犬を飼っていく際に、必ずと言っていいほど重要な要素、「しつけ」。
「そもそも犬のしつけっていつから始めたらいいの?」「しっかり、自分は愛犬にしつけができるようになるのかな?」と思っているかもしれません。
犬を飼うって、結構やることが多くて大変そうなイメージを持っている人が多いと思います。
この記事では、犬のしつけに関する、困った時にどう対処したらいいかということを紹介しています。最後まで読んで、ぜひ犬のしつけについて学んでいってください。
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犬のしつけのいつからやるかを決めるのは大切
子犬の時期はいろんなことを学ぶ大切な時期です。特に、生後3週齢から12週齢(※週齢とは、7日間を1週齢とカウントする周期のことです。)までは「社会化期」と呼ばれます。
特にこの時期に刺激や環境に慣れさせておくことが大切です。社会化期中にしつけに慣れさせておきましょう。
社会化期を過ぎると、犬に恐怖心が芽生え始めます。そのため、しつけを覚えさせるのに、さらに時間が必要になってきます。
犬に必ず覚えさせたい基本のしつけ
基本中の基本である、しつけをリスト化して一目でわかりやすくまとめてみました。まずは一個ずつでもいいので、意識して覚えていきましょう。ちょっとずつ覚えていくことで子犬との信頼を築いていきましょう!
- 名前(例:「ポチ」や、「ジョン」など)
- トイレ
- 「おすわり、ふせ」などのセルフコントロール
- 「はなせ、ちょうだい」
- 犬がからだを触らせてくれる等のボディコントロール
- ハウス
- 「待て、おいで」などの呼び戻し
- 歯磨き
- キッチンに入らないなどの家庭内ルール
犬のしつけにつながるコミュニケーションのコツ
犬とのスキンシップの中には、少し意識をするだけで、しつけを覚えやすくさせるものもあります。
愛犬とのコミュニケーションを楽しみながら、より良いしつけを覚えさせてみましょう!今回は、3つのスキンシップからご紹介します!
- アイコンタクト
- 寝転びのゴロン
- 信頼に結びつく抱っこ
アイコンタクト
アイコンタクトは犬との絆を深めるための最初のステップです。目が合うと、お互いの気持ちが伝わりやすくなります。
なので、いいことをしたら褒めたり、悪いことをしたら「ダメっ!!」というのがより良く伝わります。
ただ注意したいところもあります。本来動物は、目が合うというのが「敵意」や「不快」を表してしまいます。そのため、目があった場合、こちらからそらして敵意が無いことを示します。
そのため、このアイコンタクトですが、信頼関係がある程度付いてからやることをオススメします。
寝転びのゴロン
犬が寝転んでいることは、2つの意味があります。1つは、降参や服従を意味している時、2つ目は、リラックスしているのを意味しています。
せっかく犬を飼っているならリラックスした状態で、腕やお腹などを撫でさせてくれるようにしたいですよね。そのためには、子犬の頃から慣れさせておくのがポイントです。
最初はすぐ嫌がられて逃げられてしまうと思いますが、諦めずに少し肩に力を入れて押さえさせるようにしましょう。そして、「ヨシ!」と言ってから解放させるようにすることでしつけることができます。
慣れてきたらおやつなどを使って足や耳、お腹、目の周り、頭などを触る練習をしていきましょう!
信頼に結びつく抱っこ
犬を抱き上げるのは、子型犬であればあるほどよくやる行為だと思います。ただし、正しい抱き方を知らないと犬に恐怖心や不快感を与えてしまいかねません。
まず、犬を抱くときは、正面から抱き上げるのではなく、横から抱き上げましょう。正面から抱き上げてしまうと上から覆いかぶさるような形になってしまうため、無意識のうちに恐怖心や威圧感を与えてしまいます。
そして、犬の体重がしっかり腕に乗るように支えてあげましょう。中型・大型犬の場合は、お尻と腕前をしっかり抱えるように抱いてあげましょう。
トイレのしつけはいつから?
トイレのトレーニングは家に出迎えた日からすぐ始めましょう。あらかじめ、トイレはここだよとわかりやすい場所に準備しておきましょう。そして、おしっこをするサインを見逃さないようにしましょう。
- ソワソワして落ち着かなくなる
- 落ち着かなく床の臭いを嗅いで回る
- その場をぐるぐるし出し、しゃがんだりし出す
犬が家にやってきて、このサインや兆しを見たらトイレの場所に誘導しましょう。ご飯や遊んだりしているときにサインを発することもあるため、見逃さないようにしましょう!
