あなたは、「仕事を辞めたい」と思っていても、なかなか辞める決心が付かなかったり、いざ仕事を辞めると決めても躊躇してしまっていませんか?
また、仕事を辞めると決めた後はどんな行動をすれば良いのか、仕事を辞める前に何をやれば良いのか分かりませんよね。
そこで、今回の記事では、今仕事を辞めたいと思っているあなたに、会社を辞める前にした方がいいことや辞めた後にすることについてお伝えします。ぜひ、最後まで読んで参考にしてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24202415)
仕事を辞めたいと言えない理由は?
あなたが今、仕事を辞めたいけどなかなか言い出せない理由はなんでしょうか?
「就職したばかりだけど、仕事を辞めたい」「もうこの会社にいるのは嫌だ・疲れた」「人間関係が嫌」など、会社を辞めたい理由は様々だと思います。
会社を辞めたいと思っている多くの人が言い出せないのは、以下の3つのような理由が多いと思われます。
- 今の職場が人手不足だから言い出せない
- 次の転職先が決まっていないから会社や上司に引き止められそう
- 職場の雰囲気や人間関係を悪くしたくない
今の職場が人手不足だから言い出せない
これは、真面目で責任感が強い方ほど「今の職場が人手不足だから、自分だけ辞めるのが悪くて言えない」と思ってしまう方が多いです。職場が人手不足だということを知ると、なかなか言い出せないですよね。
この解決方法としては、次の転職先への入社を辞める前に決めてしまうということです。
職場を辞める前に、次の就職先を決めることにより「辞めると会社に早く伝えよう」と自分自身を追い込むことが出来ます。また、次の就職先を決めてしまえば上司も止めることが出来ません。
無理にでも会社や上司に引き止められそう
先程は、次の就職先が決まっているのを前提にお話をさせて頂きました。ここでは、次の就職先が決まっていないかったり、上記での理由を伝えても会社や上司に引き止められそうな時の対処法をお伝えします。
もし、会社や上司に「会社を辞めるなんて甘えたことを言うな」「そんなことだとどこで働いても続かないぞ」「今辞められても困る」などと言われても、真に受けないようにしましょう。
引き止められたからといって、その場所にいなければならないという決まりはありません。また、法律では従業員が”退職”の意志を伝えてから2週間経過すれば、労働契約は終了するとされています。
どうしても上司が話を聞いてくれない、退職届を受け取ってくれない、脅されるという場合には、「パワハラ」になる可能性もあるので、労働基準監督署などに相談をしてみましょう。
職場の雰囲気や人間関係を悪くしたくない
「職場を辞める」ということを伝えた時に、職場の雰囲気や人間関係が悪くなるのは嫌ですよね。確かに、会社を辞める人に対して周りからの風当たりが強くなるというのは少なくありません。
そういうことにならないためにも、会社を辞めることをギリギリもしくは、当日まで同僚には言わないようにしましょう。そして、上司には同僚に伝えないで欲しいと頼んでみてください。
もし、引き継ぎが必要な場合には、丁寧な引き継ぎを行なってください。そして退職が決まると、仕事に身が入らなくなってしまがちですが、辞めるまでは自分の仕事はしっかりこなしましょう。
仕事を辞めたいと思った時にやった方がいいこと
そして「仕事を辞めたい」と思ったときにやったほうが良いことは、すぐ転職活動をしなくても転職サイトを見たり、次にやりたい仕事があるときはその職業についても調べることです。
また「自分の未来について考える」ということも大切です!あなたも、今の会社に入社する時にはたくさんの希望などを持って入社しましたよね。ですが、今は辞めたいと思っています。その理由は一体なぜでしょうか?
辞めると決めた後は、次働くならどんな職場が良いのか、またあなたが目指している未来はどんな未来なのかを考えてみることが大切になります。
筆者が仕事を辞めたいと感じた時どんな行動をしたのか
仕事を辞めると決めても、どのような行動をすれば良いのかイマイチ想像ができませんよね。また、あなた以外の人が「仕事を辞めたいと感じた時」にどのような行動をしたのかも気になりませんか?
