マンションを貸すと賃貸収入などの不労所得が得られる一方で、管理や維持費、税金など様々なリスクなども同時に迫ってきます。ですが、不労所得というのは魅力のある言葉ですよね。
ということでこの記事では、マンションを貸すメリットとリスク、そして実際に貸すまでの流れを簡単に分かりやすくご紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。アイキャッチ参照:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%A2%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%88-%E5%AE%B6-%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A0-2138949/
マンションを貸すメリット『賃貸収入』
マンションを貸す1番のメリットは、やはり賃貸収入です。余程の事情が無い限り、引っ越してきた人はすぐに引っ越しはしません。つまり空室を埋めてさえしまえば、安定的にそして長期的に収入が得られる訳です。
このように不労所得を安定的に、そして長期的に得られるというのは、副業であったら、いつ本職で何かあっても大丈夫という安心感がありますよね。そして最近流行りの早期退職を目指すことも出来ます。
マンションを貸すメリット『節税に繋がる』
次は節税に繋がるというメリットです。この節税というのは2つの意味があって、1つは経費として計上できることと、2つ目は損益通算という仕組みが利用できるということです。
1つ目の経費として計上できる費用には、ローンの利息部分や火災保険金、管理費や固定資産税など調べてみると様々な費用を経費として計上することができます。
2つ目は損益通算ですが、これは確定申告の時に他の所得と合わせて源泉徴収で払いすぎた分のお金が返ってくるという仕組みです。手間はありますが、場合によってはかなり節税になります。
マンションを貸すリスク『空室が続く』
現在は人口減少が続いていることもあって、都会や駅に近い場所などニーズが多い場所などはまだしも、田舎や立地の悪い場所では空室が続く可能性が高いです。
さらにここで注意点なのですが、事前に行う利回りの計算などは満室、またはそれに近い条件で計算をしている場合がほとんどです。
なのであまりにも空室が多い状態が続くと、税金や維持費ばかりがかさばり、赤字が続くという最悪の状況になります。
マンションを貸すリスク『維持費』
次のリスクは維持費です。代表的な維持費を挙げると、マンションを持っているだけで固定資産税がかかりますし、所得を得れば所得税がかかります。保険代もかかりますし、管理の委託費もかかったりします。
そして忘れがちなのが、施設の修繕費や入居者の入れ替わりごとに行うハウスクリーニングに関する費用です。さらに築年数が長い物件や、部屋や水回りなど大規模なリフォームが必要な場合もあります。
マンションを貸すリスク『すぐには止められない』
マンションの経営はどれだけ赤字でも、すぐには止められません。普通契約している、借家契約では入居者に対して正当な理由も無いのに一方的に契約解除も出来ませんし、立ち退きも命令出来ないからです。
それでも立ち退きさせたい場合には、それなりの立退料がかかりますし、入居者が応じない場合には裁判に発展する可能性もあります。結局、最短で半年はかかるので、止めたくてもすぐには止められないのです。
マンションを貸すリスク『入居者トラブル』
次はやはり入居者トラブルです。まず代表的なのが家賃の滞納に関するトラブルでしょう。家賃の値段に関わらず、家賃を滞納する人は滞納しますし、そんな人に家賃の催促を行うのも面倒ですよね。
そして入居者同士のトラブルも存在します。たとえば騒音問題のクレームが来れば、管理をあなたがしていた場合あなたが自ら騒音の注意にいかなければなりません。
これら精神的にも肉体的にも参ってしまいそうな、住人トラブルが起こる可能性があるというのは、忘れてはいけないポイントでしょう。
マンションを貸すと儲かるのか
現実的なことを言うと、ずっと儲け続けるのはかなり難しいです。人口減少の影響で、部屋自体が余っているというのもありますが、税金や管理委託費など様々な維持費がかかってきます。
そんな維持費が占める割合が大きいマンション経営で、ずっと儲けを出し続けていくというのは、よほどの立地や広告を出さなければ難しいのです。
ですが現在はテレワークをしている人が多かったり、SNSもありますので、リフォームの方法や魅せ方を工夫すれば立地が悪くても人気物件になれる可能性もあります。
どんなマンションなら貸すべきなのか?
ではどんなマンションならば、賃貸物件として貸し出すべきなのでしょうか。押さえるべき主なポイントはたった2つのことです。
- 立地条件が良い(駅が近いなど立地条件だけで、空室リスクが減少します)
- 設備のグレードなど付加価値が高い(家具付きや、収納が多いなど部屋自体に魅力があると空室リスクが減少します)
これらのような、好条件が揃っている場合は賃貸として貸し出した方が長期的に見れば、ただ持っているだけより得になるかもしれません。
思い切って売却という手も?
ここまでマンションを貸すという話をしておきながらなんですが、どうしようも無い時やマンション経営を続けるのが厳しくなってしまった場合には、思い切って売却してしまうの1つの手です。
売却するときも不動産会社に売却する場合と、仲介業者に依頼する場合の2つの手段があります。人口減少や経年劣化など、マンションの価値は年々下がっていきます。
だからこそ、どこかで思い切った決断をする必要性があるのかもしれませんね。
まとめ
ということで今回は、マンションを貸すときのメリットやリスクなどについてご紹介してきました。マンション経営というのは、不労所得という魅力的な側面がある1方で、高い維持費など厳しい所もあります。
ですが立地や、リフォームなど需要がある場合には安定して所得を得られる可能性もあります。需要が低い所があるのは間違いありませんが、それでも賃貸の需要が無くなることはありません。
様々な可能性を加味しながら、賢くマンション経営をしていきましょう。