あなたは「格安SIM」とは何か知っていますか? 書籍やYoutubeの動画、広告などで「格安SIM」に関する情報を見たり聴いたりすることが増えてきましたね。
こんな風に考えている方も多いのではないかと思いますが、そんな皆さんの疑問がこの記事を読めば解決されるはずです。
そもそもSIMカードとは何なのかという点から解説しているので、ほとんど知識がない方でも大丈夫です。それでは早速見ていきましょう!
(アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20210906268iphone-13-sim-3.html)
そもそもSIM(シム)カードとは
SIMカードとは、スマートフォンの中に入っているICカードのことを指します。携帯電話会社(キャリア)と契約する際に発行され、電話番号や加入者の情報などが記録されています。
つい「スマホ本体の中に電話番号などの情報が管理されているんだろうな」と考えてしまいがちですが、実はその役目を担っているのはSIMカードだったのです。
ところであなたは今までSIMカードを実際に見たことはありますか?実はこの質問に対して多くの人は「見たことがない」と答えます。
その理由としては、窓口でスマートフォンを新しく購入する際や機種変更を行う際に、SIMカードをスマートフォンに挿入する作業を店舗の販売員の方がしてくれるからです。
格安SIMとは
それでは本題の格安SIMがどういうものであるのか見ていきましょう。
まず格安SIMの「格安」とは、毎月のスマホの利用料金が安いことを指します。そして安いというのは、大手キャリアと呼ばれるau、ソフトバンンク、ドコモの3社の利用料金と比べて安いという意味です。
でもそう聞くと「安いって言うと、何か怪しいんじゃない?」「大手3社の方が安心だ。」って思ってしまいがちですよね。
では次の章で、どのような仕組みで格安SIMは低価格で使用することができるのかという仕組みについて解説します。
格安SIMはなぜ安い?
大手キャリアよりも安い料金でスマートフォンを利用できる格安SIM。その安さには大きく分けて2つの理由があります。それぞれ順番に説明しますね。
- 大手キャリアの通信設備を借りている
- MNVOの多くは実店舗を持たない。
大手キャリアの通信設備を借りている
まず知っておきたいこととして、先ほど紹介した大手キャリア(au、ソフトバンク、ドコモ)の3社は携帯電話サービスを提供するために必要な通信設備を独自で所有しています。
それに対して格安SIMを提供している会社(MVNOと呼ばれる)は独自の通信設備を持っていないので、MVNOは大手キャリアの回線を借りることで通信サービスを提供しているのです。
大手キャリアは通信設備を所有していることにより、メンテナンスや運営コストに多くの費用がかかってしまいます。
一方、格安SIMを提供するMVNOは通信設備を持たずに大手キャリアから借りることによって運営コストを抑えているのです。
MVNOの多くは実店舗を持たない
大手キャリアでスマートフォンを購入する際には、それぞれの会社が運営する店舗でスタッフの方に相談しながら契約することが多いですよね。
ですがMVNOの多くは実店舗を持っておらず、申し込みやお問い合わせなどをホームページ上で行います。それによって店舗を管理する費用を大きく削減することができているため、安くサービスを提供できるのです。
格安SIMのメリットとは
格安SIMが安くサービスを提供できる理由がわかったところで次に皆さんが気になる格安SIMを使うメリットについてみていきましょう。
①なんといっても月額料金が安い
格安SIMという名前からも分かるようにやはり月額料金の安さが格安SIMの一番大きなメリットです。
大手キャリアだと月額6,000~9,000円かかるのに対して格安SIMだとなんと900~3,000円まで価格が落ちます。
もし現在大手キャリアのプランで6,000円月々払っている状態から格安SIMの月額1,000円のプランに変更した場合、
一年で合計6万円もの出費を抑えることができるのです!これだけで十分格安SIMに変更する価値がありますね。
②豊富なプランの中から自分に合ったものを選べる
スマートフォンを購入する際には自分がどれだけ使用するかに応じてギガ数を選びますよね。
一般的に格安SIMの方が大手キャリアに比べて料金プランの選択肢が多いかつ内容が分かりやすいです。
大手キャリアでは条件やオプションによって結局いくら払うのか分からないという事がありますが、格安SIMではそういったことが少ないです。
自分の使用量にぴったりなプランを選ぶことができればさらに通信費を節約することができますよ!
格安SIMのデメリットとは
これまで格安SIMの良い側面ばかりを紹介してきましたが、さすがに格安SIMにも使用する上で注意するべき点やデメリットは存在します。
デメリットもしっかりと把握した上で格安SIMを利用するのか決めてくださいね。
①大手キャリアのメールアドレスを使えない
大手キャリアの格安SIMを契約する場合、auなら「@ezweb.ne.jp」、ソフトバンクなら「softbank.ne.jp」、ドコモなら「docomo.ne.jp」
といったキャリアメールと呼ばれるメールアドレスをもらうことができます。
これらのメールアドレスは特に設定することなしに利用できる点が便利ですが、格安SIMの場合は残念ながら利用することができません。
しかし、現在ではGmailやYahooメールといったフリーメールが存在し、誰でも簡単に設定して利用することができるので、この点はそう気にしなくても良いと思います。
LINEで年齢認証とID検索ができない
LINEでは、各自が決めた固有の英数字(ID)を打ち込むことにより友達を新しく追加することができます。
ただしこの追加方法を利用できるのは大手キャリアで契約をしている人だけです。
なので格安SIMを使っている人は「ふるふる」であったり「QRコード」を使って友達追加をしましょう。
個人的には「ふるふる」や「QRコード」があれば友達追加に困るという事はまずないかと思います。
格安SIMに関してよくある質問への回答
格安SIMは大手キャリアよりも通信が遅い?
これは格安SIMを提供している会社の種類にもよりますが、平日の昼間や夕方から夜にかけてなど、アクセスが集中する時間帯には通信速度が遅くなることがあります。
私はUQモバイルで契約をしていますが、個人的にはそれほど気になったことはありません。
今の電話番号をそのまま使える?
はい。MNP(モバイルナンバーポータビリティ)という制度を使うことによって可能です。手順は以下の通りです。
- 現在利用中の携帯電話会社からMNP予約番号を教えてもらう。
- その番号をこれから利用するMVNOへの申し込み時に伝える。
- 元の携帯電話会社に「転出料」を、これから利用するMVNOには「MNP新規契約手数料」を支払う
格安SIMを使ってみよう!
ここまでこの記事を読んでみてどう感じたでしょうか?「なんか怪しそう」というイメージが少しは薄まったのではないでしょうか?
- 格安SIMは大手キャリアの通信設備を借りているから安く利用することができる。
- 多様なプランから自分に合ったプランを見つけやすい
- キャリアメールが使えないこと、LINEのID検索ができないこと、通信が安定しないことがあるといった注意点もある
これらの点を踏まえたうえで個人的には、やはり格安SIMを利用することによる通信費が半分以下に抑えられることは大きいと思います。
もし使ってみて合わないと感じたのであれば大手キャリアに再度戻すことも可能なので、この記事で興味が沸いた方は是非格安SIMを自分の手で使ってみてください!