年金問題や年功序列制度の撤廃などで、自分で資産を築く必要性が高まり、投資を考えている人が増えています。
ただ、どんな種類の投資があるのか、どの投資が自分に合っているのか分からない人も多いのではないでしょうか。
今回は投資の9種類を紹介していきます。それぞれどんな人が合うのかについても紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
<出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%81%8A%E9%87%91-%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3-%E6%8A%95%E8%B3%87-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-2724241/>
投資は大きく9種類
投資とは、「将来的な利益を見込んで資金を投じること」です。ただし、元本の保証は無く、資金が減るというリスクがあります。
投資というとたくさんの種類がありますが、一般的に知られている投資は、以下の9種類です。
- 株式投資
- 投資信託
- 債券
- ETF(上場投資信託)
- 不動産投資
- REIT(不動産投資信託)
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- ハイリスク投資(暗号資産、FX)
- 最重要な投資
それぞれの詳細について後述していきます。投資する目的やどのくらいのマイナスまで許容できるかを考えながら、自分に合った投資を選ぶようにしましょう。
投資種類①株式投資
最初に紹介するのは「株式投資」です。投資と言われれば、まずこの株式投資を思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
株式投資とは、企業が発行した株式を売買することでその差額分の利益や配当金を狙うものです。株式を購入した企業が好調だと大きな利益を得られる反面、倒産したらゼロになるハイリスクハイリターンの投資です。
また、株式購入時は最低購入単位が決まっていることがほとんど(100株~や、1,000株~など)で、数十万などのまとまった資金がないと購入できません。
一定の単元株(たんげんかぶ)以上の保有株主に対して魅力的な株主優待を付けている企業もあるので、長期的に保有し続けても良いですね。
単元株とは、株式を購入できる最小単位のことを指します。例えば1株1,000円の株式があったとしても1単元株が100株以上なら10万円でないと購入できません。
- 資金力のあるベテランは短期取引
- 慣れていない初心者は優待券狙いで長期取引
投資種類②投資信託
続いて紹介するのは「投資信託」です。株式投資に似ているところもありますが、こちらのほうが長期的に見て低リスクで始められる投資と言えます。
投資信託は、企業の株式を細かく分けて、複数企業の株式をセットで購入するイメージです。投資先が一つの企業だけではないので、値幅が緩やかなのが特徴として挙げられます。
投資信託は、投資のプロが投資家から集めた資金で運用する場合と、機械で運用する場合の大きく二種類があります。始めに設定だけすれば、あとは自動的に運用されていくので、初心者には最適の投資です。
投資信託は様々な種類があり、ハイリスクハイリターンなものからローリスクローリターンなものまであります。一つひとつ確認しながら自分にあったものを見つけましょう。
- これから投資を始める人
- 長期的な投資を考えている人
投資種類③債券
続いて紹介するのは「債券」です。個人向けの国債と社債があり、債券の発行元が国なのか、企業なのかという違いがあります。
国債は、金利変動の有無や期間を選んで購入します。銀行預金以上の金利(2021年2月14日時点で0.05%)と元本保証が大きなメリットと言えます。
社債は、企業が行った資金調達の借用証明書です。株式と似ていますが、企業の業績に株式ほど影響されない点と、利息と投資金額の返済義務がある点が異なります。
期待できるリターンは、国債も社債も銀行に預けるよりは高い利息が付きます。しかし、元本保証がある分、他の投資商品に比べるとローリターンの投資と言えるでしょう。
- 絶対損をしたくないけど、投資はしたい人
- そこまで大きなリターンは望まない人
投資種類④ETF(上場投資信託)
続いて紹介するのは「ETF(上場投資信託)」です。ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、取引所に上場している株式のみの投資信託のことを言います。
投資信託との大まかな違いは、上場しているか、上場していないか、です。通常の投資信託は、「基準価額」という商品そのものの価格のみですが、ETFは加えて市場価格というものがあります。
