「犬に待てをしつけたいけど、タイミングや正しい方法がわからない」というのは、初めて犬を飼うときに多くの人が直面する問題です。
とくに待てが出来ないと、急に飛び出して周りに迷惑をかけてしまうかもしれません。それでは愛犬と一緒に出掛けるのもためらってしまいますよね。
本記事では、待てをしつける方法やタイミングについて解説しています。注意点やポイントも紹介していますので、愛犬との幸せのためにも最後まで読み進めていきましょう。
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犬に待てをしつける理由とは?
犬に待てをしつければ、愛犬を守ることに繋がります。いきなり道路に飛び出してしまったり、周りの人に飛びかかりそうになったりした時も、待てができれば犬を止められるからです。
また、コミュニケーションを取るときにも待てはできた方が良いでしょう。
なぜなら、犬の集中力を高め興奮を抑えることで、コミュニケーションがとりやすくなるからです。
たしかに犬が興奮している状態でもコミュニケーション自体はとれます。
しかし、興奮状態だと走り回ったり、激しく吠えたりと集中していない状態になってしまいます。
集中していないと指示も聞いてくれないため、しっかりと集中力を高めて興奮を抑えてあげてください。
落ち着いた状態を作ってあげれば、良いコミュニケーションも取れ、指示もしっかりと聞いてくれるようになります。
待ての前におすわりのしつけをしよう
犬に待てを教える前に、おすわりを教えておくのは必須です。なぜなら、犬に待てを教える場合、基本的におすわりの姿勢で待たせる場合が多いからです。
そのため、待ての前におすわりをできるようにしておくと、スムーズに待てをしつけられるようになります。
今回は待てのしつけがメインのため、おすわりのしつけ方は簡単に4ステップで説明し、注意点やポイントはその後に記載しています。
- フードかおやつを握った状態で犬の鼻に近づける
- そのまま上に手を動かしていく
- つられて上を向き自然とおすわりの状態になる
- 成功したら握っていたフードかおやつをあげる
ステップ1で、フードかおやつを犬の鼻に近づけるときは、中身を見せないようにしてください。
中身を見せてしまうと、犬が興奮してしまう可能性があるため気を付けましょう。
ステップ4で成功した場合には、フードかおやつをあげるだけでなく、しっかりと褒めてあげることも大切です。
犬に待てをしつける方法
おすわりができるようになったら、次は待てのしつけ方の手順を4ステップで紹介します。
下記でステップごとに詳しく説明しているため、参考に実践していきましょう。
- おすわりの状態にさせる
- 犬が動く前に褒める
- 再度おすわりをさせて待ての指示を出す
- 2秒~3秒待てたらご褒美をあげる
おすわりの状態にさせる
1つ目のステップでは、おすわりの状態にさせることから始めましょう。
おすわりの状態にさせるときは、静かな場所で行い、犬が集中できる環境を整えてあげてください。待てを覚えていない状態で、いきなり「待て」と指示を出しても犬には意味が伝わりません。
そのため、最初はおすわりの状態であなたに集中させることを目標にしてください。今の段階では、犬が興奮せず集中できていれば十分です。
犬が興奮していておすわりができない状態であれば、少し時間を空けてから行いましょう。
犬が動く前に褒める
2つ目のステップでは、犬が動く前に褒めて成功体験を積み重ねていきます。
あなたに集中して、動かなければ褒めてもらえると犬に理解してもらいましょう。
犬が動いたタイミングで褒めると、動いたから褒められたと勘違いしてしまいます。
そのため、短い時間でも良いので必ず動き出す前に褒めてあげましょう。
もし、褒める前に動いてしまっても叱る必要はないので、もう一度おすわりの状態からやり直しましょう。
成功体験を積み重ねて、犬に楽しく覚えてもらうには、あなたの褒めるタイミングが大切です。
再度おすわりをさせて待ての指示を出す
3つ目のステップでは、実際に「待て」の指示を出していきましょう。
おすわりの状態で動かなければ褒めてもらえると覚えさせたら、今度は「待て」と指示を出します。
最終段階のため、待ての意味を理解させて、おすわりとセットで犬に覚えてもらうのがベストです。
言葉での指示とジェスチャーを組み合わせるのも良いでしょう。
「待て」と指示を出しながら、犬に手のひらを見せるジェスチャーは分かりやすくおすすめです。
2秒~3秒待てが出来たらご褒美をあげる
4つ目のステップでは、待てが出来たらご褒美であるフードやおやつをあげましょう。
失敗したらご褒美がもらえない、成功すればもらえると、犬に覚えてもらうのが大切です。
フードやおやつがもらえると分かれば犬も積極的にトレーニングに参加してくれるようになります。
同時に「もう動いて大丈夫」という意味の「よし」も一緒に覚えさせておきましょう。「よし」のタイミングでご褒美を出してあげれば、犬も理解しやすくなります。