そして、寝起きの時にもこのサインを発する可能性もあります。トイレを覚えるまでは、飼い主も大変だと思いますが、意識をしておくといいでしょう。
そして、上手くトイレができたら繰り返し褒めてあげましょう。自主的にできるようになったらトイレのしつけの完了です!
ハウス(クレート)トレーニングはいつから?
愛犬に、ひとりの時でも安心して暮らしてもらうために必要なトレーニングです。
ハウストレーニングを怠ると、愛犬が自分がいない時に問題行動を起こしてしまったりして飼い主と愛犬との絆に亀裂が生まれてしまうことにもなる場合があります。
例えば、飼い主がいない不安に駆られて、クッションなどを噛みちぎってしまったり、飼い主に気付いてもらうために家の中で吠え続けたり。
そのような事態にならないためにしっかりハウストレーニングをしっかりしておきましょう。
- ハウスを常に出しておくこと
- ハウスに愛犬を無理やり閉じ込めない
- 抱っこして入れさせないこと
ハウスを常に出しておくこと
まずは、ハウスに慣れてもらいましょう!しつけの前にこれは必ずやっておきましょう。そのために、ハウスを片付けず、出しっぱなしにしておくことを心がけてください。
ハウスに愛犬を無理やり閉じ込めない
ケージなどのハウスは基本的に解放しておきましょう。急に扉を閉めてしまうと、犬としては、「閉じ込められた!!」と思い込んでしまい、恐怖心を植え付けてしまうことになります。
抱っこして入れさせないこと
ハウストレーニングとは、「出して!」と言われても出してもらえないことを教えるトレーニングです。可能であれば自分からハウスに出入りさせることを教えてあげましょう。
なかなかハウスに入ってくれないからといって、飼い主が自主的に抱っこしてハウスに入れさせないようにしましょう。自らハウスに入ってもらえなくなる可能性があります。
愛犬の散歩トレーニングとしつけの重要性
散歩トレーニングとしつけの重要性について4項目の中からご紹介します。これらを押さえて愛犬と一緒に楽しいお散歩ライフを過ごしましょう!
- しつけることにより、危険から守る
- なるべくリードは短く持とう
- 「立って待て!」ができるようにする
- 犬がついてくるように覚えさせる
しつけることにより、危険から守る
外の世界は、犬にとっては危険なことがたくさん。危険から守るのは飼い主に他ならないです。
愛犬がついつい道端に落ちてるものを食べ出したり、時たまガラス片が落ちていたりとイレギュラーなことなどから、普段のしつけを促すことで、愛犬を守りましょう。
なるべくリードは短く持とう
愛犬が好きな方へ行くうちは、伸縮性リードはあまりお勧めできません。
急に飛び出したりして、伸縮性のリードを使っていた場合、行動を制御することができないこともあります。愛犬を守る意味も込めて伸び縮みしないリードを使うようにしましょう。
「立って待て!」ができるようにする
まずは、リードを飼い主が持っている状態で横に立ったまま待てができるようにしつけましょう。左右どちらでも出来たら、なお良いですね。
ただ、事前に家の中で「立って待て!」が出来たとしても、自信を持って決して散歩中にリードなしで行かないようにしてくださいね。
愛犬がついてくるように覚えさせる
散歩をする前にこれができるようにしておいた方がいいでしょう。家の中で愛犬が自分についてくるよう練習しておきましょう。
飼い主の左側でついてくるようになってきたらいいでしょう。外では、横断歩道があると思うので「待て!」と「おいで」は必ず覚えさせておきましょう。
仮にすぐに上手くいかなかったとしても、叱ることだけはやめましょう。散歩に恐怖心を抱くようになりさらに出来なくなる場合もあります。
愛犬の甘噛みのしつけはいつから?
