猫って癒やされるし可愛いですよね。猫も人間と一緒でそれぞれの性格や個性も違うので、愛猫の性格にあったしつけ方を心がけたいですね。
猫は自由気ままな性格で、「ときにはツンデレ」「ときにはスリスリ」してきたりとギャップにも魅力を感じますよね?猫を飼うことで、「今日も仕事がんばるぞ!」「休日は一緒に遊ぼう」と人生も豊かにしてくれます。
この記事では、愛猫のしつけ方と飼い主の心得について紹介する内容となっていますので、最後まで読んで実践していただければ、愛猫との快適な共同生活ができるようになるでしょう。
猫のしつけ方はよい環境づくりから
猫は自由気ままな動物として知られていますが、人間と猫が一緒に暮らすうえで最低限守るべきマナーがあります。
できるだけ早いタイミングで猫にしつけを教え、お互いにストレスフリーな共同生活を送りましょう。
猫は好奇心が旺盛な動物ですので、動くものや邪魔なものはどかしたくなる習性があります。「しつけも大切ですが、「環境づくりから変えられる」こともあります。
猫にとってよい環境づくりができるように以下を参考に実践してみてくださいね。
- 棚の上などの高いところに危険なものを置かない
- テレビなど倒れやすいものには転倒防止のジェルマットをつける
- コンセントカバーやケーブルカバーをつける
- 生ゴミは新聞紙に包むなどしてニオイを防ぐ
- ゴミ箱にはフタをする
- 入ってほしくない場所のドアは閉めておく
「倒されたら困る」「飼い主と猫にとって危険なものがないか」もういちど部屋の周りを見渡してみてください。
叱る原因をつくっているのは飼い主かもしれませんので、まずは環境づくりから変えていきましょう。
猫のしつけ方で必要な6つのグッズ
猫と一緒に暮らすときに最低限、用意しておくべきグッズについてご紹介していきます。
- キャットフード
- 猫用食器
- トイレ
- 猫砂
- 爪とぎ
- おもちゃ
猫用のトイレは、一般的にトイレ本体と猫砂をセットにして使用します。
トイレにはノーマルタイプやシステムトイレ、おまるなどの種類がありますので、猫にあうストレスのないトイレ選びを心がけましょう。
爪とぎはペットショップ、ホームセンターなどにさまざまな種類(素材)の猫用の爪とぎが売っているので好みにお応じて購入してください。
好奇心旺盛でイタズラ好きの猫は、遊び道具のおもちゃが必需品ですので、ストレス解消になるグッズを何種類か選んであげましょう。
猫のしつけ方(トイレ)
猫は基本的にキレイ好きな動物なので、どこにでも排泄する習慣はありません。
猫は比較的早くトイレを覚えますので、できるだけ子猫のうちにトイレのしつけを行いましょう。
猫のトイレのしつけ方のポイントを以下にまとめましたので参考にしてください。
- 猫の砂を入れたトイレを決まった場所にセット(猫の数+1が理想)
- 猫がトイレを探すしぐさをする
- 飼い主がトイレに連れて行く
- 自分でトイレに行くようになる
猫がそわそわしたタイミング(寝起き、食後、運動のあと)や、いきたいようなそぶり(床を嗅ぎまわるなど)をみせたら、トイレに連れていってあげましょう。
この流れを何度か繰り返すうちに、自分でその場所に行き排泄するようになります。
次に、猫のしつけ以外で飼い主が気をつけるべきポイントを紹介していきますね。
- トイレの使用痕跡をけす
- トイレの消臭
- トイレの拭き掃除
- おしっこ・うんちのこびりつきをとる
- トイレは人通りが少なく食事の場所から遠いところに設置する
トイレが汚れていると別の場所で排泄する可能性がありますので、猫のトイレは常にキレイに保ちましょう。
もし排泄場所を間違えてしまった場合は、排泄物の臭いが残らないように掃除して消臭しておきましょう。
自分の排泄物の臭いが残ってしまうと、次もまた同じ場所で排泄する場合がありますので、常に清潔に保つ必要があります。
手間はかかりますが愛猫のためですので、飼い主もできることから協力していきましょう!
