「仕事を辞めたいが何をすればいいか分からない」や「仕事を辞めたいが辞めるべきかどうかが分からない」と悩んでいませんか。
仕事を辞めることはかなり勇気がいる行動です。転職して「やっぱ前の会社の方が良かった」なんて思いたくないですよね。
本記事では、仕事を辞めたいと思ったときにすべきことや対処法、仕事を辞めるべきかの判断基準を解説していきます。ぜひ、最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1683159#goog_rewarded)
仕事を辞めたい理由7つ
仕事を辞めたい理由は人それぞれだと思います。その中でも代表的な仕事を辞めたい理由を7つ紹介したいと思います。
- 人間関係が悪い
- 正当な評価をしてもらえず給与が低い
- 労働時間が長い
- 仕事内容が自分に合っていない
- 会社の社風や雰囲気が合わない
- 会社の将来性が不安
- 仕事にやりがいを感じない
人間関係が悪い
会社内で苦手な人と隣のデスクだったり、派閥やグループなどがあり、なかなか馴染めずにいたり。仕事をするうえでは必ずといっていいほど付きまとう問題ですね。
会社に属していると、周りの同僚や上司を自分で選ぶことはできません。苦手な人や自分と合わない人とも、うまく付き合って過ごしていかなければなりません。
正当な評価をしてもらえず給与が低い
入社3~4年目の社会人の方の仕事を辞めたい理由に多いのではないのでしょうか。会社における評価は給与に直結します。
評価が正当でなく、自分より能力が低い人の方が良い評価を受けていると、モチベーションが下がりますよね。
自分が評価制度を勘違いしている場合もあるので、会社規定などを見て確認してみてください。
労働時間が長い
ワークライフバランスの崩壊ですね。毎日のように終電まで会社にいたり、当たり前に土日出勤したりすると疲弊してしまいます。
いつのまにか、生活のための仕事ではなく、仕事のための生活になっていきます。体力と共に精神面も疲弊するので、このような労働環境に身を置かないことをおすすめします。
仕事内容が自分に合っていない
例えば、人とのコミュニケーションが苦手なのに営業職をしている、体を動かすのが苦手なのに工場や工事現場で働いているなどですね。
自分が得意なこと、好きなことを自己分析してみてください。今よりも良い職場に出会えるかもしれません。
会社の社風や雰囲気が合わない
やっと仕事に慣れてきたのに、どんどん新しいシステムを取り入れる会社。それに順応しないといけない圧力。疲れるし、仕事の負担も増えますよね。
また、おとなしい性格なのに職場の雰囲気が体育会系のノリでついていけないなど、自分に不向きな会社の雰囲気があることも辞めたい理由の1つです。
会社の将来性が不安
会社の将来性が不安で辞めたいというのも代表的な理由の1つです。業績の悪化による減給や、ボーナスをカットされることがあると「この先も給料が減り続けるのか」と不安になりますよね。
キャリアアップが見込めないと、モチベーションも下がりますよね。
他の会社がどうなっているか友人に連絡してみるのも良い手だと思います。コロナ渦において、業績が悪化した会社も多いはずだからです。
仕事にやりがいを感じない
仕事が単純作業ばかりで飽きてしまうと、仕事をつまらなくなり、やりがいを感じなくなります。
つまらない仕事を終業時間までやり続けるのはすごく苦痛です。ですが、仕事内容自体は楽なので転職はしたくないなど、矛盾した感情で仕事をしている人も数多くいます。
仕事を辞めたいと思った時すべき行動
仕事をやめたいと思った時には、自己分析をしてみることをおすすめします。自己分析をすることで、自分のネガティブな感情に隠された本当の気持ちを知ることが出来ます。
そんな自己分析の手順を3ステップで紹介します。ぜひ、試してみてください。
- 会社や仕事の嫌なところを書き出し、順位をつける
- 自分で解決できそうな問題か考える
- 仮で仕事をやめる場合のメリット・デメリットをまとめる
会社や仕事の嫌なところを書き出し、順位をつける
1つや2つはすぐ出てくると思いますが、少しでも嫌だと思うところは書き出すことにしましょう。
そうすることで、自分も知らない会社や仕事の嫌なところを知ることが出来ます。
自分で解決できそうな問題か考える
例えば人間関係で悩んでいる場合、挨拶をしっかいする、笑顔で対応してみる、自分から話しかけてみるなど対処法がいくつかあります。
先ほど、書き出したものの中で「自分で解決できそうな問題」を消していってください。消える数は個人差があると思います。
残っている項目は、「会社の方針や制度が変わらないと解決しない問題」なので残っている項目が多い人は転職をおすすめします。
