「愛犬に待てを教えたいけれど、方法がわからない」「しつけるときに気をつけることはある?」と悩むでしょう。できれば、愛犬にストレスを与えずに教えたいですよね。
本記事では、愛犬に「待て」を教える重要性や、しつけ方を4STEPで解説しています。しつけをするときのポイントや、よくある疑問も紹介しています。
コツを掴めば犬はしつけを覚えられるため、記事を読んで「待て」のトレーニング方法を確認していきましょう。
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犬に「待て」をしつける必要性
愛犬に「待て」をしつける必要性は、2つです。犬は目に入ったものに飛びついてしまう習性があるため、動く前に予防するのが大切です。
「待て」ができると、愛犬を守れる可能性が高まります。トラブルを防ぐためにも「待て」をしつける必要性を確認しましょう。
- 愛犬の事故を防ぐ
- 周囲とのトラブルを回避する
愛犬の事故を防ぐ
犬が「待て」をできると、愛犬の事故を防げます。なぜなら、飼い主の指示で動きを止められるからです。
例えば、愛犬が車道に飛び出しそうになったときに「待て」をできると、交通事故のリスクを軽減できるでしょう。
また、犬が口にしてはいけない物が目の前にあっても、動きを制御できると誤飲を止められます。愛犬の身を守るためにも「待て」はトレーニングしましょう。
周囲とのトラブルを回避する
愛犬に「待て」を教えると、周囲とのトラブルを回避できるでしょう。なぜなら、犬の衝動的な動きを止められるからです。
散歩中に他の犬や家族以外の人が近づくと、犬は興奮や不安から行動を抑制できない場合があります。もしも、愛犬が飛びついたり噛みついたりすると、相手にケガをさせてしまいトラブルに発展します。
愛犬と安心して楽しく散歩するためにも「待て」を教えておきましょう。
犬に「待て」をしつける3つのポイント
「待て」をしつけるポイントは3つです。犬は集中力が人間よりも短いため、周囲の環境を整えて、トレーニングの時間は短めにすることが大切です。
他のしつけを教えるときにも有効ですので、チェックしておきましょう。
- 静かな環境で行う
- 短い時間から始める
- 大きな声を出さない
静かな環境で行う
愛犬にしつけを教える際は、静かな環境で行ってください。犬はおもちゃが転がっていたり、他の人が近くにいる状況だったりすると、気がそれて集中力が低下するからです。
しつけを教える場合は、始めは外で行わずに、自宅や屋内などの環境を選ぶのがポイントです。待てが室内でできるようになってから、外や公園で取り組むと良いでしょう。
短い時間から始める
トレーニングを始めたばかりのときは、1~2秒間「待て」ができるように練習をしましょう。なぜなら、犬の集中力は5分程度といわれており、長い時間教えるのは愛犬にとってストレスとなるからです。
2秒間「待て」ができたら、3~4秒と少しずつ伸ばすのがコツです。そして、愛犬が飽きてきたと感じたら、切り上げるようにしましょう。
犬は成功体験を積み重ねると習得が早まるため、最後は必ず褒めてあげてください。
大きな声を出さない
大きな声でしつけると、犬が怯えてしまい成功しません。愛犬が恐怖を感じないよう、しつけるときは、穏やかな優しい口調で声かけをしてください。
愛犬が「待て」を覚えられないからといって、飼い主が大きな声で指示を出すのは逆効果です。犬は人間の表情や声を敏感に感じとるため、怖がってしまうとしつけを覚えるのに時間がかかってしまいます。
反対に、上手にできたときは大袈裟に褒めるのがポイントです。飼い主もイライラしないよう、楽しくトレーニングしましょう。
待てをしつける前に準備をしよう
しつけをする前に、愛犬の好きなフードや、おもちゃを用意しましょう。愛犬が「待て」をできたときに、ご褒美をあげて積極性を高めるためです。
しかし「ご褒美がもらえた」という成功体験を与えるためですので、間食やデザートを用意する必要はありません。
また、たくさん練習を繰り返すため、カロリーが低く小粒のものを選ぶのがポイントです。ジャーキーやパンなどの大きなフードを使う場合は、ちぎっておきましょう。
犬の「待て」のしつけ方【4STEP】
愛犬にしつけを覚えてもらうためには、毎日の積み重ねが大切です。「待て」のしつけ方を、4つのSTEPで解説します。
愛犬のご褒美を用意して、さっそく実践していきましょう。
- おすわりで1~2秒待ってもらう
- ご褒美をあげる
- 時間を伸ばして10秒を目指す
