不動産投資とは何か?投資に興味を持っている人なら、一度は聞いたことがあるでしょう。「知識がないので何をしたらいいのかわからない」とか「まったくの初心者ができるのだろうか」と不安に思いますよね。
不動産投資とは、アパートやマンションなどを購入して家賃収入を得たり、購入した物件の価値が上がった時に売却して、その差額を得ることです。上手に運用すれば大きな利益を生み、不労所得を得ることができます。
しかし、知識や経験が足りないと失敗するリスクもあります。そんな疑問や不安を一つずつ解決するできるように、不動産投資の仕組みや、メリット・デメリット、投資の始め方について教えます。
(出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%81%8A%E9%87%91-%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0-%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3-%E6%8A%95%E8%B3%87-2724248/)
不動産投資で利益が出る2種類の仕組み
不動産投資では、運用益【インカムゲイン】と売却益【キャピタルゲイン】という2種類の利益を得ることができます。それぞれについてわかりやすく説明します。
運用益【インカムゲイン】
運用益【インカムゲイン】とは、不動産を購入し、購入した不動産を貸すことで得られる賃料です。いわゆる家賃収入がインカムゲインに当たります。
売却益【キャピタルゲイン】
売却益【キャピタルゲイン】とは、不動産を購入し、購入した金額以上で売却することによって、得られる利益をいいます。キャピタルゲインには、一気に大きな利益を得られるメリットがあります。
不動産投資とは何か?【メリット】
不動産投資によるメリットとして以下のことが挙げられます。一つずつ見ていきましょう。
- 長い期間安定した収入が得られる
- 生命保険の代わりになる
- 年金対策になる
- 相続税対策になる
長い期間安定した収入が得られる
不動産投資の第一のメリットは、長い期間安定した収入が確保できることです。自分の持っている物件に入居者がいる限り、ずっと収入が入ってきます。
生命保険の代わりになる
不動産投資をするときは、ローン返済におけるリスクに備えて、団体信用生命保険というものに加入します。返済期間中に本人が亡くなってしまった時に、ローンの債務免除が受けられます。
年金対策になる
老後2,000万円問題と言われていて、公的年金だけでは将来が心配ですが、不動産投資で老後も家賃収入が得られるのであれば、老後の金銭的な心配も軽減されるでしょう。
相続税対策になる
財産を相続させるうえで、必ず支払わなくてはならない相続税の税額の計算が、不動産の場合、時価よりも評価額が低くなることが多いです。
不動産投資とは何か?【デメリット】
次に不動産投資によるデメリットとして以下のことが挙げられます。一緒に見ていきましょう。
- 初期投資が大きい
- 空室のリスク
- 価格の下落のリスク
- 維持管理コストがかかる
- 災害のリスク
初期費用が大きい
不動産投資は初期投資が、最低でも数百万~数千万円以上のお金がかかります。また、不動産購入するときに、不動産所得税、所有している時には固定資産税、都市計画税、所得税など、税金もかかってきます。
空室のリスク
不動産投資のデメリットに空室リスクがあります。入居者がいれば家賃収入が入ってきますが、入居者がいなければ安定した不労所得は入りません。それどころか、赤字になってしまいます。
価格の下落のリスク
不動産投資は、建物の老朽化や、需要の低下、立地・便利性がよくないと家賃設定が安くなるリスクもあります。
維持管理コストがかかる
不動産投資には、建物の修繕やメンテナンスの費用がかかります。また、定期的に大規模修繕を行う必要があります。
災害のリスク
地震や火災による災害などにより、不動産の物件自体に大きな損害が及び、利用不可能になる可能性もあります。
不動産投資の種類
不動産投資には、さまざまな種類があります。個人投資で人気のある3つについて解説していきます。
ワンルーム投資
