猫との暮らしは楽しく癒やされますよね。猫のイタズラに困っている飼い主も多いと思いますが、共に暮らすうえで「ルールやしつけ」を教える必要があります。
猫が飼い主にスリスリと身体をこすりつけてきたら、「かわいいね〜」「おいで!」と、つい許したくなりますよね。しかし、「叱る・褒める」のメリハリをつけることも大切です。
この記事では、繰り返す猫のイタズラを正しくしつけをしたい人向けの内容となっていますので、ぜひ最後まで読みすすめみてくださいね。
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猫がイタズラをする理由は?
理由はいたってシンプルで結論からいえば、人間の目にはイタズラにしかみえませんが、猫はただ単純に楽しい遊びだと思ってやっているだけです。
あなたが帰宅した際に、部屋中にティッシュが舞っていたりシーツがボロボロになった経験はないですか?
猫にとっては楽しい遊びのつもりが、飼い主が帰宅すると同時に怒鳴り声や追いかけられたら猫もビックリしますよね?罪悪感がないんですから。
他にも考えられる猫がイタズラをする理由がありますので紹介しますね。
- 猫にとっては楽しい遊び
- 何ごとにも興味しんしん
- 飼い主にかまって欲しい
- 暇だから
猫は何ごとにも興味しんしんで遊び(イタズラ)が大好きな動物です。
部屋のカーテンが風でゆれていたりすると、触ったり遊びたいと強く思うのです。
猫は何か動くものを追いかけたり転がしてみたり、タンスのうえに登ってみたりしますが、猫からすれば「イタズラをすることは楽しい遊び」なのです。
猫は自由気ままなイメージですが、共同生活をするうえで守るべきルールがありますので、猫の気持ちを受け入れながら少しづつしつけをしていきましょう。
猫にイタズラのしつけをする前に「良い環境づくり」から始めよう
猫と暮らす際は良い環境づくりを意識していかないとうまくいきません!
理由は、もし部屋にたくさんの物が散乱していたら猫はどういう行動にでるでしょうか?
電気のコード・本やティッシュの床置き・壊されては困るのもなどが手の届くところに置いてあったら、猫は間違いなく「遊び道具がいっぱいある!」と思うでしょう。
そうして猫はイタズラ(遊んで)してしまいますので、飼い主側にも管理責任があります。
- テレビなど倒れたらキケンなものには転倒防止の器具をつける
- 電源コードなどにカバーをする
- タンスの上に軽いものは置かない
- ゴミ箱・生ゴミはフタをする
- 爪とぎ用のグッズを購入する
- 床には物を置かない
- 猫用のおもちゃを購入する
テレビなど倒れる危険性があるものは固定しておきましょう。電源コードも噛んでしまうと危険なのでコードカバーを取り付けましょう。(100均で売ってます)
極端にいえば、生活感のない部屋だとしたら、猫がイタズラをするモノ自体がないので叱るケースはかなり減少するでしょう。
しかし猫もストレスが溜まっていくので、爪とぎや(長さ約1mが理想)複数のおもちゃで遊んであげると壁や柱などを傷つけられるリスクも少なくなります。
もし余裕があれば、キャットタワーを置き自由に動きまわれる環境をつくってあげるといいですね!
猫がイタズラをする時のしつけ方「爪とぎ・噛み癖」の対策
猫のイタズラで、「爪とぎ・噛み癖」で悩んでいる人は多いですよね。
家具ならまだしも、賃貸マンションなどの壁や床で爪とぎ・嚙んで傷つけられたら飼い主もストレスに感じるはずです。
イライラしがちですが、猫と良い関係を保つためにはルールを決め愛情をもって叱ることも大切です!
- 爪とぎ(長さ約1mほどの大きめなもの)を利用する
- 飼い主が家にいない場合は猫が自分で遊べるような噛めるおもちゃを利用する
- 収納棚には猫が開けれないようにトッパーをつける
- 棚の上に重い物を置き入れるスペースをつくらない
爪とぎは猫にとって自然な行為ですので、猫の全身が入るほどの大きな爪とぎ(ホームセンターで購入可)を用意しましょう。
噛み癖が強い猫には、あるていど頑丈なボールや、かたく結ばれた縄など数種類のおもちゃがあれば夢中になって遊びます。
猫はかしこい一面もありますので、食料品などを収納している棚にはストッパー(ホームセンターで購入可)を取り付けましょう。
棚の上には極力軽いものは置かず、猫が動かすことができないような重さのダンボールなどを置き、通るスペースをつくらないように工夫しましょう。
猫が「良いこと・イタズラ」をした際の基本な「褒め方・叱り方」
猫が飼い主のいったことをしてくれたり、良いことをしてくれたら飼い主のあなたもうれしいですよね!
そのうれしい気持ちがあれば、きっと猫にも飼い主の思いは伝わるはずです!
