フクロモモンガは小さなからだと大きな目が特徴の、非常に愛くるしい動物です。実際ペットとしての人気もじわじわ高まってきています。
かわいい見た目から、飼うと寂しさや仕事の疲れを癒してくれる存在間違いなしです!
ここではフクロモモンガの性格や、実際飼うときにどんなことが必要か、どんなことに注意していけば良いかなど全般ご説明します。こちらを参考に、癒しのペットライフに挑戦してみてください!
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フクロモモンガの基礎知識
フクロモモンガは東南アジアやオーストラリアに棲息するフクロモモンガ科フクロモモンガ属に分類される夜行性の哺乳類です。
体長は16cm-21cmとハムスターより少し大きいくらいで、手のひらに乗るくらいの大きさです。
名前にフクロとついている通り、フクロモモンガは赤ちゃんを育てる袋を持っています。モモンガと付いていますが実際はカンガルーやコアラの仲間です。
野生のフクロモモンガはムササビと同じく両前脚から両後脚にかけて飛膜を持ち、それを広げて木から木へ飛び移り、一生を木の上で過ごすと言われています。ただムササビよりも滑空距離は短く、飛膜も小さいです。
フクロモモンガの性格
本来の性格は臆病で警戒心が強く、縄張り意識の高い動物と言われています。また社会性が高く小さな群れ単位でコミュニケーションを取りながら暮らしています。
そのため実際は寂しがりやで甘えん坊のため、小さいころから飼っていると飼い主に非常に懐きます。また好奇心が強いので運動やおもちゃを使った遊びが大好きです。
逆に知らない人が家に来たりすると警戒心を出す場合があります。友人などを家に招いた際には無理に近づけたりせず、慣れるまで様子見をさせてあげてください。
フクロモモンガの寿命や値段・販売店舗
値段は1.5~3万くらいとお手頃で、一部のホームセンターでも販売しています。アルビノなどの変異種は高値で取引されていることがあります。最近では人気の高まりにより、専門店やブリーダーも出てきています。
寿命は飼育下だと10年前後と小型の哺乳類の中では長寿の方です。ただ野生の寿命はその半分くらいです。基本的にストレスに弱く、大切に育てることでそれだけ長く付き合うことができると言われています。
フクロモモンガを飼うときに準備するもの
フクロモモンガを飼う際には、まずはケージを用意しましょう。一般的な鳥用のケージで問題ないですが、飛び跳ねる習性があるのである程度の高さのあるものにしてください。
また母親のフクロ代わりになるような柔らかいポケットを入れてあげましょう。狭い場所で落ち着くので、隠れ家としてよく入ってくれます。
元々木の上で生活するため、止まり木も必須です。こちらもホームセンターなどで売っている鳥用のもので大丈夫です。
あとは普通の給水器とエサ入れ、床材(おがくずや新聞紙)があれば一通りOKです。その他成長や環境に合わせておもちゃやヒーターなどを揃えていきましょう。
フクロモモンガの飼い方①食事編
野生のフクロモモンガは雑食で、昆虫などを主に食べると言われています。ただ昆虫だけだと栄養不足になったり、同じものを食べさせると偏食になったりします。
基本的には専用フードメインで野菜や果物を副食とし、バランスよく与えてください。個体差にもよりますが一部の野菜や果物が合わない場合もありますので、種類も幅広く与えて観察することがおすすめです。
また与えると中毒になる食材もあります。玉ねぎやネギ、チョコレートやカフェイン系は与えないようにしてください。個体差にもよるとのことなので詳細は病院などで相談することも大切です。
フクロモモンガの飼い方②環境編
フクロモモンガは暑すぎる環境や寒すぎる環境どちらも苦手です。また急激な温度変化があると体調を崩しやすいので、適度な温度を保つことが必要になります。
目安としては人間にとっても暑くも寒くもない温度25~28度くらいに部屋の温度を保つことが良いとされています。
また日光を浴びないと紫外線やビタミン不足で骨粗しょう症などの病気になる場合があります。またストレスが溜まり自傷をしたりするので、適度な日光浴が必要になります。
