「会社の人間関係がしんどい!」そう思ってつらくなる時はありませんか?
毎日のように会社の人間関係に悩んでいると、気分が憂うつになり会社に行くのが苦痛に感じてしまいますよね。ストレスで頭やお腹も痛くなったりします。
この記事ではそんなあなたに、しんどい人間関係をやわらげる3つの意識について説明しています。
この記事を読めば自分がすべきことが分かり、悩み苦しんでいる気持ちが楽になるでしょう。ぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1098284)
会社の人間関係はなぜしんどい?
会社の人間関係に悩んでいる人は非常に多いです。同じ会社で同じ目的のために頑張っているはずなのに、なぜこんなに悩む人が多いのでしょうか?
まずは会社の人間関係がしんどい理由について、主なものをあげてみたいと思います。
- 上司から否定されてばかり
- まわりの人から相手にされない
- 会社から信頼されていない
上司から否定されてばかり
「怒られないように気をつけているのに怒られる」「上司が何を考えているのかわからない」といった状態です。理解不足など自分に問題がある場合ももちろんありますが、説明不足など上司に問題がある場合もあります。
上司にもいろいろな人がいます。すぐ感情的になる人、論理的に詰めてくる人などの性格的な違いもありますし、そもそも上司の資質がない人もいます。
上司は自分と会社をつなぐ中間管理職です。上司との関係は会社の人間関係に大きく影響してしまいます。
まわりの人から相手にされない
まわりの人と良い人間関係が築けないと、職場で孤立してしまいます。同じことをしていても自分と他の人とで対応が違うなど、不満を感じるようなこともあるでしょう。
なんとなく嫌われていると感じると、何をするのもネガティブに考えてしまいます。まわりに話しかけづらくなり、どんどん仕事がやりづらい状態になっていきます。
会社から信頼されていない
人間関係がうまくいかないと仕事もうまくいかず、会社から信頼されなくなってしまいます。きちんと仕事を任せてもらえないと、自分が会社にいる理由もわからなくなってしまうでしょう。
信頼関係ができないと会社の中で誰にも悩みを相談できず、どんどん自分が追い込まれてしまいます。
会社の人間関係がしんどいのは当たり前
上であげたように、会社の人間関係がしんどいと思う理由はいろいろあります。
いくら同じ目標をもって働くと言っても、もともと価値観や考え方が全く違う人達です。人間関係がしんどいのは当り前でしょう。
基本的に会社は仕事ができる人、うまく立ち振る舞える人が良い人間関係を築けます。理不尽で自分勝手でもうまく立ち回って結果を出した人が、出世して自分の上司になっているかもしれません。
会社の人間関係がしんどい時は、まず自分を振り返ろう
あなたの会社で人間関係がしんどい理由はどこにあるのでしょうか?明確にわかる場合もあるかもしれませんが、大体は複雑に絡み合ってごちゃごちゃしていることが多いでしょう。
そのためまずは、苦しいかもしれませんが原因が自分にないか振り返って考えてみましょう。人間関係がうまくいかない時は、自分にも原因がある場合が多いです。
自分について考えてみる「振り返りの例」を以下にあげてみます。
- 会社に求められているものは何か?
- 上司やまわりの人にやる気を見せられているか?
- こまかい気遣いができているか?
- 自分がすべき努力をなまけていないか?
- 相手の立場にたって行動できているか?
- 言うこととやることが矛盾していないか?
