「晴れている日と比べれば、曇りの日は太陽が出ていないから日焼け止めは必要ないんじゃないの?」
確かに曇りの日には太陽が見えていませんから、晴れている日と同じように日焼け止めを使う必要がないと考えてしまいますよね。
ですが、実は曇りの日でも晴れている日と同じくらい日焼けしてしまいますし、状況によっては晴れの日よりも日焼けしやすい状況があることをご存じでしたか?
この記事を読めば曇りでも日焼け止めが必要な理由や、曇りの日に特に気を付けなければならない状況が分かるので、ぜひご覧ください。
アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%AB-%E6%97%A5%E7%84%BC%E3%81%91%E6%AD%A2%E3%82%81-%E9%9D%92%E3%81%84%E7%A9%BA-486963/
曇りの日でも日焼けする?
結論から言えば、曇りの日でも雨の日でも太陽が昇っている時間帯であれば日焼けする可能性があります。
もちろんよく晴れた日の方が日焼けしやすいのは間違いないのですが、曇りや雨の日でも日焼けしてしまうのです。
太陽の光にほとんどあたっていない曇りや雨の日に日焼けしてしまうのは不思議に思いませんか?実は太陽光にも種類があるのです。
これから太陽が放つ光の違いについて少し解説していこうと思います。
曇りの日は太陽の熱さは届かない
曇りの日は晴れの日と比べて、日の光による暑さは感じませんよね。これは暑さの原因になる赤外線が雲によって遮られているからなのです。
ちなみに太陽が放つ光のうち、半分ほどはこの赤外線になっています。
つまり、先ほど説明したように曇りの日であれば太陽が放つ熱は地球の表面には届いていないので、私たちは太陽が普段通り出ているということを思いにくいわけですね。
太陽が出ているけれど普段みたいに日焼けをしないだろう、そう思ってしまう原因の1つでしょう。
曇りの日でも日焼けする理由①紫外線
曇りの日でも日焼けをしてしまう原因は紫外線です。この紫外線は、赤外線とは違い雲によって遮られる量が少なく、地球の表面にまで届いてしまうのです。
雲のない晴れの日を100%とすると、雲が広がっている日であれば、80~50%ほどまでは減っています。
紫外線が減っているとしても、日焼け止めをしなければ、晴れの日に日焼け止めを塗って外に出ている日よりも日焼けしてしまいかねません。
曇りの日でも日焼けする理由②光が拡散する
1つ目の理由とさらに注意すべきなのが、雲の中で光が拡散しているという点です。
そのため、太陽がない方向からの紫外線の影響を受けてしまう可能性が、晴れている日と比べ高くなります。
つまり、曇りの日だからと油断して、しっかりと日焼け止めを塗っていなければ思わぬ部分が日焼けしまう、なんてこともあり得ます。
日傘などをさしていたとしても、日の当たっていない部分に紫外線が届く可能性があるのです。
曇りの日に要注意なタイミング①室内
家の中であれば、外とは違いほとんど直射日光に当たらず、日には焼けないと思い油断してしまい日焼けしてしまうことがあります。太陽が見えていないことで油断していると、日焼けしてしまうことに注意が必要です。
紫外線は家や建物の中にいたとしても、窓ガラスなどを通り抜けて私たちの肌の奥にまで届いてしまっています。
「曇りの日だから一日中家の中にいるし、日焼け止めはしなくていいかな」と考えてしまいがちですが、日焼けをしないためには家の中であっても日焼け止めを塗るほうがいいでしょう。
曇りの日に要注意なタイミング②ビルの立ち並ぶ街中
日焼けをしてしまう可能性がかなり高いのが、周りをビルなどの高い建物に囲まれている場所です。
日光が反射するというのはご理解いただけると思います。それと同じように紫外線も反射するため、太陽から直接受ける以外にも、周りの建物からの反射分の紫外線も受けてしまいます。
曇りの日であっても紫外線は地表に届いてしまうので、晴れている日に直射日光を受けるのとおなじくらいになってしまうことも。
町中に遊びに行く場合であれば、背の高い建物がある場合は特に注意して、日焼け止めを塗っておくべきでしょう。
紫外線の種類
紫外線と一口にまとめられますが、実は紫外線にも種類があるということをご存じでしたか?
一番気を付けなくてはいけない「UV-A」、肌に炎症をもたらす「UV-B」、オゾン層で吸収される「UV-C」という3種類存在します。
地表に届く紫外線の9割ほどはUV-Aが占めているので、このUV-Aの対策をしっかりととっておく必要があります。
では、どのような日焼け止めを選べばこのUV-Aの対策になるのでしょうか?
日焼け止めの成分
日焼け止めの成分として、「SPF」と「PA」という2種類存在しています。SPFはUV-Bを防ぎ、PAはUV-Aを防ぎます。
SPFは2~50までの数値で表され、その数値が高いほど防ぐ力が高くなります。PAは+~++++の4段階で表され、++++に近づくほど防ぐ力が高くなります。
「じゃあどっちも効果が高いものを選ぼう!」と思われるかもしれませんが、効果が高いものをむやみに使用すると、肌にダメージを負ってしまう可能性があります。
日常生活で使用する場合、SPF15~20・PA++あたりのものを使用すれば問題ないでしょう。
日焼けしてしまった後のケアは?
日焼けを常に気を付けていたとしても、たまたまつけていなかった日に日焼けをしてしまう、なんてこともあるかもしれません。
その場合、まずは日焼けしてしまった部分をしっかりと冷やしてあげることが重要です。日焼けしている状態とは軽いやけどをしている状態ともいえます。
そして、痛みなどがなくなれば肌の保湿を行いましょう。この際、化粧水や保湿液の量が少ないとしっかりケアできないので、製品説明に記載されている分量を使うようにしましょう。
まとめ:曇りでも日焼け止めは必要です!
この記事では曇りの日でも日に焼けるということや、日焼けしないように注意すべきことをお伝えしてきました。
日差しが強い晴れの日であれば日焼け止めを塗っていたけれど、曇りの日はあまり注意していなかった、という人もいるのではないでしょうか。
この記事を読んだあなたは、曇りの日でも日焼けしてしまう、ということがしっかり理解できたと思います。
太陽が出ていない曇りの日にこそよく注意して日焼け対策を行いましょう!