ただし直射日光は熱中症になることがあるので、1日に数回ケージのままの状態で採光が入る場所に移動させる程度で大丈夫です。
フクロモモンガの飼い方③スキンシップ編
フクロモモンガは警戒心がなくなれば甘えたがりで遊ぶのも大好きです。警戒心がなくなり飼い主に心を開いてくれるまではそっとしてあげましょう。具体的なスキンシップをご紹介します。
ふれあい
手に乗せても落ち着いているならスキンシップしてもOKの合図です。慣れると相手の方から近寄ってくるようになります。
基本的にスキンシップは好きなので、慣れた後は餌を手で直接あげたり、手に乗せてなでなでしてあげましょう。より親密度が上がります。
遊び
フクロモモンガは運動が大好きで、ケージの中でも飛び跳ねたり動き回ることが多いです。ただケージの中だけだと狭く、ストレスが溜まってしまいますので1日に数回部屋の中で散歩させてあげることがおすすめです。
高いところが大好きでカーテンレールなどから対角まで滑空することもあります。飼い主に向かって飛んでくることもありますので、遊ぶ際にはしっかり見守ってあげてください。
フクロモモンガの飼い方④注意編
フクロモモンガを飼う際にはいくつか注意することがあります。そこまで難しいものではないので心配する必要はありませんが、ご説明します。
外に出さない
ケージから出すときは窓を閉めるようにしてください。窓から滑走してしまったり、動きも早いので見つからなくなったりします。また外に出すことで感染症など病気になるリスクも高まります。
健康管理
クロモモンガの爪は細くて鋭いので、定期的な爪切りをしてあげましょう。また湿気の多い日には皮膚に雑菌が繁殖し、皮膚炎になることもあるので臭いがしたら薄めたシャンプーをつけたタオルで拭いてあげてください。
また犬や猫などと比べるとまだまだマイナーな動物で、病院で適切な診察を受けれない可能性があります。事前に対応してもらえる病院を探しておくのも大切です。
ケージなどの定期的な掃除も必要です。ただ毎日頻繁にきれいにする必要はなく、2~3週間に1度ケージを丸洗いする程度で大丈夫です。常にきれいにしすぎて臭いがなくなるのもストレスが溜まる原因になります。
部屋の環境
フクロモモンガが部屋で遊んでいるときに電源コードや家具を引っかいたり、狭い隙間に潜り込むこともあります。事前にいじられないような対策を打っておくか、蚊帳などで囲っておくなどしましょう。
また車の音などの騒音など、基本的に大きな音が苦手です。極力飼育エリアには大きな音が入らないように工夫してあげてください。
生活リズム
フクロモモンガは夜行性で、日中はほとんど寝て過ごします。ですので遊びや餌の時間は夕方以降に行うようにしてあげてください。適切な生活リズムを送れないとストレスがたまり病気や拒食になる場合があります。
フクロモモンガを飼う前に…
フクロモモンガは値段もお手頃で、見た目もかわいいためすぐに飼いたくなってしまうのではないでしょうか。ただ衝動的に飼うのではなく、しっかり責任を持てるか今一度考えてみましょう。
また基本的に神経質なので、住環境要因により風邪や下痢などが起きやすいです。放置せず毎日相手をしてあげれるか、毎日の温度管理や定期的な掃除ができるか考えておきましょう。
小型の動物ですが、ハムスターと違い寿命は10年前後と比較的長生きする動物です。10年後も変わらずかわいがることができるか、最後まで飼い続けることができるか再確認しましょう。
まとめ
フクロモモンガは見た目の可愛さと値段がお手頃なことから、徐々にペットとしての人気が高まっている動物です。実際ホームセンターでも見かけることも多くなっています。
好奇心旺盛ですが、基本的に臆病で神経質なので騒音や環境作りは少し注意が必要です。慣れたら甘えて来たり一緒に遊んだり深い関係を続けることができます。
他の小型哺乳類と比べて長生きする動物です。最後まで愛情を持って飼育する覚悟をしっかり持つことが何よりも大切です。この記事を参考にフクロモモンガと幸せな生活を実現することを願っています!