社会人になると、一度は「仕事を辞めたい」と思った事はありませんか?
漠然と辞めたいと思っているなら、辞めたい理由をはっきりさせて対処しましょう。「本当に辞めるべき」か「今は辞めなくても良い」か判断すれば、今後取るべき行動が分かります。
そして辞めるなら家族に相談し、円満退社の為の準備をする必要があります。退社と切り離せない転職に関しては、いつから・どうやってするのか、この記事で予習しておきましょう。
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なぜ仕事を辞めたいのか理由を洗い出してみよう
社会人であれば、多少なりとも「仕事、辞めたいな」と思った事はあるのではないでしょうか?今辞めたいと思っているなら、何故そう思うのか、一度理由を改めて考えてみましょう。
紙に理由を書き出して客観的に見てみる事をお勧めします。文字にする事で頭の中が整理され、辞めたい理由が明確になったり思わぬ理由が見つかったりするかもしれません。
その理由によっては、「やっぱり辞めなくてもいいや」「いや、このまま働けない」と見つめ直すことができます。辞めた場合と辞めない場合のメリット・デメリットをそれぞれ併せて考えると良いでしょう。
仕事を辞めたいと思った時に、そのままにせずに「なぜそう思うのか」自分と向き合ってみると、今後の展望がひらけてくるかもしれません。
よくある「仕事を辞めたい理由」5つ
仕事を辞めたくなる理由は人により様々です。「こんな事で辞めたいなんて自分がいけないのかな?」「他の人はどうなんだろう」と思う事はありませんか?そこで、よくある「仕事を辞めたい理由」を5つまとめました。
- 【仕事内容】やりがい・達成感がない
- 【お金】給与が低い
- 【労働時間】休みが少ない。残業・休日出勤が多い
- 【人間関係】いじめやパワハラがある
- 【プライベート】体調や家庭の事情
希望して入った会社でも仕事内容や待遇面に不満が現れがちで、給料・休日などの待遇面は特に多いと言われています。また人間関係が悪いのもよくある原因で、中にはいじめ・パワハラといったケースもあるようです。
体調面や家庭の事情が原因となる事もあります。身体面だけでなく精神的に辛い場合もあるでしょう。また近年では、介護問題で退職する人も多くいます。
女性では妊娠出産が原因となる事も多いようです。妊娠中は仕事の身体的負担や情緒不安定になりやすい事、産後の復帰を考えた時の不安など、どうしても心身ともに辛い要因が増えがちです。
このように様々な原因がありますが、原因が分かってきたら対処法も見えてきます。仕事を辞めたいと思った理由を見つめ直して、今後どういう行動をとればいいのか考えてみましょう。
仕事を辞めない方が良い場合と対処法
今すぐに仕事を辞めない方が良い場合は以下の通りです。意外と辞めずに対処できるケースもあるので、どうすればいいのか合わせて見ていきましょう。
- 待遇面や仕事内容など、会社に交渉の余地がある場合
- いじめやパワハラなどがある場合
- 自分の体調面に問題ある場合
- ライフスタイルの変化
給与休日などの待遇面や仕事内容に関して、会社と交渉できる余地があるなら、辞める前に相談するのも一つの手段です。もっとも、交渉の余地がなかったり、しても変わらなかったりするなら辞めた方が良いでしょう。
いじめやパワハラが原因なら、上司もしくは会社の相談窓口に訴えましょう。近年ハラスメントに対する意識も高まっており、ハラスメントの相談担当者を設けている会社もあります。然るべきところに相談しましょう。
体調や家庭の事情によるものは、状況により休職をお勧めします。傷病手当金・産休育休・介護休暇の制度が該当しそうなら申請をし、もし会社が対応しなければ、労働局に相談する事をおすすめします。
仕事を辞めた方がいい場合と対処法
仕事を辞めた方が良いケースも多々あります。例えば、以下のようなことが原因であれば、退職した方が良いでしょう。
- スキルをつけても評価されない
- 明らかにブラック企業
ただ単に給料が低いだけでなく、資格取得等の自己研鑽をしているにも関わらず給料が変わらないのでは、今後も昇給や収入アップがほぼ見込めないと考えましょう。
また明らかにブラック企業であり、労働基準法を違反しているような会社も勤め続けるメリットはありません。早急に退職を考えましょう。
要注意!うつかもと思った時は?
精神面をはじめとする不調のサインがあれば、うつを疑いましょう。この場合は、安易に辞める辞めないと考えず、一度保留にした方が良いです。以下のチェックリストに当てはまることがありませんか?