仮で仕事をやめる場合のメリット・デメリットをまとめる
表にまとめることをおすすめします。やりがいを感じないことと人間関係を例に挙げます。
人間関係 | やりがいを感じない | |
仕事を辞めた場合 |
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仕事を辞めず現職を続ける場合 |
|
|
表にすると分かりやすくなりますね。人によっては、メリットが少なかったり、逆にメリットだらけだったりするでしょう。
自己分析をしっかりして、今一度現職に向き合ってみてください。
仕事を辞めたいと思っても辞められない理由3つ
仕事を辞めたいとは思っているが、辞めたい気持ちのままで仕事を続けている人も多いでしょう。
ここで、仕事を辞めたいと思っても辞められない理由を3つ紹介します。
- 職場が人手不足
- 職場の人になにか思われそう
- 家族からの反対
職場が人手不足
そもそも職場が人手不足というのは、あなたの責任ではありません。人手が足りないからと引きとめてくる上司は、自分の能力の低さを露呈してるようなもんです。
あなたは全く気にする問題ではないので、転職の準備を進めましょう。
職場の人になにか思われそう
同じように辞めたいと感じている同僚からすれば、辞めるあなたは羨ましいはずです。僻まれたりもする可能性があります。
ですので、辞める際は上司にだけ伝えることをおすすめします。そして、上司には口外しないようお願いするのが最善です。
家族からの反対
家族からの反対は最も大きな理由ですよね。なぜなら、家族を養うために仕事をしている人はかなり多いからです。
その家族の反対を押し切るのは、実に酷ですよね。この場合、先ほどの会社の嫌なところをまとめた紙を見せて、説明してあげてください。
表には、辞めたほうがメリットがあることが分析結果として出ているはずです。しっかり考えていることを見せれば、理解してくれる材料になると思いますよ。
給料が今の職場よりも高い、残業が少なくなり家族との時間が増えるなど転職のメリットを伝えて、納得してもらうようにしましょう。
仕事を辞めたいときの対処法4つ
仕事を辞めたいときの対処法は、自分で出来る範囲でも数多くあります。対処法が分かっていないと、試すことも出来ないのでここで4つ紹介します。
まず、この紹介する4つの対処法を試してみることをおすすめします。
- 部署異動する
- 長期休暇をとる
- 信頼している人に相談する
- 入社当初の気持ちを思い出してみる
部署異動する
異動することで、あなたが抱えている悩みが解決することは多くあります。自分に合った雰囲気の部署で、ラフな人間関係のまま仕事をすることが可能です。
ですが、異動先でもまた同じ悩みを抱えないために、それぞれの部署について調べる必要があります。
長期休暇をとる
じっくり考えるために長期休暇をとるのも一つの手です。考える時間がなく、感情が先走ってしまうと正しい判断が出来なくなります。
突発的にやめる決断をして後悔しないためにも、長期休暇をとるのはおすすめです。
信頼している人に相談する
これについては、注意が必要です。相談内容が抽象的ならば、相手の答えも抽象的で返ってきたり、返しづらかったりします。
内容は出来るだけ具体的にするというのに注意して相談してください。
入社当初の気持ちを思い出してみる
入社した当時のフレッシュだった気持ちを思い出してみてください。
キャリアアップして高い給与をもらいたい、スキルや資格を生かして仕事がしたいなど、新鮮な気持ちだったはずです。
あなたがなぜその職場を志望したか、どんな仕事がしたかったかが分かるはずです。初心忘れるべからず。試してみてください。
会社をやめるべきパターン
会社をやめる判断基準はなかなか分かりづらいものだと思います。
判断基準さえ分かれば、あなたがどんな状況に身を置いているか認識出来るでしょう。
ここで、こういう会社や環境はやめるべき!というのを2つ紹介します。
ブラック企業
言わずもがな、という感じですが会社外から見たらブラック企業でも、働いている社員は自覚してないこともあります。
洗脳のような感じですね。なにかおかしいと感じる点は友人や家族に「うちの会社は終電まで仕事をするのが当たり前」のような感じで伝えてみてください。
周りの人があなたを救ってくれるかもしれません。ブラック企業は即退職でOKです。
パワハラをうけている
パワハラを我慢する風潮みたいなのありますよね。昭和の体育会系ノリみたいな感じです。
会社の相談窓口や、ない場合は労働局や労働基準監督署にすぐ相談しましょう。
我慢してしまうと精神的にかなりストレスがかかり、健康を害す可能性があるのでこちらも即退職OKです。
