「未成年だけど、投資って始められる?」「証券口座を開設したいけど、年齢制限ってあるの?」
投資を始めたいけど、高校性や大学生のうちから始めても大丈夫なのか気になりますよね。また、投資を始めるならリスクをしっかり理解しておきたいものです。
今回はそんな未来の投資家である、あなたに向けて未成年が投資を始めるための方法を解説していきます。
- 投資は何歳から始められるのか
- 親の説得方法
- 未成年が投資を行うメリットとデメリット
- 未成年の投資戦略
是非、最後まで読んで投資家としての第一歩を踏み出してください。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24317370?
証券口座の開設に年齢は関係ない
証券口座を開設するに当たって、年齢は一切関係ありません。極論、0歳からでも口座を開設することが可能です。
但し、成人が開設できる一般の口座と違い、未成年であるあなたは「未成年口座」を開設することになります。
未成年口座でも取引は行えますが、未成年であるためいくつかの制限があります。
最も大きな違いが「親権者」の介入です。つまり、親が同意し親と一緒に口座を開設していくことになります。そんな未成年口座の特徴を一緒にみていきましょう。
未成年口座の特徴
未成年口座の最大の特徴は本人だけでは開設できないことです。すなわち親の協力が必須になります。
まずは、未成年口座の特徴を以下にまとめたので参考にしてください。
- 未成年口座を申し込めるのは満18歳以下
- 本人だけで申し込むことはできない
- 親権者も同じ証券会社で口座を開設している必要がある
- 本人が未婚である
- 本人と親権者が共に国内在住である
やはり、ポイントは親の協力が必須であるということでしょう。親も証券口座を開設しないと、あなたの口座開設は始まりません。
そのため、親が株や投資に関して消極的な場合は、あなたがご両親を説得する必要があります。
証券口座開設に立ちはだかる親の反対
親が証券口座の開設を認めてくれない最大の理由は「怪しい」からです。
投資に触れたことがない親が言う第一声は、「投資なんて怪しいからやめておきなさい」です。
しかし、ここで引いてしまっては何も始まりません。古今東西、怪しいと思う理由はいつだって「知らない」からです。
そのため、あなたが投資を始めたいと思う熱意とともに、投資を行う上でのメリットとデメリットをきちんと説明できるようにしておきましょう。
証券口座開設に当たっての親の説得方法
親を説得する上で大事なのは「将来のための勉強である」ことと、「リスクが最小限である」ことをきちんと伝えることです。
特に、親が反対する理由の大半が損するかもしれないという心配です。しかし、実は学生が損したとしも大したことはありません。
仮に今、あなたが全財産を投資して一文無しになったとしても、精々10~20万円ちょっとです。全財産を失っても生活そのものに困ることはありません。
ところが、社会人になってから全財産を失うとシャレになりません。遊ぶお金はおろか生活さえ立ち行かなくなります。
- 学生→失っても精々10~20万円程度。遊ぶお金に困るくらい。
- 社会人→文字通り人生が終わってしまう。
そのため、投資は若ければ若いほどメリットが大きくなりデメリットは小さくなるのです。これをいかにきちんとご両親に伝えられるかがカギとなります。
未成年口座開設の流れ
さて、ここからは実際に未成年口座を開設する流れを見ていきましょう。実際に手続きを行うのはご両親であるため一緒に読み進めてください。
- 親が一般口座を開設する
- 必要書類の準備
- 未成年口座の開設手続き
一般口座開設の手続きは、以下の記事を参考にして頂ければ簡単に作成することができます。
ここでは、残りの必要書類についてと口座開設の手続きについて解説していきます。
必要書類の準備
未成年口座開設に当たって必要な書類は以下の3点です。どれもコピーを提出する形で問題ありません。
- 世帯全員が記載された住民票の写し
- マイナンバーカード(親子とも)
- 本人確認書類(運転免許証、健康保険証、印鑑登録証明書等)
基本的にはこれらの3つがそろっていれば手続きが行えます。各証券会社によって必要な書類は若干異なりますので、各ホームページを参照ください。
未成年口座開設の手続き
手続きの基本的な流れは必要書類の提出と必要事項の記入です。各証券会社によって詳細な流れは異なるため一概には言えません。
ここでは、例にとって楽天証券で未成年口座を開設する流れを説明します。
- 家族構成の選択
- 未成年の情報入力
- 親権者の同意
- 必要書類の提出
- 審査(3~4日ほど)
- ID,パスワードの発行
必要書類が手元にあれば、あとは各証券会社の手順に沿って必要事項を記入していくだけです。
年齢が低いうちから始めるおススメの証券口座
さて、口座開設の流れが分かったところで、未成年が口座を開設する上でおすすめの証券口座を紹介します。
おすすめは、「SBI証券」か「楽天証券」の2択です。初心者はこの2つのどちらかで口座開設をすればまず、ハズレはありません。
どちらも、年齢が満15歳以上であれば、取引そのものは自分で行う事ができます。
SBI証券
いわずと知れた、業界最大手の証券会社です。SBI証券はなんと25歳以下であれば、株式投資の現物取引手数料が無料になります。まさに、若者向けの証券会社といえるでしょう。
扱う投資商品も国内株式だけでなく、投資信託や米国株式など様々な商品を扱っています。
さらに、SBI証券ではすべての投資信託の買付手数料が無料であり、100円から購入が可能となっています。
どの証券会社にするか迷っているのであれば、まずは最大手のSBI証券から始めてみてはいかがでしょうか。
