「愛犬が待てを覚えられなくてどうしたらいいかわからない……」とお悩みではありませんか?
愛犬のしつけがうまくいかないと、この先も言うことを聞かないまま育ってしまうのではないかと不安になりますよね。
しかし、犬の「待て」は正しいステップでしつけをすればしっかりと覚えさせられます。
この記事では、犬の「待て」のしつけの効果的な方法を5ステップで解説していきます。
最後まで読んで、ぜひあなたの愛犬へのしつけの参考にしてみてください。
アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/5q7G1zwQvtY
犬の「待て」はなぜ必要?
愛犬に「待て」を覚えさせる大切な理由は以下の2点です。
- 愛犬の安全を守れるから
- 愛犬の突発的な行動を抑えられるから
犬の安全を守れるから
愛犬に「待て」を覚えさせるのは愛犬の安全な生活につながります。なぜなら、犬は「待て」を覚えると、自分の感情よりも飼い主の指示を優先できるようになるからです。
犬の「待て」は飼い主の一声で愛犬に動きを止めさせ、次に動いて良い許可が出るまでその場で待機をさせる指示です。
しっかりとしつけられていれば、長い時間の待機や目の前に好物がある状況でも待機を続けられます。
また、どんな状況でも飼い主の指示を優先できれば、穏やかな心を持ち、落ち着いた生活を送れるでしょう。
犬の突発的な行動を抑えられるから
「待て」は愛犬の突発的な行動を抑えるのにも役立ちます。
犬は人間と違い、感じたままに突発的な行動を起こしやすい動物です。
例えば、あなたが愛犬の食べてはいけないものを床に落としてしまった時、愛犬は何かを確認せずに飛びついて食べてしまうかもしれません。
しかし「待て」をしつけられていれば、愛犬の誤食を防げます。つまり、待てを覚えさせることで犬の突発的な行動を抑えられるのです。
「待て」をしつけ始めるタイミングや時期
犬の「待て」をしつけ始めるタイミングは子犬のうちが良いとされています。
成犬でも覚えさせられますが、それまでの生活や習慣を直すのには大きな労力と時間がかかるのを知っておきましょう。
生後4〜5ヶ月ごろからしつけ始める
「待て」をしつけ始めるのは生後4〜5ヶ月ごろを目安にしましょう。なぜなら、生後4〜5ヶ月ごろは犬の理解力が深まり、好奇心も旺盛で吸収力が高まる時期だからです。
「待て」に限らず、犬のしつけはすぐに身につかないため、子犬の時期からコツコツと覚えさせていくのが重要です。
また、待ては「おすわり」の体勢が基本のため「おすわり」を身につけてから「待て」を覚えさせましょう。
犬が家の環境に慣れてから行う
愛犬にしつけを始めるのは自宅に迎え入れてから1〜2週間後にしましょう。
なぜなら、愛犬が家の環境に慣れるまでは、気が散ってしまったり周りの音に驚いてしまったりと集中ができないからです。
そのため、愛犬を自宅に迎え入れた直後はしつけを行わないようにしましょう。
また、犬が「待て」を覚えるには練習には集中力が必要です。家の環境に慣れ、集中できる状態でしつけを始めましょう。
犬に「待て」をしつける時の注意点
犬に「待て」をしつける時には、飼い主側にも意識しておきたい注意点が3つあります。
- 焦らずじっくり取り組むこと
- 使う言葉は統一すること
- たくさん褒めてあげること
焦らずじっくり取り組むこと
「待て」に限らず、愛犬へのしつけは焦らずじっくりと取り組みましょう。
犬はしつけを始めてからすぐに「待て」を習得することはほとんどありません。
始めのうちはなかなか集中できなかったり、待てずに失敗してしまったりすることもあるでしょう。
そのため、その日にできる範囲で少しずつしつけていくのがポイントです。
焦ってしつけをしてしまうと、かえって愛犬にストレスがかかり「待て」を覚えるのに時間がかかるでしょう。
使う言葉は統一すること
愛犬に指示を出す際の言葉は統一しましょう。なぜなら、異なる言葉で同じ指示を出されると愛犬が混乱するからです。
「待て」の他に「ステイ」や「ウェイト」を使っても良いですが、必ずしつけを始める際に1つの言葉に決めておきます。
もし同居する他の家族がいる場合は、家族内で使う言葉を統一しておきましょう。
たくさん褒めてあげること
愛犬が「待て」をできたらたくさん褒めてあげましょう。頭を撫でてあげながら大きな声で褒めるのが効果的です。
犬にとって褒められるのは立派なご褒美で「待てたら褒められる」という認識が芽生えます。
また、褒めた時にご褒美のおやつを与えるのも効果的です。「待て」ができたら良いことが起こるというのを覚えさせてあげましょう。
犬の「待て」のしつけ方
愛犬が生後4〜5ヶ月を迎え自宅の環境に慣れてきたら「待て」をしつけていきましょう。
「待て」のしつけを始める時はおやつを使います。しかし、しつけが完了する頃にはおやつがなくても待てる状態を目指しましょう。
「待て」のしつけは以下の5つのステップで進めていきます。
- ステップ1. 「おすわり」をしたまま1〜2秒待つ
