犬が散歩中にすれ違った人や他の犬に急に飛び出してしまい、「危ないのでやめてほしい」と思った経験はないでしょうか?
この記事では、飼育未経験者向けでもできるように待ての4つの手順とそのコツを載せています。
この記事を読むことで今よりも愛犬を制御できるようなり、外での散歩でも安心して楽しめるようになるでしょう
ぜひ、気になった見出しだけでもご覧頂けたら幸いです。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20170432104post-11086.html
なぜ犬に待てをしつける必要があるのか?
愛犬に待てを教えることで愛犬自身を様々な危険から守り、同時に他者へ与える危険を防げます。
犬はすれ違った人や犬に興奮して急に飛び出してしまうので、しつけを教えて管理する必要があります。
実際、町中で散歩中の犬が初対面の人に飛びかかろうとするのは、「構って欲しい」という理由や初対面の人への恐怖心から警戒として行っていることが多いです。
従って愛犬自身の身を守り、他者への危害を防ぐためにも待てをしつける必要があります。
犬に待てをしつける適切なタイミング
待ての訓練の目安として、理解力が深まる生後4~5ヶ月が最適です。
生後3〜6ヶ月頃の間は、好奇心旺盛で吸収力もあり、この時期にルールやマナーを身につけるのが犬の一生において大事だといえます。
人間に比べて犬の成長は早く、生後2~3ヶ月の間は人間の年齢の3~5歳、生後1年は15~18歳にあたります。
成犬の頃にしつけを教えることは、今までの生活で身についた習慣や癖を直すために時間や労力がかかってしまいます。
従って、誤った習慣や癖を無くすためにも、生後4~5ヶ月の頃から丁寧にこつこつと教える必要があります。
待ての手順を3ステップで解説
ここでは、待ての手順を3ステップで解説して要点をまとめており、待ての時間を伸ばす練習方法や教える際の注意点を知ることができます。
また記事を見て実践する中で飼い主の望むタイミングで「待て」ができるようになり、道路に飛び出したり、他者に飛びかかったりするなどの予期せぬ事故を防げるようになるでしょう。
飼育初心者の方向けでも実践しやすいように分かりやすく解説していきます。
- お菓子を準備し、お座りさせるようにする
- お座りの間に「よし」と声かけをする
- 徐々に時間をのばす・距離をとるようにする
お菓子を準備し、お座りをさせるようにする
ご褒美として犬が好きなおやつを用意します。トレーニングで与えた量が分かるように1日の食事の量を調節するようにしましょう。
また、お座りをさせる前に手にお菓子を持ち、手を開かない状態にしましょう。
飼い主が手を開かずにおやつを持った状態で愛犬にお座りをしてもらい、待てと指示を出します。
基本姿勢として待てとお座りはセットで教えるようにして、「待て」とコマンドを出す際には毎回同じフレーズではっきりと指示をするのが大切です。
「お座りの間に「よし」と声かけをする」
愛犬がお座りをして待てをしてから1~2秒で「よし」と声をかけて、手を開きおやつをあげます。
「よし」と言う前に立ち上がってしまった場合には、待たせる時間が長いです。その場合は、おやつをあげずに最初からやり直してください。
「座り続けていれば、ご褒美がもらえる」と学習してもらうことが大切なので、愛犬が立ち上がる場合にはおやつをあげないようにしましょう。
徐々に時間をのばし、距離を取ってみる
飼い主が待ての指示を犬に出します。
初めのうちは、一瞬でも待てができれば良しとします。そして、待ての姿勢が崩れる前におやつをあげるようにしてください。
1〜2秒の短時間から始めて、愛犬の様子を見て待てそうな場合に徐々に時間を5秒、10秒、30秒と伸ばしていきます。
また待ての時間が伸びてきた際には、飼い主が犬から離れるようにしましょう。
離れていても待てを維持できる時に限り、お菓子を犬に与えるようにしてください。
待てを教えるときの3つのポイント
犬に待てをやみくもに教えても待てをしてくれない経験をしたことはないでしょうか?
待てを教える際は、犬に配慮した教え方や待てに集中しやすい環境を整えるのが大事です。
ここでは、犬が待てを身につけられるように飼い主側が心得ておくべき事を解説し、要点をまとめています。
- お座りから始める
- 集中できる場所で教える
- 短い時間から始めて叱らないようにする
お座りから教える
待ては飼い主が「よし」というまでじっとしている行動を指します。
立ったままで待たせられますが、お座りしている状態の方が待ちやすいので、まずはお座りができるようになってから、「待て」の練習をスタートするようにしてください。
また待てとお座りは、基本姿勢としてセットで教えるようにすると良いでしょう。
集中できる場所で教える
待てに限らず犬にしつけを行う際には、犬が集中できる環境を整えてあげるのが重要です。
例として、犬の周囲におもちゃや興味をひくものをなくしてあげたり、練習前に犬のトイレをさせたりすることが挙げられます。
また室外では、犬にとって興味を惹く物がたくさんあったり、周囲の臭いが気になったりして犬の気が散ってしまいます。
犬が集中できる環境で待てができるようになってから、犬の気が散る室外でも待てができるように訓練してください。
短い時間から始め、叱らないようにする
最初の内は、1秒、2秒等の短時間から練習するようにしてください。練習時間が長いと愛犬にストレスがかかり、待つことに嫌悪感を抱いてしまいます。
また待てをした後は、叱らないようにしましょう。「待てをして怒られた」と犬自身が勘違いしてしまうからです。待てで止まれた場合は、必ず褒めるようにしてあげてください。
犬に待てをしつけても覚えない場合
犬に待てをしつけても覚えない場合は、しつけ教室に通わせるのが良いでしょう。
「おやつを見せると動いたり、待ての最中に吠えたりしてしまう」等の例から1匹ごとに待てが出来ない理由は変わってきます。
しつけ教室では、一匹ごとの性格や犬種に応じて訓練の指導方法を教えてもらえるため、自己流の方法に不安のある方はしつけ教室に通わせるのが望ましいでしょう。
またしつけ教室に通う中で愛犬が他の犬や人との関わり方を学べたり、飼い主同士の交流の場として愛犬家の友達を作れたりすることもできます。
興味のある方は、地域によって格安で行っている場所や無料で行っている場所もあるのでHPで随時確認するようにしましょう。
【まとめ】犬の待てのしつけ方を4ステップで解説
犬に待てを教えることは、愛犬自身の身を守り、他者への危害を加えないために必要です。
記事の中で説明した待ての4つの手順を実践していく中で、待ての出来る時間が徐々にのびていくでしょう。
また室内と外では、犬の集中しやすい環境が異なります。
外での待ての訓練をするほうが室内での待ての訓練よりも難しいので、室内でできるようになったら外で実践してみるのが望ましいでしょう。
記事で説明した待ての方法を実践していただく中で、あなたの愛犬との生活がより豊かになれば幸いです。
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