猫のしつけ方(食事)
食事のしつけ方に関しては、飼い主の方に責任もあると考えられますので、飼い主側の気をつけるべきポイントを紹介します。
- 食事の時間・場所・分量を決めて規則正しい習慣に与える
- 人間の食べ物をむやみに与えない
- 可愛くてもメリハリをつけ甘やかさないこと
- 衛生的に考えテーブルなどに乗らないこと
- 食事・水分用の2種類の食器の準備する
バランスのとれた食事を与える際は、パッケージに「総合栄養食」と表示のあるフードを与えましょう。
猫は偏食傾向が強く、嗜好品(しこう)が偏ると栄養バランスが崩れ病気にかかりやすくなります。
猫がほしがって寄ってきても、「かわいさのあまり」人間の食べ物をむやみに与えないことも大切です。
猫がフードや水をこぼさないように、食器は安定感のあるものを選びましょう。
猫のしつけ方(噛み癖)
猫のやめてほしい行動でよくあるのは噛むことですが、なぜ噛んでしまうのでしょうか?
では、そもそもなぜ噛んでしまうのか猫の気持ちになって考えていきましょう!
- 触られたくない(気分)
- 環境によるストレス
- 発情期のとき
- 病気やケガをしている
人間と一緒で、猫も気分(特に気分やなので)によって触られたくなる時はあります。
猫はうるさいところや騒がしいところが嫌いでストレスになってしまいますので、落ち着いて過ごせる環境づくりを心がけましょう。
発情期の猫は落ち着きがなくなり、自分の縄張りを主張するために大きな声でないたり攻撃的になりますので注意が必要です。
身体に痛む所があったり、自分を守るため触れさせないように噛んでしまうことがあります。
猫のしつけ方(ツメとぎ)
猫にとってツメとぎは自然な動作で、ツメとぎをする理由は2つの意味があると言われています。
ひとつめは、古くなったツメのサヤを削り落として鋭いツメを生やし、外敵から身を守ること。
もうひとつは、柱やソファーなどに足先のフェロモンをこすりつけ、自分の場所である証拠の「マーキング行為」をすることです。
家の柱・壁・ソファーなどでツメとぎをしないための対策法は以下の通りです。
- ツメとぎは、猫が身体を伸ばしツメをとぐために十分な高さのものを選ぶ
- ひっかきたくなるような素材で丈夫なものを準備する
- ツメとぎグッズは倒れなく安定しているものを選ぶ
- ツメとぎグッズは目立つ場所に設置する
ツメとぎは、猫が身体を伸ばしツメをとぐために十分な高さ(約1m)のものが理想的です。
ツメでひっかきたくなるような素材で丈夫なもの(木製・縄、丈夫な布地・コルク)を準備しましょう。
猫がツメをとぐ最中に動かないような安定しているツメとぎを選ぶことも重要です。
猫は自分の縄ばりを主張するために、一番目立つ環境で爪をとぐ性質がありますので、飼い主がいつもいる場所に設置してあげましょう。
猫のしつけ方のトレーニング方法
猫をしつけする際は、叱られるという感覚を覚えさせるために、日常的にほめたり気分をよくさせることで、猫との信頼関係を築けるようになります。
いつもはやさしい飼い主なのに、「叱られた」「悪いことをした」と自覚をもたせることで猫も学んでいきます。
猫をしつけるための基本的な行動は、以下の通りですので覚えていきましょう。
適度なボリュームと優しい声で猫に接する | 爪とぎがでたときや、トイレにおしっこをしたら大げさにほめてあげましょう。
猫に話しかけて、愛情を示すことが大切です。 そして撫でてあげたり、おやつなどのごほうびをあげましょう。 |
叱る際のサインとなる声を決める | 「シー」「ダメ」「コラ」と単純な言葉で叱ります。
ポイントは「現行犯」「ながく叱らない」ことです。 |
両手でパン!と音を立てる | 両手で強くたたいて「パン!」という衝撃音を出します。
びっくりして猫は動きを止めます。 |
音のでる空き缶をならす | 空き缶に少量の小石などを入れて振ると、うるさい音が嫌いな猫は静まりかえり近づくことさえできなくなります。 |
寝床のスペース・ケージを利用する | 自分の落ち着けるスペースを確保できていれば、猫の逃げ道になります。
怒られても、猫が逃げ場だと思うスペースを作ることも大切です。 |
猫のしつけ方でのほめ方・叱り方
猫をしつける際に注意すべき、「ほめ方」・「叱り方」を知ることで、信頼関係が生まれ学習能力もあがります。
愛猫も家族の一員です。お互いにマナーを守って、信頼関係を築けるような環境にしていきましょう!
