フリーランスにとって、確定申告は避けては通れない道です。
「めんどくさそうだし、会計の知識がないから不安だ……」、「税理士に頼むとお金かかりそうだし、アプリで簡単にできないかな」と悩んでいませんか?
本記事では、自分に合う確定申告ソフト・アプリの選び方や選ぶときの注意点を説明します。
おすすめのアプリ・ソフト10選も紹介しますので、記事を参考にして、あなたに合ったものを見つけ活用していきましょう。
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フリーランスが使いたい確定申告アプリ・ソフトの選び方
確定申告アプリを使えば、帳簿や必要書類を簡単に作成できます。
しかし、フリーランス向けや大企業向けのようにさまざまな種類があり、どのように選んだら良いかわからないですよね。
フリーランスの確定申告に役立つアプリやソフトの選び方を3つ紹介しますので、参考にして、あなたにあったアプリやソフトを選んでくださいね。
- アプリかソフトか
- 無料か有料か
- 使いやすさ
アプリかソフトか
1つ目の選び方は「アプリかソフトか」です。
確定申告用のソフトはアプリも対応したものがおすすめです。
どちらか一方でも使えますが、双方にいいところがありますので、シチュエーションに応じて使い分けしましょう。
ソフトを導入するとともに、アプリ版もダウンロードしてどちらも使えるようにしておくのがいいでしょう。
それぞれ使い分けの基準は下記の通りです。
アプリ・ソフトを使い分ける基準 |
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媒体 | モバイルデバイスかパソコンか |
会計処理 | 簡単か複雑か |
作業場所 | 外出先が事務所か |
自身のビジネススタイルと照らし合わせて、使い分けしていきましょう。
無料か有料か
2つ目の選び方は「無料か有料か」です。
複雑な会計処理を求められないのであれば、まずは無料のものから始めて問題はないでしょう。
理由の詳細は後述しますが、無料版でも確定申告がクリアできる基本的な機能はついているからです。
もし、使っていく上で物足りないと感じたら、後から有料版に変更していくのがおすすめです。
使いやすさ
3つ目の選び方は「使いやすさ」です。
無料だからといってあなたにとって使いにくいものは嫌ですよね。
だから実際にソフトを使ってみて判断すると良いです。ほ
とんどのソフトに無料お試し期間がついていますので、この期間を活用しましょう。
いくつか利用した上で、あなたがストレスを感じず、直感的に使いやすいものを選んでくださいね。
フリーランスにおすすめの確定申告アプリ・ソフト10選
ここからは、数多くある確定申告アプリ・ソフトのうちフリーランスにおすすめのものを10個厳選しましたので下記に紹介します。
各アプリには、料金形態・機能面・サポート体制・アプリ対応の有無など特徴があります。
あなたのビジネススタイルと照らし合わせて、最適なアプリ・ソフトを見つけてみてください。
- やよいの青色申告
- やよいの白色申告
- クラウド会計ソフトfreee(フリー)
- Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告
- 円簿青色申告
- 確定申告 Kaikei(カイケイ)
- Taxnote(タックスノート)
- HANJO(ハンジョー)会計
- CalQ Share(カルクシェア)
- aoiro(アオイロ)
やよいの青色申告
やよいの青色申告は、初めての青色申告に不安があるフリーランスにおすすめです。
導入初年度にトライアル期間(1年)があるのが特徴で、気になる使用感を確かめられます。
その後も年間費用8,800円と比較的安価な金額で利用でき、確定申告ソフトの中ではトップシェアを誇っています。
また、サポート体制が充実しており、電話やメールだけでなくチャットサポートや画面サポートも用意してあるため、初心者には安心です。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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年額料金プラン(税込) | セルフ | 0円(次年度9,680円) |
ベーシック | 0円(次年度15,180円) | |
トータル | 13,200円(次年度26,400円) | |
トライアル期間 | 1年 | |
アプリ対応 | あり |
やよいの白色申告
「確定申告が必要だが、青色申告まで必要ない」という人は、やよいのx白色申告がおすすめです。
確定申告書の作成はもちろん、クレジットカード・銀行口座との連携し、入力を自動化できるので会計業務を効率化できます。
フリープランであれば無料でずっと使い続けることができるため、確定申告にお金をかけたくない人はこのソフトを選べば間違いはないでしょう。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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年額料金プラン(税込) | フリー | 0円 |
ベーシック | 0円(次年度10,120円) | |
トータル | 9,240円(次年度18,480円) | |
トライアル期間 | なし | |