これらの振り返った内容は、記事の後半に説明している「会社のしんどい人間関係をやわらげる意識」につながっていきます。
会社の人間関係がしんどい時は、まわりと適度な距離をとろう
突然ですが『課題の分離』という言葉を知っていますでしょうか。
『課題の分離』はアドラー心理学の代表的な言葉で、簡単に言うと「自分の課題と他人の課題を切り分けて考える」ということです。
「これは誰の課題なのか?」と考え、他人の課題の場合は割り切って関わらないようにしましょう。他人の課題に関わらないことが、まわりと適度な距離をとるポイントになります。
「そんなの冷たい!」と思うかもしれませんが、他人の課題まで抱えていたら自分がどんどん苦しくなるだけなので注意しましょう。
会社のしんどい人間関係をやわらげる3つの意識
これまではしんどい事例や考えることについて見てきました。ここからは、しんどい人間関係をやわらげる3つの意識について説明したいと思います。
- 人は変えられないので自分が変わろう
- 仕事の本来の目的を考えよう
- 「しんどい人間関係」よりも上の人を巻き込もう
次の章から1つずつ、具体的に見ていきたいと思います。自分の現状をイメージしながら読んでみてください。
「信用」は毎日の積み重ねで作られるものです。そのためすぐに何とかできるものでもないですし、根本的に変えるのは難しいでしょう。
しかし、動かなければ何も変わらず悪くなるばかりなので、少なくとも「自分はやれることはやった」と納得できるように行動することを意識しましょう。
意識① 人は変えられないので自分が変わろう
まず1つ目は「人は変えられないので自分が変わろう」です。どんなに頑張って気持ちを伝えても、相手の考えや気持ちを変えさせるのは非常に難しいことです。
相手の考えや気持ちを変えられずに苦しんでいるのであれば、自分が変わってしまいましょう。自分の気持ちは自分で変えることができます。
簡単な行動としては「出社した時に笑顔であいさつする」などポジティブな行動を心がけると、職場の空気も変わるかもしれません。
ポジティブな人がまわりにいると自分もポジティブになれますので、ポジティブな人の本を読んだり動画を見たりすることもおすすめです。
意識② 仕事の本来の目的を考えよう
2つ目は「仕事の本来の目的を考えよう」です。会社から信頼を得るために、本来の目的を考えて自分の仕事に集中しましょう。
会社の中のものごとを『課題の分離』で整理すると、余計なことを振り回されずに自分がすべき仕事に集中できます。
自分が求められていることがわからないという人は、自分が提供している商品・サービスを使用する人のことを考えてみましょう。
会社の中の人ではなく価値を提供する相手を考えることで視野が広がり、自分がものごとを判断するための軸ができます。
意識③ 「しんどい人間関係」よりも上の人を巻き込もう
3つ目は『「しんどい人間関係」よりも上の人を巻き込もう』です。
例えば同僚との人間関係については、課長に相談して巻き込みましょう。課長と自分との関係であれば、部長を巻き込みます。
「しんどい人間関係」の当事者よりも上の人を巻き込むことで、解決策が広がります。人事部なども巻き込めば、異動などの解決法だってあり得るでしょう。
会社は業績や予算などの情報について共有していても、人間関係については共有していない場合があります。ハラスメントのおそれもあれば会社も無視できないので、まわりを巻き込んでうまく解決しましょう。
本当に人間関係がしんどい場合は休むことも大事
今まで人間関係が良くなるために意識することを紹介してきましたが、状況がもっと悪い場合もあるでしょう。会社のことを考えると眠れない状態が続いている人や、仕事に行けなくなる人もいるかもしれません。
その時に大切なのは、とにかく自分を守ることです。最後の最後には自分を第一に考えましょう。
上司が怖くて休めないなどの理由があれば、精神科の病院で診てもらって診断書を書いてもらいましょう。休むことが必要だと書かれた診断書を会社に提出すれば、会社も対応しなければいけなくなります。
身体をこわしてしまったら、長い期間とてもつらく苦しい思いをしなければなりません。そうなる前に勇気を出して、自分を守る行動をしましょう。
「人間関係がしんどい」だけで転職するのはやめよう
会社の人間関係がしんどいと精神的に参ってしまい、転職を考えたくなる気持ちもわかります。しかし、人間関係だけで転職を考えるのは待った方が良いでしょう。
なぜかというと、転職先での人間関係が良くなるかは誰にもわからないからです。
求人情報サイトを運営するビズヒッツが行った調査によると、「転職を思いとどまったほうがいいと思う転職理由」の1位は『人間関係に不満』だったそうです。
記事の前半でも説明したとおり会社の人間関係はしんどくて当たり前なので、それだけで転職するのはやめましょう。あくまで転職は「最後の手段」にしてください。
まとめ:会社の人間関係は客観的に見よう
今回は会社の人間関係について、考えることや意識すべきことをご説明しました。
この記事で説明した3つを意識すれば、会社の人間関係に良い変化が出てくるでしょう。すぐになんとかしようと考えずに、自分ができることを少しずつチャレンジしていってください。
会社の人間関係は、客観的に見てある程度ドライに考えた方がうまくいきます。会社内での自分の立場を守りながら、少しづつ人間関係が良くなるように行動していきましょう。