ワンルーム投資は、一室から購入可能なので、少ない資金で始められます。ワンルームマンションは、駅近の好立地な物件が多いのでコンパクトな面積にもかかわらず、高い家賃収入が期待できます。
しかし、ワンルーム投資は資金面や運用面で、はじめやすい反面、空室や家賃滞納が発生すると、無収入になってしまうリスクがあります。
一棟買い投資
一棟買い投資とは、土地を含めてアパート一棟購入して投資する方法です。部屋が複数あるので収入がゼロになるリスクは低く、建物が無くなっても土地が残るため、資産性が高いです。
デメリットとしては、購入資金が大きいため、多額の資金が必要で、失敗した時の損害も大きいです。
一建戸て投資
一戸建てを購入し、第三者に貸す方法です。一戸建てはファミリー層からの需要が高く、入居期間が長くなる傾向があるため、長期的に安定した収入が見込めます。
しかし、空室になってしまうと無収入となります。賃貸するためのリフォームが必要になると、予定よりも費用がかさむケースもあるので注意しましょう。
不動産投資とは【始める前にすべきこと】
スムーズに不動産投資が始められるように、その前に何をすべきなのかを説明します。
- 勉強する
- 投資金額と目標を決める
- 物件探し
- ローン審査
- 物件の購入
- 不動産管理会社選び
①勉強する
不動産投資には、聞きなれない用語など多く出てきます。まずは、基本的な知識を書籍などで勉強して、最低限の土台を作っておきましょう。セミナーや勉強会に参加するのも良いでしょう。
②投資金額と目標を決める
不動産投資をするなら、具体的に投資金額を決めて、いつまでにいくら稼ぐといった目標達成時期や、金額を明確にしておくと良いでしょう。今何をすべきなのか見えてきます。
③物件探し
実際の物件の資料請求や現地確認をして、投資対象の物件に触れておきましょう。そうすれば、物件を見るポイントが養われます。
④ローン審査
不動産投資をしていく上では、金融機関の融資は必要になります。自分がどの程度の融資が組めるのか、確認しておくと良いでしょう。
⑤物件の購入
知識、物件、融資がそろったら、ついに不動産の購入になります。不動産の購入の際も、いろいろな手続きや書類がありますので、調べておきましょう。
⑥管理会社選び
購入した物件の管理会社を選びます。手数料の安さやサービスの質など、複数の管理会社のリサーチもしておきましょう。
不動産投資とは【物件選びの方法】
不動産投資を始める時に、大切なのは物件選びですが、どうやって物件を選んだら良いのか、具体的な方法を簡単に解説します。
- インターネットで検索する
- 不動産業者を訪問する
- 物件相場を調べる
インターネットで検索する
インターネットで、不動産投資を検討しているエリアを調べたり、不動産業者のホームページから検索する方法があります。
不動産業者を訪問する
不動産業者に、売り出し中の物件の情報を紹介してもらう方法です。不動産業者の言うとおりにするのではなく、自分で考え、判断する必要があります。
物件相場を調べる
街を歩きながら空き地や売地を見つけ、路線価や土地の評価額を調べて、おおよその物件相場を調べる方法があります。掘り出し物件が見つかる可能性もあります。
不動産投資に向いている人
不動産投資に向いている人は、まず収入が安定している人です。物件の購入には多額の資金がいるので、まとまった収入があるとローンが組みやすいです。
不動産投資に関する勉強で、知識を得るのはもちろんのこと、自分で資料請求したり、セミナーに参加したりして、時代の変化に乗りながら、常に学んでいく行動力が必要です。
購入・売却の時、不動産業者は、都合の良いことを言ってくることもあるので、自分の意見や考え方を明確に持っている人・決断力が無くては、うまくいきません。
不動産投資をする目的がしっかりしており、自分で努力して自力で考え抜ける思考力がある人が向いています。
不動産投資を始めてみよう
不動産投資を始めるには、メリットだけでなく、デメリットもあることがお分かりいただけたでしょうか?事前に把握して対策をしておけば、不動産投資のリスクを最小限にとどめることができますね。
不動産投資はとにかく知識が重要です。社会の変化に対応できるように常に勉強し、小さな疑問も徹底的に解消していけば、決して難しいことではありません。
将来の金銭的な安心のために、あなたも不動産投資を始める一歩を踏み出せるきっかけになれば嬉しいです。