アプリ対応 | あり |
クラウド会計ソフトfreee(フリー)
クラウド会計ソフトfreee(フリー)の特徴といえば、オンライン上で得た会計取引のデータを取り込み、自動で帳簿を作成してくれることです。
加えて、使えば使うほど優秀なAIが学習し、機能がアップデートされていきます。
また、ソフト内で簿記用語が原則使われないため、会計知識がない初心者でも抵抗感なく帳簿作成することができます。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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月額料金プラン(税込) | スターター | 年額プラン:1,078円/月 月額プラン:1,628円/月 |
スタンダード | 年額プラン:2,178円/月 月額プラン:2,948円/月 |
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プレミアム | 年額プラン:3,647円/月 | |
トライアル期間 | なし | |
アプリ対応 | あり |
Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告
Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告は、家計簿アプリで有名なマネーフォワード社の会計ソフト版です。
家計簿版同様にクレジットカードや銀行口座の取引情報と連携し、自動で取り込んでくれるので入力の手間が省くことができます。
領収書を取り込んで帳簿につけるのが面倒な方にはおすすめです。
また、アプリ版もデザイン性・操作性に優れており、使いやすいです。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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料金プラン(税込) | パーソナルミニ | 年額プラン:990円/月 月額プラン:1,408円/月 |
パーソナル | 年額プラン:1,408円/月 月額プラン:1,848円/月 |
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パーソナルプラス | 年額プラン:3,278円/月 |
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トライアル期間 | 1ヶ月(パーソナルプラン) | |
アプリ対応 | あり |
円簿青色申告
円簿青色申告の最大の特徴はどれだけ機能を使っても、期間限定なしで無料で使える点です。
アプリ対応こそはしておりませんが基本機能は全て備えており、このソフトだけで問題なく青色申告を終わらせることができます。
無料でもデータは自動バックアップされ、関東・関西の2拠点で二重保管されているためデータが消える心配がなく安心して使うことができます。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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料金(税込) | 0円 |
トライアル期間 | ー |
アプリ対応 | なし |
確定申告 Kaikei(カイケイ)
Kaikei(カイケイ)は業界最安値水準のアプリです。
安価ですが、簡単に経費や売上の帳簿付けができ非常に使いやすいことから人気があります。
おすすめはスタンダードプランですが、無料でずっと使えるお試しプランがありますので、まず試して操作性を確認するのもよいでしょう(お試しプランは機能に制限あり)。
デメリットは、このアプリだけでは確定申告書を作成できないことです。
税務署で書類をもらったり、国税庁のホームページで作成したりする必要がありますよ。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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料金プラン(年額) | 無料プラン | 0円 |
スタンダード | 2,800円(次年度3,500円) | |
トライアル期間 | ー | |
アプリ対応 | あり |
Taxnote(タックスノート)
Taxnote(タックスノート)はアプリのみの対応です。
支払い方法と科目を選んで入力するだけで、簡単に青色申告に使える複式簿記で帳簿が作成できます。
基本機能は無制限で無料で使えますが、毎月の入力件数に制限があるので注意が必要です。
有料版のTaxnoteプラスにすれば入力制限が解除され、更にTaxnoteクラウドにすれば自動バックアップ・科目別のグラフ表記など便利な機能が追加されます。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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年額料金プラン(税込) | 無料プラン | 0円 |
Taxnoteプラス | 3,500円 | |
Taxnoteクラウド | 600円/月 ※初回1週間無料 |
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トライアル期間 | ー | |