楽天証券
SBI証券と対になって挙げられるのが楽天証券です。ご両親が楽天経済圏で生活されているのであれば楽天証券一択です。
楽天証券もSBI証券と同等レベルの豊富な投資商品を取り扱っています。
もし将来的に楽天銀行や楽天市場などの楽天経済圏を利用しようと考えているのであれば、今のうちから楽天証券を利用しておくことがおススメです。
どちらにしようか迷う場合は、将来的に楽天経済圏を利用しようと考えているのであれば楽天証券を、そうでないのであればSBI証券を選べば問題ありません。
年齢が低いうちから証券口座を開設するメリット
さて、ここからは未成年のうちから投資を始めるメリット・デメリットについてより詳しくみていきましょう。
- 時間をかけられる
- 金融リテラシーを学べる
- 失敗しても大きなリスクがない
- 借金をしない
時間をかけられる
投資で成功する最も簡単な方法は時間をかけることです。かの有名な投資の神様、ウォーレン・バフェット氏もこのように言っています。
「ゆっくり金持ちになるのは簡単だよ。誰も真似しないだけで。」
―ウォーレン・バフェット
その最大の理由は複利にあります。複利とは元本+利息に対してさらに利息がつくという利息の計算方法です。例として100万円を年利5%で30年間運用した場合、以下のようになります。
- 単利:元本にのみ利息が付く 1年目5% 2年目5% 3年目5%…
30年後→250万円 - 複利:元本+利息に利息がつく 1年目5% 2年目5.25% 3年目5.51%…
30年後→432万円
このように、ただ時間をかけるだけで単利の場合と比べ、約182万円の差がつきます。つまり、投資において時間こそ最大の武器なのです。
金融リテラシーが学べる
日本人は圧倒的にお金に対する知識が足りません。お金に苦労している人は多くの場合、お金について何も知らないのです。
2022年度から高校の家庭科でようやく投資の勉強が始まるようですが、やはり経験に勝る勉強法はありません。
将来、お金に困らないようにできるだけ早いうちから、実際に投資に触れておくと良いでしょう。
失敗しても大きなリスクがない
若いうちからの投資では、失敗しても大きなリスクはありません。
これは、親を説得する方法の際にも述べましたが、未成年が投資を始める上での大きな利点となるでしょう。
どんなに失敗したとしても、生活そのものが壊れることはありません。もし、仮に大暴落したとしても必要以上に慌てることはなくなります。
人間、余裕がないとおかしなことに手を出したり、ありえないミスをするものです。生活の安全が保障されている状態で投資ができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
借金をしない
「投資で人生終わった」となることは未成年口座ではありえません。
そもそも、テレビやネットでよく目にする投資で失敗して借金まみれになる人はレバレッジをしています。
レバレッジとは別名信用取引といい、借金をして投資をする投資法のことです。
例えばレバレッジで掛け金を3倍にすれば、勝つと3倍の利益ですが、負けると3倍の損益となります。
掛け金を100万円として、3倍のレバレッジとした場合、合計300万円を賭けると…
- 利益が2倍になれば→600万円(実質300万円の儲け)
- 利益が半分になれば→150万円(50万円の借金)
このように、ハイリスク・ハイリターンとなるのがレバレッジですが、未成年口座ではこの取引はできません。
そのため、失敗したとしても借金を背負うリスクは0なので安心してください。
年齢が低いうちから証券口座を開設するデメリット
未成年が投資を行っても基本的に大きなデメリットはありません。あえて言えば、必ず儲けることはできないことと、学業がおろそかになる可能性があることです。
- 必ず儲けることはできない
- 学業がおろそかになる可能性がある
必ず儲けることはできない
いくら、リスクが小さいとはいえ投資である以上100%はあり得ません。
少なからず損する可能性はあります。但し、未成年が投資できる金額はたかが知れているため、損したとしても大きなデメリットにはなりません。
学業がおろそかになる可能性がある
学生の本分は勉強です。ところが、投資をするということは少なからず投資に時間を割くことになります。
特に、投資にハマってしまい頻繁に株価の値動きをチェックするようになると、学業に支障をきたします。
そのため、学生のうちはある程度放っておいても問題ない投資信託から始めることが望ましいといえるでしょう。
年齢が低いうちから始める投資戦略
若いうちから行うのであれば投資信託の積み立て投資一択です。投資信託とは様々な投資商品を少しずつ集めてパッケージ化したものです。
様々な投資商品を寄せ集めているため、どれかの株価が下がったとしてもほかの商品がカバーしてくれます。これを分散投資といいます。
また、積み立て投資とは毎月一定額を投資していくスタイルのことです。コツコツ同じ金額を投資していくので積み立て投資と呼ばれます。
つまり、毎月一定額を少しずつ運用していくことで、少しずつ利益を出していこうという戦略になります。ローリスク・ローリターンであるため初心者が始めるにはおススメです。
証券口座を開設できる年齢は? まとめ
証券口座を開設するに当たって、年齢は特に問題ではありません。極論、0歳からでも始めることができます。
但し、必ず親の同意が必要なため、投資に対して消極的なご家庭ではご両親とよく話し合う必要があります。
基本的に、未成年が投資を行う場合はリスクがかなり小さいため、デメリットは小さく、メリットが大きいと言えるでしょう。
まずは、下記のリンクから「SBI証券」か「楽天証券」で口座を開設するところから始めてみてください。