今この記事を読んで下さっている方は、「今よりも携帯料金を安くしたい」「格安SIMって聞いたことはあるけど分からないから不安」と思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事は初心者の方でも分かるように、格安SIMの仕組みや、安い理由、メリット・デメリットなどをまとめています。
この記事を読めば、格安SIMの知識が深まり、自分でも格安SIMにできそう!という自信に繋がりますので、是非最後までご覧下さい。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20190321073t-13.html)
格安SIMの前にSIM(シム)とは?役割について知ろう
格安SIMの前にそもそもSIMって何だろう?と思ったことはありませんか?格安SIMについて学ぶ前に、まずはSIMの役割について知っておきましょう。
SIMとは、電話番号を特定するためのICカードです。SIMカードとも言います。
スマホやタブレットなどで電話やSMS、ネットなどが利用出来るのは、SIMカードが挿入されているからです。スマホやタブレットの本体側面のSIMトレーを開けると挿入できるようになっています。
格安SIMとは?格安スマホと何が違うの?
格安SIMと格安スマホは、似ているのでどんな違いがあるのか分かりにくいですよね。
格安SIMとは、docomo、au、Softbankなど、大手携帯電話会社のインターネット回線や通話回線を借りて、格安なインターネットや通話サービスを提供する事業者のSIMカードのことです。
このように、携帯電話の回線を自社では持たずに他事業者から借りている事業者を「MVNO(仮想移動体サービス事業者)」と言います。
そして、格安SIMと間違われやすいのが「格安スマホ」です。格安スマホは本体価格が安い場合にも用いられます。「格安」の意味が、利用料金なのか、本体代金なのか、間違えないようにしましょう。
「格安」な理由とは?その仕組みについて
「格安で本当に大丈夫なの?」と不安を感じてしまい、安くしたいけどなかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
格安SIMが安い理由は、設備の維持管理費と人件費がかからないからです。
格安SIMを提供しているMVNOは、自社の通信設備(基地局)を持っていませんが、docomo、au、Softbankなどの既存の携帯電話会社の通信網(回線)をレンタルしてサービスを提供しています。
最近の格安SIMは「MVNO」だけではなかった!
格安SIMが安い理由とMVNOについてご説明しましたが、最近はMVNOだけが格安SIMではないんです!
自社回線を使ってサービスを提供する「MNO(移動体通信事業者)」にも格安なプランができています。日本ではdocomo、au、SoftbankがMNOにあたります。
楽天モバイルも携帯キャリアの新規参入を表明し、2019年10月から翌年の3月にかけて、プレサービスをスタートさせ、 2020年4月からMNOサービスを本格的に開始しました。
MNO各社で、既存プランとは別にサブブランドや、WEB申込み専用プランなどが登場し、今では料金が安くなるのはMVNOだけではないと言えるでしょう。
MVNOでもMNOでも安ければ格安SIMという認識でOK
格安SIMのメリット
格安SIMのメリットは、何と言っても大手キャリアよりも圧倒的に安いことです。では、格安SIMにするとどのくらい安くなるのかを下記の例を交えてご説明します。
あなたは現在docomoを契約中、ショップでのおすすめプランは、5分かけ放題オプション(770円)+5Gギガホプレミア(7,315円)を案内されました。1ヶ月の基本料合計は8,085円です。
格安SIMにしたい!と思い、docomoのWEB申込み専用プラン、ahamo(アハモ)に変更したとすると、5分かけ放題と20GBがセットで1ヶ月の基本料合計はなんと2,970円。
通常プランとWEB申込み専用プランとの差額は5,115円。年間だと61,380円違います。
格安SIMのデメリットは人によって異なる
スマホの利用方法が人それぞれ異なるように、デメリットも人によって異なります。
格安SIMを利用したことがなく、分からない事があればキャリアの店舗窓口でよく相談している方にとっては、格安SIMにすることで店舗でのサポートを受けずらくなる事がデメリットを感じてしまうかもしれません。
格安SIMの場合、大手キャリア程の実店舗数はなく、サポートが完全にネットや電話問合わせしかないようなところもあります。
格安SIMの選び方ポイント3つ
格安SIMは約600社以上あり、その中で自分に合ったピッタリの格安SIMを探すのは初心者の方は特に難しく感じるかと思います。そこで、初心者の方におすすめの選び方のポイントを3つご紹介します。
