体的な探し方とは?
トランクルームの具体的な探し方についてまとめましたので、ぜひご覧ください。
- 公式サイトから探す
- 一括比較サービスを活用する
- 広告や看板から探す
- googleマップで探す
公式サイトから探す
一つ目はトランクルームを運営している業者の公式サイトから自宅近くのトランクルームを探す方法です。
ウェブから「トランクルーム」と検索して出てきた公式サイトの中から探してみましょう。
公式サイトで探すメリットは気に入ったらすぐに申し込むことができ、どんなトランクルームなのか確認しやすいことです。さらにタイプや使い方と言った有益な情報を手に入れることができます。
トランクルーム一括比較サービスを活用する
引っ越し会社を探すときと同じように、トランクルームにも一括比較サービスがあります。
このサービスでは、地域や料金、タイプなどで絞り込んでトランクルームを探します。
一括比較サービスの大きなメリットは複数の業者を比較して選ぶことができることです。トランクルームを全体的に調べることができるので相場やサービスを比較する際にはおすすめです。
広告や看板から探す
よく道沿いに看板が立っていたり、新聞のチラシや広告が出てくることがあります。その中から選ぶ方法です。
チラシや広告、看板などから見つける方法のメリットは大手の業者だけでなく、ウェブや一括比較サービスでは調べられない地域密着型の中小業者を見つけられることです。
Googleマップで探す
そして最後にGoogleマップから探すと言う方法もあります。この方法のメリットはとにかく近くのトランクルームを見つけ出すことができることです。
しかし「トランクルーム」と検索すると期待していなかった検索結果がでてくる可能性があるので、その場所がトランクルームであるのかをきちんと確認する必要があります。
トランクルームの申し込み方法と手順はこちら!
ここではトランクルームの申し込み手順と流れについて紹介します。
ですがトランクルームの申し込みの前に見学することをおすすめします。実際に見てみたら物が入らないなんてことがないように実際にみて確認をするべきです。
大半のトランクルームは無人なので事前に予約をするとスムーズに進み、見学して気に入ればその場で申し込める場合もあります。
- 申し込む(インターネットや電話、郵便など)
- 必要書類や資料などが届く
- 申込書に必要事項を記入し、本人確認書類などと一緒に返送する
- 会社によって審査が行われる
- 初期費用を支払う
- 鍵が送られてくる
店舗にスタッフがいて事務所もある場合、必要書類が揃っていれば、見学をしてその場で契約作業が可能です。鍵もその場で渡してくれるので即日から利用を開始することができるでしょう。
使用する店舗に事務所がない場合は必要書類を送ってやり取りし、約2週間ほどで手続きが終われば鍵が送られてきます。
【疑問】トランクルームって住めるの?
結論から言うと住む(宿泊する)ことはできません。人の生活に必要な水道やトイレ、コンセントなどが設置されいないケースがほとんどだからです。
さらに部屋の鍵は外からしかかけることが出来ないので、人が住む環境には適しません。
そしてトランクルーム運営会社のほとんどが、宿泊や長時間滞在を禁止する文言を契約内容に記載しているので、契約違反が発覚すれば違約金を請求される可能性もあります。
もしトランクルーム内に寝泊まりをした場合は、ほかの利用客やスタッフが鍵をかけてしまうことや、万が一火災や事故などが起きたときに救助が遅れる可能性もあるのでやめましょう。
いま話題の“トランクルーム経営”とは?
トランクルームは借りるだけでなく貸すこともできます。いわゆる“トランクルーム経営”と言いますが今まさに成長している産業です。
具体的には「コンテナハウス」と呼ばれる建物を建築し、収納スペースとして貸し出すことで賃料を得る事業のことを言います。
賃貸アパートやマンション経営と比べて、初期費用・ランニングコストが安く済むため、比較的リスクを抑えて空いている土地を活用できるでしょう。
ただしコンテナハウスを建設する費用が必要なので、駐車場のように気楽にできる土地活用とは言い難く、それなりの投資も必要です。
トランクルームとは荷物を預けられる収納サービスです!
今回はトランクルームの具体的な情報や探し方について紹介してきました。トランクルームのとは荷物を預けられるサービスのことを言います。
もしトランクルームを借りる際には以下のことを基準に考えると決まりやすいかと思います。
- 場所
- 料金
- 保管場所
トランクルームの何を最優先したいかで方向性がおおよそ決まると思いますが、それでも決まらない場合は一度見学することをおすすめします。
見学することでイメージが湧くと思いますし、スタッフの方にお話を聞くことができるので有益な情報を得て、無駄のないトランクルーム探してみてはいかがでしょうか?ここまで読んで下さりありがとうございました。