「犬に待てを教えたいけど正しい方法がわからない」や「間違った方法でしつけをしたくない」といった悩みは、犬を初めて飼った方は必ず持つ悩みですよね。
筆者は14年間犬を飼ってきたので、しつけの悩みはよく理解できます。
「待て」をしつけるのは、犬にとっても飼い主にとっても重要なことです。しかし、「待て」をしつけるのは、正しい方法やポイントを理解すれば難しくありません。
この記事では、「待て」をしつける方法と5つのポイントを紹介しています。
この記事を読んで、正しい方法で愛犬に「待て」をしつけてあげましょう!
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犬に「待て」をしつける目的
犬に「待て」をしつける目的は2つあります。
1つ目は、犬の身の安全を守るためです。
「待て」を習得すれば、犬が散歩中に車道へ飛び出しそうになった時や、車から犬を降車させる時などに、事故を防ぐことができます。
犬が散歩中に衝動的に動いてしまい、事故になる可能性もあります。そのような悲惨な事故に遭わないためにも、「待て」を教えるのは重要なのです。
2つ目は、人に迷惑をかけない犬に育てるためです。
「待て」は犬が動き出したい衝動を押さえ、自制心と集中力を高めるしつけです。このしつけをしないと、誘惑に我慢ができない犬に育ってしまいます。
散歩中に他の犬に吠えたり、知らない人に飛びついてしまったりして、周りにも迷惑をかけてしまうかもしれません。
「待て」をしつけて、周りに迷惑をかけない賢い犬に育てましょう。
犬に「待て」をしつける時におやつを用意する
犬に待てをしつける初期段階では、「おやつ」を用意しましょう。
「待て」ができた時におやつをあげて、「待て=ご褒美の感覚」を教え込ませます。
そうすれば、おやつという報酬を得るために、犬は「待て」をするようになります。
おやつには、あなたの飼っている犬が好きなおやつを用意しましょう。好物であれば、しつけにより意欲的になってくれます。
しかし、ご褒美がないと「待て」をしなくなるのは困りますよね。いずれはおやつなしでも「待て」ができるようになる必要があります。
おやつを用意するのはしつけの初期段階だということを頭に入れておいてくださいね。
犬に「待て」をしつける方法
犬に「待て」をしつける方法を紹介します。「待て」をしつけるには順序が大切なので、以下で説明する手順に従ってしつけを行ってください。
- おすわりをさせる
- おすわりしてしばらく待てたらおやつをあげる
- 「待て」の指示を追加する
まず始めに、犬におすわりをさせましょう。犬はおすわりの状態の方が「待て」をしやすくなるからです。
もしおすわりができない犬の場合、犬の頭上におやつを持っていってください。犬の体の構造上、自然とおすわりをさせる事ができますよ。
おすわりができて、しばらく待てたらおやつをあげましょう。
犬に「待つ」動作とご褒美を結びつける手順です。最初はおすわりして3秒経ったらおやつをあげてください。
そして徐々に3秒→5秒→10秒と、秒数を増やしていきます。この時点で「待て」の言葉を発する必要はありません。
次に、おすわりさせた状態で10秒待てたら、「待て」の言葉を追加しましょう。
すでに「待つ」動作とご褒美が結びついているので、さらに「待て」という言葉を結びつきに追加させます。 ここでも徐々に秒数を増やしながらしつけてください。
目安として1分待てるようになれば、「待て」を習得したと言えるでしょう。
方法を理解した後は、次に紹介する5つのポイントを意識しながら「待て」をしつけてみましょう!
犬に「待て」をしつけるポイント5選
犬に「待て」をしつける時に、意識しておくべきポイントを5つ紹介します。
- 徐々にご褒美のランクを下げていく
- しつけは誘惑の少ない場所で行う
- 吠えたタイミングでご褒美をあげない
- 「待て」ができなくても怒らない
- 「待て」ができたら大袈裟に褒める
ポイントを理解することで、より効率良く「待て」のしつけができたり、失敗を防ぐことができたりします。5つのポイントをしっかり理解して、正しく「待て」をしつけましょう!