- 精神的に落ち込み、気分が塞ぐ
- 食欲がない
- 眠れない
- 趣味も楽しめなくなってきた
上記のチェックリストに当てはまり、うつの可能性のあるなら1人で抱え込まず一度病院受診をした方が良いでしょう。そしてうつであれば、今すぐ仕事を辞めるよりも「まず休職する」ことをおすすめします。
仕事を辞めたい時にしてはいけない事
「仕事を辞めたい」「もう辞める」と思った時にしてはいけない事があります。
- 後先考えずに突然辞める
- 仕事の手を抜く
- 退職や次の就職先について話す
突然仕事を辞めるのは無断欠勤と同じようなものです。どんなに辞めたくても、退職への手順を踏み、他の人の迷惑とならないようにしましょう。
また仕事の手を抜いてしまうのもNGです。辞めるまではその会社の社員であり、給与をもらっています。心象も悪くなるので最後の日まで、業務はそれまでと同様にこなしましょう。
退職する事や次の就職先について話す事も良くありません。辞めるつもりの会社でも居ずらくなってしまいます。最後までできるだけ気持ちよく過ごしたいものです。
仕事を辞めたいなら、まず家族に相談しよう
仕事を辞めたいと思ったら、まずは家族か近しい人に相談しましょう。行き当たりばったりで仕事を辞めてしまう人に往々としてあるのが、家族に何も言わず退職して事後報告する事です。
家庭によって、共働き・配偶者が専業主婦(夫)・独身であったり様々ですが、配偶者や子どもがいるなら自分一人で決めるのはやめましょう。
結果的に退職するのであっても、今すぐ辞めても生活に支障はないのかを考えるべきです。相談なしに退職してしまえば、家族の信頼関係も壊し、夫婦関係や家庭にヒビが入る可能性もあります。
まずは一人で抱え込むのをやめ、家族の理解が得られるよう丁寧に説明しましょう。辞めた場合のメリットと辞めたい理由を整理して伝える事をおすすめします。家族の理解と承諾を得てから退職の手続きへ進みましょう。
仕事を辞めるなら円満退社を目指そう
本気で辞めると決めたら円満退社をする為に準備をしましょう。辞めた後の事なんてどうでも良いと考えていませんか?意外とそうではないものです。
辞める際に会社と揉めてしまうと、次の就職先に悪い噂が入るかもしれません。同業他社の場合は特にその可能性が高くなります。
今後の仕事がしづらくなっては職場を変える意味が薄れてしまいますので、可能な限り円満退社すべきです。
「立つ鳥跡を濁さず」ということわざがあります。仮に会社の人間関係などに原因がある場合でも、角を立てないように退職しましょう。
退職までの流れ
退職するまでの流れをまとめました。「いきなり辞める」なんていうのはもちろんNGです。円満退社の為に、手順を踏んで退職の日を迎えましょう。
- まずは直属の上司に相談する
- 了承を得られたら退職届を出す
- 引き継ぎ
- 有給消化して退職
まずは、直属の上司に退職の意向を伝えましょう。退職理由としては、ネガティブなワードをポジティブなものに言い換えて、応援してもらえるような理由を伝えましょう。そして了承が得られれば退職届を出します。
次に、申し送りや引継ぎを十分に行いましょう。「自分以外の人が知らない事」などの抜けがないように注意してください。
引継ぎをしたら有給を消化しましょう。原則として、退職前の有給消化を会社が認めないのは労働基準法違反です。引継ぎ業務に支障が出る場合はトラブルとなりがちなので、余裕のあるスケジュールで申請しましょう。
引き止めが強い!辞めづらい時はどうする?
退職の意向を伝えても、会社が人手不足などの理由で引き止めにあうかもしれません。
人手不足なのは会社がどうにかすることであり、あなたには責任がありません。従業員の確保は会社を経営する側の仕事です。引き継ぎさえ十分にすれば問題ありません。
引き止めがしつこかったり、退職届を受け取ってもらえなかったりと退職を妨害されるようであれば、退職代行を利用するのも一つの方法かもしれません。
転職活動はいつから?辞めたいと考えた時から始めよう
転職活動はいつから始めるのが良いでしょうか?辞めたいと考えだした時から始めましょう。早ければ早い方が良いです。
会社員だと社会保険の事も考えなければならないので、今の会社を辞めてそのまま間を空けずに次の会社へ就職する方が良いです。
仮に次を決めずに辞めてしまうと、すぐに転職先が見つからなかった時に焦ってしまい、あまり良くない会社に妥協して入ってしまうリスクがあります。そうなると本末転倒です。
そうならない為にも、仕事辞めたいと思った時から、徐々に転職活動を始めましょう。待遇面の交渉もしてもらえる転職サイトの登録がお勧めです。ネットで転職活動ができる時代なので、積極的に利用しましょう。
おすすめの転職サイト3選
近年CMなどでも転職サイトをよく見かけますが、サイトの数が多すぎてどう選べば良いのか迷いますよね。おすすめの転職サイトを3つ紹介しますので、条件に当てはまればひとまず登録してはいかがでしょうか。
- まず登録するなら「リクルートエージェント」
- 20代なら「キャリトレ」
- ハイクラス求人なら「ビズリーチ」
リクルートエージェント
転職を考えたらまず登録したいのが、対象も幅広く業界最大級の「リクルートエージェント」です。非公開求人は10万件以上で好条件のものが多く、キャリアアドバイザーとの面談が良いとの口コミも多数あります。
キャリトレ
20代で転職を考えているなら「キャリトレ」がおすすめです。20代や第二新卒向けで、IT業界やベンチャー企業の求人が多いのが特徴です。AIが最適な求人を紹介してくれるサービスもあります。
ビズリーチ
30〜50代で即戦力の方なら「ビズリーチ」が良いでしょう。ハイクラス求人が特徴で、一定の基準を満たすとスカウトメールが多く届きます。現在年収500万円以上の人におすすめです。
まとめ。仕事を辞めたいと思ったら計画的な行動を
この記事では、仕事を辞めたいと思った時にしておきたい対処法をまとめました。
- 仕事を辞めたいと思ったら、原因を洗い出してみよう
- 辞めた方が良いか、辞めない方が良いか考えよう
- 家族に相談、丁寧に説明しよう
- 辞めるのであれば、円満退社できるよう努めよう
- 転職活動は「辞めたい」と思った時から始めよう
仕事を辞めたいと思ったら、その気持ちをそのままにせずに、原因と対策を考えてみましょう。案外辞めずに解決する場合、逆に退職への後押しとなる場合もあるかもしれません。
考えた上で、やはり辞めた方が良さそうなら、まずは転職サイトに登録してみましょう。早めに行動する事でより良い転職活動が可能となります。今よりもっと良い会社に出会えますように!