コーヒーのシミの落とし方は？シミの応急処置と時間が経った場合も解説

「しまった！コーヒーをこぼしちゃった！」

うっかりコーヒーのシミをつけてしまった経験はありませんか？色の濃いコーヒーのシミは落ちないのではないか、と不安になりますよね。

でも大丈夫。適切に対処すれば、自分でコーヒーのシミを落とせますよ。

今回は、外出先でコーヒーのシミがついた場合の応急処置をご紹介します。

また、コーヒーのシミの成分や、自宅でコーヒーのシミを落とす方法、時間がたった場合、カーペットについた場合も解説しますよ。

これを読むと、コーヒーのシミ抜きのコツが分かり、こぼしたときに落ち着いて対処できますよ。ぜひ読み進めてみてくださいね。

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外出先でコーヒーのシミがついた場合の応急処置は？

外出先でコーヒーのシミがついてしまったときの、応急処置の方法をご紹介します。

手元にティッシュや、ハンカチ、タオル、おしぼりがあればすぐに処置できます。早速以下の手順で行いましょう。

1. シミがついた部分の裏に、乾いたティッシュ（ハンカチ、タオル）をあてる
2. 濡らしたティッシュ（ハンカチ、タオル、おしぼり）で、シミの表側を上から叩く
3. 1と2を何度か繰り返し、裏に当てたティッシュに汚れを移していく

シミができた直後に行えば、自宅に帰ってからのシミ抜きが楽になりますよ。ぜひ試してみてくださいね。

そもそもコーヒーの成分は何？

衣類につくシミの成分には、大きく分けて「水溶性」と「油溶性」があります。汚れによって落とし方が変わるので、まずコーヒーがどの成分にあたるのかを知っておきましょう。

ブラックコーヒーのシミは、「水溶性」にあたります。水溶性のシミは、文字通り水に溶けるため、すぐに対応すれば水と洗剤で落とすことができるのです。

しかし、コーヒーのシミを長時間放置してしまうと、色素が衣類に沈着して落ちにくくなりますよ。そのため、できるだけ放置しないようにしましょう。

ちなみに、乳脂肪分を含むミルクが入ったカフェオレやカプチーノは、「油溶性」にあたるので、注意しましょう。

コーヒーのシミを落とす前に確認することは？

コーヒーをこぼしてしまったら、本格的なシミになる前の処置が必要です。ただし、誤った方法でシミ抜きをすると、衣類をだめにしてしまいます。

そこで、シミを落とす前には、以下の点を必ず確認しましょう。

• 洗濯表示を確認する
• 色落ちしないか確認する

洗濯表示を確認する

コーヒーのシミ抜きをする前には、必ず「洗濯表示タグ」を確認しましょう。

コーヒーのシミは水を使って落とすので、「洗濯表示タグ」で水洗いできるかどうかをチェックしてみてください。

桶の中に数字が書いてある「洗濯可能」マークや、桶の中に手を入れている「手洗い可能」のマークであれば、自宅でシミ抜きができます。

一方、桶に✕が書いてある「洗濯不可」のマークは、水洗いや家庭での洗濯ができません。

例えば、レーヨンや毛（ウール）、麻（リネン）、絹（シルク）などの衣類は、気を付けましょう。

水洗いや家庭での洗濯ができない衣類の場合は、クリーニング店に相談するようにしましょう。

色落ちしないかを確認する

コーヒーのシミ抜きをする前には、色落ちしないかどうかも確認しましょう。

色柄ものは、シミ抜きをすると色落ちする場合もあります。せっかくの衣類が台無しになってしまわないために、色落ちのテストをしましょう。

色落ちのテストは、以下の手順で行います。

1. 汚れてもよい白いタオルを用意する
2. タオルに洗剤をつける
3. 衣類の目立たない部分にタオルを押し付ける
4. タオルに衣類の色が移ったか確認する

色が移っていたら、自宅でのシミ抜きはやめて、クリーニング店に相談するようにしましょう。

自宅でコーヒーのシミを落とす方法は？

水洗いが可能で、色落ちしないことを確認したら、早速シミ抜きを行いましょう。シミがついてから、できるだけ早くシミ抜きをすれば、きれいに落ちる可能性がアップします。

シミ抜きを行う方法は、以下の2つです。

• 食器用洗剤を使う方法
• スポット洗剤を使う方法

食器用洗剤を使う方法

まず、食器用洗剤を使ってシミ抜きをする方法です。コーヒーのシミは、食器用洗剤で簡単に落とせますよ。手順は以下の通りです。

1. 衣類の表面にタオルをあて、衣類を裏返して床に置く（つまり衣類と床の間にタオルを挟む）
2. シミの部分に食器用洗剤をかける
3. 指で洗剤をなじませる
4. 歯ブラシでシミの部分を軽く叩く
5. 水ですすぐ