以下で紹介する良いことをした際の基本的な褒め方を読みすすめてみてください。
- 飼い主が望んでいる行動をしたらすぐに褒めてあげる
- 猫の喜ぶことをしながら褒めてあげる
- 褒める時は猫の名前を呼んだり「じょうずだね〜」とやさしい口調で褒めてあげる
- よい行動をしたら嗜好品(おやつなど)あたえながら褒めてあげる
飼い主が望んでいる行動、良いことをしてくれたらすぐに褒めてなでなでしたり、おやつをあたえながら褒めてあげるとさらに効果的です。
時間がたってしまうと猫は「?」となってしまいますのでタイミングをのがさないように気をつけましょう。
褒めるときには猫の名前を呼びながらやさしい口調で褒めてあげましょう。
続いて、悪いこをした際の基本的な叱り方をまとめましたので参考にしてください。
- 猫の叱る時のキーワードを決める
- 怒鳴らない
- 暴力はしない
- 叱るべきタイミングにしかる
猫の叱る時のキーワードを決めることで、「これは悪いことなんだ」と理解するようになります。
キーワードは短いほうがベストです。「コラッ!」でも「アッ!」でも良いのですが大事なのは1つに統一することです。
猫が悪い行為をしたら現行犯で自身で決めたキーワード(例:コラッ!)と叱りましょう。
おおげさな怒鳴り声や暴力は、お互いの信頼関係が崩れてしまいますので当然ダメです。
猫がイタズラをした際に絶対やってはいけない叱り方
猫がイタズラをした際に絶対にやってはいけない叱り方は以下の通りです。
- 大声で怒鳴る
- 逃げた猫を追いかけ捕まえる
- 暴力行為
- 名前をいいながら叱る
- 延々としかり続ける
- 悪いことをして時間をたってから叱る
猫は大きな音が苦手なので大声で怒鳴るとビックリして飼い主に寄ってこなくなる可能性があります。
逃げた猫を追いかけることで恐怖感が生まれ、トラウマになってしまう場合がありますのでやめましょう。
褒める時は良いですが怒る際に名前をいいながら怒ると、日常的に名前を呼ばれただけで怒られていると勘違いをしてしまいます。
時間がたってから延々と叱られても猫には理由がわかりませんので、その場で叱ってあげましょう。
イタズラをする猫には「天罰」が効果的
猫は「自由気まま・何ごとにも興味しんしん」だったり、「ツンデレ」なので何を考えているのか全く行動がよめませんよね。
猫にしてはいけないことを覚えさせるのは難しいと言われていますが、叱り方次第で猫から嫌がられたり、怖くて逃げてしまうこともありますので注意が必要です。
叱る以外のオススメする方法は、「天罰を与える」方法です。猫のしつけに非常に有効とされています。
では、「天罰を与える」とはどのようなことなのでしょうか?以下で説明していきますね。
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「パン」と手を叩く・大きな音を出す(猫は大きな音が苦手)
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霧吹きや水鉄砲を使って猫に水をかける(猫は水が嫌い)
「天罰を与える」とはいっても当然ですが、本当に神様が罰を与えるのではありません。
与えるのは飼い主のあなたです。重要なのは、飼い主が猫に罰を与えていることを猫に気付かれないようにすることが肝心です。
猫がイタズラをしている最中に、気づかれないようにうしろから猫が嫌う大きな音(手を叩く)を出して驚かせます。
猫はいつのまにか、「大きな音がなった」罰をしたのは誰?「わからないけど、その行動をすると嫌なことが起こる」と教え猫がイタズラしないように仕向けていきます。
猫のイタズラ防止グッズでしつけをする
猫の性格にとってはストレスになりえますが、しつけをするうえでイタズラ防止グッズも効果的です。
- 水鉄砲
- 霧吹き
- 市販のペット用イタズラ防止スプレー
水鉄砲や霧吹きは100均でも購入でき水さえあればすぐ利用できますが、水鉄砲の場合は水圧が違うため神経質な猫には不向きかもしれません。
猫の性格によってストレスになるようなら霧吹きでも十分効果がありますので、性格にあわせ使用しましょう。
市販のペット用イタズラ防止スプレーは猫がきらいな苦い味がするので、おもに猫がかむと危険なものにスプレーします。
苦い味が苦手な猫には効果的ですが猫のストレスにならないように使用しましょう。
猫のイタズラにしつけをする際に確保しておきたい避難場所
猫がイタズラをして飼い主に叱られたとき、猫が逃げ場だと思えるスペースをつくることも大切です。
できれば自分の縄張りの範囲内で飼い主が側にいる場所が好ましいです。
例えばゲージの中やキャットタワーの中など、猫がリラックスできるような場所を用意してあげましょう。
逃げ場を確保することでストレスの軽減や今後イタズラした際の逃げ場にもなり、猫も徐々に「悪いことなんだ」と、気づいてきます。
猫がイタズラをしてしつけをした後のフォローも大切
猫はデリケートな性格をもっていますので、飼い主に叱られたらショックをうけます。
叱ったあとは少し時間をあけてコミュニケーションをとりフォローしてあげましょう。
また、キャットタワーや爪とぎを置いておくことで、猫がイタズラをするのを未然に防げる可能性もあります。
家で共に暮らすあなたの愛猫に嫌がらせで叱っているわけではないので、正しい叱り方のコツをつかんで愛情をもって接しましょう。
猫のイタズラをしつけする方法のまとめ
愛猫と共に暮らすうえでイタズラはつきものです。猫の気持ちを理解したうえで、飼い主が未然にイタズラを防げるように、まずは環境の見直しから始めてみてくださいね。
猫とコミュニケーションをまじえながら、あせらず信頼関係を築きイタズラを正しくしつけられるように心がけていきましょう!