ETFは市場価格で、リアルタイムに取引を行えますが、需要と供給のバランスで大きな変動の可能性もあるため、値動きをチェックしながら取引をする必要があるでしょう。
- 基準価額:ETF内に純資産がどのくらいあるのかを計算した価格
- 市場価格:市場内の需要と供給のバランスで決められる価格
- 自分で値動きをチェックしながら取引をしたい人
- 株式投資ができるほど資金がないが、上場企業へ投資したい人
投資種類⑤不動産投資
続いて紹介するのは「不動産投資」です。初心者でいきなり始めるのはリスクが大きいですが、安定した収益を期待できる投資と言えます。
不動産投資は土地やマンションなどの物件を将来価格が上がることを見越して購入し、上がったところで売却して利益を得ることや、購入物件を貸し出して家賃収入を得ることが期待できます。
不動産投資は、株や投資信託に比べて値動きが小さく、安定投資できるという点で人気があります。一方、購入資金が高額で、良物件を見つけることが困難なため、気軽に始めにくいのがデメリットです。
不動産投資は、サラリーマンで高年収であれば、銀行の融資が通りやすくなりますが、勉強せずに踏み出すのはとても危険です。すでに不動産投資で成果を上げている人から教えてもらいながら取り組みましょう。
- ある程度のまとまった余裕資金がある人
- 自身での勉強し、経験者から教えを乞える人
投資種類⑥REIT(不動産投資信託)
続いて紹介するのは「REIT(不動産投資信託)」です。名前の通り不動産の投資信託のことを言います。
REITは、投資家から資金を集め、集めた資金でホテルやオフィスを購入・運用した利益を投資家へ還元するものです。不動産投資よりも少ない資金で不動産のオーナーになれる点が魅力的ですね。
メリットとしては、株式投資と比べて高く安定した利回りが期待でき、不動産の管理する手間がゼロという点です。まさしく両者の良いとこどりをしています。
デメリットしては、価格や収益が変動するリスクがあります。建物修繕費や立地状況、景気など様々な要因によって最悪下落する場合もあるのです。
- まとまった資金はないが、不動産のオーナーになりたい人
- ホテルやオフィスなど個人でオーナーになるのが難しいものに挑戦したい人
投資種類⑦iDeCo(個人型確定拠出年金)
続いて紹介するのは「iDeCo(個人型確定拠出年金)」です。いわば限定された投資信託とイメージしてください。
iDeCoは、投資信託の中でも一部の商品のみが選べ、60歳まで引き出せないというデメリットはありますが、投資資金は全額控除という手厚い特典がついています。
老後2,000万円問題といわれており、国民年金に加えて各自で資産形成をして欲しい政府の思惑がありそうですね。
会社員であれば、導入しているところもあるのでこの機会に調べてみてはいかがでしょうか。
- 老後の年金の不安を無くしたい
- 少しでも税金の負担から逃れたい
投資種類⓼ハイリスク投資(暗号資産、FX)
続いて紹介するのは「ハイリスク投資(暗号資産、FX)」です。正直投資と呼ぶのはいかがなものかとは思います。
暗号資産とFXは、売買の価格差を利益とする投資で、株式投資と共通している部分が多いです。
ただ、価格の変動が大きすぎるため、ハイリスク投資と呼ばれているのです。上手くいけば投資額の10倍、100倍も狙えますが、一瞬でゼロになることもあるので、投資としてはおすすめできません。
FXを専業で取引している人は、月収1,000万稼ぐ人もいます。そのような人は、猛勉強と猛練習と多額の損失の上でようやくたどり着いている場合が多いです。
- 時間も資金も余裕がある人
- 勉強や練習を万全に積み重ねた人
投資種類⑨最重要な投資
最後に紹介する最重要な投資は「自己投資」です。自分に投資するのが将来的に一番見返りがあります。
自分を成長させることが、人生を有意義にする上で一番大切なことです。身体やスキル、視野を広げる投資など自己投資には様々な種類があります。
なるべく若いうちから始めることで、多くの利益を享受できるでしょう。自分自身に投資し、自分の値段を上げることは今まで紹介したものの中で一番確実性が高い投資と言えます。
- 自分自身を成長させて人生を充実させたい人
- 将来のために今の楽しみを少し代償にする覚悟がある人
まとめ
- 株式投資
- 投資信託
- 債券
- ETF(上場投資信託)
- 不動産投資
- REIT(不動産投資信託)
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- ハイリスク投資(暗号資産、FX)
- 自己投資
紹介した各投資もさらに細かい内容に分かれています。まずは自分に合いそうなものを選んで調べることから始めてください。
良く分からないまま始めるのではなく、ここまでのリスクもあるのだと理解した上で投資することが重要です。将来を見据えて今から始めていきましょう。