ポイントは歯ブラシを使う時に、タオルの方へ汚れを押し出すように叩くことです。

スポット洗剤を使う方法

次は、スポット洗剤を使って簡単にシミ抜きをする方法です。

スポット洗剤とは、「部分洗い用」「えりそで用」などの表示がある液体洗剤です。手順は以下の通りです。

1. スポット洗剤をシミの部分につける
2. 指で洗剤を衣類になじませる
3. いつも通りに洗濯機で洗う

スポット洗剤を使えば、歯ブラシで叩かなくてもシミ取りができるので、おすすめですよ。

時間がたった場合のコーヒーのシミを落とす方法は？

時間がたった場合のコーヒーのシミは、色素が繊維に定着してしまっています。頑固なシミには、漂白剤を使うのがおすすめです。

白い衣類の場合は漂白効果の高い「塩素系漂白剤」、色柄物は色落ちのしにくい「酸素系漂白剤」を使いましょう。手順は以下の通りです。

1. シミの部分に漂白剤をつける
2. ドライヤーを10秒ほど当てて、温める
3. 洗濯機に入れて普通に洗濯をする

ドライヤーの熱をあてることによって、漂白する効果が高まりますよ。ただし、温めすぎると生地を痛めてしまうので、気をつけましょう。

カーペットについたシミの落とし方は？

次に、うっかりカーペットにコーヒーをこぼしてしまった場合の、シミの落とし方についてご紹介します。

カーペットのシミ抜きも、衣類と同様、早めの対処が重要です。時間がたつと、コーヒーの色素がカーペットの繊維の中に入り込んで、落としにくくなってしまいますよ。

「こぼした直後」と「時間がたった場合」とで方法が異なるため、それぞれ説明していきますね。

こぼした直後

カーペットにコーヒーをこぼしてすぐの場合は、食器用洗剤で落とすことができますよ。手順は以下の通りです。

1. 乾いたタオルでコーヒーの水分をしっかりふき取る
2. 新しいタオルを用意し、食器用洗剤を少量つけたら、ぬるま湯で少し薄める
3. コーヒーをこぼした部分を、ポンポンと上から叩くようにしてふき取る
4. 洗剤のついていない濡れたタオルで、シミの箇所を水ぶきする
5. 仕上げに乾いたきれいなタオルで水分をふき取る

カーペットに洗剤が残ったままだと、新たなシミになってしまうことがあります。しっかりと洗剤を取るようにしましょう。

作業が終わったら、自然乾燥をするか、ドライヤーで乾かしてくださいね。

時間が経った場合

カーペットにコーヒーをこぼして時間が経ってしまった場合は、カーペット用の洗剤が効き目があります。用意するものは以下の通りです。

• カーペット用の洗剤
• ブラシ（ヘアブラシまたは洋服用のブラシ）
• 掃除機
• 乾いたタオル

また、手順は以下の通りです。

1. 色落ちを確認する
   ※白いタオルにカーペット用の洗剤をつけ、カーペットの端の部分に押し付ける。布に色がつくかつかないかを確認する。
2. コーヒーのシミの部分や周辺にブラシをかけ、毛足の奥にある汚れを浮き上がらせる
3. 浮き上がった汚れを掃除機で吸い取る
4. コーヒーのシミの周辺を水で湿らす。
5. シミの箇所にカーペット用の洗剤をつけて、乾いたタオルで汚れをふき取る。
6. シミの汚れがなくなるまで5の作業を繰り返す。

また、カーペット用の洗剤は、「レモンと酢」でも代用できます。コーヒーのシミの箇所にレモン汁とお酢をかけて20分ほど待ち、タオルで上からタオルでたたくだけです。

カーペット用の洗剤を用意できない場合は、試してみてくださいね。

どうしても落ちない場合はクリーニング店へ

ここまでで、コーヒーのシミを落とす方法を紹介してきました。しかし、どうしても落ちないときもあるでしょう。

また、レーヨンや毛（ウール）、麻（リネン）、絹（シルク）などの水洗いができない衣類もありますよね。

シミが落ちないときや水洗いができない衣類は、クリーニング店へ依頼しましょう。

クリーニング店では、汚れの種類に適した処置をしてくれます。

例えば、落ちにくいシミの場合、シミ抜きの処置をしてくれるクリーニング店が多くありますよ。まずは、相談してみるとよいでしょう。

【まとめ】自宅でコーヒーのシミは落とせる！

本記事では、コーヒーのシミができたときの応急処置や、ブラックコーヒーが水溶性の汚れであること、自宅でコーヒーのシミを落とす方法をご紹介しました。

コーヒーのシミができた場合は、できるだけはやく対処することが大切です。すぐにシミ抜きをすれば、コーヒーのシミは自宅で落とせるはずです。

水洗いができることを確認した上で、食器用洗剤や、スポット洗剤、漂白剤、カーペット用洗剤を使って、早速落としてみましょう。

どうしてもシミが落ちない場合は、時間をおかずに、クリーニング店へ相談してみてくださいね。