会社をやめないべきパターン
今度は逆に会社をやめないべきパターンを2つ紹介します。やめてしまうと、後悔してしまう可能性が高いパターンを紹介します。
辞めたい理由が不明確
辞めたい理由などは特にないけど、なんとなく仕事したくないという動機は後々後悔する可能性大です。
嫌なところがないのに辞めようなんて思いません。その理由を炙り出してみましょう。
どんな瞬間に仕事が嫌だと思うか、業務中の何の作業をしているときにストレスがかかるかなどを炙り出しましょう。
辞めたい理由が自分でどうにか解決できそうな問題なとき
会社の社風が合わない、会社の将来性が不安という理由は自分では解決しづらい問題ですよね。
しかし、給料が安いことが辞めたい理由だった場合、副業をして収入を増やすなど解決策はあります。
人間関係が問題なのであれば、わざわざ嫌いな人と喋らないなどがありますね。
自分で解決できそうな問題の場合は、辞めるのではなく問題解決に努めましょう。
心のSOSを感じ取ったら転職を
仕事によるストレスによってうつ病や統合失調症になるリスクがあります。そのサインは自覚しにくいこともあります。
ここで、代表的なメンタルヘルスの不調、つまり心のSOSを紹介します。
- 遅刻、寝坊が増えた
- 単純なミスを連発するようになった
- 食欲がない
- 寝付けない
- 身だしなみを気にしなくなる
この5つは自覚しにくいため放っておくことが多く、深刻になりやすいといえるでしょう。
このような小さな変化が心のSOSかもしれないと把握しておくことはすごく大事です。
仕事を辞める前にしておくべきこと
仕事を辞める前にしておくべきことは多数ありますが、その中でも最重要なものを2つ紹介します。
業務の引継ぎ
退職後はあなたの仕事を別の人が行うことになります。あなたにしか出来ない仕事という可能性もあるわけです。
最も親切で滞りなく引き継ぐ方法は、マニュアルを作成することでしょう。手間ではあると思いますが、引継ぎ者も分かりやすく書物としても残せるので、円満に退職するうえでも必要となってくるでしょう。
転職先を決めておく
転職先を退職後に決めるのはおすすめしません。なぜなら、転職活動自体に費用がかかるからです。
面接に行く際の交通費や、場合によりますが引っ越しによる引っ越し代もかかってきます。
退職後は経済的に余裕がないことが多く、厳しい状況になりがちです。
それを防ぐためにも、転職活動は退職前に行い、転職先を決めておきましょう。
仕事を辞めたいと思った時の円満退職のコツ
仕事を辞めるのであれば、出来れば円満退職したいと思いますよね。今までお世話になった上司や同僚に悪く思われたくはないはずです。
そこで、円満退職するうえでのコツを3つ紹介したいと思います。
- 退職理由は前向きな内容にする
- 最低でも2~3か月前には上司に伝える
- お世話になった人・仲が良かった人には直接伝える
退職理由は前向きな内容にする
退職理由は会社の嫌だったところをストレートに伝えるのではなく、前向きな理由を伝えましょう。
退職理由は転職時の面接でも聞かれることが多いので、そこで前職の不満をべらべら話すのは印象が悪いです。
リクナビNEXTさんの「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」が非常に参考になるので、ぜひ見てみてください。
最低でも2~3か月前には上司に伝える
上司に退職の旨を伝えるのは2~3か月前が良いでしょう。1か月前だと急すぎるかなと思います。
余裕をもって伝えることはあなたが退職した後の、スムーズな業務の引継ぎ、適した人員配置などに繋がります。上司としても準備が出来るので、助かるのです。
お世話になった人・仲が良かった人には直接伝える
お世話になった人や仲が良かった人からしても、あなたが退職するのは寂しいものです。
直接伝えず退職してしまうと、悪い印象を持たれてしまう可能性がかなり高くなります。
退職することを伝えたうえで感謝の言葉を伝えるようにしましょう。退職後も良い関係を保つためには必須です。
仕事辞めたいと思ったらすべきことのまとめ
仕事を辞めたいと思ったらまず自己分析してみてください。転職を突発的に決めるより抱えている悩みを解決する方が先です。
紙に書きだすことは頭の中を整理する役目もあるのでおすすめします。
転職する場合としない場合のメリット・デメリットをまとめることは、現状を把握することが出来ます。そして、あなたが次にすべき行動は転職の準備なのかを教えてくれる材料になるでしょう。
転職は誰しも失敗したくないと思うので、慎重になりますよね。転職をした友人に話を聞くなどして情報収集してみましょう。以外に、「自分の会社の方がいいじゃん」となるかもしれませんよ。