最近よく目にするようになった格安SIMという言葉。利用料金が月2000円〜3000円で使用できるとは驚きですよね。
ただ、同じスマホなのに今の利用料金より半額以下で使えるなんて、なんだか怪しいと思いませんか?
「安いから品質がめちゃくちゃ悪いのかな?」「大きなデメリットがあるんじゃないか?」など、マイナスなイメージが強く、なかなか手が出せない方も多いと思います。
この記事では、格安SIMとは?という疑問はもちろん、なぜ安いのか、格安SIMの特徴も一緒にご紹介します。安さの理由を知りたいあなたは、ぜひ最後まで読んでください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24824873)
格安SIMとは?
格安SIMとは、docomo、au、ソフトバンクといった大手通信会社のインターネット回線や通話回線を借りてMVNO(※1)から提供される格安なSIMカードまたは通信サービスのことです。
「MVNO」は、Mobile Virtual Network Operator(仮想移動体通信事業者)の略で、格安SIMを提供している会社のことをいいます。
また、SIM(※2)カードとは、電話番号や加入者の情報など、スマホを使用するために必要な情報が記録されたICカードのことです。
このSIMカードをスマホに入れることで、インターネットの機能を利用したり電話をすることが可能になります。
「SIM」は、Subscriber Identity Moduleの略で、加入者識別という意味になります。
なぜ安いのか?格安SIMの仕組みを知ろう!
次は、格安SIM最大のポイントである【格安である理由】についてご紹介します。各社によっても色々と理由はありますが、大きく2つあります。
- 自社で通信設備を用意する必要がないため
- 実店舗を持たないため人件費やテナント料などかからない
自社で通信設備を用意する必要がないため
大手通信会社は、自社で通信設備(基地局、アンテナ)の設置や整備をしているため、設備投資や維持費用が発生しています。その費用を通信料金に上乗せしているので、利用料金が高めになっています。
しかし、格安SIMのサービスを展開している会社(MVNO)は、大手通信会社の回線を借りてサービスを展開しているため、通信設備に対する費用が発生しません。
そのため、大手通信会社よりも安い料金でのサービス提供が可能になっています。
実店舗を持たないため人件費やテナント料などがかからない
大手通信会社は、全国各地に店舗を構えることでお客様に直接新規の営業を行い契約件数を伸ばす方法を取っています。そのため、人件費はもちろん店舗のテナント料など固定費が毎月かかってしまいます。
ですが、MVNOの多くは実店舗を持たないことで人件費やテナント料を削減しています。そのため、不要な固定費がかからず、利用料金を抑えたサービス提供を実現しています。
品質は大丈夫?格安SIMの回線について
![](https://d17tflpj0da9rb.cloudfront.net/winnova.net/wp-content/uploads/2022/09/04200335/%E6%A0%BC%E5%AE%89SIM%E3%81%A8%E3%81%AF2-1024x768.jpg)
価格が安いのは嬉しいですが、品質が気になりますよね?格安SIMは大手通信会社の回線を借りているため、品質自体は問題ないです。
ただし、通勤通学時、お昼休憩、深夜などアクセスが集中しやすい時間帯は回線が混雑して通信速度が落ちる可能性が指定されています。
筆者は1年ほど格安SIMを使用していますが通信速度について気になったことは今のところないです。
こちらについては、Wi-Fiを使用すれば解決するため、通信速度が気になる方は格安SIMと一緒にWi-Fiも導入してみましょう。
気になる格安SIMのメリットとは?
ここまで格安SIMの利用料金が安い理由や品質についてご紹介してきました。ここでは格安SIMのメリットについて解説します。
- スマホの毎月の利用料金を下げることができる
- 色んなプランから自分に合ったプランを選択できる
- 2年契約という契約の縛りがない
スマホの毎月の利用料金を下げることができる
利用料金を今よりも下げれるという点は格安SIM最大のメリットになります。大手通信会社であれば月8000円〜10000円が一般的な利用料金になります。
ですが、格安SIMでは高くても月4000円〜5000円程度と、大手通信会社の利用料金を大きく下回った価格で使用することが可能です。
色んなプランから自分に合ったプランを選択できる
格安SIMには『データ通信専用プラン』『音声通話プラン』『SMS付きプラン』など様々なプランが設定されています。
普段からよくネットや動画を見る人は『データ通信専用プラン』。仕事で電話とSMSを多用する人は『音声通話プラン+SMS付きプラン』のように、自分に合ったプランを組み合わせることが可能です。
また、各メーカーによって異なるプランがあるため、自分に合ったプランがあるのか一度調べてみてください。
2年契約という契約の縛りがない
スマホと言えば一度契約してしまうと2年間契約し続けないといけない、というイメージが強いですよね。そのため、新しいスマホが発売されても機種変更できなかったという人も多いのではないでしょうか。
また、「やっと2年契約が終わった!」と思ったのも束の間、無料で解約できる期間を逃してしまい、泣く泣く再度同じスマホを2年間使用し続けたという人もいるかと思います。
ですが、格安SIMは違います。ほとんどの場合、最低利用期間が『6ヶ月〜12ヶ月』と短く、この期間以降は契約解除における違約金が発生しません。
要チェック!格安SIMのデメリットとは?
次は、格安SIMのデメリットについて解説していきます。メリットだけでなく、デメリットも一緒に確認することで格安SIMについてより理解を深めていきましょう。
- クレジットカード払いのプランが大半
- キャリアのメールアドレスを使用できない
- サポート面が大手通信会社よりも薄い
クレジットカード払いのプランが大半
格安SIMのプランの大半が『クレジットカード払い』に限定しており、口座振替やデビットカード払いに対応したプランはほとんどありません。
そのため、クレジットカードを持っていない人にとっては契約すること自体が困難になってしまいます。
キャリアのメールアドレスを使用できない
「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」といったキャリアのメールアドレスを使用することができません。
ですが、こちらはGmailなどフリーメールを使用することで問題の解消が可能になります。
サポート面が大手通信会社よりも薄い
実店舗を持たないことでコストカットを行い、安い利用料金を実現している格安SIMですが、そのため店舗でのサポートが受けにくいというデメリットもあります。
また、格安SIMをスマホに導入する作業(SIMカードの購入や初期設定)は自分自身で行わないというデメリットもあります。
まとめ:初心者向け、格安SIMとは?
![](https://d17tflpj0da9rb.cloudfront.net/winnova.net/wp-content/uploads/2022/09/04200327/%E6%A0%BC%E5%AE%89SIM%E3%81%A8%E3%81%AF3-1024x683.jpg)
格安SIMとは、大手通信会社の回線を利用して提供される格安なSIMカードまたは、その通信サービスのことです。回線を借りることにより通信設備費用や人件費などをカットし、安い利用料金を実現しています。
プランによっては、今よりも月2000円〜5000円ほど利用料金を下げることも可能です。
今の利用料金を少しでも下げたい方は一度格安SIMのサイトをチェックしてみてください。あなたに合ったプランがきっと見つかるはずです。