格安SIMに興味があってなんとなく聞いたことはあるけれど、詳しい仕組みなどが分からず格安SIMへの切り替えをためらっていませんか?
大手通信会社と契約中の方は毎月の通信料について悩まれる方が多く、僕も格安SIMにするまでは毎月1万円を超える通信料を支払い、悩まされていました。
今回はそんな方に向けて格安SIMとは何かを解説し、格安SIMのメリット・デメリットや切り替え手順の紹介をしていきます。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4494240?title=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%81%A7%E9%80%9A%E8%A9%B1%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7&searchId=3055770917)
格安SIMとは?
格安SIMの「格安」とは、大手通信会社よりも安い料金で利用できることを指します。
「MVNO」と呼ばれる格安SIMを提供している会社は、自社で通信設備を持たず、大手通信会社の回線を借りているため、安い料金で通信サービスを提供できる仕組みになっています。
また、普段使用するデータ通信量に合わせてプランを選ぶことによって、月額料金を必要最小限に抑えることができます。
SIMカードとはどんなもの?
格安SIMの「SIM」とはSIMカードのことで、電話番号等の「携帯電話」として使用するために必要な情報が記録されている小さなICカードです。
SIMカードは契約を申し込むことでそれぞれの通信会社から発行され、スマホ本体に差し込むことで通信会社の回線を使用できるようになり、携帯電話としての機能を持つことができます。
なお、近年ではeSIM(イーシム)と呼ばれる、スマホ本体と一体型のSIMが一部の格安SIMで対応しており、面倒なSIMカードの差し替え作業がないため、回線の切り替えが簡単なのでおすすめですよ。
僕も楽天モバイルのeSIM対応スマホで回線の切り替えをしました。SIMカードによる回線の切り替えも経験しましたが、eSIMの方が圧倒的に楽チンでした^^
格安SIMのメリット
格安SIMについて基本的な説明をしましたが、ここからは格安SIMのメリットとデメリットをそれぞれ4つずつ解説します。
まずは、メリットの紹介と解説からです。知っておくことで格安SIMに切り替えた後、メリットを最大限に引き出してよりお得に料金を抑えることができますよ。
- 月額料金が1万円以上安くなる場合がある
- プラン内容の組み合わせが自由
- ネットでいつでもプラン変更ができる
- 契約期間の縛りがない
格安SIMのメリット①月額料金が1万円以上安くなる場合がある
格安SIM最大のメリットは大手通信会社にはない価格設定の安さです。
格安SIMを提供している会社や、プランによって異なりますが月額3千円前後のものがほとんどになります。
一方大手通信会社の月額料金は、プラン料金に本体代の分割払いを加えて平均1万円以上で、本体代金を払い終えても1万円を下回るくらいの価格になると思います。
僕自身も、大手通信会社の回線を利用していた時は月額1万2千円ほどでしたが、格安SIMに切り替えたところ、今では月額2千円を下回るようになりました。
格安SIMのメリット②プラン内容の組み合わせが自由
格安SIMのプランは基本、データ利用量によって月額料金が変わる仕組みで、その他オプションは選択が自由です。
また、電話番号を用いた音声通話を利用しない場合には「データSIM」を選ぶことで、自分の利用スタイルに合わせて料金を最小限に抑えることができます。
最近発表された楽天モバイルの新料金プランは、データ利用料金は使った分だけ支払うといったもので、1GB以下の利用では0円になるそうです。
【楽天モバイルの新料金プランについての詳細内容はこちらから】
格安SIMのメリット③ネットでいつでもプラン変更ができる
格安SIMはネットにて契約・プラン変更・解約がいつでも手続き可能で、プラン変更は変更手続きをした翌月から適応され、オプションによっては手続きをした翌日から適応されるものもあります。