犬に待てをしつけるポイント1:徐々にご褒美のランクを下げる
「待て」のしつけに使うおやつは、徐々にランクを下げましょう。
おやつがないと「待て」ができないようでは、いざという時に困ってしまいます。
例えば、散歩中に犬が急に車道に飛び出しそうになった時、おやつがないと「待て」ができない犬では指示を聞いてくれないかもしれません。
犬の安全のためにも、最終的にはおやつなしで「待て」ができるようになる必要があるのです。
しつけの初期段階は、以下のような順番でご褒美のランクを変えていきましょう。
- 好物のおやつ
- 少しランクの低いおやつ
- おもちゃ
- 褒めるだけ
ご褒美の誘惑を徐々に下げていくことで、いずれ犬はご褒美なしでも「待て」ができるようになります。時間はかかりますが、根気よく「待て」のしつけを続けましょう!
犬に待てをしつけるポイント2:はじめは誘惑の少ない場所で行う
しつけの初期段階では、誘惑の少ない室内でしつけを行いましょう。
周りに誘惑が多い公園や人通りが多い場所では、音や他の犬に反応してしまい、「待て」のしつけに集中してくれなくなります。
特に子犬の時は好奇心が旺盛です。何にでも興味を示し、すぐに集中力が切れてしまいます。
そのため、しつけの初期段階では、誘惑の少ない室内で行うことが有効なのです。
室内で「待て」ができるようになれば、徐々に誘惑が多い場所にシフトしていきましょう。
室内→玄関先→庭→散歩中→公園のように、犬に誘惑がある環境に慣れさせましょう。
犬に待てをしつけるポイント3:吠えたタイミングでご褒美をあげない
「待て」の最中に吠えた場合、すぐにご褒美を与えるのはやめましょう。
吠えたタイミングでおやつを与えてしまうと、「吠える=おやつ」となってしまい、おやつ欲しさに吠えてしまう犬に育ってしまいます。
「待て」の最中に吠えるのは、おやつの催促のためです。吠えた直後ではなく、少し時間をおいておやつを与えましょう。
待っていれば必ずおやつがもらえることを覚えさせると、安心して吠えなくなります。
犬に待てをしつけるポイント4:「待て」ができなくても怒らない
犬が「待て」の指示を聞いてくれなくても、怒らないようにしましょう。
犬は怒られると、以下のような行動や思考になってしまいます。
- 自信をなくす
- あなたを怖がるようになる
- 信頼関係が崩れる
- 攻撃的になる
- 無気力になる
犬に怒ることで、むしろしつけがうまくいかなくなります。もしカッとなってしまい怒りそうになっても、まずは一息ついて冷静になるのが大切です。
犬と良好な関係を築くためにも、褒めることを意識したしつけを心がけましょう!
犬に待てをしつけるポイント5:「待て」ができたら大袈裟に褒める
もし犬が「待て」をできた時は、大袈裟なくらい褒めてあげましょう。
犬は人と同じように、感情を読み取る力が優れています。
「待て」をできた時に飼い主が笑顔で褒めてくれると、「待て=飼い主が喜んでくれる」と結びつくので、積極的に「待て」をしてくれるようになります。
この時、大袈裟なくらいリアクションをして褒めてあげる方が、犬にとっては感情を察知しやすくなります。
しつけをする時は、褒めることを意識しましょう!
まとめ:「待て」をしつける方法とポイントを知って、正しくしつけをしましょう
この記事では、犬に「待て」をしつける方法と5つのポイントを紹介しました。
「待て」は、犬が人と一緒に生活したり、身を守ったりするために重要な行動です。正しい方法で「待て」をしつけるために、今回紹介したポイントを意識してください!
この記事をみた方は、早速愛犬に「待て」をしつけてあげましょう!
- ライター名:大城一輝
- 連絡先:leeogi.sea@gmail.com