ここでは、私の体験談をお話させていただきます!どんな行動をしたのかお伝えするのでぜひ参考にしてください。
- メモに辞めたい理由を書いた
- 信頼出来る人に相談してた
- 辞める日程を決めて、その後にやることを考えてみた
メモに辞めたい理由を書いた
「会社を辞めたいなぁ」と感じた時にやったことの1つ目は”辞めたい理由をメモに書き出した“ということです。
自分が「なぜ仕事を辞めたいのか」「何が嫌なのか、不満なことは何か」などをメモに書き出すと、様々なことが明確になってきます。
また、それをすることによりゴタついてしまっている頭の中が整理され、スッキリします。
信頼出来る人に相談してた
2つ目にしたことは、”信頼できる人に相談をしてみる“ということでした。これは、親に相談をする前に1番信頼している友人に会社での出来事や仕事のことを相談しました。
そこで、解決策などを一緒に考えてもらったり、これからどうしていくべきかアドバイスもしてもらい、やっと自分の中で決心することが出来たと今になって思います。
また、同時に応援もしてくれたこともあり、とても支えられました。
辞める日程を決めて、その後にやることを考えた
最後3つ目は、上司に辞めるという意志を伝える前に“辞める日程を決め、有給期間中にやること“を考えました。
上司に辞める意志を伝える時には、”◯月○日で退職したい“というのも大切になってきます。ここで、希望退職日を伝えることで「この人の意志は堅いな」と印象を付けることが出来ます。
また、有給が残っている方は有給期間中に何をするのか、何をしたいのかを考えるようにしましょう。
特に資格を取るなどのために勉強をすると、次の職場でも活かせると思うのでおすすめです。
家族に仕事を辞めたいという意志を伝えよう
家族に仕事を辞めるというのは、なかなか言い出せませんよね。「反対されるのではないか」「色々言われるのではないか」という心配もあります。
家族には辞めることを伝えずに、辞めてから事後報告として伝えるのもありだとは思いますが、やはり辞める前に伝えることをおすすめします。
若ければキャリアアップが出来ますし、今は一度入社した会社で骨を埋めるような時代でもありません。その面は、両親に伝える時に分かってもらいましょう。
また、仕事を辞めると言うことはとても勇気がいることです。自分は今までどんな風に頑張ってきたのか、そしてこれからはどう頑張りたいのかをしっかり伝えましょう。分かってくれると思います。
上司に会社を辞める意志を伝えよう
家族に、会社を辞めることを伝えたら次は会社です。もしかしたら、家族に伝えるよりも緊張するかもしれませんね。
「上司にどんな理由で伝えれば納得してくれるのか」「しっかり言えるかな?」などと不安に思っている方も多いと思います。
確かに、上司に辞めるということを伝えるのは怖いし、とても緊張します。私も、上司に伝えるときは緊張しすぎてなかなか言い出せなかった思い出があります・・・。
そこでここでは、「仕事を辞めたいと上司に言い出せない時の対処法」と「上司に会社を辞めたいと伝えるときの理由をご紹介していきます!
仕事を辞めたいと上司に言い出せない時はどうしたらいいの?
正直、本音で言わなくても上司には”仕事を辞める“という意志を伝えるのは怖くてなかなか言い出せないですよね。
上司に辞める意志を伝えるのは、かなり勇気が必要になってきます。でも、もう既に退職することを決めたのであれば、遅かれ早かれ伝えなければいけません。
伝えるのが伸びれば伸びるほど、あなたの精神的なストレスはどんどん溜まってしまい、モヤモヤ状態が続いてしまいます。
そういう状態がずっと続いてしまうと嫌ですよね。少しでもスッキリしたいのであれば、思い切って上司に辞めることを伝えましょう。
上司に会社を辞めたいと伝える時の理由
あなたが仕事を辞めたいと思う理由は、人間関係や上司への不満、仕事が向いていないなど色々あると思います。
ですが、その理由をそのまま伝えるのは良くないですよね。中には「本音で伝えたい」という方もいるかもしれませんが、ここに関しては当たり障りのない理由で上司に伝えるようにしましょう。
- 一身上の都合
- 家庭の事情
- 精神的につらくなってしまった
ここに記載した3つが基本的には特に当たり障りがない理由だと思います。
変に本音で伝えてしまうと理由を深く聞かれたり、無理矢理にでも引き止められてしまうかもしれないので、本当の理由を伝えるのは避けましょう。
転職活動はいつから始めればいい?