- ステップ2. 「おすわり」の時間を1秒ずつ増やす
- ステップ3. 「待て」の言葉を使う
- ステップ4. 「よし」の言葉を覚える
- ステップ5. 一歩ずつ距離を離していく
ステップ1. 「おすわり」をしたまま1〜2秒待つ
ステップ1は「おすわり」を1〜2秒続けられるのが目標です。
「待て」は「おすわり」の姿勢が基本となるため「おすわり」をした状態を保てるようにしましょう。
「おすわり」をしてもすぐに立ってしまうと「待て」はできません。そのためまずは「おすわり」を抵抗なくできるようにしつけていきます。
注意点は、床やフローリングが冷たいと「おすわり」したがらない犬もいるということです。
愛犬が「おすわり」を嫌がる場合は、床にタオルを敷いてあげたりフローリングでない場所に変えてあげたりすると良いです。
ステップ2. 「おすわり」の時間を1秒ずつ増やす
愛犬が抵抗なく「おすわり」をできるようになったら「おすわり」の時間を1秒ずつ増やしていきます。
「おすわり」をした状態でもうずうずと動いてしまうことなく、じっと座っていられる状態が理想です。
そして「おすわり」ができる時間が増えたらその都度しっかりと褒めてあげましょう。
時間を1秒ずつ増やしていき、10秒ほど「おすわり」ができるようになったら次のステップに進みます。
ステップ3. 「待て」の言葉を使う
ステップ3から「待て」の言葉を使います。「おすわり」をしている愛犬の目の前に、おやつを載せた手を差し出します。そして愛犬がおやつを食べないように距離を保ち「待て」の指示を出しましょう。
もし愛犬が動き出しそうになったらおやつを載せた手を引き、再度「待て」の指示を出しましょう。「おすわり」をやめてしまった場合は「おすわり」の指示も出します。
ポイントは「待て」の言葉を連続して言わないことです。一言で「待て」と伝えた方が犬も理解しやすいです。
ステップ4. 「よし」の言葉を覚える
愛犬が「待て」を理解し、おやつを食べるのを我慢できたら「よし」の言葉を使います。「よし」の言葉と同時におやつを与え、しっかりと褒めてあげましょう。
始めのうちは、1〜2秒ほど待てたら「よし」と伝え、徐々に「待て」の時間を伸ばしていきます。
もしこの時愛犬が指示を守れなくても、強く叱らないようにしましょう。
なぜなら「待て」のしつけの時間が叱られる時間だと認識してしまい、しつけの練習を嫌がるようになってしまうからです。
ステップ5. 一歩ずつ距離を離していく
「待て」と「よし」が理解でき「待て」の時間が増やせたら、次に飼い主との距離を離していきましょう。ステップ5で、遠くからでも指示に従える習慣をつけていきます。
まず「おすわり」をした愛犬の前におやつをおきます。そして「待て」の指示を出し、飼い主は一歩ずつ愛犬から離れていきましょう。
距離が離れても「待て」を継続できたら成功です。一歩ずつ距離を離すのに成功したら、その都度しっかりと褒めてあげましょう。
もし離れていく途中でおやつを食べそうになったら、再度「待て」と指示を出しましょう。
「待て」が覚えられない時の2つの対処法
「何度もしつけを繰り返しているのに、どうしても覚えてくれない……」と悩んでしまう時もありますよね。
上記のステップを繰り返しても愛犬が「待て」を覚えられない時は、下記の対処法を試してみてください。
- 対処法1. 集中できる環境を作ろう
- 対処法2. やさしく落ち着いた声でしつけよう
対処法1. 集中できる環境を作ろう
犬が「待て」を覚えられない時は、しつけをする環境を見直しましょう。
犬は周囲の音や臭いなどにとても敏感です。犬に「待て」をしつける時は、家の中でも静かな場所で、食事の準備をしていない時間帯に行いましょう。
犬にとって気が散るものがない場所・状態でしつけをしてあげると、集中して取り組めます。
集中できる環境で「待て」ができるようになったら、徐々に騒がしい場所や外出先でも「待て」ができるようにトレーニングをしていくと良いです。
対処法2. やさしく落ち着いた声でしつけよう
飼い主は犬に「待て」をしつける際、やさしく落ち着いた声のトーンを使うように意識しましょう。
「待て」や「よし」は強い口調で言ってしまいがちです。しかし、強く怒るようにしつけると犬も怯えてしまいます。
そのため、指示を出す時はやさしく丁寧に声をかけてあげましょう。
また「待て」ができて褒めてあげる時は声のトーンを上げ、大げさに喜んでいるところを見せてあげましょう。
【まとめ】愛犬に「待て」をしつけてみよう!
本記事では、愛犬に「待て」をしつける5ステップを紹介しました。
「待て」をしつけるのは愛犬の安全を守るためにも重要です。
ぜひ今回紹介した方法で、あなたの愛犬に「待て」をしつけてみてください。
段階的にしつけを行えば「待て」を少しずつ覚えていけるでしょう。
愛犬に「待て」をしつける時は、集中できる環境を用意して焦らずじっくりと取り組んであげてくださいね。
- 名前:ソウスケ
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