アプリ対応 | あり |
HANJO(ハンジョー)会計
HANJO(ハンジョー)会計は、カシオ計算機株式会社からリリースしており、飲食店に特化して提供する会計ソフトです。
「飲食店の経理負担を1/3に」をモットーにしていることから、飲食店の経理業務の負荷を軽減するための機能がたくさんあります。
ナビ機能が搭載されていることが特徴で、画面の指示に従うだけで記帳や確定申告書の作成が簡単に完了します。
また、飲食店経営のヒントに関するナビゲーション機能がついているのも面白い点です。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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料金(税込) | 1,078円/月 |
トライアル期間 | 2ヶ月 |
アプリ対応 | あり |
CalQ Share(カルクシェア)
CalQ Share(カルクシェア)の最大の特徴は無料であるにも関わらず、機能面だけでなくサポート面も充実しているところです。
また、アプリであるにも関わらず、確定申告の申告書も作成可能です。
アプリ内に、副業の確定申告についてわかりやすく解説している漫画コーナーがあるのも嬉しい点です。
お金をかけずに所得管理し、かつ確定申告をスムーズに申請したいという人にはおすすめのアプリとなります。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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料金 | 0円 |
トライアル期間 | 1年 |
アプリ対応 | なし |
aoiro(アオイロ)
aoiro(アオイロ)は、青色申告に必要な帳簿と決算書の作成に特化したインストール型アプリです。
アプリではあるのですが、スマホ対応はできないのが特徴です。
また、初心者でもわかりやすいデザインになっているため、会計知識がない方でも比較的簡単に使えます。
しかし、レシートを読み取って帳簿を作成したり、オンラインバンキングと連携したりできません。
料金は、Windows版は無料で使えますが、Mac版は有料なので注意が必要です。
料金プランとアプリ対応の有無 |
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料金(税込) | 無料プラン | 0円 ※Mac版は非対応 |
プレミアム・エディション | 3,900円(買い切り) | |
トライアル期間 | ー | |
アプリ対応 | あり |
無料の確定申告アプリ・ソフトを選ぶときの注意点
さまざまなアプリを紹介してきましたが、無料版アプリを使う場合は注意点があります。
事前に無料で使えるプランの内容を確認していなかったために使っている最中に、不都合が生じ、うまく活用できないということも起こり得ます。
アプリを選ぶ時は、以下3つの注意点に気をつけながら、あなたに合うものを選びましょう。
- サポートを受けられない場合がある
- 制限されている機能がある
- トライアル期間が設けられている
サポートが受けられない場合もある
1つ目の注意点は「サポートが受けられない場合もある」です。
会計ソフトを使うメリットの一つとして、チャットや画面でサポートを受けられる機能があります。
この機能を使えば不明点を質問できるのですが、無料版だと用意されていないか、あってもタイムリーに回答してくれない場合があります。
そのため、会計知識に本当に自信がない方は充実したサポート体制が整っている有料ソフトを選択しましょう。
制限されている機能がある
2つ目の注意点は「制限されている機能がある」です。
無料版はほとんどの場合、期間は制限なく使えますが、機能は制限されています。
そのため、確定申告をクリアする基本的な勘定科目の仕訳作成はできるものの、以下のような制限がある場合があります。
複雑な経費処理が必要な方は、初めから制限のない有料ソフトを選びましょう。
- データの出力数に制限がある
- 取引データの閲覧期間に制限がある
- 仕訳件数に制限がある
- 利用ユーザー数や同期端末数に制限がある
トライアル期間が設けられている
3つ目の注意点は「トライアル期間が設けられている」です。
「無料」と調べて出てくる会計ソフト・アプリには、完全無料ではなくトライアル期間(期間限定で無料)を設けているものが多くあるので、注意が必要です。
一定期間を過ぎると使えなくなったり、追加料金がかかったりします。
トライアル期間内に使いやすさ・操作性を確認するのは良いですが、慣れてきた頃に途中で有料に切り替わりびっくりしないよう、事前に確認しておきましょう。
【まとめ】アプリやソフトを使ってフリーランスの確定申告を楽にしよう!
ここまで、フリーランスの確定申告ソフト・アプリの選び方・注意点を説明してきました。
どのアプリを選ぶかは、あなたのビジネススタイル・ビジネスシーンによって変わってきます。
まずは、いくつかのソフト・アプリのトライアル期間を利用し、あなたにあったものを見つけましょう。良いものが見つかればめんどくさいと思っていた確定申告が簡単に完了できるでしょう。
- 名前:じゅんけい
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