契約した後でも「こんなにデータ量使わないから減らそうかな」「このオプション試してみようかな」と思ったらその場で手続きができるのでとても便利ですよね。
格安SIMのメリット④契約期間の縛りがない
格安SIMは契約期間の縛りがないものや、あっても最低契約期間が短く設けられているものがほとんどなので、気軽に解約できるようになります。
大手通信会社では2年契約の自動更新で、期間内以外で解約するには解約金が必要になっていたので、この縛りが無くなることによって他の回線も気兼ねなく試せるようになりますね。
格安SIMのデメリット
次にデメリットの紹介と解説です。格安SIMへの切り替えは人によって不便に感じることもあるので、検討する際の基準として知っておくと後悔することがなく安心ですよ。
- 通信速度が遅い
- 店舗がない場合がある
- キャリアメールが使えない
- 最新スマホの取り扱いがない
格安SIMのデメリット①通信速度が遅い
大手通信会社の回線を借りてサービスを提供しているがゆえに、通信速度は大手通信会社に比べると遅くなります。
また、多くの人がデータ通信を行う時間帯の昼間や夜などは特に通信速度が低下し、災害時など電波が混み合う際には連絡が取りにくくなる可能性があります。
格安SIMのデメリット②店舗がない場合がある
格安SIMはネットにてすべての手続きが完結できるため、店舗を持たないところが多くあります。
そのため、開通手順がわからない際も、カスタマーサービスの方の説明を受けながら自分でやり遂げなければなりません。
店舗を出している会社もありますので、わからないことは店員さんにお願いしたい方には、そちらの方がおすすめですよ。
格安SIMのデメリット③キャリアメールが使えない
大手通信会社で使用しているキャリアメールが使えなくなります。
ですが、電話番号によるSMSメッセージや、Google、YAHOOといったメールは使用できます。
格安SIMのデメリット④最新スマホの取り扱いがない
格安SIMを選ぶ際、スマホ本体も同時に申し込めるところもありますが、自社製品以外の機種は型落ちのものがほとんどです。
そのため、現在使用しているスマホにSIMカードを差し替えて使うか、家電量販店や正規店、または中古ショップにて本体を購入しなければなりません。
分割払いができない場合は一括で支払うことになるので、ものによっては購入資金を準備しておく必要があります。
格安SIMを選ぶ時に注意すること
大手通信会社で購入したスマホには、「SIMロック」という購入先の通信会社の回線でしかデータ通信を使用できないよう設定をされており、他社回線のSIMカードでは使用できません。
そのため、格安SIMに切り替える前に提供されている回線と、自分のスマホで使用できる回線が一致していることを確認するか、SIMロック解除をおこなう必要があります。
SIMロック解除は契約中の通信会社にて手続き可能で、解除手続きに3,300円(税込み)の解除代金が発生しますが、格安SIM選びの幅が広がるのでおすすめですよ。
格安SIMへの切り替え手順
格安SIMに申し込みをする前に、MNP転出に必要な「MNP予約番号」を取得する必要があります。
MNP転出とは電話番号を他社に引き継ぐことを言います。MNP予約番号は契約中の通信会社での手続きで取得でき、格安SIMの申し込みに必要となるので事前に取得しておきましょう。
ネットにて切り替えの申し込み後、郵送にて届くSIMカードを差し替えて開通手続きを行うと回線の切り替えが完了します。eSIMの場合は届いた端末でそのまま開通手続きを行うことができます。
SIMカード差し替え後から開通までの操作は、Wi-Fi環境がないとできない場合がありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
格安SIMを活用して月々の支払いを節約しよう!
格安SIMに切り替えるだけで月々のデータ利用料金を大幅に削減することができ、自分のスタイルに合わせたプランを選択することで余分な出費を抑えることができます。
大手通信会社で契約中の方は違約金が発生することや、その他の出費もありますが、それでも数ヶ月で元をとれてしまうほど安くなるので、今すぐ切り替えてもお得です。
ぜひ格安SIMへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。