- 1歩ずつ後ろへ下がる
おすわりで1~2秒待ってもらう
まずは、あなたが愛犬の好きなご褒美を手にもって、正面に立ちます。次に、愛犬におすわりをしてもらいましょう。
立った状態よりも「おすわり」のほうが犬が立ち上がりにくく「待て」をしつけやすいからです。愛犬にはおすわりをした状態で、1~2秒待ってもらいましょう。
もしも、おすわりができない場合は、以下の手順を参考にしてください。
- ご褒美を愛犬の鼻に近づけて手を頭上に持っていく
- お尻が床についたらご褒美をあげる
- 床にお尻がついたときに「おすわり」と声をかける
ご褒美をあげる
あなたが手に持っているご褒美を、愛犬の鼻先に差し出して「待て」の指示を出します。愛犬が1~2秒間おすわりができたら「よし」と言い、手を開いてご褒美をあげましょう。
愛犬のお尻が浮いてしまったり、動き出してしまったりしたら、おやつはあげずに再度挑戦してください。動き出す前に「待て」と声をかけるのがポイントです。
しつけを教えてすぐの場合は、1~2秒おすわりできている状態で構いません。
時間を伸ばして10秒を目指す
1~2秒間「待て」ができるようになったら、10秒間動かずに待っている状態を目指しましょう。日常生活で「待て」を活用するためには、長い時間できる必要があるからです。
しかし、長時間のトレーニングは愛犬の集中力が保たないため、1日の練習時間は短く済ませるのがポイントです。待てを教えてすぐの頃は1~2秒、できたら3~4秒と少しずつ時間を伸ばしていき、着実に覚えてもらいましょう。
1歩ずつ後ろへ下がる
愛犬が10秒間「待て」ができるようになったら、あなたが一歩ずつ後ろへ下がりましょう。飼い主との間に距離があっても、動かないようにするためです。
あなたが「待て」と声をかけて後ろへ下がり、愛犬が動いてしまったら、おやつをあげずにやり直してください。愛犬との距離を1歩、2歩と伸ばしていき、5歩下がっても動かない状態を目指しましょう。
待てのしつけでよくある疑問3選
待てのしつけでよくある疑問を、3つ紹介します。しつけはいつから教えると良いのか、室内ではできるのに、外でうまくいかないときの方法などを解説します。
疑問を解消して、トレーニングに役立てましょう。
- いつから教えると良い?
- 途中で動いてしまったら?
- 外でうまくできないときは?
いつから教えると良い?
しつけは子犬であれば2~3ヶ月、成犬ならば迎え入れてから2週間~1ヶ月程度から教えると良いでしょう。犬は成長が早く、1歳を過ぎると吸収が遅くなるといわれているからです。
しかし、生まれてすぐの子犬は脳が未発達ですので、しつけを覚えられません。生後2~3ヶ月経つと「社会化期」と呼ばれ、受けた刺激に順応しやすい時期ですので、教えるのに適しています。
また、しつけは信頼関係が重要ですので、日頃からスキンシップや愛情表現を怠らないようにしましょう。
途中で動いてしまったら?
しつけを覚えるのは時間がかかるため、焦らずに少しずつ教えることが重要です。愛犬にとって、好物が目の前にある状況で待つのはストレスです。すぐにできると思わずに、ゆっくり時間をかけて教えましょう。
また「待て」の他に「ステイ」や「止まれ」など、人によって掛けられる言葉が違うと犬は混乱します。しつけに使う言葉は、家族間で統一させましょう。
外でうまくできないときは?
愛犬が室内で「待て」ができるようになっても、道中や公園でできない場合は、徐々に段階を上げていくことがポイントです。犬にとって外の環境は誘惑が多く、気が散るため難易度が上がるからです。
室内できたら玄関で行い、次は人気の少ない道で行うなど、少しずつ誘惑の多い環境で教えると効果的です。焦らず着実に取り組みましょう。
まとめ:愛犬に「待て」を教えて安全に過ごそう
しつけの「待て」は、愛犬を交通事故や誤飲などの事故から守るために必要です。また、他の犬や通行人に飛びついてしまうトラブルを防ぐためにも「待て」は覚えてもらいましょう。
待ては、以下の手順で教えると効果的です。
- おすわりで1~2秒待ってもらう
- 待てたら愛犬にご褒美をあげる
- 10秒待てる状態を目指す
- 飼い主が1歩ずつ後ろへ下がり距離を広げる
犬の集中力は5~10分程度だと言われているため、コツコツと取り組むのがポイントです。最初は1、2秒待てる状態を目指し、徐々に時間を伸ばしたり飼い主と距離が離れたりしても「待て」ができると良いでしょう。
愛犬に「待て」を教えて、安全に楽しく過ごしましょう。
- 名前:古田