犬が甘噛みをしてしまう要因として、3つの理由があります。それぞれ見ていきましょう。
- 歯がむずむずする
- 甘えたい
- 犬の本能・習性
これら3つを頭に入れた上で、犬の甘噛みのしつけについて学んでいきましょう。
- 甘噛みをかわいいからといって放置し続けると
- 甘噛みをする際にストレスがないかチェックしておこう
- 甘噛みのしつけ方
- しつける際にやってはいけないこと
甘噛みをかわいいからといって放置し続けると
この甘噛みをしっかりしつけないで放置し続けてしまうと、噛む力が強いのに加減できずに物や人などを噛んでしまう、いわゆる噛み癖がついてしまいます。
この噛み癖を放っておくと、どうなるのか。例を挙げると、犬とのコミュニケーションの際に愛犬自身に悪気はなくとも、思わぬ怪我の元になったりしてしまいます。
それだけではなく、友人と愛犬とのスキンシップの時に怪我をさせてしまいトラブルの元になってしまいます。子犬だから甘やかさずに、しっかり甘噛みをしている際は、しつけをしましょう。
甘噛みをする際にストレスがないかチェックしておこう
その前に、甘噛みをしている時、事前に愛犬がストレスを抱えていないかチェックすることが大切になってきます。犬を個室に閉じ込めていたりしてしまうと無意識のうちにストレスがかかってしまいます。
そして、遊んでいる最中に舞い上がってつい飼い主に噛みついてしまうこともあります。
ストレスを解消させるために甘噛みをしているときは思いっきり外に出て一緒に遊んだりしてみましょう。それでも甘噛みが治らない場合は、しつけが必要となります。
甘噛みのしつけ方
遊び中に愛犬が噛み付いてきた時は、動きを一旦止めて、完全に無視してみましょう。そして、落ち着いてきたら再び遊びを再開してあげましょう。
さらに、また噛み付いてきた時は、再び遊びを中断して、無視してみましょう。これを繰り返すことによって、愛犬側は、「噛み付いちゃうと遊んでくれなくなるんだ。これはやめておこう」と学ぶことができます。
また、無視しているのに噛み付くのをやめない時は、愛犬の届かないところまで避難してから様子を見るようにしましょう。
しつける際にやってはいけないこと
しつけるさいに、「目をしっかりみてひたすら叱ること」「大騒ぎする」といったことはNGです。「ご主人が攻撃してくるからもっと噛み付かないとダメなんだ。」といった誤解が生じることになるためです。
さらに、体罰をしてしまうと愛犬との信頼関係が一気に崩れ去るので、攻撃的な態度を取るのは絶対にやめましょう。
愛犬のハミガキはいつから?
結論を言うと、早ければ早い方がいいでしょう。なので、これを読んでいる今日から始めるのがベストかもしれません。歯の病気になる前にケアをしてあげましょう。
- ステップ1:味付きの歯磨きペーストを舐めさせてあげる
- ステップ2:ハミガキに慣れさせる
- ステップ3:歯ブラシで歯と歯茎の間の汚れを落とすように磨く
ステップ1:味付きの歯磨きペーストを舐めさせてあげる
最初は、愛犬に飼い主の指で舐めさせてあげてください。飼い主に、歯や歯茎を触られるのに抵抗感を感じさせないようになるまで何日かかけて、慣れさせるのもいいでしょう。
ステップ2:ハミガキに慣れさせる
次に歯ブラシを準備しましょう。使う歯ブラシは犬用のものを用意しましょう。市販のものもたくさんあるので、愛犬の嫌がらない形のものを探してみると良いでしょう。
歯ブラシにおいしい味の歯磨きペーストを付けて、数回シャカシャカと磨いてあげましょう。優しく丁寧に嫌がらないように工夫を凝らしてみましょう。愛犬が磨かせてくれたら、ご褒美に餌やおやつをあげましょう。
ステップ3:歯ブラシで歯と歯茎の間の汚れを落とすように磨く
最後にできるようにしたいことは、歯と歯茎の間の汚れを落とせるようになることです。歯磨きに決まったパターンやスタイルはありませんが、特に小型犬は足の上に愛犬を乗せて、仰向けの状態にすると磨きやすいです。
大型犬の場合は、背中から抱きしめるようなポーズから同じ向きで歯磨きをしてあげるといいでしょう。
いずれにせよ、愛犬がリラックスして歯を磨かせてくれる状態を作ることを優先するようにしましょう!
犬にいつからいろんなしつけをしたらいいのか?まとめ
犬を飼い始めたら何をしつければいいのかをそれぞれ解説してきました。最後に表を使っておさらいしておきましょう。
- しつけをする際には、アイコンタクト、寝転びのゴロン、信頼に結びつく抱っこの3要素を押さえてより信頼関係を築くこと
- 基本的に子犬のしつけを始めるタイミングは、大体のことは飼い始めてすぐが好ましい
- ハウストレーニングは信頼関係を保つためにしっかり欠かさないこと
- 散歩は、愛犬のペースで慣れさせてからしっかり定期的に
- 歯周病などのケアにハミガキも早めに習慣化させよう
- 甘噛みはしっかり甘えさせずにしつけよう
せっかく犬を飼い始めるのであれば、しっかり信頼関係を築いて有意義なワンちゃんライフを過ごしたいですよね。
それに、犬をしっかりとお世話できるようになると人間的にも成長できます。この記事があなたが犬を飼うときの助けになったら幸いです。