家賃を給料のどれくらいにすればいいかわからない、いい物件が見つからない、そんな風に思っていませんか?
物件は数が多くてどう選んでいいか難しいですよね。いい物件が望ましいけど、果たして給料のどのくらいまでならOKかは難しいところです。
この記事では家賃をどれくらいにすべきかということや、希望にあう物件の探し方なども紹介しています。ぜひ最後まで御覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/photos/house-home-property-residential-2483336/)
家賃は給料の3割とよくいうけど?
「家賃は給料の3割」というフレーズを耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
たしかに、ひと昔前は、家賃は給料の3割が適正でした。しかし、それは雇用が安定していて、突然解雇される心配がなかったころの、景気がいいときの話です。
しかし、現在では、経済の悪化や、非正規雇用の拡大などにより、状況は変わっています。また、スマートフォンやインターネットによって、通信費もかかってしまいます。
そこで、現在では家賃は給料の手取り額の20%~25%が良いとされています。ここで、手取りという言葉がついていますが、手取りとはなんなのかはっきりさせておきましょう。
給料の額面と手取りの違い
収入とは毎月の給与や各種手当、ボーナスなどのことで、それらの一年間の合算を年収と呼びます。しかし、その年収はすべてあなたが自由に使えるお金ではありません。
会社から支払われる額面の給与から、各種保険料や所得税の源泉徴収額や住民税などが天引きされると、実際に手元に残る金額は減りますよね。
手取りとは、それら絶対に支払わなければならないお金を給料から差し引いて残った金額のことをいいます。つまりあなたが自由に使えるお金の量です。
手取りは額面のおよそ80%~85%になってしまいますので注意が必要です。
給料の使い方の内訳
では、家賃が給料の25%のときの生活の感覚がつかむために、そのときの標準的な給料の使い方の一例を見てみましょう。ここでは、手取りが20万円としています。
家賃 | 50,000円 |
食費 | 25,000円 |
水道・光熱費 | 12,000円 |
携帯電話代・インターネット代 | 12,000円 |
衣類 | 10,000円 |
日用品 | 6,000円 |
交際費・娯楽費 | 30,000円 |
保険 | 8,000円 |
貯金 | 40,000円 |
雑費 | 7,000円 |
合計 | 200,000円 |
このような使い方でも、ある程度貯金に回せることがわかるかと思います。ただ、余ったお金を貯金に回すのもいいですが、より効果的な使い方があります。
有効的な給料の使い方①
現在では雇用などが不安定であることもあって家賃は給料の20%から25%にすべきと書きました。20%から25%におさえることは、備えとして貯金できる額が増えるという意味があったわけですね。
しかし、ただ貯金するだけではもったいない。実はそれを増やす方法があるんです。そのひとつが自己投資です。
将来より大きな利益を生むことを目的として、今の自分を成長させるために自らにお金や時間をかけることです。
自己投資をすれば、一時的に貯金額は少なくなるかもしれませんが、将来その何倍ものリターンが見込めます。
例えば資格を取得するなどがよい一例です。スキルがついて社内で昇進しやすくなるかもしれません。また、転職などもでより待遇の良い会社に入社できる可能性も高くなります。
そして、転職して給料があがれば、さらに家賃に使えるお金が増えて、いいお家に引っ越すことができるかもしれません。
有効的な給料の使い方②
もうひとつの給料の有効的な使い方は金融投資です。金融投資とは、会社の株などを買って、その株価が上昇すれば、その分だけ儲けられるという投資の仕方です。
「損するかもしれないし、怖いよ」と思われるかもしれませんが、基本的に経済は上昇していくようになっています。日経平均だって、一時的に下がることもありますが、長期的に見れば今では10年前の約3倍です。
株の商品のかなには日経平均に連動させた商品なども用意されていますので、それを買ってみるのもよいでしょう。
場所を選ばないビジネスである投資で生計を立てられれば、海外に住むこともできるでしょう。東南アジアなどの物価の安い国では、家賃も日本では考えられないほど安いので、貯金がたまること間違いありません。
家賃が低い物件の探し方のコツ①物件の条件
ここまで、家賃を抑えるとこんないいことがあるよ、ということをお伝えしてきました。では家賃の押さえ方について説明していきます。