- 繋がりやすさ・通信速度の安定性
- 価格は相場の範囲内かどうか
- 初心者はまず定番のキャリアから選択
繋がりやすさ・通信速度の安定性
安くなってもあまりにも品質が悪いと、本末転倒です。格安SIMを選ぶ際はまずベースとなる回線をどのキャリアの回線にするのか、どの事業者の速度が安定しているかを確認しましょう。
価格は相場の範囲内かどうか
相場の範囲内かどうか確認しましょう。何を(通話とネット)、どのくらい(時間や通信量)使用するかで変わってきます。比較サイトもあるので、上手く活用しましょう。いきなり最安値を探す必要はないです。
初心者はまず定番のキャリアから選択
格安SIMにしたいけど、一人で出来るか不安、何かあった時のサポートも必要な方はまずは定番のキャリアのサブブランドやネット専用プランなどを選ぶと良いでしょう。
UQモバイル、Yモバイルなどのサブブランドや、楽天モバイルなどは実店舗も多く、対面でのサポートを希望される方におすすめです。
大手キャリアのWEB専用プランも、実は店舗でも申込む事ができます。サポート料を支払えば、お客様のスマホ本体からWEB申込み方法を店舗スタッフに聞きながらプランを変更することもできます。
本体はそのままでも、買い替えてもOK
「格安SIMにする為には本体も買い替える必要があるの?」と思う方もいるかもしれませんが、必ずしも必要ではないです。
例えば、あなたがauを利用中で、最近スマホを購入したばかりだとします。故障などしておらず、利用している本体には何の不満もありません。であれば、本体はそのまま利用し、格安SIMに切り替える事もできます。
分割代金が残っていても格安SIMにすることは可能です。ただし、格安SIMにしたからといって、分割残金の支払い自体が無くなることはありません。支払いを忘れないように注意しましょう。
格安SIMにする前に4つの準備をしよう
事前に確認や準備をしていないと、契約に時間がかかったり、切り替えた後に利用出来ないなどといったトラブルの原因になります。4つの準備について確認しましょう。
- 対応端末かどうかの確認
- SIMロック解除
- メールアドレスの確認
- MNP予約番号の発行
対応端末かどうかの確認
現在利用中の端末(スマホやiPhone)が、利用したい格安SIMに対応しているかどうかを確認しておきましょう。確認方法は、各サービスの公式サイトなどで「対応端末一覧」などで確認する事ができます。
SIMロック解除
「SIMロック解除って何?」と思う方の為にSIMロックについて簡単に説明します。
docomo、au、Softbankなどのキャリアで購入した端末には、購入元のSIMカードしか利用できないようにロックがかかっている状態の事をSIMロックと言います。
SIMロック解除されてるかどうかは、キャリアのマイページで確認することができます。窓口でもSIMロック解除手続きは可能ですが有料ですので、WEB申込みが可能であればチャレンジしてみましょう。
メールアドレスの確認
2021年12月中旬からドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイルからキャリアメールを持ち運びできる、有料のサービスが開始されました。
キャリアメールの持ち運びたい方は、各キャリアの注意事項をしっかり確認しておきましょう。キャリアメールだけを利用すると言うことは、その料金だけを元のキャリアに支払い続ける必要があります。
例えば、支払いに設定にしていたクレジットカードを解約したり、支払いが滞ってしまうと、サービスが解除され、キャリアメールが継続して利用出来なくなってしまいます。
心配な方は、事前に「Gmail」や「icloud」といった、フリーのアドレスをメインアドレスとして使用すると良いでしょう。必要に応じて、連絡先に登録しているアドレスを変更しておくことをお勧めします。
MNP予約番号の発行
現在利用中の電話番号をそのまま引継ぎたい方は、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)の予約番号が必要となります。
現在利用中のキャリアでの発行となるので、手続き前に準備が必要です。キャリアによっては発行までに時間がかかることもあるので、計画的に行いましょう。ただし、有効期限があるので、早すぎるのも注意が必要です。
まとめ:格安SIMの基礎知識について
格安SIMとは、設備維持費や人件費がかかっていない分、安くサービスを提供できるものであり、今では格安SIMは料金プランが安いものもそう呼ばれる時代。
安いからこその、メリットやデメリットは人それぞれで異なるので、しっかり考えて自分に合ったものを選ぶことが大切です。
今回紹介した、格安SIMの基礎知識と、選び方のポイント、準備しておくべき事を、是非参考にしてみて下さいね。