「適性検査って何?」「転職先で適性検査を求められたけど、どんな対策をしたらいいの」など、頭を抱えていませんか?
「適性検査ってよく聞く単語だけど何のためにやっているのかわからないし、どうすれば合格できるのかわからない」など、不安を感じている方は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、適性検査の目的や判断基準、転職の適性検査に合格するための対策方法について触れていますので、適性検査を控えている方はぜひ最後までご覧ください。
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適性検査とは
適性検査とは会社が人材を判断するために行う検査のことです。会社の業務を適切に受けられる人材かどうかを判断します。
会社側としては業務をこなせない人材を抱えているのはとてもリスクのあること。そのため、ある程度数値で測るために行う検査として適性検査は用いられます。
適性検査には面接の手間を省く意図があります。例えば、100人面接にきた場合に全員をさばくのは困難です。100人の中から見込める人材を10人探すことができれば、労力は10分の1になります。
とはいえ、人材を数値だけで簡単に判断できるものではないことは、企業もわかっているので「適正の一部をみるテスト」として扱われているようです。
転職時の適性検査で何を見ている?
転職の適性検査では人格や適正に関わるパーソナリティの部分と、能力や学力などその人が持っている基礎的な能力を測定しています。
「人格や適性に関わるパーソナリティの測定」は、自分の性格について「はい」「いいえ」で答えます。「人に話しかけるときには緊張してしまう」などの質問が出されます。
「能力や学力など、その人が持っている基礎的な能力の測定」は、国語や数学などの基礎学力に関わる問題が出題されます。
難しいひねった問題は出題されませんが、制限時間が少ないため、手際良く問題を解くことが求められます。総合的にパーソナリティと基礎能力を把握することで、仕事を任せられる人材かを判断しています。
転職時に実施される主な適性検査
転職時に実施される主な適性検査としては、以下のようなものがあります。
- SPI
- CAB
- 玉手箱
これらの適性検査が何を判断しているか、何が問われているのかをしっかりと理解しておきましょう。
SPI
Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略です。
最も企業の適性検査として採用されています。銀行、商社などあらゆる業界で取り入れられています。テストでは性格や言語と数学の知識を検査します。
会社によって受検場所は異なりますが自宅、もしくはテストセンターでオンライン受検することが可能です。テストは通常1時間程度で終わります。
CAB
Computer Aptitude Battery(コンピューター職適性診断テスト)の略です。
主にIT職対象の試験になっており、問題はコンピューターを扱うために必要な知識能力を測る内容、それに加えて性格のテストも含んでいます。
95分の時間制限がある試験で、1問30秒程度で答える必要があります。
玉手箱
内容の一部はSPIと似ていて、スキルやコミニュケーション方法、パーソナリティを判断します。ほとんどがオンラインで行われる検査です。テスト内容は計算、言語力、英語で正答率7割以上が合格点数。
とはいえ、そこまで難しい試験内容ではないため、コツコツ勉強できる人であれば難しい試験ではありません。テストは2時間程度で終わります。
転職時の適性検査 3つの実施方式
転職時に実施される主な適性検査方式としては、以下のようなものがあります。
- 受験者が自宅で行うWEBテスト
- 社内で行うWEBテスト
- テストセンターで行うWEBテスト
ここからは、上記の3つに関して詳しく紹介していきたいと思います。
受験者が自宅で行うWEBテスト
適性検査を実施するためには多くの場合、試験会場や試験管理者が必要になります。そこにはコストがかかることでしょう。
会社側はWeb試験の場合は時間的コストや管理工数を削減できるメリットがありますが、受験者側としては誰かに教えてもらうことやテキストをみながら臨むことができるのは大きなメリットでしょう。
また、海外移住者や職場から離れている人でも気軽に受けられるというメリットもあります。
社内で行うWEBテスト
社内で行うWebテストはインハウス形式テストとも呼ばれます。
Webでできる試験を会社でやる意味はあるの?と疑問を持つ方もいますが、面接と適性検査を同時に実施することが可能になるというメリットがあります。
また、Web試験であればカンニングが簡単にできてしまうので、そういった問題を解消するためにも社内でWebテストを行う場合があります。
テストセンターで行うWEBテスト
適性検査の会社が用意するテストセンターで、テストを受ける方法もあります。受験者はテストセンターに出向いて受験することになります。
不正のリスクが防げますし、会社側の負担は費用だけで済むので、テストセンターで行われることも多くあります。
転職時の適性検査で多い方式は?
かつて、適性検査の方式として一般的なのはテストセンターでの受験でした。この方式を取ることで、全国各地にいる転職希望者が決められた期間内で都合に合わせて受験できるので、とても良い手段でした。
とはいえ、近年はリモートワークが普及したこともあり、自宅のWebテストを行う会社も多いようです。会社やテストセンターに向かう必要がないので、受験者の負担を和らげられるメリットもあります。
なぜ企業は転職者に適性検査を行うのか?
転職時の適性検査においては、会社が求めている人物像といかにマッチしているかを判断します。会社側はなるべく安い経費や労力で採用を決めたいと考えています。
例えば、面接で採用した後に違う人材を採用してしまうと、合わない人材を抱えてしまうことになるので、会社側の負担が相当大きくなってしまいます。
転職者と企業のミスマッチを防ぐためにも、転職者に対して適性検査を行うことが多いです。
転職には適性検査が重要
転職には適性検査が重要です。というのも、職場でのコミニュケーションスキルがどのくらいあるのか、業務を遂行できる人材なのかを客観的に判断するための重要な検査だからです。
面接で人材の性格や能力を測る場合、面接官と受験者には相性があります。相性が悪いと落とされて、良いと合格する。それは不公平なことですし、相性が悪い人材の中にも優秀な人はいるかもしれません。
企業は客観的に見るために適性検査を徹底しています。そのため、受験者もある程度の覚悟を持って受験しなければならないでしょう。
転職時の適性検査に必要な試験対策は?
希望する職種や職業によって適性検査の種類は異なります。そのため、自分の希望している企業でどんな適正検査が行われているのかを知っておく必要があるでしょう。
インターネットを利用することで、過去の受験者情報を得られる可能性があるので、検索してみましょう。具体的な検索方法としては「企業名・職種 適性検査」で検索すると情報が出てきます。
適性検査の形式を事前に知っておいて、それをもとに対策していくのが事前対策としておすすめの方法です。
過去問や対策本も販売されているので、事前対策の流れをインターネット検索で把握した後に、過去問などを解いていくのが良いでしょう。
性格検査ではありのままの自分を出すことが大切
自分をよく見せようとしてしまうと、転職はできたとしても、実際に業務をこなす上で適応しにくく、過度なストレスを感じてしまう可能性があります。
自分を偽って適性検査に合格してしまうと、企業にも自分にとっても良くない結果を招きます。
性格診断ではありのままの自分を出すことが肝心です。幸いなことに「個を生かす」採用選考をとっている企業が多くあるので、嘘偽りない自分を気に入ってくれる企業もあるはずです。
あなたのための適性検査
希望する企業に入るためには、適性検査に合格することが第一ラインとなります。合格しなければ次の面接にはいけないという企業も多いことでしょう。
適性検査において緊張しすぎてしまうと、思うような結果を出せないこともあります。
適性検査は企業と自分のミスマッチを防ぐ目的として使用される検査です。企業側もあなたを陥れようとしているわけではありません。
ガチガチに緊張してしまうのはあってはならないこと。心に余裕を持って検査に臨むことが一番の対策かもしれません。