ここまでくれば、ある程度待てを覚えてくれているので、後はしつけるときのポイントについて知っていきましょう。
犬に待てをしつけるときのポイント3選
犬に待てをしつけるポイントは多くあります。今回は3つのポイントについて1つずつ解説していますので、参考にしてみてください。
- 褒めて伸ばそう!根気よく教えれば犬は覚えてくれる
- おやつを使ってコミュニケーションをとろう
- 最初は10秒でもできればいい感じ!徐々に時間をのばしていこう
ほめて伸ばそう!根気よく教えれば犬は覚えてくれる
1つ目のポイントでは、褒めながら根気よく教えて伸ばしてあげましょう。犬はあなたに褒められることが大好きで、「ほめてもらえた!もっと頑張ろう」と思ってくれるようになります。
また、犬は人間の声のトーンで感情を読み取るため、褒めるときは高めの声で褒めてあげてください。
さらに、大げさなくらいに褒めてあげることで、待てができたら褒めてもらえると犬に理解してもらいやすくなります。
間違っても「1回で覚えるだろう」や「なんで覚えないんだ」などと思ってはいけません。忘れないでほしいのが、根気よく教えれば、犬は覚えてくれるということです。
おやつを使ってコミュニケーションをとろう
2つ目のポイントでは、おやつを使ってコミュニケーションをとりましょう。
おやつを使ってコミュニケーションを取ることで、愛犬との信頼関係も深まり、言うことを聞いてくれるようにもなります。
しかし、コミュニケーションの取り方を間違えてしまうと、逆効果になってしまうため注意しましょう。
「懐いてほしいから」や「甘やかしたいから」という理由だけで毎回おやつを与えるのは、あまり良いコミュニケーションではありません。
もしおやつを与えるのなら、簡単なもので良いので1つ指示を出すようにしてみてください。
そうすれば、犬との信頼関係もでき、良いコミュニケーションが取れるようになります。
最初は10秒でもできればいい感じ!徐々に時間をのばしていこう
3つ目のポイントでは、少しずつ時間をのばしていきましょう。
最初から30秒や1分も待てができる犬はほとんどいません。1秒から始めて5秒、10秒と目標時間をのばしていきましょう。
先に紹介した2つのポイントとあわせながら実践すると、より効果が出やすくなります。
待ての指示を出した後に犬が動いてしまいそうになったら、もう一度「待て」と指示を出すことで犬の動きを止めてあげましょう。
この方法を繰り返しながら、少しずつ待てる時間をのばしていくことで、30秒以上待てができるようになります。
犬に待てをしつけるベストタイミングは?
犬に待てをしつけるタイミングは、基本的に子犬の段階でしつけるのが良いです。
しかし、必ずしも子犬を飼うとは限りません。また、大きくなった犬を飼う場合や今までしつけをしてこなかった場合もあります。
子犬の段階でしつけられるのがベストではありますが、成犬でも待てをしつける方法は変わりません。下記の順番で待てをしつけていきましょう。
- おすわりを教える
- おすわりの状態で動く前に褒める
- 再度おすわりをさせて待ての指示を出す
- 成功したらご褒美をあげて褒める
以上が待てをしつけるタイミングと方法です。参考にして実践してみてください。
こんなしつけ方はダメ!犬を怖がらせない方法は?
犬を怖がらせないしつけ方のポイントは、下記の2つです。
今回紹介するポイントに気を付けないと、犬を怖がらせてしまうため、しっかりと頭に入れておきましょう。
- 叩いたり大きな声で怒鳴らない
- 感情に任せず低い声で叱る
待てを失敗してしまったときに、叱らなければいけない場合もありますが、絶対に叩いたり大きな声で怒鳴ったりはしないでください。
叱るのと怒るのは違います。感情に任せて怒ると、犬が飼い主に対して恐怖を抱いてしまい、信頼関係が崩れる原因になります。
また、叱るときは、感情にまかせず低い声でしかるようにするのがポイントです。犬は短い単語の方が理解しやすいので「ダメ」や「No」といった短い言葉で叱るようにしてください。
まとめ:待てを教えて犬と一緒にたくさんの思い出を作ろう
本記事では愛犬に待てをしつける方法や、タイミングについて紹介してきました。以下に大まかなまとめを記載しています。
- 待てをしつける理由
- 待てをしつける前におすわりを覚えさせる
- 待てをしつける手順
- 犬を褒めるときは高い声で大げさなくらいに褒める
- 犬を叱るときは低い声で感情に任せず短い単語で叱る
- 根気よく繰り返しながら教える
- 待てはいつのタイミングからでも教えられる
特に待てをしつける手順は、ステップごとにポイントや注意点を詳しく説明しているため、何度も読んで実践してみてください。
実践した結果、愛犬が待てを覚えてくれれば、行ける場所がどんどん増えていきます。
あなたと愛犬との幸せを手に入れるためにも、本記事で紹介したポイントや注意点に気を付けて、待てのしつけを成功させましょう。
- 名前:佐藤紫穂
- 連絡先:satoushiho72@gmail.com