家賃はおおまかにエリアごとに決まっています。なので、家賃が低い物件を探すときには、住むエリアを工夫するといいです。急行停車駅付近をさけるだけでも家賃がグンと下がることもあります。
そのほかに、築年数や間取り、広さといった条件を少し緩めるとさらに家賃の低い部屋を見つけやすくなります。
しかし、自分が妥協できない物件を無理して選ぶと、長く住み続けられなくなって、結局引っ越ししてしまうことになりかねません。
引っ越しは引っ越し業者に支払う荷物の搬送費だけでなく、敷金や礼金もかかります。そこでお金を失ってしまうと何のために家賃を下げたのか、本末転倒になってしまいます。条件を緩めるのはできる範囲にしましょう。
家賃が低い物件の探し方のコツ②時期選び
家賃は時期によって値段が異なります。どうせ同じ家を借りるなら安い方がいいですよね。では各時期にどういう値段なのか、その理由も見ていきましょう。
1月から3月
1月から3月は、入学や入社など、4月以降の新生活に向けて引越しを検討する人が大変多い時期です。そのため、家賃の設定は年間を通して一番高い時期です。
4月から5月
4月になると、引越しの数は減って落ち着いてきます。4月を過ぎて空き室になっている部屋は、その後も空き室が続く可能性があるため、オーナーも「どうしようかな」と検討しはじめる時期になります。
オーナーとしては、まだ入居の可能性があると考えているため、家賃の設定はやや高い程度の時期になります。
6月から8月
6月から8月は、年間で最も新居を探したり引越ししたりする人が少ないシーズンです。
夏休み前はまとまった時間が取りにくいですし、お盆休みのころはレジャーや旅行の予定があり、わざわざ暑いときに引越しをしようという人も少ないものです。
この時期に空き部屋になっていると入居者がすぐに決まる可能性は下がるため、家賃の設定は一年を通して最も低い時期です。
9月から11月
この時期は引越しを検討する人が増えます。また、忙しい年末になる前に引越しを済ませようと考える人が増える時期でもあります。
入居者が決まる可能性が少し上がってくるので、家賃の設定はやや高い程度の時期になります。
12月
12月は引越しする人がとても少ない時期です。しかしオーナーとしては稼ぎ時である1月から3月を待てば新しい入居者が来るだろうと考えるため、家賃が下がるということはあまりありません。
そのため、家賃の設定は9月から11月ごろのまま、やや高い程度にとどまる傾向にあります。
家賃が低い物件の探し方のコツ③賃貸物件紹介サイトでを探す
年収に適正な家賃相場がわかったら、いよいよ物件探しが始まります。物件探しはインターネットを活用するのが一般的ですが、賃貸物件紹介サイトはたくさんあります。
その中でもここでおすすめする賃貸物件紹介サイトはSUUMOです。SUUMOは国内最大手の賃貸物件紹介サイトで、なんと約730万件もの物件が掲載されています。
また、SUUMOでは、間取りや沿線から物件検索を出来るだけでなく、希望する家賃からも部屋探しができます。
今の家賃を下げることもできる!
一度契約した賃貸マンション・アパートの家賃は、契約期間中ずっと下がらないものだと思っていませんか?
実は、賃貸マンション・アパートなどの賃貸住宅の家賃は入居中でも改定することができるんです。
値下げ交渉をすることは、法律でも認められた当然の権利なのです。交渉にあたっては、不動産や賃貸借契約や法律に関する難しい専門知識、資格、そして特別な経験や熟練の交渉術は不要です。
「契約書に家賃はいくらっていうのに同意したから変えられないんじゃないの?」と思うかもしれません。
契約って当事者間の合意ですよね。当事者の単なる合意ということは、お互い再度合意さえすれば、契約書に書いてある内容を変更してしまってもいいのです。
今住んでいるマンション・アパートメントの家賃が高すぎる、もう少し安いところに移りたいしたいと考えている方は、一度大家さんと交渉してみるのもいいかもしれません。
まとめ:給料をどれだけ家賃にあてるべきか
世間で言われている「家賃の給料の3割」という言葉は景気が良かったころの話であるということを述べました。雇用の不安定さなどもあって、現在では家賃は給料の20%~25%がいいでしょう。
最大の固定費である家賃を抑えることによって、その分を自己投資や金融投資に回すことができることをお伝えしました。自己投資や金融投資は正しい使い方をすれば何倍ものリターンになって返ってきます。
貯金するのもいいですが、このような具体的なお金やスキルの増やし方を紹介することで、ますます家賃を抑えようというモチベーションがわいたのではないでしょうか?
また、どうすれば家賃が低くなるか、場所的な観点からと時期的な観点から説明しました。物件を探すには国内最大手の賃貸物件サイトSUUMOを使うとよいでしょう。