お互いに信頼関係をもつための猫のほめ方を以下にまとめました。
- よい行動を学習させる
- 悪い行動をすぐにやめさせる
- 猫の健康を考える
- 環境を変える
- 猫に自分の名前を覚えてもらう
- 叱る時は「現行犯」
環境整備をすることで猫にとって悪い行動(物を落としたり散らかすなど)をする確率が減少し、良い行動へと繋がりますので飼い主側にも注意が必要です。
叱るときは「現行犯」が鉄則です。「ダメ!」「あっ!」など、短い言葉を強く言いましょう。延々と説教していては、猫にとって不快感だけが残り飼い主との信頼関係が損なわれれてしまう場合があります。
飼い主にとって猫が良い行動をしたらご褒美におやつをあげましょう!また、名前を覚えてもらうことで猫との距離感も縮まります。
飼い主の猫へ叱る際にやってはいけない言動を以下にまとめました。
- 体罰を与える
- 声を荒げる
- 粗相をして排泄物に鼻をこすりつける
- してはいけない遊びを分からせない
- かわいい理由で猫を好き勝手にさせている
猫への体罰は絶対にしてはいけません!叩いて叱ると猫は恐怖感で臆病になったり、飼い主にさえ攻撃的な威嚇(いかく)をしてくることもありえますので、叱るときは頭を優しく押さえる程度で十分です。
先程もお伝えしましたが、叱るときは「現行犯」が鉄則で、「ダメ!」「あっ!」と、短い言葉を強く言うだけで十分ですので延々と説教するのはやめましょう。
粗相をして排泄物に鼻をこすりつけるのもNG行為です。飼い主がトイレを清潔にしておけば解決できることもありますし、未然に粗相を防止するためにも飼い主のトイレ管理が重要になります。
してはいけない遊び(猫に罪悪感はないですが)は、これからのためにも愛情をもって注意していきましょう。
猫をしつけるために飼い主ができること
猫のしつけに大切なのは、やってはいけないことを教えることです。
飼い主にできることは、しつけも大切ですが、よい環境づくりをすることで猫の悪さを未然に防ぐことです。
いまからでも遅くない!猫のために飼い主ができることをまとめましたのでご覧ください。
- 猫が悪いことをしないための環境整備の見直し
- トイレを清潔に保つ
- 日常的なコミュニケーションで猫との信頼関係を築く
- 最低限に必要なグッズの準備
- ほめ方・叱り方のルールを守る
- 暴力・暴言は絶対にダメ
- 食事は規則正しい習慣を心がける
飼い主しだいで、猫がイタズラをするリスクもかなり減りますので、環境の見直しから始めてみてはいかがでしょうか?
猫のしつけ方のまとめ
ペットを飼うということは、家族の一員になり飼い主がペットの命を最後まで預かるということです。
お互いにコミュニケーションをとりながら、適度なしつけ・環境の見直しをおこなうことで、必ず愛猫にも伝わりますので根気よく継続していただきたいです。
以上のことを実践しながら、飼い主と愛猫がよりよい信頼関係になることを願っています。最後までご覧いただきありがとうございました。