いつから転職活動を始めたら良いのか、これも疑問ですよね。本当は、まだ仕事を辞めていないうちに見つけてしまうのがベストですが焦りすぎても良くありません。
また、精神的に辛くなっている方は、少し休息の期間を取りましょう。
有給期間中に、転職活動をするのも良いですし、有給期間が終わって失業給付金を貰いながら転職活動をするのも良いと思います。
大切なのは、「自分は何をやりたいか」「どんな仕事をしてみたいか」です。焦ってしまうと同じことの繰り返しになってしまいます。ですので、ゆっくり次の仕事を探しましょう。
仕事を辞めた後の経済的な不安の解決方法
仕事を辞めた後の不安はなんでしょうか?もし今あなたが、仕事を辞めるのを躊躇している理由の1つとして金銭的な面がある場合、「失業給付金」を貰うというのはどうでしょうか?
失業給付金を貰うには条件が3つあるので、1つずつ見ていきます!
- 雇用保険被保険者として離職日から2年の間に最低12ヶ月以上働いた期間がある
- 再就職(労働)の意思があり能力もあるが就職できない状態である
- ハローワークに求職の申し込みをしている
雇用保険被保険者として離職日から2年の間に最低12ヶ月働いた
条件1つ目の「雇用保険被保険者として離職日から2年の間に最低12ヶ月働いた」については、賃金支払いの基盤となった日数が11日以上ある月を”1ヶ月“として数えます。
ですが、特定受給資格者や特定理由離職者は、退職日前の1年間に、雇用保険に加入していた月が通算6ヶ月以上ある場合も可となっています。
- 特定受給資格者:倒産・リストラ・解雇などで失業した人
- 特定理由離職者:契約更新を希望したが更新されなかった人や病気・出産・配偶者の転勤などで失業した人
再就職(労働)の意思があり能力もあるが就職できない状態である
条件2つ目の「再就職(労働)の意思があり能力もあるが就職できない状態である」は、いわゆる”失業状態“になります。
積極的に仕事に就くために転職活動をしているがなかなか仕事に就くことが出来ない状態を指します。ですが以下5つのケースは”失業”として認められないので注意してください。
- 家業(家事)に専念・手伝いをすることになった
- 学業に専念することになった
- 次の就職先が決まり、今後転職活動をする予定がない
- 自営業を始めた
- 会社や団体などの役員になった
ハローワークに求職の申し込みをしている
条件3つ目の「ハローワークに求職の申し込みをしている」については、直接ハローワークへ行き、そこで渡される”求職票“に基本的な情報を記入し、提出をすることで求職の申し込みが出来ます。
これは、ハローワークでの失業給付金の受給手続きをする際、最初に行ったほうが良いことです。
ハローワークでの失業給付金申請方法は?
次にハローワークで失業給付金の申請をする時の方法をお伝えします。
まず、ハローワークに行き、先程記載した失業給付金の受給申請を行います。その際に必要なものは以下の通りです。
- 雇用保険被保険者離職票
- 本人確認が出来るもの(運転免許証や住民基本台帳カードなど写真付きのもの)
- 写真2枚(縦3cm×横2.5cmの正面上半身、3ヶ月以内に撮影したものに限る)
- 印鑑
- 本人名義の普通預金通帳
- 個人番号が確認出来る書類
上記のものが必要になるので準備をしておくことをおすすめします。
また、離職から7日後に給付金をもらうことができ“自己都合で離職“をした場合には、3ヶ月間貰うことが出来ます。
仕事を辞めたいと思うのは甘え?
「仕事を辞めたい」というのは”甘え“なのでしょうか?結論から言うとそれは違います。
仕事を辞めたいと思うのは、今の仕事をしているとあなた自身に何かしらの大きなストレスがあるから”辞めたい”と思っているのではないのでしょうか?
大きなストレスがかかってしまうと精神的にも良くありません。辞めたいのに辞めるのを我慢して、あなた自身が潰れてしまう前に辞めることを私はおすすめします。
あなたは、これまで十分に仕事を頑張ってきたと思いますよ。胸を張って大丈夫です。
仕事を辞めたいと感じた時の行動や準備は?体験談も紹介!まとめ
今回は、仕事を辞めたいと感じた時に取るべき行動や準備をすること、また離職後の不安や体験談をご紹介しました。
仕事を辞めるということは決して悪いことではありません。むしろあなたにとってプラスになる可能性があります。
上司に辞めることを伝えるのも、家族に伝えることもとても勇気が必要で大変かもしれませんが、あなたなら大丈夫です。
家族はきっと分かってくれると思いますし、上司に何か脅された場合には労働基準監督署に伝えましょう!陰ながらに応援しています。